ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

好陽軒 @名古屋市昭和区・桜山

2017年10月09日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

まだまだ暑かった頃、目的だった中華料理屋が長い夏休みに入ってしまっていて振られ、汗をかきつつ自転車でやってきたのは八熊通沿いの「好陽軒」。名古屋独特の”好来系”ラーメンの人気店。もちろん春岡通の「好来(総本家・好来道場)」(昭和34年頃・1959・創業)を始祖としていて、こちら好陽軒の創業は昭和51年(1976)だとか。カウンターのみ11席ほどで、すっきりとした店内。調理場もとても綺麗に手入れされている。店に入ってすぐに主人に注文を通す(支払いは後です)。注文したのは「叉焼麺・松」。少し待ちが出ているくらいの盛況ぶりだったので、カウンターの反対側のベンチに座って順番を待った。「秘伝名古屋風煮汁」と称し、木の板に献立表や薬膳スープ他の効能が書かれ掲げられているのも元の店や、系列の店と同様だ。少し待つと呼ばれてカウンター席に。ハキハキとした声の丁寧な物腰の主人と女将さんの夫婦で賄っていて、主に麺上げは女将さん。好来系ではお馴染みの4分割のざるで麺が茹でられている。もう注文は通っているので提供は早い。

丼ぶりになみなみと盛られた「松」が登場。チャーシューは大きいものが4枚、好来系の特徴のひとつである極太メンマも多数。麺はこれまたお馴染みの太縮れ麺。過剰に旨味の強い味が主流の現在のラーメン界においては、拍子抜けするほど優しい口当たりのスープだが、滋味に富んでいて唸るほど旨い。ガツンとはこないが、じわじわと旨味がやってきて手が止まらなくなる。系列店全部を廻った訳ではないが、数ある好来系でもかなり旨いスープじゃないかな、ココ。こういう滋味深いスープだと麺は細いのが普通だが、太麺が不思議としっくりくるのもこの系統ならでは。食べ進めた後にはテーブルの上の高麗人参酢を少したらして変化をつけて楽しんだ。麺もスープも(メンマも)量は多いがするりと完食。旨かった。客と和やかに談笑するご夫婦は、客が店を出る際に必ず「ありがとうございました、またどーぞ!」とハモるのがこの店のお約束。自分もその声を聞きながら店を後にした。(勘定は¥900)

 


 

↓ 雁道商店街のすぐ近くにある瑞穂区船原町の銭湯「栄湯」(大正13年・1924・建造)。開いていれば汗を流そうと思っていたのだが、暖簾はかかったままでも残念ながらまだオープン前…。

 


 

らあめんや 好陽軒

愛知県名古屋市昭和区広見町2-21-3

 

( 桜山 さくらやま こうようけん ラーメン 中華そば 好来系 好来道場 好来本店 こうらい 薬膳 薬膳スープ メンマ 極太メンマ めんま 登録地域建造物資産 )


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