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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

伊勢屋本店 (2) @名古屋市熱田区・神宮前

2016年08月05日 | 名古屋(熱田区・中川区)

平日に熱田の名古屋国際会議場で仕事があり、早々に終わったので、久しぶりに神宮前駅東口の「伊勢屋」へ。こちらの店は16時開店。ちょうどその位の時間になると駅に向かう帰宅途中の高校生といつもすれ違うので、呑む気満々で歩いているとなんだか申し訳ない気分になる(笑)。ピッタリの時間に店の前まで来ると、すでに開店待ちの4人の先客が…。スゴイ。暖簾がかかると共に店に入り、カウンター席へ。瓶ビールを注文するとキリンの「ラガー」か「クラシックラガー」を選ぶことが出来る。この2つの選択肢って珍しい。最初からちょっとだけのつもりだったので、小袋と軟骨のみ注文した。すでに切炭が最良の状態に熾(おこ)っている七輪が目の前に置かれ、アルミの平皿に盛られたホルモンが届く。

まずコップにビールを注ぎ、プハーッと一杯。まだ外が明るいのが嬉しい(笑)。ザマーミロ(←誰に対するでもない心の声です)。おもむろに小袋を焼き網の上にのせる。皿にペチャンとだらしなく横たわっていた小袋がいい炭火の熱で膨らんでいく。プリッとして甘くて…旨い。鮮度がいいなァ。タレもあっさりとしていい塩梅。そして外せない軟骨。細かく軟骨に包丁が入れてあるこちらならではの仕様。こちらは少し味噌の入ったつけダレ。相変わらずのコリコリ、グキグキとした独特の食感。旨い旨い。店員は若いアルバイトの子らが多いが、覇気があるし(大声で叫ぶのとは違う)、言わなくてもサッとタレを注ぎ足したりとなかなか行き届いていて気持ちがいい。一度こちらで気合いを入れて肉を片っ端から攻めてみたい気にもなるが、本日の滞在時間も約20分と結局いつも”ちょい呑み”ばかり。でもこんなに満足出来るちょい呑みも他になかなか無いんだよなァ。(勘定は¥1,310)

以前の記事はこちら

 伊勢屋本店

愛知県名古屋市熱田区花表町13-21

 

( 神宮前 じんぐうまえ 名鉄 熱田神宮 熱田さん 伊勢屋 いせや いせやほんてん いせや本店 焼肉 焼き肉 炭火焼肉 ホルモン とんちゃん 牛ホルモン )

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コンパル金山店 @名古屋市熱田区・金山

2015年11月09日 | 名古屋(熱田区・中川区)

歌舞伎観劇の幕間にいただこうと金山地下街の「コンパル金山店」へ。地下街といっても地下鉄の改札横に6店舗あるのみの小さな地下街。創業が昭和24年(1949)という老舗のコンパルだが、この金山店は昭和42年(1967)開業とのこと。それでも48年もの歴史がある店だ。もとより席数は少ないが、市民会館(日本特殊陶業市民会館)開場前の時間とあって店内は満員。外のテイクアウト・カウンターで、最初はカツサンドにしようと思っていたのだが、この日はたまたまメニュー筆頭のエビフライサンドが値引きとのことで、一度くらい食べてみようと方針変更。少し時間がかかるとのことで番号札をもらい待つ。周りには何もなく、時間つぶしも出来ないので、ちょうど外から厨房の様子が見えることもあって、調理を眺めつつ待った。丸々とした体躯のコックさんが作ってくれている。エビフライは揚げたてが3本。パンに玉子焼きの下敷きをしてタルタルソースをたっぷり。そこにエビフライと千切りキャベツがのる。包丁でスパッと切って、持ち帰り用の箱にピタッと収まった。出来れば今すぐかぶりつきたいが…我慢。

そして念願の幕間。座席で包みを広げる。サンドイッチのわりには値段が安くないので今まで敬遠していたが、こうして持ってみるとかなりのヴォリューム。数にするとたった3切れだが大きな口でないと入りきらない大きさ。かぶりつくと、カツサンドなどとは違ってソースをくぐっていないので思ったよりもあっさりとした味付け。味はもちろん想像通りだが、旨い。キャベツからの水分で若干しっとりしているが、それはそれでイイ。ここに美味しいコーヒーがあれば最高だなァ(否、ビールか)。小腹が空いた時に、というにはしっかりした量だが満足。でも今度は店で揚げたてを、と思うのだった。(勘定は¥930の¥100引き)

大須本店の記事はこちら

コンパル金山店

愛知県名古屋市中区金山1-17-8 地下鉄金山地下街

( 金山 金山地下街 かなやま コンパル エビフライサンド カツサンド 日本特殊陶業市民会館 名古屋市民会館 歌舞伎 )

 

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歓酒亭 大安 (2) @名古屋市熱田区・金山

2015年10月06日 | 名古屋(熱田区・中川区)

久しぶりに名古屋市・金山(かなやま)の大衆居酒屋「大安」へ。ちょうど開店時間に店の前まで来ると数人の待ちが。ほどなくして暖簾が掛かり、中へ。残暑厳しく、暑い中を歩いて来たので腰掛けたい。迷わず左側へ進み、折り畳みスツールを手に奥へ。コの字カウンターのこの店は、入って右側が立ち呑み、左側はスツールがある分だけ座ることが出来る(ただしかなりぎりぎりまで詰め込まれるので狭いです)。店に入った順番に注文が訊かれ、冷や(常温)と本日のおすすめの中から鯒(こち)の刺身を注文。酒の銘柄は「菊川」だったかな。コップになみなみと注いでもらい、ひとくち。客が次々に入ってきて、座る側のカウンターはあっという間に満員。いつもすごい人気だなァ、ここは。混み合って注文も通りにくくなるだろうと予想して、赤貝の刺身も追加しておいた。

他の客の酒肴が運ばれていく。まとめて捌けるものはまとめて出すんだろう。他の人と注文がかぶっていないし、人気店だから後回しになるのも仕方がない。それにしても出てこないゾ…。酒だけ舐めつつ待つっていうのはなかなか辛いな。席から厨房の中の様子が見えて、忙しいのは分かっていたので、野暮だろうなと遠慮して声はかけなかったが、若い衆は目の前で洗い物をしていても、その状況に気付かない(こちとら3番目に店に入って30分、目の前にコップひとつだけだ・涙)。そのうちに他の客の”追加の”注文が通り始めた。これはあかんやろ、さすがに、と思った矢先に自分の前を通った美人女将が異常事態にやっと気付き「お兄さん、すぐに出しますので!」。やっと出た刺身をパパッとつまんだけれど、もうダメ。萎んだ気分は戻らない。河岸を変えようっと。一等先に店を出た。名店にもこんなことがある。(勘定は¥1,110)

前回の記事はこちら

歓酒亭 大安

愛知県名古屋市熱田区波寄町22-24

( 金山 かなやま 歓酒亭大安 かんしゅていだいやす かんしゅてい だいやす 立ち飲み 立ち呑み )

 

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石田屋 (2) @名古屋市熱田区・金山

2015年09月15日 | 名古屋(熱田区・中川区)

新鮮なホルモンを生でいただく事が出来た金山の「石田屋」。以前の訪問でもその新鮮さと旨さを堪能したが、とうとう6月から豚の生肉の提供が禁止された。名物料理はどうなったかと、酷暑の中、金山駅から歩いて石田屋を目指した(訪問したのはまだ雨続きになる前です)。盛夏で連日高気温が続き、この日も日差しが強いこともあって、店に着くころには汗だく。まだ日の高い開店直後に着いたが、もう先客がいるというのもすごい(笑)。店の中はまだ男性店員ひとりだけで、女将の姿は見えず。カウンターに座って、さっそくサッポロの瓶ビールを注文(アサヒ、キリンも選べます)。エアコンはついているが、店の戸や窓は開け放しなので、どれほどの効果も無い。時々ルーバーが回って冷風が当たると幸せ(笑)。

まずは心臓とさがりを2本づつタレで注文。相変わらず焼く前の串を見ただけで切り口の角が立った肉の新鮮さが伝わってくる。ちょうどテーブルに座っていた先客が「刺し」を欲しい旨伝えていたが、店員が「申し訳ないけど、法律なので…」と断りを入れていた。でもボイルする事でこぶくろやさがりの提供は続けているとの事だったので、自分も説明に乗じてこぶくろを注文。カセットコンロにお湯を沸かし、そこに見るからに新鮮なこぶくろを湯通しして、以前のようにアルミの皿にわさびを添えて提供された。この店に箸は無いのでいつもの爪楊枝で口に入れる。うん、これでも旨いよ、やっぱり。そのうちに女将さん登場。店もだんだん混んできた。確かに刺しが食べられなくなったのは残念だけれど、仕方がない。それよりも何も、肉の新鮮さは変わらず、相変わらずどのホルモンも旨いので満足です。外に出るとまだ日差しが…。ビール1本分の汗が出るな、こりゃ。(勘定は¥1,500程)

前回の記事はこちら

石田屋

愛知県名古屋市熱田区金山町2丁目7-18

( 金山 かなやま いしだや ホルモン とん焼き とんやき とん焼 やきとん ホルモン焼 )

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伊勢屋本店 @名古屋市熱田区・神宮前

2015年03月15日 | 名古屋(熱田区・中川区)

なかなか訪れる機会のない名鉄の神宮前駅。まだ娘が小さい頃に熱田神宮にお参りした時以来かな、たぶん。近くの道路を車で通る事はあるんだけど。この駅で降りた理由はホルモンで有名な「伊勢屋本店」に行ってみたかったから。美味しいという噂は聞いていたが、ホルモンで酒無しっていう訳にはいかないし、この辺りに来る事はあまり無いので機会を狙っていた。平日のこの日、名古屋で午後まるまるフリーになる機会があったので、午後4時開店のこの店に合わせてスケジュールを組み立てるという食い意地の汚さ(笑)。

店は神宮前駅の東口から5分くらい歩いた街中の交差点にある(ちなみにJR熱田駅でも徒歩圏内)。もちろんまだ明るい時間だし、周辺は学校があるのか制服姿の高校生ばかり歩いている。とても4時から呑むような雰囲気ではない。店の前まで来ると、ちょうど開店したばかりのよう。赤い暖簾をくぐって店の中へ。当然自分が口開けかなと思ったら、まだガランとしている店内にはすでに先客が!早いなァ。自分もコの字カウンターのひとつに腰を下ろして、(効果あるかは分からないが)後ろの棚にバッグと上着を避難させ、壁に貼られた数多い品書きを眺める。カウンターの中にはずらりと七輪が並べられていて、中には切炭が入り、すでにいくつも火が熾っていてスタンバイOK。主人がこまめに七輪のお守をしている。これからすぐにたくさんの客が入ってくるのだろう。給仕の女性に瓶ビール(キリンラガー)を頼み、肉はとんちゃんと軟骨、それに牛のハチノスを注文した。

まずグイっとビールを流し込む。特にこだわりがある訳ではないが最近は生ビールはあまり頼まず、どこへ行っても瓶ビールばかり。明るいうちから呑むビールは格別だ。まずはとんちゃん(豚の小腸・大腸)。プリッとした表面を見ただけで、鮮度が抜群なのが分かる。すでにベストな状態の七輪の焼き網の上にのせて、立ち昇る煙と匂いでもう一杯(笑)。下味付けはなされているが、焼き上がったとんちゃんに、小皿に入ったあっさりめのタレを漬け、しっかりとした弾力のある肉を楽しむ。いやぁ、旨い。ハチノスは牛の第2胃。イタリア料理でトリッパに使われる部位。こちらはあまり下味が付いていないので、しっかりタレに浸して食べる。焼き加減が難しいが、独特のグニグニとした食感。ビールがすすむ。ホルモン屋で軟骨は薄くスライスしてあったりすることが多いが、ここは珍しくとても細かく包丁が入れて(砕いて)ある。表現しづらいがコリコリガリガリとしたすごい食感で、これまた旨い。外はまだ寒いのでビールから熱燗に替えた。

テーブル席や小上がりもある店にはすでに5組以上の客が入ってきている(まだ5時にもなっていないのに…)。みんなスゴイ執念だなァ(←お前もだ)。タチギモとネッコという聞いた事の無い部位も追加で注文。タチギモは脾臓だそうで、それ自体甘味があり、少しネットリとした初めての食感。ネッコ(どこの部位か訊くの忘れた)は辛い下味付けでゴリッゴリの食感。いやぁ、いろいろあるもんだ。もっともっと色々試してみたいが、1人ではこれ位がいいところ。なんとか次の機会を見つけたいな。勘定を終えて外に出たら……「明るっ!」(笑)。(勘定は¥3,000程)

この後の記事はこちら

  ↓ 神宮駅前にある小さな呑み屋街「神宮小路」

 ↓ 夕方、人が少なくなって(カラス以外)静かな姿の「熱田神宮」本殿と、そこに至る参道

 

 ↓ 呑兵衛だから献酒された酒造の菰樽が並んでいるだけで気になったりして…(笑)

伊勢屋本店 (いせやほんてん)

愛知県名古屋市熱田区花表町13-21

( 名古屋 熱田 神宮前 伊勢屋 いせや ホルモン とんちゃん 焼き肉 焼肉 熱田神宮 神宮小路 )

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石田屋 @名古屋市熱田区・金山

2014年11月19日 | 名古屋(熱田区・中川区)

名古屋市のターミナル駅「金山(かなやま)」から徒歩で10分程離れた場所の幹線道路脇にある「とんやき」の店「石田屋」。以前から評判は聞いていたが、なかなか行く機会がなかった。とうとう念願の初訪問。店の建ち並ぶ賑やかなエリアを外れて歩いて行くと、戸を開け放した店が見えてきた。外から見える店内は人でいっぱい。でもカウンターに空きがあったのですぐに座る事が出来た。周りはみんなすでに出来あがっていてとても賑やか。カウンターの中には女将と調理の若い男性2人。すぐに日本酒(松竹梅)を冷や(常温)で注文。アルミのちろりとコップが渡される。壁に品書きが貼ってあるが、眼鏡を忘れてよく見えない。さがりの刺しがある事を確認して注文。串はとんやきとレバーを2本づつ注文した。

さがりの刺しはさすが名物とあって素晴しい鮮度。こちらでは箸はないので、爪楊枝を使って添えられたねりわさびをつけながら口に放り込む。いやぁ、旨い。とんやきとレバーの串(タレ)は焼きも丁寧で旨い。どんどん酒がすすむ。この肉質だったら刺しは全部頼みたいが、いかんせん1人なので、レバ刺しのみを追加。あとは大鍋に入った「どて煮」と「血管」をもらう。血管は実際にどこの部位なのか知らないが、イカのような食感。お酒の追加は燗でもらった。店の雰囲気とは違って(失礼)しっかり温度計を使って温度を計るキメの細やかさ。刺しで旨かったさがりを串で2本追加して終わりにした。

こちらの店は女将の(良く言えば)威勢の良さでも有名なので、どんなんだろうと気になっていたがいたって普通。もちろんちょっとべらんめえ調だし、若い連中には強めの言葉を浴びせかけていたが(笑)、それも雰囲気として楽しめる程度。ま、注文する時とかに上手くタイミングを読む必要はあるのだろう。女将は途中でどこかへ消えてしまったが、若い店員は対応も丁寧。何しろ旨いし安い。素晴しい店だった。次は誰かを連れていって他の刺し(心臓やこぶくろ)、それに食べていない串と、どて煮各種を片っ端からいきたいな。(勘定は¥2,500程)

この後の記事はこちら

石田屋

愛知県名古屋市熱田区金山町2丁目7-18

(ホルモン とん焼き とんやき とん焼 やきとん ホルモン焼 いしだや)

 

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てんぐ @名古屋市熱田区・金山 (※閉店)

2014年09月18日 | 名古屋(熱田区・中川区)

(更新されていないが)ここの店のホームページにたどり着いた時に、「金山地区で最も古い居酒屋」という記述を見かけた事があったので、一度入ってみたかった居酒屋「てんぐ」。金山橋を渡った線路沿いの角にあった。店に入ってカウンターに座る。確かに店は古い感じだが、いわゆる老舗っぽい雰囲気ではない。60年代末頃の創業になるのかな。「昭和酒場」といった感じと言えば想像してもらえるだろうか。調理場には男性が1人、給仕にも男性が1人。近所のサラリーマンと思しき先客が何組か入っている。

まずお酒を注文。燗酒を頼んで銘柄を聞くと上喜元(山形)とのこと。吟醸酒で有名な蔵だ。外看板には大きく「國盛」(愛知)と出ているので、燗酒ならそれが出てくると思ったが、色々変えているのかな。2合徳利で運ばれた。最近大きい徳利は珍しい。やや酸味が強めのお酒だった。つまみにはこちらの名物料理だという活どじょうの唐揚を注文。創業の頃からあるメニューだそうだ。自分の目の前に生きたどじょうが入ったプラスチック水槽があり、そこから何匹かすくい出して調理が始まった。外がまだ明るいので店の横を駅に向かって歩く人が見える。

演歌が流れる店内で、どじょうの唐揚をつまむ。独特の食感はあるが、天ぷらにするとクセはあまり感じない。そのまま塩味で食べた。これはビールの方がいい感じ。次は砂肝を追加した。冷蔵ガラスケースの中には良さそうな魚も並んでいた。そんな魚を選んで一杯やるにはいい感じのお店だ。残念ながらこの日は店の中に華がなかったが…(笑)。(勘定は¥2,000程)

呑み処 食べ処 てんぐ

愛知県名古屋市熱田区波寄町21-1

 

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歓酒亭 大安 @名古屋市熱田区・金山

2014年09月07日 | 名古屋(熱田区・中川区)

Photo

名古屋のターミナル駅「金山(かなやま)」。この駅近辺は飲み屋が多いが、その中でも、名古屋の大衆居酒屋を語るのに外せない「歓酒亭 大安(だいやす)」を目指す。大津通の金山橋を越えてすぐを東へ。JRの線路沿いを歩いて行くとポツンといった感じで建っている。裏は波寄神社の小さな祠がある。まだ明るい夕方5時に店に着くと、ちょうど赤提灯に灯が入り、店の方が暖簾を掲げるところだった。早速中へ。

コの字カウンターになっていて、向かって左側が折りたたみスツール可の席、右側が立ち飲み席。「座りますか?」と訊かれたが、歩き疲れていたので座らせてもらう。店の端に束ねてあるスツールを自分で持って奥へ。すでに先客が1組。カウンターの目の前には短冊に書かれたメニューが所狭しと貼られていて心躍る。どれも値付けは200~300円台ととても安い。店名にも納得。奥の厨房には男性が、そしてカウンターはお姉さん達が仕切っていて、入ったばかりだろうバイトの男の子も数名。お酒をぬる燗でもらい、心刺し(若鶏)を注文した。

そうこうしている間にも次々と客が入ってくる。立ち飲み側のスペースにも続々。お姉さんから出来るだけ奥に詰める要請があり、自分のスツールも更に30㎝奥へ。値付けの安い店だけに、少しでも客を入れないといけないだろうことは皆承知。客も協力して場所を確保。このあたり、さすが名酒場。あうんの呼吸で成り立っている。客の年齢層はもちろん中年が多いが、若い方達も居て様々。

コップに注がれた酒と心刺しが配膳される。こちらは刺しの品書きがあるだけあって、値段は安くとも肉(三河産若鶏)の鮮度と質は良い。量は少ないが、酒呑みにとってはかえって好都合。いろいろ楽しみたいからね。この時点ですでに初対面の隣の男性と言葉を交わしている。相手は1人で来られていた中高年の方だったが、話して行くうちにあるスポーツの世界の指導者であることが分かり、その方も指導した著名人(オリンピック選手とか)の話がポンポンと聞けて興味深い。

「本日の刺身」と書かれた品書きからカワハギを追加。ちゃんと肝醤油を出してくれるところがうれしいな。追加の酒は他の銘柄もあったが基本の菊川で通した。賑やかな店の喧騒を味わいながら、時々隣の方と会話を交わし、時間が過ぎていく。まだ食べたいものばかりだが、そう長居は出来ない性質なので、鱧の天ぷらと鶏肝の塩串焼きを食べ終わったところで勘定をしてもらった。それでも30分強は店に居ただろうか。格安でも手抜きの無い酒肴と旨い酒を呑み、勘定の安さに驚いた。外に出てもまだまだ明るい。(勘定は¥2,000程)

この後の記事はこちら

歓酒亭 大安

愛知県名古屋市熱田区波寄町22-24

(歓酒亭大安 かんしゅていだいやす かんしゅてい だいやす)

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