Before And After Science / Brian Eno (1977)
ブライアン・イーノ(Brian Eno)1977年の作品。1977年と言えば、イーノは共作やプロデュースでトーキング・ヘッズ(Talking Heads)の連中やデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)と関わっていた時期。音を聴いてみてもニュー・ウェーヴっぽさが満点だし、歌声を聴いてみても、心なしかデイヴィッド・バーン(David Byrne)そっくりに聴こえるところもある。こういったコマーシャリズムから少し離れたアーティスティックな音楽が、だんだんとメインストリームを侵食し、第2期ブリティッシュ・インヴェイジョンを含むMTV世代に繋がっていくことになる。自分はちょうどその頃に多感な(笑)小学生だったので、モロにその影響を受けたと思う。ただ当然、当時はそれとは知らずに聴いていたのでイーノらの存在を知るのはもうちょっと後だったが。
アルバム前半ははそんな空気いっぱいの曲が多く思い切りポップだが、その後はだんだんと、ある意味イーノらしい静かなアンビエントな雰囲気に落ちていく。アナログ・レコードだともっとはっきりと空気が割れただろう。でも必ず「歌」があるのがこのアルバムの特徴。クレジットを見ると、フィル・マンザネラ(Phil Manzanera)、ロバート・フリップ(Robert Fripp)、フィル・コリンズ(Phil Collins)など、なるほどといった豪華なプログレ系アーティストの名が並ぶが、意外にもヘッズの連中は誰もクレジットされていない。やることなすことかっこよかった才気溢れるイーノの傑作。
ブックオフにて購入(¥250)
- CD
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Eg
( デビッド・バーン デビッド・ボウイ ロキシーミュージック キングクリムゾン ジェネシス ブランドX )