ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

歓酒亭 大安 @名古屋市熱田区・金山

2014年09月07日 | 名古屋(熱田区・中川区)

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名古屋のターミナル駅「金山(かなやま)」。この駅近辺は飲み屋が多いが、その中でも、名古屋の大衆居酒屋を語るのに外せない「歓酒亭 大安(だいやす)」を目指す。大津通の金山橋を越えてすぐを東へ。JRの線路沿いを歩いて行くとポツンといった感じで建っている。裏は波寄神社の小さな祠がある。まだ明るい夕方5時に店に着くと、ちょうど赤提灯に灯が入り、店の方が暖簾を掲げるところだった。早速中へ。

コの字カウンターになっていて、向かって左側が折りたたみスツール可の席、右側が立ち飲み席。「座りますか?」と訊かれたが、歩き疲れていたので座らせてもらう。店の端に束ねてあるスツールを自分で持って奥へ。すでに先客が1組。カウンターの目の前には短冊に書かれたメニューが所狭しと貼られていて心躍る。どれも値付けは200~300円台ととても安い。店名にも納得。奥の厨房には男性が、そしてカウンターはお姉さん達が仕切っていて、入ったばかりだろうバイトの男の子も数名。お酒をぬる燗でもらい、心刺し(若鶏)を注文した。

そうこうしている間にも次々と客が入ってくる。立ち飲み側のスペースにも続々。お姉さんから出来るだけ奥に詰める要請があり、自分のスツールも更に30㎝奥へ。値付けの安い店だけに、少しでも客を入れないといけないだろうことは皆承知。客も協力して場所を確保。このあたり、さすが名酒場。あうんの呼吸で成り立っている。客の年齢層はもちろん中年が多いが、若い方達も居て様々。

コップに注がれた酒と心刺しが配膳される。こちらは刺しの品書きがあるだけあって、値段は安くとも肉(三河産若鶏)の鮮度と質は良い。量は少ないが、酒呑みにとってはかえって好都合。いろいろ楽しみたいからね。この時点ですでに初対面の隣の男性と言葉を交わしている。相手は1人で来られていた中高年の方だったが、話して行くうちにあるスポーツの世界の指導者であることが分かり、その方も指導した著名人(オリンピック選手とか)の話がポンポンと聞けて興味深い。

「本日の刺身」と書かれた品書きからカワハギを追加。ちゃんと肝醤油を出してくれるところがうれしいな。追加の酒は他の銘柄もあったが基本の菊川で通した。賑やかな店の喧騒を味わいながら、時々隣の方と会話を交わし、時間が過ぎていく。まだ食べたいものばかりだが、そう長居は出来ない性質なので、鱧の天ぷらと鶏肝の塩串焼きを食べ終わったところで勘定をしてもらった。それでも30分強は店に居ただろうか。格安でも手抜きの無い酒肴と旨い酒を呑み、勘定の安さに驚いた。外に出てもまだまだ明るい。(勘定は¥2,000程)

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歓酒亭 大安

愛知県名古屋市熱田区波寄町22-24

(歓酒亭大安 かんしゅていだいやす かんしゅてい だいやす)


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