goo blog サービス終了のお知らせ 

ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

好陽軒 @名古屋市昭和区・桜山

2017年10月09日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

まだまだ暑かった頃、目的だった中華料理屋が長い夏休みに入ってしまっていて振られ、汗をかきつつ自転車でやってきたのは八熊通沿いの「好陽軒」。名古屋独特の”好来系”ラーメンの人気店。もちろん春岡通の「好来(総本家・好来道場)」(昭和34年頃・1959・創業)を始祖としていて、こちら好陽軒の創業は昭和51年(1976)だとか。カウンターのみ11席ほどで、すっきりとした店内。調理場もとても綺麗に手入れされている。店に入ってすぐに主人に注文を通す(支払いは後です)。注文したのは「叉焼麺・松」。少し待ちが出ているくらいの盛況ぶりだったので、カウンターの反対側のベンチに座って順番を待った。「秘伝名古屋風煮汁」と称し、木の板に献立表や薬膳スープ他の効能が書かれ掲げられているのも元の店や、系列の店と同様だ。少し待つと呼ばれてカウンター席に。ハキハキとした声の丁寧な物腰の主人と女将さんの夫婦で賄っていて、主に麺上げは女将さん。好来系ではお馴染みの4分割のざるで麺が茹でられている。もう注文は通っているので提供は早い。

丼ぶりになみなみと盛られた「松」が登場。チャーシューは大きいものが4枚、好来系の特徴のひとつである極太メンマも多数。麺はこれまたお馴染みの太縮れ麺。過剰に旨味の強い味が主流の現在のラーメン界においては、拍子抜けするほど優しい口当たりのスープだが、滋味に富んでいて唸るほど旨い。ガツンとはこないが、じわじわと旨味がやってきて手が止まらなくなる。系列店全部を廻った訳ではないが、数ある好来系でもかなり旨いスープじゃないかな、ココ。こういう滋味深いスープだと麺は細いのが普通だが、太麺が不思議としっくりくるのもこの系統ならでは。食べ進めた後にはテーブルの上の高麗人参酢を少したらして変化をつけて楽しんだ。麺もスープも(メンマも)量は多いがするりと完食。旨かった。客と和やかに談笑するご夫婦は、客が店を出る際に必ず「ありがとうございました、またどーぞ!」とハモるのがこの店のお約束。自分もその声を聞きながら店を後にした。(勘定は¥900)

 


 

↓ 雁道商店街のすぐ近くにある瑞穂区船原町の銭湯「栄湯」(大正13年・1924・建造)。開いていれば汗を流そうと思っていたのだが、暖簾はかかったままでも残念ながらまだオープン前…。

 


 

らあめんや 好陽軒

愛知県名古屋市昭和区広見町2-21-3

 

( 桜山 さくらやま こうようけん ラーメン 中華そば 好来系 好来道場 好来本店 こうらい 薬膳 薬膳スープ メンマ 極太メンマ めんま 登録地域建造物資産 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タニ @名古屋市昭和区・桜山 (※閉店)

2017年09月29日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

桜山の「名古屋市博物館」を見て廻った後に自転車で近所をブラブラ。この辺りに来たことが無い訳ではないが、知らない街の散策は自転車が一番。そんな時にふと目に付いたお好み焼・焼そばの店「タニ」。古いテナントに入っていて、通りがかった時に店の中の様子が見えた。店内に客は見えなかったものの、ご夫婦と思しき2人でせっせと焼いている。その値段を見てビックリ。「110円」とか信じられない値段が付けてある。いつの時代? いったん通り過ぎたものの、引き返して店先の窓からおばちゃんにお好みやきの「ニク玉」をお願いして小銭を渡す。焼き上がっていたものの中から紙袋に入れて渡してくれた。その間おばちゃん一言も発せず(苦笑)。

袋の上からでも熱々さが伝わってくる。日陰で自転車を停め、行儀が悪いがその場で包みを開けた。この地方でその昔デフォルトだった2つ折りの一銭洋食タイプ。銀紙、さらに薄紙に包まれているところも自分が幼少の頃にスーパーの中にあった店で買っていたタイプのお好み焼と寸分変わらない。薄皮が半分に折られた中には蒸されたキャベツにソースがたっぷり塗られてもちろんふにゃふにゃ。肉片はあまり感じられなかったが玉子はしっかり入っていて、干しエビらしきアクセントも。あぁ、旨い。コレコレ、自分が小さい頃食べていた味は。もちっとした薄皮にキャベツだと広島焼を想像してしまうかもしれないが、もちろんそうではなく、あくまで東海地方風(実際に愛知、岐阜、三重がこのタイプだったかどうかは知りません)。最近のこの地方には関西や広島のお好み焼の進出が著しいが、こういうの、何とか残ってくれないかな。(勘定は¥110)

 


 

↓ 御器所(ごきそ)にある銭湯「八幡湯」(大正8年・1919・建造)。改修されていて表からは古さが分からないが、まだ薪で沸かしているんだそうだ。

 

 


 

お好みやき タニ

愛知県名古屋市昭和区菊園町2-30-1

 

( 桜山 さくらやま たに お好み焼き お好み焼 おこのみやき 焼きそば 焼そば ヤキソバ 一銭洋食 近代建築 登録地域建造物資産 銭湯 閉店 廃業 )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トップフルーツ八百文 @名古屋市瑞穂区・桜山

2017年08月29日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

娘の用事に足として使われ、朝も早よから名古屋市の東部で途方に暮れる。朝食は済ませていなかったのでどこかで、と思っても普段モーニング・サービスはほとんど利用しないのでどこに行ったらいいか全然分からない。おまけに休日なので休みの店も多いだろう。かといって自分にはコンビニやファミレスという選択肢は全然無い。車を空いた道路の脇に寄せ、スマホを使って検索していたら”果物屋のモーニング”というのが引っ掛かった。そこがここ桜山の「トップフルーツ八百文」。近くの駐車場に車を停めて店の前まで歩いていくと…なんと大行列。時間はまだ朝の8時…。名前を書いて待つようになっていたのでとりあえず書き入れて待つ。普通ならなるべく行列は避けるのだが、この時間では他に行くあてもない。

店の方からフルーツの素晴らしい香りが漂う中、きっちり30分程待ってようやく店の中へ。店はごく普通の果物屋の隅にカウンターとテーブル席が2つある狭いスペースだが、かなり雑然としたカウンター周りが余計に狭く感じさせる(もう少し片付けようか・苦笑)。その中に店員は主人と(派手な帽子の)女将さんを含めて5人程。ここで好きなフルーツ・ジュースを注文するとモーニング・サービスが受けられるという仕組み(かき氷やパフェは昼近くになってからしか頼めない)。いろんなフルーツ・ジュースがあって迷ったが、旬の「白桃」を選んだ。しばらくして白桃のジュースとプレートが運ばれる。プレートにはカットされた苺、オレンジ、グレープフルーツ、バナナ、メロン、スイカ、トマト、それにゆで玉子、ジャムののったトースト、と盛り沢山。量は多くないが色々なフルーツが味わえて楽しい。肝心の白桃ジュースは意外と甘味が弱く今ひとつの満足度だったが、なかなか面白い朝食になった。次はかき氷かパフェを食べたいな(でもこのカウンターではちょっと…)。(勘定は¥580)

 トップフルーツ八百文

愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-5

 

( 名古屋 なごや 桜山 さくらやま 瑞穂区役所 やおぶん 八百文 フルーツショップ フルーツの匠 フルーツアドバイザー かき氷 フルーツパフェ モーニングサービス )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どての品川 (2) @名古屋市瑞穂区・堀田

2017年06月19日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

 

美奈登」で一杯やった後、歩いて「どての品川」へ。「美奈登」で軽く切り上げたのは、どうせ堀田の駅まで歩いていくんだから、途中でここに寄ろうと思っていたから。正直「美奈登」があまりに旨かったので、そこで終わっても良かったのだが、ある意味贅沢なハシゴをしてみたくなった。小雨が降るものの傘は要らないくらいで歩いていく。以前来た時にも思ったが、この辺りを歩いていても旨い呑み屋があるとは思えない全くの住宅街。昔はどんな街だったんだろう。店の前まで来ると、そろそろ店員さんが店を開けようとしているところ(※まだ5時過ぎです)。店先に立つと、なぜか開店前の店の奥ではもう呑んで顔を赤らめているオッサン達が!?。不思議だ(笑)。まだ空いていたので座ろうかなと思ったが、やっぱり表の店先に立って「燗酒」をお願いする。

勝手にどて、こんにゃくの串を大鍋から取り出してアルミの皿に取って食べ始める。すぐに若い衆が1升瓶を持って来てくれ、枡の中に入ったガラスコップにこぼしてくれる。口に入った味噌を酒で流す。うん、旨い。目の前でご高齢のお父さんが串カツの用意をし始めた。事前に裏に用意したものだと思っていたが、ちゃんとその場で手際よく衣を付けていくんだなァ。もちろん揚がったばかりのやつを勝手に取ってその串カツも食べる。この日は初めて醤油ダレで食べたけれど、味噌ダレにも劣らない旨さ。「しんぞう」を塩で焼いてもらう(3本から)。丁寧に塩をしてじっくり焼かれた「しんぞう」もしっかりとした歯応えで旨かった(2本からだと有り難いけど…)。この鄙びた場所で一杯やる幸せ…。(勘定は¥1,200程)

以前の記事はこちら

どての品川

愛知県名古屋市瑞穂区下坂町1-23

 

( 瑞穂区 みずほ 堀田 ほりた どてのしながわ どて どて串 どて煮 串カツ 串かつ みそ串カツ 味噌串カツ 立飲み 立ち飲み 立ち呑み 立呑み 美奈登 みなと )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美奈登 @名古屋市瑞穂区・雁道

2017年06月08日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

味の評判を聞いていて、ずっと前から行ってみたい店リストの上位にあった瑞穂区の焼肉「美奈登」へやっと行くことが出来た。この辺りは駅からも近くないし、周囲は住宅街なので”ついで”はほとんど無いのでなかなか機会が探せなかった。ある小雨降る日に、仕事で地下鉄桜通線を利用していてふと思い立ち、仕事よ早く終われと念じて(笑)、瑞穂区役所駅で途中下車し、歩いて店に向かう。大して雨が降らなかったのも幸いして店に辿り着いた。なるほど噂通りの痺れる外観(もちろん写真を嫁に見せたら「ムリ」と・笑)。創業は昭和33年(1958)だとか。外はまだ明るいが、暖簾をくぐって店の中へ。中はコの字のカウンターになっていて、老齢のお母さん2人が給仕。男性も居るようだがここでは裏方のよう。とりあえず瓶ビール(キリン)をもらう。注文したのは「コメカミ」の塩と、「キモ」のタレ。すぐに目の前に七輪が用意される。炭は岩手の切炭。煤けた柱と天井、そこに不釣り合いな大型液晶テレビの「水戸黄門」をBGMに1人で乾杯。(外が明るいから一層)ウメーッ。

すぐにアルミの小皿に盛られた肉が届く。まずは塩の「コメカミ」から焼網にのせていった。「コメカミ」は見るからに鮮度がいい。食べてみても唸るほど旨い。そして「キモ」。タレは濃い八丁味噌味。この味噌だけ舐めても酒が呑めるなァ(笑)。それはともかく、切り角が立ってこちらも鮮度抜群。「コブクロ」を追加で注文。よそで見るものと違って大振りに切ってある。これがまた信じられないくらい旨い。プリップリ。こんなコブクロ初めてだ。独特の食感を噛みしめるが、ホルモンの臭みなんて無縁。凄いナ、ココ。ひとり焼肉ではここから歩いて15分位の「伊勢屋」が素晴らしいが、こちらも負けずに素晴らしい。焼いている最中には、お母さんが七輪の火の番をしてくれ、炭を足したり、こちらに向けて団扇で煽ったりしてくれる(火の粉が飛ぶんだけど・笑)。もう今晩はここで終わってしまおうかと思ったが、だんだん混んできたのと、楽しみは残しておかないと、と後ろ髪引かれながら勘定してもらった。「気をつけて帰ってねー」という優しいお母さん達の声に送られ店を出る。んー、まだ明るいぞ。(勘定は¥1,600程)

この後の記事はこちら

 

焼肉 美奈登

愛知県名古屋市瑞穂区平郷町2-6

 

( 瑞穂 みずほ 雁道 がんみち 雁道商店街 みなと あみ焼とん 焼き肉 ホルモン 焼とん 酒場 大衆酒場 熱田 瑞穂区役所 熱田神宮 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さぼてん @名古屋市昭和区・鶴舞

2016年12月17日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

一日一記事と決めていましたが、飲食店訪問の記事が溜りに溜まって、もう師走だというのに、どの写真もまだ葉っぱが「青い」程になってしまいましたので、購入したアルバムのレヴューをした時も、訪問記を載せる事にします(でもアルバム・レヴューも山ほど溜まっている…)。どちらにせよ(以前からですが)タイムリーな訪問記でないことをご了承下さい。

-------------------------------------------------------------------------------------------

名古屋市の鶴舞公園の東の端にある洋食屋「さぼてん」へ(※読みは「つるま」公園だが地名は「つるまい」と読む)。ここが実際に公園内なのか外なのかは分からないが、周りは鶴舞公園の緑がいっぱいで、贅沢な借景だ。周辺には大学や病院があるのでそちらからの客も多いだろう。店に入ると厨房にはコックコートとコック帽を被った老齢の主人と女将さん、それに息子と思しき親子体制。この日の先客は休日だったからだろうか、学生よりも労働者の姿が多かった。濃茶色を基調とした洋食屋らしい内装。みそかつと唐揚げが人気のようだったし、サービス定食という値打ちなメニューもあったので迷ったが、フライが食べたかったので「ミックスフライ定食」を注文した。ちょうど隣に座った女性客がご飯を少なくしてと頼んでいたが、学生が多い店だから盛りがいいんだろう。

しばらくして運ばれた「ミックスフライ定食」は白身魚と海老のフライと小さめのカニクリームコロッケ。脇にはトマト、キャベツの千切り、スパゲッティーのサラダ、それに味噌汁と桜漬けが付く。プラスチックの丼ぶりに入ったご飯の盛りは予想通り多い。白身は鱈のようなやや大味な魚。衣は細かいもので好み。サクッと揚がったフライを皿に添えられたた手作りのタルタル・ソースや、卓上のウスターソースを垂らしていただく。ちょっと多いかなと思っていたご飯も、バラエティに富んだ旨いフライがあれば、あっという間に無くなった。後ろのテーブル席に座った若者は「ご飯多めに」なんて頼んでいた。無料でやってくれるのかどうかは知らないが、学生の胃袋を満たす素晴らしい台所だ。(勘定は¥750)

 


 

↓ 近くの名古屋工業大学の敷地内にある「創立記念碑(旧・名古屋高等工業学校汽罐室)」(明治38年・1905・建造・部分)。

↓ 同じく敷地内にある名古屋の近代建築の父と言っても過言ではない建築家・鈴木禎次を記念した「鈴木禎次記念碑」(大正12年・1923・建造、写真下)。

 

 

↓ 鶴舞公園の東側、昭和区の古い街並みを散策。いくつかそれらしい名残りのある古そうな建物があった。

 

↓ 鶴舞公園内にある、以前は和食店だった古民家を改造したカフェ「ヌンク・ヌスク」(明治42年・1909・建造)と、公園の端にある「加藤高明像台座」(昭和3年・1928・建造)。愛知県出身で総理大臣も務めたが、銅像は戦中に供出されたまま。

 

 


 

 さぼてん

愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-1-44

 

( 鶴舞公園 つるま公園 つるまい つるまい公園 サボテン 洋食 洋食屋 ランチ 近代建築 鈴木禎次 名工大 めいこうだい 加藤高明 内閣総理大臣 首相 金属供出令 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天むすびの多香野 桜山店 @名古屋市瑞穂区・桜山 (※閉店)

2016年11月24日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

名古屋市の地下鉄桜山駅の近く、環状線から中に入った住宅街にある「天むすびの多香野」へ。と言っても店の中で食べることが出来た本店は現在では閉鎖されていて(写真下)、すぐ近くの桜山店で持ち帰りのみ扱っている。実は自分の車の古いナビで本店へ誘導されたのだが、看板はあれど、ごく普通の民家みたいなところでビックリ。慌てて検索して近くに別の店があることを知ったのだった(秋葉原の店はまだやっているのかな)。天むすでは有名な店だが商標の関係だろう、こちらでは屋号にもあるように「天むすび」と呼んでいる。

環状線沿いにある桜山店は中に入るまでもなく、半分開いた引き戸の向こうにはパックに入った天むすびが並んでいる。何だか不思議な空間の使い方をした店。3個入りがあったのでそいつをお願いした。直前に昼は食べた後だったので、少ない数のパックがあるのはありがたい。ひとつだけ車の中でパクついて、あとは持ち帰ってからいただいた。すっと口に放り込めるサイズの小さめの天むすびは、海老天がほとんど見えてしまっているぐらいのバランス。ご飯は海老天にしがみついているといったような塩梅。海苔はたすき掛けでなくぐるりと巻いてあるよう。口に入れてみると、あまり塩気は強くなく、天ぷらの衣由来だろうか逆に甘みさえ感じる。天むすってどこのを食べてもひと口で口に放り込んでしまい、味わうも何もないが、絶対的な副菜のきゃらぶきをつまみ、お茶でいただくと、どこのを食べてもそこそこ満足が得られるのでいい。それに少々大きくてもやっぱり「ひとくち」なんだよなァ。5個でもいけた。(勘定は¥330)

本店の記事はこちら

 

天むすびの多香野 桜山店

愛知県名古屋市昭和区桜山町4-70-27

※閉店されました

 

( 桜山 さくらやま てんむすびのたかの たかの 多香野 多香野本店 天むすび てんむすび 天むす てんむす 名古屋めし 名古屋名物 閉店 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みすゞ洋菓子店 @名古屋市瑞穂区・八事

2016年09月01日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

南山学園と周辺の近代建築を見て廻った後に訪れたのは「みすゞ洋菓子店」。周辺の起伏に富んで曲がりくねった道を走り、店へ。車を停めて、あの時代らしくタバコ売場を併設した店の中に入ると、飾り気が無く、いかにも昭和な佇まいを残した洋菓子店だ。ガラスショーケースを覗くと、値付けも安く、今流行りの華美な装飾をまとったケーキ類と違うシンプルな品が並んでいた。目当ては、ある本に載っていたこちらの名物ケーキ「エンゼル」。アーモンドプードル(パウダー)を使用したケーキで、ドーナツ状になっているホールケーキ。ホールでも値段は安く、見た目もシンプル。親子と思しき店の方に注文し、箱に入れて包んでもらい持ち帰った。

帰ってから開けてみる。ホールなのである程度ヴォリュームもあるのかなと思っていたが、生地はフワフワで軽い。切り分けて口に運ぶ。シンプルな甘さでアーモンドがほのかに香って旨い。口の中で無くなってしまう感じがするほど口当たりも軽いが、しっかりとしたコクはある。口の中はパッサパサになるのでコーヒーにもぴったり。最近は装飾過多の旨味過剰な凝りに凝ったケーキが多いので、そのシンプルさが逆にとても新鮮。家族も気に入った様子。こういうのって、いつでも食べられるし、飽きない味だ。 (勘定は¥850)

 


 

 ↓ 杁中(いりなか)にある南山学園の建築群。写真下は「南山学園ライネルス館(旧・南山中学校本館)」(昭和7年・1932・建造)※国の登録有形文化財

↓ すぐ隣に建つ「南山学園講堂」(昭和26年・1951・建造)。建造した時代は違うが黄土色の外壁やパラペット(屋上の壁部分)の三角形のデザインなど、イメージは統一されている。

 

↓ 道路を隔てた向かいに建つ、修道院として建てられたという「南山学園 ピオ11世館」(昭和28年。1953・建造)。現在は事務室などに利用されているのだそう。

 

 

 


 

みすゞ洋菓子店

愛知県名古屋市瑞穂区南山町17-7

  

( 八事 やごと 杁中 いりなか みすず洋菓子店 みすず洋菓子 ケーキ 洋菓子 近代建築 南山学園 南山大学 ライネルス 国登録有形文化財 カトリック神言修道会 神言会 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どての品川 @名古屋市瑞穂区・堀田

2016年07月20日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

旧街道(東海道)に近いからなのかは知らないが、細い路地に家々が並んだ下町っぽさの残る堀田(ほりた)周辺を散策。自分はこの辺りに縁が無く、訪れたのは初めて。近くに大きな会社の工場があったりするので、そういった産業を支えてきた地域なんだろう。ウロウロと住宅の立ち並ぶ路地を歩いてみるが、思ったほど古い建物は多くなく、かつては賑やかな商店街だっただろう通りはあるものの、現在ではもう晩年とも言えそうな公設市場があるくらいで、趣のある建物はあまり見つからない。こういう時は自転車があればもう少し広く探れていいんだけどなァ。

もちろんそれだけを目当てにしてここまでわざわざ来た訳ではなく、お目当ては昭和34年(1959)創業の「どての品川」。名古屋の立ち呑みを語る時には外せない名店だ。いつかは来たいと思っていたが、なかなかチャンスが無く、やっと初めての訪問。開店時間だと思って来た5時にはまだ店は開いておらず、近辺をウロウロと徘徊し、もう一度戻ってきたらすでに10人ほどの行列が出来ていた(おいおい、平日の夕方だゾ)。しまったなァと列の最後尾に並ぶ。何とまだ明るいうちからタクシーで乗りつける人も(確かにあまり便利な場所じゃないんだよな、ココ)。並んでいる人達の立ち話からすると常連と思しき人は、持ち帰りを頼んである近所のお母さん達くらいで、自分のように初訪の人が多い様子。

開店してからも、奥へ行こうかどうしようか戸惑っている人を尻目に、サッとどての煮込まれている軒先の鍋の真ん前に張りつき、すぐさまお酒を注文して立ち位置を決める。まだどうしたらいいのかとウロウロとしている先客を横目に、躊躇せず、鍋の中の串に刺して煮込まれているどて煮を勝手に取って口に放り込んだ。このあたりは数々のこういうタイプの立ち呑み屋での経験値が生きたかな(笑)。升の中に入れたガラスコップに注ぎこぼしてもらった酒の銘柄は「誠鏡」(広島)だった(と思う)。なかなか旨い酒だ。次は揚がったばかりの串カツを目の前のどての鍋にドボンと自分で漬け、皿で受けてすぐさま口に放り込む。旨い旨い。追加はどて串(醤油)とレバー。

店を見回すと奥には座敷もあるようなのだがどうも予約席のよう。こういう店でよく予約なんかするなァと、客と店の人の話を聞くとはなしに聞いていると、何とある客は沖縄(!)、別の客は京都からの旅行者で、わざわざこの店を目指して来たのだそうだ。す、すごい。果たしてその価値があるかどうかはその人によるだろうが、よく考えたら自分も地元から離れて旅行したら似たような事してるか(苦笑)。こちとら1人だし、立ち呑みで長居してもしょうがないので結局一番先にお勘定。滞在時間は約10分。さぁ、駅まで歩くか。(勘定は¥950)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 近くにあった公設の「エビス大黒市場」。残るは惣菜屋とハンコ屋のみのようで、店内も暗く…。

 


 

どての品川

愛知県名古屋市瑞穂区下坂町1-23

 

( 瑞穂区 みずほ 堀田 ほりた どてのしながわ どて どて串 どて煮 串カツ 串かつ みそ串カツ 味噌串カツ 立飲み 立ち飲み 立ち呑み 立呑み )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芳の家 @名古屋市昭和区・桜山

2016年07月08日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

「きしめん」にはこんなものもあるんだ、と食べて歩くようになった幅広きしめん。手打ちきしめんの麺は店により様々だが、その中でも特に最近は一部で幅の広い店が注目されるようになった。全体的に見ればきしめん自体は衰退気味と言って差し支えないと思うが、こうやって注目され、少しでも店を訪れる人が多くなることを願ってやまない。桜山のこの店「芳乃家」もそんな幅広きしめんを出すうちの1軒。創業は昭和30年(1955)とのこと。環状線沿いに建つ店の風情は昔ながらの麺類食堂。東海地方の麺類食堂ではどんな小さな店でも「手打ち」は全然珍しくないが、これひょっとして、もっと全国に誇ってもいいかも。暖簾をくぐって中に入り、土間のテーブル席に腰を下ろす。色々な品書きがあり心が揺れるが、初志貫徹で「きしめん」を注文。奥の厨房で調理が始まった。

店に流れるテレビをぼんやり見ながら待っているときしめんが運ばれた。素晴らしいつゆの香り。色濃く、出汁強く、旨い。この地方は出汁にムロアジやサバ節を使う事が多い。そして肝心の麺。笑ってしまうぐらい幅が広い。手繰るというより掴み上げるといった感じ。ものすごいインパクト。もちろんずるずるっと啜り上げることは出来ないから、口に運びムニムニと咀嚼することになる。薄っぺらなつゆだとこの時点でバランスが悪くなると思うが、つゆの出汁感が強いので問題ないどころか、もちっとした食感につゆの旨さが乗り、楽しくて止められない。上にのった蒲鉾、揚げ、ほうれん草、花かつおをアクセントにしながら、麺が無くなっていくのを惜しみつつ、つゆも飲み干した。旨かった。この麺で煮込みやカレー、ころ(冷やし)を食べたらまた面白いんだろうなァ。”冷やし”だとどんな麺になるんだろう…。もう行きたくなってきた。(勘定は¥500)

この後の記事はこちら

芳の家

愛知県名古屋市昭和区桜山町2-38

( 桜山 さくらやま 芳乃家 よしのや 芳の屋 きしめん 手打きしめん 幅広きしめん きしめんスタンプラリー 麺類食堂 手打ち 手打 )

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする