ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

どての品川 @名古屋市瑞穂区・堀田

2016年07月20日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

旧街道(東海道)に近いからなのかは知らないが、細い路地に家々が並んだ下町っぽさの残る堀田(ほりた)周辺を散策。自分はこの辺りに縁が無く、訪れたのは初めて。近くに大きな会社の工場があったりするので、そういった産業を支えてきた地域なんだろう。ウロウロと住宅の立ち並ぶ路地を歩いてみるが、思ったほど古い建物は多くなく、かつては賑やかな商店街だっただろう通りはあるものの、現在ではもう晩年とも言えそうな公設市場があるくらいで、趣のある建物はあまり見つからない。こういう時は自転車があればもう少し広く探れていいんだけどなァ。

もちろんそれだけを目当てにしてここまでわざわざ来た訳ではなく、お目当ては昭和34年(1959)創業の「どての品川」。名古屋の立ち呑みを語る時には外せない名店だ。いつかは来たいと思っていたが、なかなかチャンスが無く、やっと初めての訪問。開店時間だと思って来た5時にはまだ店は開いておらず、近辺をウロウロと徘徊し、もう一度戻ってきたらすでに10人ほどの行列が出来ていた(おいおい、平日の夕方だゾ)。しまったなァと列の最後尾に並ぶ。何とまだ明るいうちからタクシーで乗りつける人も(確かにあまり便利な場所じゃないんだよな、ココ)。並んでいる人達の立ち話からすると常連と思しき人は、持ち帰りを頼んである近所のお母さん達くらいで、自分のように初訪の人が多い様子。

開店してからも、奥へ行こうかどうしようか戸惑っている人を尻目に、サッとどての煮込まれている軒先の鍋の真ん前に張りつき、すぐさまお酒を注文して立ち位置を決める。まだどうしたらいいのかとウロウロとしている先客を横目に、躊躇せず、鍋の中の串に刺して煮込まれているどて煮を勝手に取って口に放り込んだ。このあたりは数々のこういうタイプの立ち呑み屋での経験値が生きたかな(笑)。升の中に入れたガラスコップに注ぎこぼしてもらった酒の銘柄は「誠鏡」(広島)だった(と思う)。なかなか旨い酒だ。次は揚がったばかりの串カツを目の前のどての鍋にドボンと自分で漬け、皿で受けてすぐさま口に放り込む。旨い旨い。追加はどて串(醤油)とレバー。

店を見回すと奥には座敷もあるようなのだがどうも予約席のよう。こういう店でよく予約なんかするなァと、客と店の人の話を聞くとはなしに聞いていると、何とある客は沖縄(!)、別の客は京都からの旅行者で、わざわざこの店を目指して来たのだそうだ。す、すごい。果たしてその価値があるかどうかはその人によるだろうが、よく考えたら自分も地元から離れて旅行したら似たような事してるか(苦笑)。こちとら1人だし、立ち呑みで長居してもしょうがないので結局一番先にお勘定。滞在時間は約10分。さぁ、駅まで歩くか。(勘定は¥950)

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↓ 近くにあった公設の「エビス大黒市場」。残るは惣菜屋とハンコ屋のみのようで、店内も暗く…。

 


 

どての品川

愛知県名古屋市瑞穂区下坂町1-23

 

( 瑞穂区 みずほ 堀田 ほりた どてのしながわ どて どて串 どて煮 串カツ 串かつ みそ串カツ 味噌串カツ 立飲み 立ち飲み 立ち呑み 立呑み )


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