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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

フランカ @名古屋市昭和区・御器所

2018年08月05日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

バイクで暑い名古屋市内を走り回り、あまりの暑さにどこかで休憩をと寄ったのが御器所・天池通りの古い商店街にある喫茶店「フランカ」。店の両脇は更地になってしまっているが、昔はぎっしりと商店や住宅が詰まっていたんだろう。これぞ往年のといった昭和の名古屋の喫茶店風情。店前の駐車場にバイクを停めて店の中へ。ダークウッドで統一された内装は予想通りとても落ち着く雰囲気。清掃も行き届いていて、外れた時間でもしっかり客が入っていている。メニューを眺めると鉄板スパやカレーを始め、焼きそば定食など食事メニューがとても充実している。お腹が減っていたらいただくのだが…。最初はアイス・コーヒーでもと思っていたら壁に「かき氷」とあったのでそちらを「宇治」で注文した。

しばらくしてびっくりするほど標高の高い「かき氷・宇治」が運ばれた。氷はシロップが上からかけられているだけではなく、上から下までしっかりと緑色に染まっている。これってシロップごと凍らせたものを削るのかな。今風に肌理が細かい氷ではないが、どこをすくってもしっかりと甘い抹茶味で、干上がっていた体にはめっぽう旨い。粗相をしないように慎重に山を切り崩しながら食べていたら女将さんに「上手に食べるねェ」とお褒めの言葉をいただいた(笑)。背が高いのでみんなテーブルの上にこぼしまくるそうだ。いかにも名古屋の女性といった雰囲気と喋りの女将さんだが、気さくに話しかけてくれ、空いたコップにもすぐ水を足してくれたりととても気の付くお方。常連が多いのも頷ける居心地の良さだった。次は絶対に「ミートスパ」か「オムソバ」を食べるゾ(すぐ隣の喫茶「愛」も気になるナ…)。(勘定は¥400)

この後の記事はこちら (2

 

 


 

↓ 汗を流しにすぐ近くにあった銭湯「御嶽温泉」へ。木製ロッカーにモザイクタイル画もある古き佳き銭湯。銭湯ってどこでもそうだけれど入れ墨率高いなァ(笑)。いい湯だった。

↓ そのはす向かいに建つ日本家屋(建築詳細不明)の両端には緑色の瓦の洋館が。フェンスで囲ってあるのはもしかして取り壊し予定なのかな。

 


 

カワチコーヒーショップ フランカ

愛知県名古屋市昭和区御器所2-10-5

 

( 御器所 ごきそ 珈琲フランカ カワチ珈琲 カワチ珈琲商会 COFFEE コーヒー 喫茶 純喫茶 かきごおり 定食 ランチ 洋食 イタリアン )

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シャモニー @名古屋市瑞穂区・雁道

2018年04月05日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

雁道商店街周辺をウロウロして休憩場所に選んだのは「COFFEEシャモニー」。商店街の外れにあり、ビシっと決まった外観が素敵。”シャモニー”とはフランスはモンブランの麓のスキーリゾート地の名前だそうだからこの外観も山小屋風なのかもしれない。店に入ると「ん?誰」というような顔で女将さんが出迎えて下さった。きっとこんな場所の喫茶店だと知った顔の客ばかりで一見で入る人は少ないのだろう。先客は2名居たが、もちろんコーヒーチケットで飲んでいるような人ばかりだった。腰を下ろすと看板老犬がスタスタと寄ってきてよそ者のヒトとナリを確認(笑)。お許しが出たようで何事もなく去っていった…。店内も外観と同様に洒落ていて、ダークウッドで統一された窓枠、梁や筋違、凝ったパーティションや彫り物の人形など意匠に統一感がある。奥は意外と広くてかなりの人数が入れそうだ。女将さんに「ホットコーヒー」を注文した。

ちょうど主人がコーヒーを淹れている場所が死角になったのでどういう淹れ方をしているかは分からなかったが、しっかりと時間をかけて淹れてくれている様子。しばらくして無地のカップとソーサーで運ばれた。中京地方の喫茶店では珍しく豆菓子も何も付かない。熱々の濃くて香り高いコーヒーを口に入れて、古本屋で買った本をパラパラとめくる。喫茶店でしっかり本を読む人が居るが、自分は絶対無理。長っ尻出来ないタイプなので、本の内容が全然頭に入ってこない。ここでも頁をめくって確認しただけで終わり、チーンと鳴る古いレジスターで勘定してもらった。(勘定は¥350)

 


 

 ↓ 瑞穂区北原町の「愛知県立瑞陵高等学校校門(旧・愛知商業学校校門)」(建築詳細不明)

 

 ↓ その奥には「瑞陵高等学校旧講堂(感喜堂)(旧・愛知県商業学校講堂)」(大正13年・1924・建造)。名古屋市内に現存する最古の講堂だとか。残念ながら中に入って観ることは出来ないので、塀の隙間から撮影(写真下右は建物裏手)。耐震工事済み。

 

 ↓ 同じ町内にある「旧・豆田郵便局(旧・農商銀行)」(建築詳細不明)。土蔵造りの古い銀行建築。建屋は日本家屋の住宅と繋がっている古い郵便局によくある造り。写真を撮っていたら向かいの酒屋のおばあさんに「この建物珍しいの?」って訊かれた(笑)。見ため古いだけだもんなァ。

 

 

↓ 店から北へ行ったところでで見つけた一風変わった造りの一般住宅(建築詳細不明)。日本家屋に応接目的の洋館を作るのは戦前に流行った様式だが平屋根って珍しいかも。反対側は化粧壁。

 

 


 

 

COFFEE シャモニー (Chamonix)

愛知県名古屋市瑞穂区雁道町3-1

 

( 名古屋 なごや 雁道 がんみち 雁道商店街 喫茶シャモニー 珈琲 コーヒー 喫茶店 近代建築 銀行建築 )

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平和園 (2) @名古屋市昭和区・川名

2018年03月26日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和警察署の横にある中華料理店「平和園」に再訪。店先に自転車を停め、外気温が低くて露ぶいた扉を開ける。この日の先客は2名。調理場の高齢の主人はバンダナを頭に巻いていてカッコイイ。古びた店の内装で今まで気付かなかったが、カウンターの上にぶら下がる丸いカラフルなペンダントライトはなかなかお洒落(笑)。カウンターのガタガタの椅子に座り、振り返って壁に貼られた品書きの中から「焼飯(チャーハン)」と「モヤシラーメン」のセットを注文した。さっそく主人の鮮やかな手つきで調理が始まる。こういう佇まいの店なので後客も男性1人が多い。

まずはラーメンが提供された。「モヤシラーメン」と書いてあるし、値打ちなセットなので具はもやしだけかと思いきや、ちゃんとチャーシューは3枚も入っている。鶏ガラ醤油のスープにストレート麺。うん、やっぱり旨い。今風の旨味過多なラーメンとは別物だが、自分のようなオッサンにはピタッとハマる旨さ。食べ進むと炒めたもやしの風味が加わる。続いて「焼飯(チャーハン)」。上にカニカマがトッピングされているのが素敵(笑)。具材は刻んだチャーシューの端っこと玉子、乾燥海老。紅生姜も添えられている。チャーシューの端が沢山入っているのでいい塩梅の味付けに。一気呵成に掻き込み、ラーメンのスープで口中を潤した。自転車で暖かい恰好をしていたので汗だくに。次は「排骨飯」か「鳥球飯」か「中ヶ飯」〔ママ〕のどれかにいってみよう。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4

 


 

↓ 近くで見つけた一般住宅(建築詳細不明・場所失念)。日本家屋に応接用の洋館を足した戦前によく見られるタイプの住宅。破風や軒下、窓枠の装飾が洒落ている。

 

 


 

 

平和園

愛知県名古屋市昭和区広路通6-1

 

( 名古屋 なごや へいわえん 昭和警察署 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば 焼飯 やきめし 炒飯 チャーハン 名古屋の味 夏休み 近代建築 洋間 ) 

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西アサヒ 天池店 @名古屋市昭和区・荒畑

2018年01月27日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の辺りの路地をバイクでウロウロ。目当ての近代建築もありそうでなかなか見つからない。小腹が空いたのでちょっと休憩に向かったのは「西アサヒ天池店」。タイルでデザインされた素敵な5階建ての建物に店がある。こちら有名な円頓寺の「西アサヒ」の分店。あちらは現在新しい業態でお洒落に改装されてしまい興味を失ったが、こちらは昭和の純喫茶そのまま。縦長のガラスショーケースに並んだかっこいいドアノブを開けて入った店内は意匠が洒落ていて、ぶら下がったペンダント・ライトも素敵。さすがにビロードの張られたソファーはくたびれているが、間仕切りのドアガラスに基板状の模様が入っていたりと、こういう一点物のデザインが好きな自分にはビンビン来る空間。店は女性主人1人でやっていらっしゃるのかな。「コーヒー」と「玉子サンド」を注文した。

先客が居なかったのでさほど待つことなく「コーヒー」と作りたての「玉子サンド」が運ばれた。コーヒーはアルファベットで「Nishiasahi」とデザインされた銘が入ったソーサーにのせられている。なんと添えられたステンレスのシュガーポットにも同じデザインの銘が入っていた。カッコイイ。サッと蓋を開けてくれるのもスマート(使わないが)。「玉子サンド」(メニューにはエッグ・サンドと書かれている)は4切れの三角形にカットされていて、分厚い玉子焼きが挟んである。他にはキュウリを刻んでマヨネーズで和えたものが挟んであり、3枚使ったパンにはマーガリンと辛子が塗ってあるのかな。いちおう塩も置かれている。玉子焼きの熱で少ししっとりとしたパンを持ち上げ頬張る。まだ温かく、ふわっとした口当たりで旨い。コレコレ。辛子とかもちゃんと効いていて味のバランスも良く、コーヒーにもドンピシャで合う。円頓寺の新しい店もこちらの協力を得て味を再現したらしいが(※)、やっぱりこれはこの空間で食べないと。次は他のサンドイッチと、デザート「ハワイヤンモード」(内容不明)をいただいてみたいナ。(勘定は¥880)

※旧・西アサヒと天池店では使う卵の量は違うようです

この後の記事はこちら (2

 


 

 ↓ 山王通から入った路地で見つけた建物(建築詳細不明)。何の店だったんだろう、屋根からポツンとぶら下がっている照明が可愛らしい。

 

 


 

 

 

西アサヒ 天池店

愛知県名古屋市昭和区御器所3-10-3

※ずっと閉まっていましたが、南田神田さんの情報によると現在は営業を再開されたそうです(令和4年9月現在)

 

( 名古屋 なごや 荒畑 御器所 ごきそ 西アサヒ ニシアサヒ 喫茶 純喫茶 喫茶店 玉子サンド タマゴサンド たまごサンド 円頓寺商店街 えんどうじ 閉店 廃業 )

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美奈登 (2) @名古屋市瑞穂区・雁道

2017年12月07日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

雁道の焼肉の「美奈登」に再訪。バイクだったのでこういう”呑む店”にはそぐわなかったが、夜にこの辺りに来る機会は多くないし、ちょっとだけあの旨い肉を味わって酒無しでもいいやと店へ。店の前まで来ると窓が開け放してあり(訪問秋)、店内の喧騒や煙が漏れて賑やか。近所に住んでいたら大変だろうが、古い店だからそれも季節の風物詩なんだろう。店内を覗くとほぼ満員で、コの字カウンターの更に奥のテーブルに「とりあえず座って」と案内され、カウンターに空きが出来てからそちらへ移動。テーブル席には”予約”が入っているのだそうだ。今ってどこも予約、予約だけれど、こういう店でも予約しちゃうんだなァ…。お母さんにノンアルコールビールがあるか尋ねると「あるよ」とのこと。バイクがあるので仕方なくもらう(涙)。

まず頼んだのは「なんこつ」。これを塩で。焼きを入れたなんこつはコリコリとした食感がイイ。そしてノンアルをグイッと…これはヨクナイ…。次は「心臓」をタレで。プリッとして角が立っていて鮮度は抜群。旨い。アルミの平皿に入れられて厨房から届く肉は味噌ベースの濃いめのタレがかかっている。タレをまぶすと焼き加減が分かりにくくなってしまう時もあるが、鮮度が良いので軽い炙りで問題無し。最後は「ロース」。これもタレで。あぁ、旨かった。本当は2人位で来て肉を分け、もっと沢山の種類を頂きたいところ。次の機会はもちろんビールと酒で…。(¥1,460)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 「雁道商店街」近辺で気になった建物。「菊乃湯」(建築詳細不明・写真下左)は現役の銭湯。次の機会にはここに入ってみようかな。

 

↓「栄市場」(大正14年創業・1925・建築詳細不明・写真下左)。まだまだ現役で頑張っている市場(※公設ではなく民間市場だそう)。

 

 


 

 

美奈登

愛知県名古屋市瑞穂区平郷町2-6

 

( 名古屋 なごや 雁道 雁道商店街 がんみち みなと 焼肉 焼き肉 焼きとん ホルモン 酒場 大衆酒場 近代建築 公設市場 さかえ市場 )

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まことや @名古屋市昭和区・檀溪通

2017年12月03日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

檀渓通の交差点近くにある人気の店「まことや」へ。創業は昭和49年(1974)だとか。店に着いたのは午後1時を過ぎていたが、引き戸を開けて中に入るとまだ待っている客が何組も。自分の後にもすぐに10人位並んだ。すごいなァ。待合いが無いので立って待つが、待っている所から厨房が見えるので様子をうかがうと、調理には3人がかかりきりで、次から次へとコンロに土鍋を乗せていくのが見える。そうこちらは「味噌煮込みうどん」で評判なので、煮込みの注文率がかなり高く、後から入る注文も圧倒的に「味噌煮込み」が多い。しばらく待っているとテーブルの相席を案内される。座って若い給仕にすかさず注文したのは「みそ煮込み・玉子」。

しばらくして「みそ煮込み」が運ばれた。グツグツに煮えた土鍋のまま供されたが蓋は無く、とん水とレンゲが付いてくる。玉子以外に浮かんでいるのは斜めに切られた青い所の多い長葱と蒲鉾、揚げ。椎茸も入っているがかなり小さくて寂しい。つゆの色は濃いが出汁感はさほど強く感じない。手繰ってみると麺は平打ち。ゴワッとしていてなかなか旨い。クセになりそうな食感だ。つゆの温度が下がるにしたがって出汁の風味も強くなってくる(といってもまだ熱々だが)。旨い。つゆをすくうレンゲがなかなか止まらない。途中でとん水の中で玉子を潰して混ぜて食べたりして素早く席を譲った(実は前に座った男性がネックレス香水野郎だったので素早く逃げた・笑)。主人の「ありがとうございまーす」という声を聞きながら勘定してもらう。(勘定は¥870)

  

手打 まことや

愛知県名古屋市昭和区檀渓通4-14

 

( 名古屋 なごや だんけいとおり だんけいどおり みそにこみ 味噌にこみ 味噌煮込 みそ煮込 うどん 手打ち )

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キッチンコーチャン @名古屋市瑞穂区・堀田 (※閉店)

2017年11月29日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

瑞穂区の名鉄・堀田駅の構内に「名店街」と呼ばれる商店街がある。ある日曜日の昼にそこへ行ってみた。近辺はお世辞にも賑わっているとは言い難く、近所にある大型ホームセンターだけは車がひっきりなしに吸い込まれていたが、駅の周りは人影もまばら。これが平日だとどうか知らないが、案内の矢印に従って歩みを進めてみても延々とシャッターの閉まった店舗あるいは店舗跡が続く。看板の跡からすると昔はここに「喫茶ボンボン」もあったんだね。

 

そんな中にほぼ唯一開いていた店が洋食の「キッチンコーチャン」。昭和の店らしさいっぱいのシャンデリアのぶら下がる店内は少し暗めの照明。ご夫婦で賄っていらっしゃるようだ。先客は調理服を着た人が数人。近くの別の飲食店に勤めている人だろうか。席の紙ナプキンの入ったスタンドに「ハンバーグランチ」「カレーライス」「串カツカレー」の3種が貼り付けてあったので、中から「串カツカレー」をお願いした。”カツカレー”でいいのになぜ”串カツ”なんだろうと引っ掛かったのだ(笑)。奥様は「中スポ(中日スポーツ)要ります?」とスポーツ新聞を持って来てくれた。時折響くゴーッという電車の音と、日曜昼の定番「NHKのど自慢」をBGMに新聞をめくっていると「串カツカレー」が運ばれた。

「串カツカレー」は楕円の深皿に入っている。紙ナプキンの巻かれたスプーンが添えられていて、カレーの上には肉片が3切れ程入った串カツが1本のせられている。早速スプーンを入れてみる。カレーは小さめに切られた野菜がたっぷりと入ったポテっとした感じのカレー。辛さはほとんど無くやさしい味付け。カツはロース肉だろうか少し硬めの肉が揚げられている。もちろん合わない訳はないが、なぜ串カツなのかは分からないまま(笑)。少しソースをたらしたくなるようなカレーでスイスイと胃袋の中に納まった。次は「ハンバーグ」か「カニコロッケ」か。それとも中身の気になる「コーチャンピラフ」か(←こういう名前のに惹かれるんだよなァ…)。(勘定は¥700)

この後の記事はこちら

キッチン コーチャン

愛知県名古屋市瑞穂区新開町28-26

※耐震工事に伴い、令和4年2月末を以って閉店されました

 

( 名古屋 なごや 堀田 ほりた 名鉄堀田駅 堀田駅名店街 洋食 洋食屋 ランチ スパゲッティー ハンバーグ 名古屋鉄道 閉店 廃業 ) 

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平和園 @名古屋市昭和区・川名

2017年11月22日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の昭和警察署の横にある中華料理店「平和園」。創業は昭和44年(1969)だそうだ。以前その店の(まだ上に看板があった頃の)佇まいを何かで拝見して、いつか必ずと思っていた憧れの店。でもその道は遠かった。昭和区近辺をよく散策するようになった今年の初夏以降に店を目指したのだが、いつも店は閉まっている。ある日、車を降りて店に近寄ってみると貼り紙が。この店が”夏休み”を取るとは知らなかった(有名らしい)。7月からの3ヵ月間は夏休みなのだ。10年程前からそうなったとのこと。貼り紙には「体力不足のため」との記述が。それから10月になるのを心待ちにして、10月になったばかりの1日に伺うと、色褪せたサンプルが並ぶショーケースの上にまたもや別の貼り紙が…(写真下)。

曰く、「お客様へ・長い夏休みを戴き有難う御座いました・勝手では有りますが近日中に営業させていただきますので、よろしければ又、名古屋の味 ラーメン定食など喰べに来て下さい・平和園」とある。しまった…勇み足(涙)。近所ならまだしも遠くからわざわざやって来ているので仕方なく別の店を探す。最近この近辺の店の記事が多かったのはそういう訳だ(笑)。

そしてある日曜の昼にやっと念願の店内へ。年季の入った店の入口のレースカーテンをくぐる。良かった、営業していた。カウンターに座る。先客は数名。老齢の主人は夏休みを取るくらいだから余程弱った方かと思いきやそうでもない。奥様と2人で切り盛りしていらっしゃる。定食が値打ちだということは知っていたが、ごはん粒を制限していたので「特製チャーシュー麺」をお願いした。待っている間にも懐かしいピンク電話がジリリリと何度となく鳴り、予約なのか出前なのか注文が沢山入っている。みな再開を心待ちにしていたんだろう。自分の分の麺はすでに茹で湯の中に入っていて麺を上げるかどうかという時に、奥さんが電話で訊かれたことを主人に何度も確認するもんだから、途中で手を休めて「もう餃子は無いよー」なんてゆっくりとやり取りをしている。「オレの麺が伸びちゃうよー」とハラハラ…。

少しくらい他事をしても問題ないと言わんばかりに泰然として調理が進み、渡された「特製チャーシュー麺」は、デカいチャーシューが3枚、炒めたもやしと刻みネギ、メンマがのっており、炒め油だろうかほんのり胡麻油の香りがする。麺は中細ストレート。スープを啜ってみると、なんとも優しい味。でも物足りなさがある訳ではない。年代物のラーメンだから化学も使っているようだが醤油味がピタッと決まっている。いやぁ、旨いなァ。麺は少し柔らかめではあるがこのスープにはピッタリ。チャーシューもしっかり肉の味が残るバラ肉で旨い。これが店自慢の”名古屋の味”なのだ。あっという間に手繰り終わってしまい名残惜しいほど。この旨いラーメンがワンコインだというから恐れ入る。他のメニューも全部食べてみたいなァ、願わくばビールと共に。(勘定は¥500!)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 


 

↓ 南区にある「道徳公園・クジラ像」(昭和2年・1927・建造)。愛敬ある顔のクジラ像は市の認定地域建造物資産に指定されている。昨年ボランティアによって綺麗に再塗装された。

 

 


 

 

平和園

愛知県名古屋市昭和区広路通6-1

 

( 名古屋 なごや へいわえん 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば 叉焼麺 名古屋の味 夏休み 近代建築 認定地域建造物資産 )  

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鳥繁商店 @名古屋市昭和区・桜山 (※閉店)

2017年11月16日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の桜山近辺をウロウロ歩いていた時になんとも渋い佇まいの和菓子屋と鶏肉屋が並んでいるのを見つけた。それがここ「鳥繁商店」。最近はこの地方でもあまり若鶏の事を「かしわ」と呼ばなくなって久しいが、「かしわ・たまご」と大書きされた看板に加えて「コロッケ・かつ」と書かれた看板があったので店に入ってみることにした。昭和の肉屋らしさ満点の店内には横の方に揚げ物が並んだスペースがある。ただ訪問した時はちょうど時間が外れていたとみえて揚げられていたのは「ベビーカツ」ぐらいだった。出てきた主人に「ベビーカツ」をお願いする。「すぐ食べんさる?(すぐ食べるかい?)」と訊かれたのでハイと答えると、油紙を持ち手の骨の部分に挟んで手で渡してくれた。

行儀が悪いが道路を歩きながらいただく。サクッと揚がった「ベビーカツ」とはは骨付きの鶏肉。カツなのでもちろん衣が付いている。学生時代によく近所の肉屋で揚げられた「チューリップ」(骨付き手羽肉)を買い食いしたが、それと部位は一緒なのかな(ちょっと形が違う気もする)。食べてみて意外だったのだが、下味はほとんど無いに等しく、塩胡椒もほとんど効いていない。うーん旨いは旨いがやっぱりソースか何かが欲しいなァ。そういえばショーウインドーの残像に「ソース××円」とあったような気もするゾ。次に通りかかったら「コロッケ」「ミンチカツ」あたりを”ソースと一緒に”買ってまた食べながら歩こうかな。そうそう隣の和菓子屋も…。(勘定は¥135/本)

 


  

↓ 瑞穂区の山崎川沿いにある「東山荘」(大正~昭和初期建造)。市長公舎として使われたこともあったのだとか。登録有形文化財に指定されている。

 

↓ 訪れて初めて知ったのだが、建物の一番奥には後から増築されたと思われる洋館もあった。

 


 

かしわ・たまご 鳥繁商店

愛知県名古屋市昭和区菊園町1-16

 

( 桜山 さくらやま 鳥繁 とりしげ とりしげ商店 コロッケ メンチカツ 長寿園 近代建築 とうざんそう 国登録有形文化財 名古屋市都市景観重要建築物 閉店 廃業 )

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芳の家 (2) @名古屋市昭和区・桜山

2017年10月15日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

久しぶりに”ぶっとい”きしめんが食べたくなって、桜山の「芳の家」に訪問。のんびりとした昼時ではあったが、暖簾をくぐると6つのテーブル席は全部埋まる盛況ぶり。ちょうどひとつ空いたのですぐに座る事が出来たが、後から来た客は待つなり、帰るなりを迫られていた。ただとっくに食べ終わっている女性2人も居るんだけれど全くお構いなし。強いハートだなァ…(苦笑)。女将さんも湯切りを手伝うほどだったが、タイミングを見て注文したのは「ざるきしめん」。こちらの太い切りのきしめんが締められるとどうなるのか楽しみだ。厨房の方を眺めていると、締め終わったきしめんを1枚(1本じゃない)づつほどいて綺麗に並べているようだ。

しばらくして運ばれた「ざるきしめん」は、もちろんここ特有の、ゆうに4~5cm程の幅があろうかという太打ち。つゆにはうずらの卵、刻みねぎ、練りわさびが添えられている。たっぷり濡れた麺肌を慎重に箸で挟み込み(でないと持ち上がらない)、つゆに浸けて手繰ってみる。モチっとした麺の締め加減はぬるめ。上にのっている刻み海苔の風味があまり良くないのでどけておく。こちらのつゆは濃いめ、甘めの名古屋らしいつゆだが、麺肌が広いこともあってなかなか乗ってこない。この日は暑かったのでもう少し冷たく絞めて欲しいが、これ以上温度が低いと食感が悪くなるのかもしれない。薬味もあまり効かず、終始ちぐはぐな感じで終わってしまった。麺肌が乾きすぎると手繰りにくくなるし、水切りが甘いと今日のようにつゆが乗ってこなくなる。なかなか難しいものだ。次はこの麺で煮込みを食べてみよう。(勘定は¥680)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 店から200m程南にある「ボンボンセンター」。昭和の雰囲気を残す小さな横丁。昭和24年創業の洋菓子・喫茶「ボンボン」がの作った横丁。残念ながら純喫茶「ボンボン桜山店」は数年前に閉店してバーになってしまったが、この面白い路地はまだ残ってくれるだろうか。ボンボンの”あの書体”がいいねェ。

 

 

 


 

芳の家

愛知県名古屋市昭和区桜山町2-38

 

( 名古屋 なごや 桜山 さくらやま 芳乃家 よしのや 幅広きしめん 手打きしめん 手打ちきしめん 近代建築 純喫茶 ボンボンセンタア 洋菓子ボンボン 桜山店 閉店 ) 

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