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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ブルーデル @名古屋市昭和区・桜山

2022年07月31日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

名古屋市博物館の向かいの路地にあるドイツパンの店「ブルーデル」へ。なんでも名古屋で初めてドイツパンを売った店だとか(未確認)。元はもう少し桜山駅寄りに店があったそうだ。そういえば同名の店が円頓寺にあったなと思い出した。そちらには何度も店に出掛けたがいつも閉まっていて結局そのまま廃業されたのだが、調べてみるとやはり出自はここだったらしい。店に入ると冷蔵ケースにはケーキ類などもあり、パンや菓子類は棚にも並んでいた。この日は自転車だったので冷蔵物は持ち歩けず、パンだけ選ぶ。ドイツパンは相変わらず名前や種類が全然頭に入らないので、見た目だけでいくつか選んでカゴに入れていった。

家に持ち帰って妻と分けっこ。普段ならドイツワインとソーセージでも用意して楽しむところだが、この日は恒例の絶食後だったので、”胃のリハビリ”と称してシンプルな野菜スープを作って一緒に味見していった。「カレンズ」は細かく刻んだドライレーズンが入った表面に粉の吹いたハードなパン。ドイツパンらしく中はみっしりと詰まっている。「ポンパニッケル」は黒パン。食パンのように四角だが、もちろん日本のパンのようにふわふわでなく、硬めの食感。ライ麦の割合は70%もあるのだとか。酸味が強くドイツパンらしさいっぱい。「ブリオッシュ」は形から勝手に何となく菓子パンみたいなイメージを持っていて、中にクリームでも入っているのかなと思っていたけれど、生地に甘味こそあれシンプルな軟らかめのパン。あとひとつパンを買ったが名前をメモしておくのを忘れてしまった。今回買ったのはシンプルなパンばかり。次は冷蔵ケースに入ったケーキ類や、菓子パンぽいのも買ってみよう。(勘定は¥1,400程)

 


 

↓ ブックマークしておいたデータを無くしてしまったので場所を失念してしまったが、塀が囲むい広い敷地の立派な日本家屋の2階部分に洋風な部屋?が増設されたような変わった建物(建築詳細不明)。

 

 


 

 

ブルーデル (Bruder)

愛知県名古屋市瑞穂区駒場町5-12-5 ハイライズ瑞穂 1F

 

( 名古屋 なごや 桜山 さくらやま ドイツパン ドイツベーカリー ベッカライ 黒パン ブルーデルヤマト 円頓寺商店街 近代建築 )

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珈琲家 比呂野 @名古屋市昭和区・川名

2022年07月23日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

ある休日の朝早く、まだ朝食を摂っていなかったので近場でと昭和区山花町の「珈琲家・比呂野」へ。以前に「とんかつ家・比呂野」に入ったことがあるが、同じ棟の建物に店がある。なんでもこの建物は昭和24年頃に建てられた初代の自宅を改造したものだとか。喫茶店の創業は昭和48年(1973)だそう。他にもうなぎ家きしめん家とあるので近辺には専用駐車場が沢山。以前より増えているような気も。駐車場に車を停め、店内へ進むと早い時間にも関わらず、老若男女の客でほぼ満席の盛況ぶり。凄いなァ。たまたまひとつ席が空いたのですぐに座れたが、自分の後の客は入口付近で待つことに。「ホット(コーヒーの意)を」と注文すると「モーニングはお付けしますか?」と訊かれたのでお願いした。選べるトーストはバターで。高い天井に天井扇が回り、梁の見える建物はなかなか落ち着いた雰囲気だが、この日は家族連れが多いのか子供の嬌声が騒がしい。

しばらくしてモーニングセット付きのコーヒーが運ばれた。バターがたっぷりと塗られたトーストが1枚分、茹で玉子、千切りキャベツのミニサラダ、そしてもちろんコーヒーという布陣。コーヒーは深煎りで濃い味の名古屋仕様。どこのパンだとか当てられる自信は全く無いけれど、こちらの本間製パンのパンの味には馴染みがある。入口に業務用食パンが10斤以上並んでいたけれど、あれが全部一日で捌けてしまうのだろうか。凄い。自宅ではなかなかやらない量のバターたっぷりのトーストはやはり旨い。他の客のように待ち客が居ても雑誌や新聞を広げて長居したり出来ない性質なので、全部綺麗に平らげて後客に席を譲った。こちら隣のとんかつ家の営業時間内であれば、こちらからカツやカレーも注文出来るらしいので、次はコーヒーにカツサンドを付けてみようかな。(勘定は¥480)

「とんかつ家比呂野」の記事はこちら

 

珈琲家 比呂野

愛知県名古屋市昭和区山花町116

 

( 名古屋 なごや 比呂野 ひろの こーひーやひろの 喫茶 喫茶店 純喫茶 コーヒー モーニングサービス 本間製パン とんかつ きしめん 天むす )

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ひさや @名古屋市昭和区・名大

2022年07月14日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の伊勝町にある食事処「ひさや」。近くには名大や南山大があるが、自分的には車でしか行かない場所。実は過去何度か店に寄った事があるが、駐車場がいっぱいで諦めたことがある。この日は自転車に乗っていて、自転車なら駐車場は関係ないだろうと店に向かった。店に着くとこの日に限って駐車場は空っぽ(苦笑)。開け放した入口の暖簾をくぐってカウンター席に腰掛ける。他には小上がり席が3つほど。やはり先客は無し。壁の両側に貼られた品書きには定食の他、酒の肴になりそうな単品が多いので居酒屋としても使えそう。残念ながら後で車の運転があるので酒は諦め「煮魚定食」をお願いした。高齢のご夫婦(たぶん)による調理が進む。

しっかりと時間がかかったので煮魚は出来合いの温め直しではないだろう。煮サバが2切れに昆布の佃煮、キャベツと人参の漬物、合わせ味噌の大根の味噌汁、そしてご飯が供された。さっそくサバに箸をつける。濃い色をした煮汁だが味付け自体は濃過ぎず、身もふんわりとしていて旨い。ご飯はこういう大学近くの店では大盛と言っていいくらいのサイズで出てくることもあるので用心して「少なめで」とお願いしておいた。それを少々後悔するほどご飯が進む旨い煮魚だった。次はしっかりと腹を空かせてご飯を普通盛でいただこう。自分が食べ終わる頃には学生らしき若者がカウンター席に、草野球帰りの団体が2階に上がっていった。(勘定は¥590 ※ご飯少なめで通常より-¥30))

 

お食事処 ひさや

愛知県名古屋市昭和区伊勝町2-87

 

( 名古屋 なごや いかつちょう 名古屋大学 食事処 和食 洋食 定食 定食屋 食堂 大衆食堂 )

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平和園 (4) @名古屋市昭和区・川名

2022年07月10日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

店主夫婦がご高齢なので7月から10月まで長い夏休みをとるのでも有名な昭和警察署近くの中華料理「平和園」。時の経つのは早いもので、ふと気が付いたらもう7月までに時間が無いと、今年も慌てて店に向かった(訪問6月)。入口は開け放してあり、白い暖簾が揺れている。自転車を店先に停めて中へ。開店してすぐの時間にも関わらず先客は2組5名。カウンター席に腰掛けて女将さんに「排骨飯」(※店では”パイコツ”と呼んでいた)と「餃子」をお願いした。開店したばかりで注文が集中しているらしく、主人は「もう1回言って!」と女将さんに復唱を促している。先客はどちらもビールを頼んでいるので、おまけに供される串カツから調理している(う、羨ましい…)。自分もこの後に車の運転が無かったら…(涙)。女将さんが餃子を包み始めた。こちらの餃子は皮を隙間なくくっつけず、軽く包むやり方。主人は後客の注文が重なった品も一緒に調理しようとするので、途中で「また分からんようになってまった…。」と。女将さんが丁寧語で優しく復唱して調理が続く。

そんな調理の順番なので、後から来た客の分がずいぶんスムーズに提供されたりして、他に誰も注文していない自分の「排骨飯」がどうなるかとやきもきしていた頃、まずは「餃子」が登場。銘が薄くなった楕円の平皿の上にやや小さめの餃子が7つ程。野菜が多めの餡であっさりとして旨い。自分の注文はどんどん後回しになっているんだろうなァなんて考えながらそれらをいただいていると、いつの間に調理を進めていたのか「排骨飯」が完成していた。何やかんやいって自分の後客も含めて席に着いた全員が同時になにがしかの皿にありついているのはさすが大ベテラン。「排骨飯」は揚げた豚肉(骨は付いていない)と炒めた五目野菜を餡に絡めてご飯にのせた一品。脇にたくあんが添えてある。ふんわり玉子のスープ付き。レンゲでいただいていく。餡は意外にもほんのりカレー味。うん、旨い。野菜は、人参、玉ねぎ、白菜、ピーマン、もやしなど豊富。あっという間に平らげた。何か追加しようと思ったが、電話注文も入っているようで忙しそうなのでまた10月過ぎまでおあずけ。ご夫婦そろってお元気で。(勘定は¥850)

※7月より10月初旬頃まで夏季休暇を取られますので現在は休業しています。

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

中華料理 平和園

愛知県名古屋市昭和区広路通6-1

 

( 名古屋 なごや へいわえん 昭和警察署 中華料理 中国料理 餃子 ぎょうざ ギョーザ パイコー飯 パイコーハン 名古屋の味 夏休み 夏季休暇 )

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水星食堂 @名古屋市瑞穂区・堀田 (※閉店)

2022年03月06日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

先日、名鉄堀田駅の高架下にある「名鉄堀田名店街」の洋食屋「キッチン・コーチャン」を訪れた際に、女将さんから2月いっぱいで店を閉めると聞いていた。耐震工事に伴うもので全店3月末までには撤退するよう告げられているとのこと。この名店街には何度か足を運んでいるが、日曜休みで訪問が叶わなかった大衆食堂の「水星食堂」には行っておきたいと、後日時間を作って訪れてみた。この名店街が出来る前にも店はあったらしいので創業して50年以上は間違いない。

入口のドアを開けると中はテーブル席が8つ程。高齢のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。給仕の女将さんの前にはおでん鍋が湯気を立てている。先客は無かったのでテレビの見える席に腰掛け、壁に掛けられた貼ってある品札を眺める。麺類、洋食、定食、丼物と揃っているがどれも値付けが安い。選んだのは「若どりのねぎま定食」。どうしようか迷ったが、注文後に立ち上がって女将さんに「おでん」もお願いした。鍋を覗き込み「赤棒と大根下さい」と告げる。「味噌はかけますか?」と訊かれたのでお願いした。平皿に盛られたおでんをテーブルまで持ち帰る。

テレビの北京オリンピック中継を眺めながらおでんをつまむ(訪問2月)。名古屋で定番のおでん種「赤棒」は赤い色(正確には桃色)をしたさつま揚げ。ただしこの地方ではこれを”はんぺん”と呼びます。種は何も付けなくてもしっかりと味が滲みている。かかっている味噌だれは店によって違いがあるが、こちらは甘味が少ないタイプ。燗酒の1本でも付けたいナと思いつつ、後で運転があるので我慢。次は定食のご飯、味噌汁、漬物が先に用意され、後から串の焼鳥が3本届けられた。これで「若どりのねぎま定食」の完成。ねぎまは鶏もも肉とネギ。醤油とみりんで味付けしてあるかな。少し辛子をつけたりしながら口に運び、ご飯で追いかける。旨い。ご飯はおでんをお願いした時に半分にしてもらったが、それでも飯碗にしっかりの量。味噌汁と漬物を挟みながら美味しくいただいた。どこかに移転するかどうかは知らないが、日曜休みでなかなか来られなかったのが残念。この年度末も、自分の好きな大衆食堂、麺類食堂は閉店ラッシュが予想される。時代の流れはあるにせよ、最後がコロナ禍で(店も客も)ぐちゃぐちゃになってしまったのが重ね重ね悔やまれる。(勘定失念)

 

 


 

↓ 店の入っている「名鉄堀田名店街」(昭和44年頃・1969・建造)。かつての賑わいがどのくらいだったか知らないが、飲食店も商店も数少なく、近年はずっとシャッターが降りているテナントばかり。耐震工事による立ち退きが予定されているが、今後どのような形になるのかの情報はまだ無い。駅構内のちょっと未来チックな放物線を描く天井(写真下8枚目)も撤去されるのだろうか。

 

 

 

 

 


 

 

水星食堂

愛知県名古屋市瑞穂区新開町28 堀田名店街

※名店街閉鎖の為、閉店されました

 

( 名古屋 なごや すいせい すいせいしょくどう 堀田 ほりた 名鉄堀田名店街 定食 丼物 おでん 味噌おでん 中華そば 閉店 廃業 )

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角誠 @名古屋市瑞穂区・堀田

2022年03月03日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

地下鉄堀田駅の南にある食堂「角誠」へ。所用で店の前を10時頃に通ったらもう暖簾が出ていた。いくら暖簾が出ていてもそんな早くには開いていないだろうと通り過ごし(暖簾が出ていても「まだ」という店もあるので)、用事を済ませてから改めて訪問してみる。看板に”関西の味”とあるので関西地方出身なのかな。暖簾をくぐって店に入ると店内はまだ薄暗い。ご高齢の女将さん1人のようで、自分が「いいですか?」と声を掛けると「ちょっと電気(照明)の紐2回引っ張って。」と開店準備をお手伝い(笑)。店内はカウンター席にテーブル席が3つ、小上がり席がひとつ。壁に貼ってある品書きはおひとりでやられているわりには種類が多い。選んだのは「カツ丼」。BGMのラジオと揚げ音を聴きながら女将さんの静かな調理を待った。

完成した「カツ丼」は特に”関西風”を感じさせることの無い、カリッと揚がったカツの上からとじ玉子をかけるまごうかたなき東海地方の古い食堂スタイル。「カツ丼」に関しては”関西の味”ではなく”東海の味”のようだ。それでもこちらのとじ玉子はつゆの色が濃いのだろう、他と違って色がかなり濃いめ。玉ねぎが使ってあって味付けもやはり醤油味が濃い感じ。このとじ玉子をカツにのせる感じでいただいていく。旨いなァ。しっかりめに揚がったカツは丼で食べるのにちょうどいいくらいの厚さ。しっかりと煮詰まった豆腐とわかめの味噌汁と、たくあんを挟みながらガツガツとご飯を掘り下げていった。次は「肉の天ぷら定食」か「どて焼定食」にしてみよう。(勘定は¥650)

 

角誠

愛知県名古屋市瑞穂区明前町13-24

 

( 名古屋 なごや 堀田 ほりた かどせい 角誠食堂 麺類食堂 大衆食堂 中華そば かつ丼 かつどん うどん そば )

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レストラン西 @名古屋市瑞穂区・堀田 (※閉店)

2022年02月28日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

地下鉄名城線の「堀田駅」近くにある洋食レストラン「西」へ。この辺りはあまり通らないので、この店を知ったのはまだ最近のこと。近くには大きな会社があったりする交通量の多い立地。そこにひときわ目立つ緑色のテント。店名のフォントが迫力満点(笑)。表に自転車を停めてドアを開ける。中は少々雑多な感じがあるが、ペンダントライトの下がるクラシックな洋食屋風情。テーブルは5つ程。カウンター席もあるにはあるが未使用のようだ。先客は無し。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる。メニューを手に取って思案。あまりがっつり食べたい気分ではなかったので「カツサンドウィッチ」をお願いした。すると女将さんが「パンある?」と確認。主人が「たしか…。」と慌て始めたので「注文変えましょうか?」と伝えようとしたが、結局無事注文は通った様子。テレビの北京オリンピック中継を見ながら出来上がりを待った。

しばらくして平皿に盛られた「カツサンドウィッチ」が登場。サンドウィッチは三角にカットされたものが4切れ、四角にカットされたものが2切れ。具材はソースをくぐらせたカツの他、千切りキャベツと薄切りのきゅうりとシンプル。パンはトーストしてあり、カツは薄めだが間に入ったキャベツやらがあるのでひと口ではちょっと難しい。大口を開けてかぶりついた。旨い。キャベツをぼろぼろとこぼしながら貪りついていると、見かねた女将さんが追加の紙製お手拭きを持ってきて下さった(笑)。半分程になったところでコーヒーを頼まなかったことを悔やむ。こういうのといただくコーヒーって好きなんだよなァ。朝に飲んでこなきゃよかった。皿に落ちたキャベツもしっかりつまんでご馳走様。次はしっかりと腹を空かせて「ヒレカツ定食」か、「魚バタ焼定食」をいただこうっと。(勘定は¥840)

 

レストラン 西

愛知県名古屋市瑞穂区苗代町27-23

※令和4年末を以って閉店されたそうです

 

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キッチン・コーチャン (2) @名古屋市瑞穂区・堀田 (※閉店)

2022年02月16日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

名鉄堀田駅の「名鉄堀田名店街」にある洋食の「キッチン・コーチャン」を再訪。駅と反対側から入ったので、自転車ごと名店街に乗り入れた。相変わらずシャッターが閉まったテナントばかりで入店している店は少数のまま。人通りも変わらず少ない。この名店街は駅側から入ってもどこに行ける訳ではないから思うように人の流れが出来なかったんだろうな。店はなかなかの客入り。ここは喫煙可で、食後に燻らせている人も居たので一番離れた厨房側の端の席に腰かけた。この日は決め打ちで来ていたので女将さんに「カニコロッケを…」と伝えると、「ごめんねー。コロッケもうやってないの。」との返事。奥から主人が「もうメニュー少なくなってるからねー。」と声が聞こえてきた。そこで「じゃ、ハンバーグを」と「ハンバーグランチ」に変更。真ん中にシャンデリア、各テーブルに布巻きのペンダント・ライトがぶら下がる昭和な店内を、女将さんが常連客に声をかけながら忙しく立ち回る。

しばらくして鉄板(ステーキ皿)にのったハンバーグと平皿のライス、味噌汁が運ばれた。「お待たせでーす!」と主人の威勢のいい声も聞こえてきた(結局この日は主人の姿は見えず)。ハンバーグの付け合わせはポテト、いんげん、人参という昭和洋食の定番。大きなハンバーグにはたっぷりと酸味の強いソースがかかっている。ナイフを入れて熱々を口に運ぶ。年配の人なら味わったことのあるだろう昔風の玉ねぎが入っていないか少量の、つまりふわっとしていないハンバーグ。昔は大抵こういう食感のハンバーグだった。いつ頃からだろう玉ねぎが沢山入ったタイプのハンバーグが出て、あっという間にそちらが主流になったと記憶している。たっぷりソースをまとわせていただく。旨い。味噌汁も「これぞ赤出汁」という感じの豆味噌の風味の強いもの。懐かしさを感じつつ平らげた。ランチにはコーヒーも付いている。食事が終わるタイミングに合わせて女将さんが持ってきてくれ、シュガーポットの蓋を開けてくれた(使わないが気遣いが嬉しい)。

「ごめんねー、コロッケ。」と再度謝ってくれるので「いえいえハンバーグ美味しかったですよ」とコーヒーを飲みながら答えると、年齢とかのせいでメニューを減らしているのではなく、このテナントの建物側から3月いっぱいで退去するよう告げられていて、もう2月で店を閉めるつもりなのだと教えてくれた。そうか、それでメニューを絞っているのか…。耐震とかの問題なのか分からないが(←追記:そのようです)、どのみちこの入店率では遅かれ早かれそういうことになるだろうなとは思っていたので驚かない。でも店は移転とかではなさそうなのが何とも残念(未確認)。もう1度くらい来られるだろうか…。(勘定は¥950)

※耐震工事に伴い、令和4年2月末を以って閉店されました

以前の記事はこちら

 

キッチン コーチャン

愛知県名古屋市瑞穂区新開町28-26

 

( 名古屋 なごや 堀田 ほりた キッチンコーチャン 名鉄堀田駅 堀田駅名店街 名鉄堀田名店街 洋食 洋食屋 ランチ ハンバーグ 名古屋鉄道 閉店 廃業 ) 

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パーク @名古屋市昭和区・鶴舞 (※閉店)

2022年01月14日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

名古屋市の「鶴舞公園」(※「つるまこうえん」ちなみに地名と最寄り駅は「鶴舞(つるまい)」と読みます)近くにある喫茶店「パーク」へ。以前にも何度か店の前まで来たのだが休みだったので(コロナ禍の休業かも)、やっと入ることが出来た。店内は(使える)テーブル席が5つ程とこじんまり。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる。レースカーテンにペンダントライトという落ち着いた昭和な風情。BGMは琴の音色(笑)。店名からしてもずっと鶴間公園と共に営業してきたのだろう。窓際の席に腰掛けてメニューを眺める。店の外壁にも”軽食メニュー”が掲げてあるので楽しみにしてきたのだが、卓上のメニューはサンドイッチ以外の食事メニューは傍線で消してあり、現在は唯一「エビピラフ」のみが提供可能なよう。「ハンバーグランチ」や「牛丼」とかを食べてみたかったんだけれど仕方がない。「エビピラフ」をお願いした。女将さんがテーブルに紙ナプキンを敷きスプーンを置いてくれた。

しばらくして主人が調理した「エビピラフ」が運ばれた。四角い深皿に盛られて赤い福神漬が添えてある。よかったらどうぞとウスターソースの瓶も置かれた。ピラフは細かく刻んだ人参と玉ねぎが入っている。海老はむきえびがいくつか。程良い味付けで旨い。しっかりと炒めてあるようで、どちらかというとピラフというよりは炒飯といった感じ。ソースは使わずそのままパクパクッといただいて勘定してもらう。申し訳ないような安い値付けだ(こちらコーヒーも350円という安さ)。次は「ホットサンド」とコーヒーにしてみようっと。(勘定は¥400)

 

喫茶・軽食 パーク

愛知県名古屋市昭和区鶴舞2-1-16

※閉店しています

 

( 名古屋 なごや 鶴舞 鶴舞公園 つるまい つるまこうえん Coffeeパーク 喫茶 純喫茶 コーヒー 海老ピラフ  閉店 廃業 )

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銭屋 @名古屋市瑞穂区・瑞穂通 (※移転)

2021年04月29日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

瑞穂通沿いにある市場「津賀田市場」。その中にある食堂「銭屋」に入ってみた。現在名古屋市内の公設市場はほとんどが消滅してしまっていて、残って営業しているのは3つ程のはず。こちらは市のHPにも記載がないので私設だろうか。スーパーもコンビニも市中に溢れているので役目は終わったというところだろう。奥まで入っていないが、こちらで営業しているのは八百屋とクリーニング屋ぐらいのよう(表看板には肉屋もあるが…)。市場の左端にある「銭屋」は昔からある店かどうかは知らないが、外看板の「めし処・激安」の文字が力強い。

中に入ってみると、外れた時間とあって先客は無し。照明も落とされていたが、自分が入ると店員が点けてくれた。テーブルや棚に並んだ惣菜の他、注文して作ってもらえる定食などが貼り出されている。看板の名に恥じない安さ。麺類、丼物、洋食、何でもあるし、何と「うな丼」(!)や、一皿100円の小鉢なんていうのもある。何にしようか迷ったが、並んだ惣菜の中から「ほうれん草白和え」「たこの酢のもの」「カツ煮」を取ってトレイにのせ、女性店員に「ご飯・小」と「みそ汁」をお願いして先に勘定してもらう。安っ。

テーブルに運び、AMラジオの音をBGMにしていただいた。「カツ煮」は置いてある電子レンジで自分で温める。さっそくその「カツ煮」から口に入れたが、うーん、かなり甘い味付け。「白和え」も甘い。自分にはちょっと甘過ぎるのでカツには一味を振りかけて誤魔化して、ご飯とみそ汁を掻き込んだ。それでもバランス良く食べられてこの値段。中休み時間が無いし、冷蔵庫には缶ビールがあったので、車が無ければ外れた時間に寄って、惣菜と取ってビールで一杯やって、麺か丼物、あるいは「五目ごはん」と「とん汁」で腹を満たして帰るっていう使い方をしてみたいなァ。(勘定は¥440)

 

 

めし処 銭屋

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通7-26

※令和4年9月を以って一旦閉店されましたが、柳ケ枝町に移転して営業再開しています

 

( 名古屋 なごや みずほ 瑞穂通 新瑞橋 あらたまばし ぜにや 食堂 大衆食堂 麺類食堂 定食 市場 公設市場 私設市場 閉店 廃業 )

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