ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

やまだや @名古屋市南区・柴田本通

2022年04月28日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

今年は暖かくなったと思ったら寒が戻ったり、日曜になると天候が不順になったりして、なかなかバイクで出掛けられる日が見つけられなかった。やっと走れそうになったので朝から名港の方へバイクを出す。朝食をいただくために寄ったのは柴田本通にある食堂「やまだや」。片側3車線の大通りには不釣り合いな昭和な雰囲気を残した店先にバイクを停めて、低く掛けてある暖簾をくぐって店内へ。店内は土間にテーブル席が並び、大きなガラス窓の冷蔵庫の中におかずが並んでいる。入るなり給仕の女性が「ご飯?飲み物?」と訊くので「ご飯!」と答える。”飲み物”っていうのはこちらで酒を呑む客が多いんだろう。自分だって状況が許せばそうしたい…(笑)。おかずを何にするかすぐに決まらなかったので、とりあえず「ごはん」の小盛と「とん汁」をお願いする。冷蔵庫の中から「茄子の煮浸し」の皿を取り出すと、先客かと思っていたテーブル席の女性が「〇ちゃん、これ温めてー。」と先程の女性を呼んだ。どうもこちらの方が女将さんのようだ。煮びたしの皿は奥で温めてくれる。

テーブルの上に「ごはん」と「とん汁」と「茄子の煮浸し」が出揃った。煮浸しは大きめの茄子が1本分もあるヴォリューム。摺り生姜が添えられていて醤油を垂らしていただく。とろとろに煮られていて旨い。すぐにご飯で追っかけ、汁を啜る。碗に盛られた「とん汁」の中身は人参、葱、豆腐、もやし。豆味噌ではなく合わせ味噌。ついぞ豚肉は見当たらなかったが(笑)、旨い。ご飯も小盛とはいえ飯碗に普通に盛られているので、朝ごはんとしては十分な量だ。本当は注文して作ってもらう「玉子焼」か「めだま焼」も付けたかったけれど自重。勘定しようと立ち上がると、女将さんが(推定)さっきのテーブル席の女性が「500円です。」と。次は昼に来て「カツ丼」か何か作ってもらおうか。それとも電車で来て冷蔵庫の中のおかずで一杯やるか(←是非やりたい)。(勘定は¥500)

この後の記事はこちら (2

 

 

御食事処 やまだや

愛知県名古屋市南区柴田本通3-12

 

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佳津屋 @名古屋市港区・稲永

2021年04月11日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

ずっと前から一度寄ってみたかった港区稲永のうどん屋「佳津屋」。平日の昼間にこの辺りに居られる事はまず無いので、ある休日の早い時間(10時)に出掛けてみた。店から少し離れた場所に駐車場がある。車を停めて店へ。年季の入った外看板には”玉麺”の文字が見える。中の明かりが点いていて、かろうじて暖簾が掛かっているのが確認出来たので(笑)、中に入ってみた。土間にテーブル席が並んでいて、調理場の前には麺箱の中に各種の麺やつゆが並べてある。こちら、持ち帰りも出来る製麺屋さん。開店準備をしている老夫婦に声を掛けて腰掛け、いわゆる”「相盛り」が出来る事は事前に知っていたので、「きしめんと中華そばを。ハム天のせて下さい」とお願いした。特に問題なく注文が通る。

さほど時間はかからず主人が丼を持って来てくれた。刻みネギは卓上に用意してある。つゆは濃い色をしていて、やや甘めの味加減。早速きしめんから手繰る。白い麺肌ののど越しの良い麺。次は中華そばの部分を手繰る。中華そばらしさはあまりなくぷるんとしていて縮れも少なめ。麺箱では黄色い色をしていたが、丼のつゆの中では色白に見える。上にのったハム天は薄衣。すぐにつゆに衣が溶けてグズグズになるのもまた良し。相盛りで頼んで量が多過ぎたらどうしようと思っていたが、ちゃんと1人前にしてくれているようだ。きしめんのところに少し一味を振ったり、中華そばのところに少しコショウを振ったりして遊びながら、スルスルといただいて、いい朝食になった。次はクーラーボックスを持参して麺とつゆを持ち帰ろうかな。(勘定は¥470)

 

 


 

↓ 中川区春田野の東海道脇にある「鬼頭景義・勘兵衛宅跡」(江戸期・建造・のち移設)。寛永から明暦にかけて尾張や美濃に於いて治水や新田を開拓した景義の屋敷跡。現在はこの長屋門だけが残っている。

↓ 中川区下之一色町の「新元湯」(大正13年・1924・建造、昭和27改装)を再訪。どういう事情か以前に訪問した時より煙突が短くなっている。不定休なので未だ入浴は叶っていない。写真を撮っていたら、ちょうど店の方が外に出ていらした。尋ねるとこの日は残念ながら休み…。いつ営業するかは電話で訊いて欲しいとのこと。それでもまだ現役を確かめられたのが嬉しい。次こそきっと。

 

 

 

 


 

うどん・中華そば 玉麺 佳津屋

愛知県名古屋市港区稲永5-8-14

 

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米常 @名古屋市緑区・鳴海

2019年11月02日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

初めて東海道五十三次の40番目の宿場町、鳴海宿辺りの古い街並みを散策。少し汗ばむくらいの秋晴れの下、自転車を走らせる。近辺で昼食場所を探すも、チェーン店以外の飲食店は意外と少なくちょっとウロウロ。結局、鳴海駅の北側、旧東海道沿いにあった「米常」に入ってみた。1階が駐車場になっていて2階が店舗になっている。その駐車場がちょっと情報過多でカオスな空間(笑・写真下)。

階段を上がってかつては食品サンプルが飾ってあったろうショーケースを横目に店内へ。中は古(いにしえ)の喫茶店風情で、道路に面したガラス窓が高く、奥にも広い様子。その窓際の1段下がったような所にテーブルが並んでいたので座らせてもらった。窓から入る日差しが眩しい。最初は混んでなかったが、次から次へと客が入ってきて大賑わい。流行ってるなァ。客の年齢層はやや高め。見せてもらったメニューには様々な定食が並んでいる。とんかつなどの揚げ物や、オムライス、スパゲッティーなどの洋食が多いが、メニューとは別にホワイトボードには刺身定食なんかも書いてあった。どれにしようか迷ったが、メニューの2番目に”いろんなおかずの盛り合わせ”」と説明してあった「Aランチ」というのにしてみた(ちなみにメニュー先頭は「日替りランチ」)。

しばらくして「Aランチ」登場。楕円の白い平皿に盛られたランチは、目玉のせミニハンバーグ、海老フライ、チキンカツ、魚フライ、生野菜サラダと盛り沢山。まるでお子様ランチ。それに大根と揚げの煮物の小鉢、赤だし、漬物、ご飯が付く。フライ物は薄衣でサクッと揚がっている。この価格で海老フライが2本って素敵。添えられたタルタルソースやくし切りのレモン、ソース、ハンバーグのデミソースなどを駆使して色んな味を味わいつつ、ご飯をかっ喰らっていく。旨い。なるほど人気がある訳だ。車の運転が無かったら、これご飯抜きにしてもらってビールを…。他の客に運ばれたオムライスやスパゲッティーも旨そうだ。こっちの方にはなかなか来ることがないが、来たらまた寄りたいなァ。(勘定は¥980)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 鳴海宿と池鯉鮒(知立)宿の間にある有松の風情ある街並み。漆喰壁の商家の建物が多く、時代によって(大名などを上から見下ろさないように)2階部分の高さが違ったり、格子、虫籠(むしこ)窓になっている。どこの軒先にも平仮名で”ありまつ”と染められた有松絞りの暖簾が掛かっているが、正直あまり街並みに合っているとは思わないんだけれど…。

 

 

↓ 「竹田家住宅(旧・竹田嘉兵衛商店)」(江戸末期建造)。屋根にあるのは明治時代に設置されたというガス灯だそう。市指定有形文化財。

 

↓ 「中濱家住宅(中浜商店、旧・山田与吉郎家住宅)」(明治中期頃建造)。国登録有形文化財。

 

↓ 「服部家住宅(井桁屋)」(文久元年・1861・建造)。間口が広く大きな建物。木造なので”うだつ”とは違うかもしれないが屋根の造りが見事。県指定有形文化財。

 

↓ 「棚橋家住宅」(明治8年・1875・建造)。戦前~戦後は医院として使われたのだそう。屋根には「鍾馗様」(邪気から家を守る)の姿が。国登録有形文化財。

 

 


 

 

キッチン 米常

愛知県名古屋市緑区鳴海町本町51

 

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リトルジョン @名古屋市緑区・本星崎

2019年10月30日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

馴染みのない名古屋市緑区の国道1号線沿いを車で走っていて、昼は鉄板スパゲティーでも食べたいナ、とその場で検索してヒットしたここ「スパゲッティハウス・リトルジョン」へ。店は周りに店舗の無い住宅街の真ん中にあり、アパートの1階テナントに入っている。ちょうど昼営業開始直前の時間に着いてびっくり、7人もの人が並んでいた。かなり人気のある店のようだ。列に加わった後も2人が自分の後ろに着いた。中に入ると喫茶店っぽい店内の大テーブルに案内され腰掛ける。厨房をはじめ給仕も含めて全員が女性のようだ。メニューを眺める。スパゲッティーやあんかけスパゲティーの店によくあることだが、メニュー名を見てもどんなものか分からない。こちらは名前だけで写真も材料も載っていないので尚更。普通だと鉄板スパは「イタリアン」か「ミート」「インディアン」くらいだろうが「ビッグ・エッグ」なるものに目が留まり、玉子敷きの上にオムレツでものっているかな、とあてずっぽうで注文してみた。デカいタバスコ瓶と粉チーズが用意される。同テーブルの向かいの客が注文し、前に置かれた「インディアン」がかなりデカい。Large(大盛)だととんでもない量になるんだなァ。そして、自分の注文した「ビッグ・エッグ」が…。

えーと…、まず、鉄板スパですらない(笑)。深めの大きな器に盛られた「ビッグ・エッグ」は一面を玉子が覆っている。麺はまだ見えない。玉子はふわっと焼かれていて軟らかく厚みもある。巨大なオムレツと言っていいくらい。一体玉子を何個使っているのやら。玉子の下から太い麺を引きずり出すもかなりの量。うへェ、やっちまったか…。茹で加減は”やわ”で、中に見える具材は玉ねぎくらい。”あん”と呼んでもよさそうな少しとろみのあるスープがかかっているが色は淡く、味付けは塩胡椒味のみ。つまりとてもシンプル。手繰るフォークを止めないようにどんどん口に放り込んでいく。旨い。旨いけど…、飽きる(笑)。一般的な量ならこの仕様でもあっという間に終わるだろうが、何しろ器が大きいし、油分も少なくない。味を変えるにもこの味付けにタバスコや粉チーズは合いそうにないし…。周りを見るとどの皿も盛りがすごい。ここは大盛りスパゲッティーで人気の店だったようだ。何とか完食して勘定してもらった(←それでも早喰いなので食べ終わるのは一番速い)。次は鉄板スパ(MSサイズ)で…。(勘定は¥915)

 

 


 

↓ 旧・東海道の作町交差点にあった「太田薬局」(建築詳細不明)と、隣の「早川自転車商會」(建築詳細不明)。どちらも大して古くないかもしれないが、裏手は日本家屋なので看板建築ということになる。太田薬局の表看板が窓に合わせて緑十字になっているのがミソ。

 

↓ こちら有松の古い街並みにつながる相原町の茶舗「松鶴園」(建築詳細不明)。ガラス戸も窓枠も木製で、細かいところに豆タイルが使ってある。

 


 

スパゲッティハウス リトルジョン

愛知県名古屋市緑区浦里4-181 フラワーハイツ1F

 

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喜久屋本店 @名古屋市港区・築地口 (※閉店)

2018年08月01日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

自分がチョイスをミスってかなり待たされた挙句、お腹も満足とまではいかなかった中華料理店に行った際に、どうにも気になった店があった。はす向かいにある年季の入った麺類食堂「喜久屋本店」。どうしようか迷って先の店に入ったのだが、普段なかなか来ない場所だし、ご飯物を何かお腹に入れてもいいかなと思い切ってこちらの暖簾もくぐってみた。土間が奥に続く古いタイプの店内には小上がり席が2つとテーブル席が4つ。先客はおらずひっそりと静まり返っていて、女将さんと思しき老齢の方が奥にいらっしゃる。壁に掛かった品書きに「そばきし」があったので、そばにきしめんのつゆなのか、きしめんにそばのつゆなのか気になって方針変更。麺続きだが注文してみた。

自分 「そばきし下さい。」

女将 「…。」

 …どうもお耳が遠くていらっしゃるようだ。

自分 「(大きい声で)そばきし下さいっ。」 と、ここで女将さんが自分に気づき、

女将 「いらっしゃいませ。」

自分 「そばきし下さいっ。」

女将 「…はぁ?」

自分 「そ・ば・き・し。」

女将 「…そばはないよ。」

自分 「…(えーっ?何じゃそりゃ…)。」

 仕方がないので、結局方針を元に戻してご飯物の中から「志の田丼」を選ぶ。

自分 「じゃ、志の田丼下さいっ。」

女将 「はぁ?」

自分 「し・の・だ・どん・下さいっ。」

女将 「味噌ラーメン?」

オイオーイッ、志村けんの”ひとみばあさん”のコントか(苦笑)(※脚色ありません)。結局席を立って品書きの下に行き、品書きを指差してやっと「志の田丼」を注文したのだった(しかも後から品書きを見たら「味噌ラーメン」なんて無いし・笑)。御御足(おみあし)も悪いようでゆっくりとゆっくりと調理場に消えていく女将さん。奥からは水の流れる音が聞こえてくるのみで調理らしき音は聞こえてこない。それでもマジックのように「志の田丼」が完成し、ゆっくりとゆっくりと運ばれた。

中部地方の麺類食堂では標準といっても過言ではなかった「志の田丼」も、麺類食堂の減少と共にだんだん品書きから消えていっている絶滅危惧メニュー。”しのだ”とあるように”揚げ”がメインの丼ぶりだ。こちらの「志の田丼」はつゆで煮込まれた揚げと、ピンク色の縁のカマボコ、それに長ネギというシンプルでいて標準的なもの。下のごはんがのぞいてしまうくらい具の盛りは少なめ。つゆは丼ぶりの下に溜まるほどたっぷり。味はなかなかで、濃いめの色をしたつゆも甘過ぎず、添えられたたくあんを挟みながら美味しくいただいた。そしてまた大声を出してお勘定してもらったのだった…。あぁ、面白かった。どうぞお元気で。(勘定は¥500)

 


 

↓ 中川運河と山崎川(堀川)を結ぶ運河に架けられた「名古屋港跳上橋(旧1・2号地間運河可動橋)」(昭和2年・1927・建造)。現在線路は廃線となり可動はしていないので開いたまま。

 

↓ 「港橋」(昭和11年・1936・建造、再建)。現在運河は埋め立てられて橋としての役目を終えて橋脚も無いが、親柱と欄干は整備され広場に残されている。

 

 


 

喜久屋本店

愛知県名古屋市港区名港1-19-13

 

( 名古屋 なごや 築地口 つきじぐち 喜久屋 きくや 麺類食堂 大衆食堂 うどん きしめん そば 中華そば 近代建築 近代産業遺産 名古屋港 跳ね上げ橋 )

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二十番 @名古屋市港区・築地口

2018年07月26日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

あまり立ち寄ることのない名古屋市港区周辺まで足を延ばす。昔の遊郭の名残などを探索した後に昼食に向かったのは、地下鉄の築地口駅近くの中華料理屋「二十番」。創業は昭和46年(1971)だとか。あまり人通りの多くない日曜の昼に、こちらの店だけ次々と客が吸い込まれていくのを見て決めてみた。外看板に”自家製麺”と書いてあるのが気になる。店に入ると左右に並んだテーブル席は満席。年配の客が多い。給仕の女性に「1人。」と告げると相席ならと案内してもらえた。自分の後も相席での客入りが続き、すぐに待ちも出る盛況ぶり。凄い人気だなァ。麺が気になったので好物の「ワンタンメン」を注文。あらためて店内を見回すと「チャーハン」率がかなり高い。おっと、そうするべきだったかとメニューを見直してみると、ランチの「チャーハン・ラーメン」のセットがとても値打ちなようだ。

他の客の注文の他に出前注文も入っている様子。ビールでつまんでいる人も居るので提供はかなり混乱気味。どうも「チャーハン・ラーメン」以外の注文は後回しにされているようでかなり時間がかかっている。注文が前後するくらいは何とも思わないが、後客にどんどん配膳されるようになってくると話は別。給仕の女性も遅いと気付いていたので何も言わなかったが、「チャーハン・ラーメン」の羨ましいこと…(苦笑)。かなり待って自分よりも随分後に席に着いた向かいの相席客の「ラーメン」と同時に「ワンタンメン」が登場。見た目がラーメンとほとんど変わらないのが悔しい(笑)。それはさておき肝心の自家製麺は黄色みがかった中太麺。プリッとした歯応えで街の中華料理屋にしてはなかなかの麺。スープは濃いめの色、海苔と刻みネギが沢山入っている。ワンタンは薄皮でツルンとしたタイプ。具の少ないものが少ししか入っていないので、これなら普通のラーメンで十分、同額でチャーハンが付けばそちらにするよね、そりゃ。(勘定は¥700)

 


 

↓ マンションが並び立つ駅の東側の一角は、かつて「港陽園」と呼ばれた遊郭があった場所。開発されて名残の建物は多くないが、やや不規則な道路だったり、妓楼建築が残っていたりする。下は一等大きな建物(建築詳細不明)。モザイクタイルで装飾された1階部分はカフェーだったろう部分も。玄関上の屋号は「かもめ」。のちには下宿として使われたようだ。2階の欄干部分が広く、かつてはここから町の賑わいを見下ろしていただろうか。

 

 

↓ 他の場所にもそれらしき建物がいくつか残っていたが、こんな建物を見てかつての賑わいを想像する好事家はもうあまり居ないだろうナ。

 


 

 

中華料理 二十番 港店

愛知県名古屋市港区名港1-18-3

 

( 名古屋 なごや 築地口 つきじぐち 20番 中国料理 ラーメン 炒飯 ランチ 出前 近代建築 遊郭跡 赤線 こうようえん 妓楼建築 転業旅館 )

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きむら @名古屋市港区・荒子川公園

2018年07月19日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

バイクで名古屋市港区の古い建物を探したり、下之一色町の古い街並みをウロウロしていたある日。目当ての何軒もの店に振られて昼飯どきを逃しつつあった時に飛び込んだのは、たこ焼きと焼きそばの「きむら」。次々と店前の通りに車が停まっていくのを横目で見て引き返した。通り沿いの小さな店だが、小さいハコに店員が3人も居たので人気の程が分かるというもの。たこ焼きの他に焼きそばもあるのだが、次から次へと売れていくようで、じゃんじゃん焼かれている。横に椅子が置いてあったがそこで食べていいのか分からなかったので持ち帰りで「たこ焼き」の6個入りを注文。味付けはしょうゆ、ソース、塩コショウ、ニンニクポン酢から選べるという。いきなりでどれを選んでいいのか分からなかったので先頭の「しょうゆ」でお願いした。

発泡スチロールの容器に入れられて、箸とマヨネーズが付いている。熱々をハフハフ言いながら頬張る。トロリとした生地の軟らかい「たこ焼き」の具はタコのみ。そのタコの調子(鮮度)がいい。出汁の風味で食べさせるタイプの生地はなるほど旨い。これは濃い味付けが無くても十分にいけるやつ。でも”塩コショウ”や”ニンニクポン酢”のたこ焼きって食べたことないからちょっと興味があるかも。「焼きそば」も買えばよかったなァ…。(勘定は¥400)

 


 

 ↓ 生憎の空模様だったが、やっと「三菱航空機(株)大江事務所(旧・三菱重工業名古屋航空機製作所本館)」(昭和11年・1936・建造)を訪れることが出来た。言わずと知れた「零戦(零式艦上戦闘機)」が設計されたと言われる建物。この大江工場から岐阜県の各務原飛行場(現・航空自衛隊岐阜基地)まで、零戦の試作機は牛車で運ばれたのだとか…。

 

 

 

↓ 名古屋港の近辺では古い建物はあまり多く見つけられないが、バイクで走っていた時に見つけた下見板張りの建物(建築詳細不明・郵便局だったとか…)

 

きむら

愛知県名古屋市港区高木町2-28-10

 

( 名古屋 なごや 名古屋港 木村 たこやき たこ焼き たこ焼 お好み焼き おこのみやき 近代建築 堀越二郎 ゼロ戦 零戦 スタジオジブリ 風立ちぬ 宮崎駿 )

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寿司英 (2) @名古屋市港区・築地口

2015年09月20日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

熱田区に用事があった日の夜、足を延ばして築地口の「寿司英(すしひで)」へ。予約して2年ぶりの訪問。店は地下鉄名港線の築地口駅で降り、歩いてすぐのところ。まだ口開けの時間とあって店の中には先客がおらず、カウンターの端に案内される。前回のようにおまかせでお願いしてある。酒は前にもいただいたことのある、こちらの店の名前の付いた北陸のお酒。瓶入りで氷入りの木の升に寝かされて出てくる。酒肴を邪魔しない、なかなか使い勝手の良い酒だ。そのうちにだんだんと客も増えてにぎやかになってきた。

まずこちらの名物とも言える八寸(順番で言うと先付だけれど鮨屋なので)。ひと口の酒肴が綺麗に盛りつけられている。じゅんさいや揚げた沢ガニ、お凌ぎの押し寿司など。見た目も涼やかでいい。自分のような早喰い、早呑みだとあっという間になくなってしまうので、出来るだけゆっくりといただく。その後、これまた定番の穴子の洗いや青柳の茶碗蒸し、それにイシガレイの肝醤油などが出されて握りへ。この日はとろ、関さば、漬け鮪、鰯、海老、赤貝、雲丹、穴子など(順不同)。どれも端正な握り。やや小ぶりの握りだが口に入れた時のバランスはとてもいい。巻物は海苔巻き(干瓢)をもらい、追加はこはだ(新子)をいただいた。2枚づけで丁度いい大きさ。せめて2枚づけくらいでないと「らしい」味わいは出てこない(と思う)。水菓子(西瓜)が出て、了。

特におまかせの組立は変わっていないが、値打ちな勘定でしっかり楽しませてくれる。若い人達でもここだったら鮨屋入門として最適じゃないだろうか。実際にテーブル席には若いカップルの姿もあった。若旦那は2年も前の自分の事を覚えていてくれたようだ。自分は人の顔を覚えるのがとても苦手なので、飲食店でそういう場面に出くわすと無条件で尊敬してしまう。帰り際に隣の席に腰かけた派手めなカップルは、女性がプンプンと香水の香りを振りまいているし、男性はごつい腕時計を木のカウンターの上にのせてしまっている。どちらも鮨屋ではご法度(というか、どこでもね)。帰り際でヨカッタ…。まるで漫画のエピソードような状況だったが、自分も人のフリ見て気を付けよう。(勘定は¥7,000程)

前回の記事はこちら

寿司英 (すしひで)

名古屋市港区港楽3-5-21

( 築地口 つきじぐち 名古屋港 名港 めいこう 寿司英 すしひで 銀座久兵衛 久兵衛 )

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寿司英 @名古屋市港区・築地口

2013年09月28日 | 名古屋(港区・南区・緑区)

地下鉄の築地口駅を降りて歩いて数分の所にある人気の鮨店。車で近くを通った事がある位で、この近辺に来ることはほとんど初めて。店は一見すると街場の鮨店と見紛うが、店内、カウンター周りはすっきりとされている。ご家族での経営だが、後を継いだ若い大将が自分のやりたい事をしっかり実現させているように感じられる。場所柄何かのついでに寄るといったところではないので、早い時間だったがしっかりと予約して訪問した。

おまかせで頼んであったのだが、まず出てくるここの名物とも言える八寸は見た目にも華やかでうれしい。10種類くらいの酒肴がそれぞれきれいに盛りつけられ、まずこれでお酒を充分に楽しめる。その後もいくつか火を入れた酒肴などが続き、日本酒がすすむ。種類は少ないが、こちらのお店の名前がラベルに貼られたオリジナルな瓶入りのもの(富山だったか)が思いのほか良く、充分に楽しませてもらった。

お茶に切り替えて握りに移行。握りは端正な形で、街場の鮨屋のような野暮ったさはない。これはやはり修業先(東京の老舗名店)ゆずりなのかな。タネもおまかせで伝えた値段の割にとても頑張っていて充分に楽しめる。締め物の按配もなかなかでそれぞれのバランスがいい。いくつか追加で注文したが値段を見てびっくり。安すぎるくらいの値段。相当頑張っていただいたのか、どの客でもこの位なのか。とても値打ちだった。。

ピリピリとした緊張感の中で食べる鮨ももちろん有りだとは思うが、結局そういう店に訪問するのは数回までだ。こちらでは母君であるおかみさんの自然体で暖かい対応が、慇懃無礼にマニュアル化された接客サービスにしっくりとこない自分にすんなりと入ってくる。若大将もキッチリと丁寧だが、色んなところに話を繋いでいける器用さも持ち合わせていて、鮨屋はやっぱり人だなぁと思わせてくれるアットホームな感じがうれしい。(勘定は¥8,000)

この後の記事はこちら

寿司英 (すしひで)

名古屋市港区港楽3-5-21

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