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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Relentless / Pretenders

2023年11月01日 | パンク・ニューウェーヴ

Relentless / Pretenders (2023)

発売されたばかりのプリテンダーズ(Pretenders)の新譜「Relentless」。レーベルがBMGからParlophoneに変わっているという事は移籍したのかな。発売は先月だったのだがちょっとインフォが少ない。これぐらいの大物バンドでももう日本盤は発売しないということか。もう余程でないと日本のレコード会社から発売するメリットが無いんだろう。なかなか世知辛い世の中です。もう最近は誰が正式メンバーか分からなくなっているけれど、クレジットからいくと古参のドラマー、マーティン・チェンバース(Martin Chambers)は参加していない模様。今回も2009年頃からずっとクリッシー(Chrissie Hynde)とのコラボが続いているジェームズ・ウォルボーン(James Walbourne)が作曲に演奏にと大活躍している(ひょっとして現恋人?)。

ちょっとダークな雰囲気で始まるアルバムは、バンド(彼女)のもう一面である所謂ポップ・ソングの数が少なめで、どちらかというとハードな味わいの曲が並ぶ。ただアルバムに先んじて発表されていたシングル「Let the Sun Come In」はさすがに印象的なギター・リフを駆使した明るめの曲。全体的に各楽器の音が塊になったような録音でロック感が強い。コロナ禍の下、ジェームズと録音されたディラン(Bob Dylan)のカヴァー集「Standing in the Doorway」と同じようなテイストの曲もあるので、ひょっとすると同じようなリモート録音の方法も取られていたかもしれない。クリッシーの声の圧があまり強くないのはそういう録音なのか、それとも実際に彼女のヴォーカルが変わってきているのか。何にしてもこうしてニュー・アルバムが届いたことを素直に喜びたい。ライヴ観たいなァ…。

ネット・オークションにて購入(¥1,065)

  • Label ‏ : ‎ PARLOPHONE
  • ASIN ‏ : ‎ B0C4V728DD
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Young Lions / Adrian Belew

2023年09月25日 | パンク・ニューウェーヴ

Young Lions / Adrian Belew (1990)

エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)が1990年に発表した5枚目のソロ・アルバム。当時ブリューはデビッド・ボウイ(David Bowie)の「Sound+Vision Tour」にギタリスト兼音楽監督として参加しており、このアルバムでもボウイが2曲(「Pretty Pink Rose」「Gunman」)ヴォーカルで参加、1曲は共作もしている。当時どのくらい話題になったか記憶にないが、ボウイの目覚ましいキャリアの中ではあまり評価が高くなかった時期。ツアーで来日もしたけれどベスト・ヒット的な内容で、一部からはキャリアの終焉的な捉え方もされていたんじゃなかったかな(でも先述の「Pretty Pink Rose」は演奏したそうだ)。自分自身もこの頃はボウイを全然聴いていなかったしライヴに行こうとも思わなかった。

それはさておき、アルバムは予想よりもストレートなロック・ポップ・アルバムに仕上がっている。随所に彼らしいニュー・ウェーヴっぽさと(90年代だが)、クリムゾン(King Crimson)でも好調だったヴォーカル、それに変態ギターが上手くミックスされているが、でも特にギターに関しては05「I Am What I AM」ぐらいで他はおとなしめ。あくまでバック演奏に徹している感じ。クリムゾンの「Heartbeat」、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)のカヴァー「Not Alone Anymore」も収録されている。こうして見ると充分話題性もあるけれど当時の評価はどうだったんだろう。

ネットショップにて購入(¥465)

  • Label ‏ : ‎ Atlantic
  • ASIN ‏ : ‎ B000002IPJ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Mind Hive / Wire

2023年08月23日 | パンク・ニューウェーヴ

Mind Hive / Wire (2020)

ワイヤー(Wire)の2020年発売の17枚目のオリジナル・アルバム「Mind Hive」。ここまでキャリアが続いたニューウェーヴ、ポストパンクのバンドで、ワイヤーがこれだけオリジナル・アルバムを発表し続けるとは、ある意味ビックリ。そもそもあの頃のポスト・パンクのバンドでまがりなりにも活動を継続した生き残りってどれだけいるんだろう? 音楽性からいくと決してメイン・ストリームで勝負は出来ないし、それこそアルバム数枚出して消えてしまったり、個々のメンバーのソロ活動に移ってしまっても全然おかしくないのに。それだけ彼ら自身の表現意欲、活動意欲が活発な証拠だし、コアなファンに受け入れられているということだろう。

何だかオリエンタルな旋律で異色な始まり方のこのアルバム。2曲目からはいつもの感じで”静かに燃える”スタイルは不変。これがサード・アルバムのアウトテイクだと言われても違和感ないが、全体的に(特に後半は)ドリーミーな雰囲気の曲が増えているかも。グラハム・ルイス(Graham Lewis)のヴォーカル曲も1曲。クレジットを見て、いまだに彼が歌詞を担当している曲が多いとは知らなかった。残念ながら2020年以降のライヴ活動が伝えられていないけれど、一度でいいから生で観てみたいなァ(もし来てもどうせ”名古屋とばし”か…)。

ネットショップにて購入(¥1,262)

  • Label‏ : ‎ Pink Flag
  • ASIN ‏ : ‎ B07Z7531ZW
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Nocturnal Koreans / Wire

2023年07月09日 | パンク・ニューウェーヴ

Nocturnal Koreans / Wire (2016)

2016年に発売されたワイヤー(Wire)の15枚目のオリジナル・アルバム。若いギタリスト(Matthew Simms)が参加してからコンスタントにアルバムをリリースし続けるワイヤー。こちらは何でも2015年にリリースされたセルフ・タイトルのアルバム「Wire」の為に録音された楽曲が中心なのだとか。8曲収録で30分に満たないミニ・アルバムという位置づけ。「Wire」から漏れてしまったがお蔵入りさせるには惜しいといった感じだろうか。アルバム・タイトルの「夜行性の韓国人」っていうのは何を意味するんだろう?

もちろん楽曲の雰囲気も「Wire」と似ていて、コリン・ニューマン(Colin Newman)のヴォーカルは呟くようにクール。前半の曲は劇的な展開はあまりなく、深く静かに潜航していくといった感じ。これは近年のワイヤーの楽曲の傾向でもあるので特に驚きはない。でも後半はちょっとハードな感じの曲もあって、05なんかの少しアッパーな曲を聴くと”らしさ”満開なので、やっぱりちょっと嬉しくなってしまうのは古いファンの性(さが)か。

ネット・オークションにて購入(¥880)

  • Label ‏ : ‎ Pinkflag
  • ASIN ‏ : ‎ B01C789XKA
  • Disc ‏ : ‎ 1
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More Songs About Buildings And Food / Talking Heads

2023年05月28日 | パンク・ニューウェーヴ

More Songs About Buildings And Food / Talking Heads (1978)

1978年発売のトーキング・ヘッズ(Talking Heads)のセカンド・アルバムを今頃になって購入。自分が最初にしっかりとヘッズを聴いたのはアメリカのスーパーで買った「Remain In Light」のカセット・テープ。その後は当時発売された「Little Creatures」や、ニューヨーク・パンクにハマった流れでファーストの「77」をレコード盤で買った。後は何枚か買っているが、いくつか歯抜けになっていて、これもそんなうちの1枚。メンバーに加えてイーノ(Brian Eno)がシンセやバッキング・ヴォーカルで参加しており、プロデュースもバンドとイーノが行っている。

ファーストから彼らのスタイルは完成されていたが、この2枚目も充実した内容。リズム隊のクリス(Chris Frantz)のドラムスとティナ(Tina Weymouth)のベースがかなりフィーチャーされていて、いわゆるロックらしくない独特なデビッド・バーン(David Byrne)のヴォーカルと曲調を下支えしている。色んなコンピによく収録されていた10「Take Me To The River」はアル・グリーン(Al Green)のカヴァー。まるでヘッズのオリジナルかのように自分達のモノにしているのが凄い。バンドはこのアルバムからイーノと共作し、米ニュー・ウェーヴの金字塔「Remain In Light」に行き着くことになる。しかしヘッズのオリジナル・アルバムには外れが無いなァ。

ネットショップにて購入(¥780)

  • Label ‏ : ‎ Warner Bros / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002KNV
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Desire Of The Rhino King / Adrian Belew

2023年05月01日 | パンク・ニューウェーヴ

Desire Of The Rhino King / Adrian Belew (1991)

エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)のソロ・アルバム、Island時代の最初の3枚「Lone Rhino」('82)、「Twang Bar King」('83)、「Desire Caught By The Tail」('86) からコンパイルされた編集盤。1曲のみ雑誌の付録にソノシートで付けられたアウトテイクも追加されている。ファーストが発売された82年には既にブリューがキング・クリムゾン(King Crimson)に参加していたが、この3枚のアルバムには意識的にかクリムゾンのメンバーは誰もゲスト参加していない。なぜか彼のソロ・アルバムのCDは市場の玉が少なくて入手出来ていなかったので、まずこのコンピでお茶を濁した次第。

ザッパ(Frank Zappa)、ボウイ(David Bowie)、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)と名だたるアーティストに参加を要請され”変態”ギターで席巻していた頃なので、創造意欲も活動意欲も満タンだったに違いない。ファースト収録曲は彼お得意の動物鳴き声ギターが頻出(昔コレで日本のCMにも出ていたっけ)。アフロっぽい原始的なリズムやエスニックな風味はクリムゾンでも表出しているので当時の彼の周りでの流行だったのかも。もちろんブリューが持ち込んだ可能性もある。音的にはまさにあの時代のニュー・ウェーヴ(この頃の音っていいなァ)。彼の音楽性からいってヒット曲には成り辛いのは致し方ないところ。でも捻くれた曲やトリッキーな曲の中にも生来の明るさが滲み出ているのが彼らしい。

ネット・ショップにて購入(¥369)

  • Label ‏ : ‎ Polygram Records
  • ASIN ‏ : ‎ B000001DTU
  • Disc  : ‎ 1
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Tom Tom Club / Tom Tom Club

2023年03月03日 | パンク・ニューウェーヴ

Tom Tom Club / Tom Tom Club (1981)

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)のリズム隊、クリス・フランツ(Chris Frantz)、ティナ・ウェイマス(Tina Weymouth)夫妻の別ユニット、トム・トム・クラブ。その1981年発売のファースト・アルバムを今更ながら購入。見るからに楽しそうなジャケットや、当時観たPVの印象通り、ポップでお遊び的雰囲気が満載。当時も「Genius Of Love」がヒットしたりしたので単発では聴いたが、アルバムを購入するまでには至らなかった。その後また彼らの名前を聞くようになったのはヒップ・ホップ黎明期。彼らのシンプルなリズムやシンセの音をサンプリングするアーティストが出て、ほうそういう連中にも”ネタ”として注目されていたのかと認識を新たにした。

アルバムの頭からとぼけたようなのんびりとしたリズム全開。プリミティヴなドラム・サウンドで音数も多くないし、シンセを多用していて今この令和の御代に聴いたら陳腐になってもおかしくないのに、1周回ってちょっと新鮮。ヘッズのリズム隊が主体とあってファンキーさも兼ね備えているミニマルなポップ。04で象の鳴き声をギターで出しているのはもちろん当時ヘッズのツアーにも参加していたエイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)。後半になってくるとポップなだけでなく、ちょっとアバンギャルドな展開や音作りもあって楽しく聴けた。

ネット・ショップにて購入(¥480)

  • レーベル ‏ : ‎ Island
  • ASIN ‏ : ‎ B000025KHN
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
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Dr Heckle And Mr Jive / Pigbag

2023年02月28日 | パンク・ニューウェーヴ

Dr Heckle And Mr Jive / Pigbag (1982)

1982年に発売されたピッグバッグ(Pigbag)のファースト・アルバム。このCDにはボーナス・トラックが4曲追加されている。ピッグバッグはポップ・グループ(The Pop Group)解散後に分裂して出来たグループのひとつ。中心になったのはベース・プレイヤーのサイモン・アンダーウッド(Simon Underwood)。なのでこのアルバムのレーベルも同じ「Y」から発表されている。ポスト・パンクのニュー・ウェーヴ勢の中でもポップ・グループは一等アバンギャルドな音楽性だったが、こちらはジャズ・ファンクにエスニックなドラム・サウンドを足したようなインストゥルメンタル・バンド。ボーナス・トラックにもある「Papa's Got A Brand New Pigbag」がヒットしたので有名だ。

主軸となるのはやはりベースとドラムス。特にサイモンのベースは”リード・ベース”と言ってもいいくらいバンドの音楽性の中心にある。そういうのが好きなのでどの曲もかっこいいが、アルバムとして聴くとどうしても似たようなスタイルの曲が並ぶのでちょっと単調になりがち。実際アクセントになるようなものが無いので後半になってくるほど印象が薄くなってしまう。かっこいいんだけれどね。そこへいくとヒットした「Papa's Got A~」はやはり秀逸。ポップさも兼ね備えていてヒットしたのも納得。

ネット・ショップにて購入(¥562)

  • Label ‏ : ‎ Sony/Bmg Int'l
  • ASIN ‏ : ‎ B000050XIW
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Live At The Old Waldorf - San Francisco, 6/29/78 / Television

2023年02月01日 | パンク・ニューウェーヴ

Live At The Old Waldorf - San Francisco, 6/29/78 / Television (2003)

あわわわわ、トム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)が亡くなった…。年頭から自分の大好きなアーティストの訃報が続いているが、まさかトム・ヴァーレインもか…。若い頃にパンク、ニュー・ウェーヴの洗礼を受けた自分は、実際のムーヴメントから10年遅れぐらいで既に終わっていたニューヨーク・パンクやロンドン・パンクのレコードを集め始めた。”パンク”と一括りに言ってもそのスタイルは様々で、特にニューヨーク・パンクの中では、ラモーンズ(Ramones)やハートブレイカーズ(Johnny Thunders & Heartbreakers)のようなストレートなロックンロールを演奏するバンドも居れば、トムのテレヴィジョン(Television)やパティ・スミス(Patti Smith)、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)のようにちょっと文学的で知的な雰囲気を漂わせるバンドも居て振り幅が大きく、特徴を捉えるのは難しかった。

 

もちろんすぐにファーストの「Marquee Moon」(ジャケ写真上左)を購入。もちろん当時、既に名盤という評価は定まっていて買ったはず。表題曲は10分を超える大作だったが、何度聴いても最後まで針を上げることはなかった。CDになった今でもこの曲だけは途中で切り上げることが出来ない(←リマスターされた時にボーナス・トラックで付けられたAlternate Versionは別。あの終わり方はやっぱりちょっと違う)。70年代の現役時に発売されたアルバムは2枚のみ(どちらも傑作)。トムはそれまでのステレオタイプなイメージと違うタイプのギター・ヒーローだ。渋谷にあったある小さな雑貨屋に、なぜかROIRから発売されていて貴重だったライヴ音源を収録したカセット・テープ「The Blow Up」(ジャケ写真上右)を安価で見付けて小躍りしたこともあったっけ。アナログのブートレグも色々買ったなァ。

1992年に再結成し、アルバム「Television」も発売(意外やこれもなかなかの作品)。来日公演も実現した。東京だったか名古屋だったか忘れたが、その公演にも参加出来て生で「Marquee Moon」を聴けて昇天。ただトムはあの有名なイントロをわざと外して笑いを誘ったりもしていたっけ。その後はバンドとして度々再結成。ギターがリチャード・ロイド(Richard Lloyd)からジミー・リップ(Jimmy Ripp)に替わった2014年の来日公演も小さなハコで観ることが出来たのがいい思い出だ。

紹介したアルバムは2003年にRhino Handmadeから5,000枚限定で発売されたライヴCD。78年の解散前のツアーで録音されて数多くのブートレグに収録された有名音源だが、やっとこの時に正式にCD化された。以前は中古品ならさほど入手困難という訳ではなかったのでグズグズしていたらなかなか出回らなくなり、やっと最近手に入れた物。隠れた名曲”The Dream's Dream”から始まる選曲は文句なし。彼ならではの、あまりディストーションとかのエフェクトを使わない痙攣するようなギターの音色と、線が細く特徴的な(どちらかというと頼りない)ヴォーカルが響き渡る。これを聴きながら追悼します…(涙)。合掌。R.I.P.

ネット・オークションにて購入(¥1,680)

 

 

    Tom Verlaine  (1949 - 2023)

 

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Sex : Too Fast to Live Too Young to Die / Various Artists

2022年12月03日 | パンク・ニューウェーヴ

Sex : Too Fast to Live Too Young to Die / Various Artists (2003)

セックス・ピストルズ(Sex Pistols)が誕生するのに欠かせない背景だったマネージャー、マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)とパートナー、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のファッション・ショップ「SEX」。ここでボンデージ・ファッションが誕生し、常連客だったジョニー・ロットン(Johnny Rotton)らが愛用してパンクのファッションの代名詞となった。そのショップにあったジューク・ボックスに入れられていたレコードを、同じく常連で、マルコムがマネージャーをしていたアダム・アント&ジ・アンツ(Adam Ant & The Ants)等でギタリストを務めたマルコ・ピローニ(Marco Pirroni)が編集したというコンピレーション盤。収録アーティストと曲は以下の通り。

01 Count Five – Psychotic Reaction
02 The Creation – Through My Eyes
03 Clarence "Frogman" Henry – Ain't Got No Home
04 The Flamin' Groovies – Shake Some Action
05 The Spades – You're Gonna Miss Me
06 The Castaways – Liar Liar
07 The Strangeloves – In The Nighttime
08 Vince Taylor – Brand New Cadillac
09 Arthur Alexander – You Better Move On
10 Alice Cooper – Eighteen
11 The Moontrekkers – Night Of The Vampire
12 Screaming Lord Sutch And The Savages – Monster In Black Tights
13 The Troggs – I Can't Control Myself
14 Screamin' Jay Hawkins – I Put A Spell On You
15 The Sonics – Have Love Will Travel
16 Johnny Hallyday – Joue Pas Le Rock 'N' Roll Pour Moi
17 Loretta Lynn – The Pill
18 The Spades – We Sell Soul
19 Jackie And The Starlites – Valerie
20 Jonathan Richman & The Modern Lovers – Roadrunner

全てとは言わないがメイン・ストリームから外れたアンダーグラウンドなアーティストが多く、60年代のビート・バンド、ガレージ・バンド、サイケデリック・バンド、70年代のグラム・ロッカー、パブ・ロック・バンドが選曲されている。ピストルズがカヴァーしたのは20ぐらいだが、バンドのサウンドや志向に大きな影響を与えたと考えていいだろうバンドばかり。グラムやパンクには”ロックンロール・リヴァイヴァル”という側面もあるのだが、まさにそんな内容でもある。パンク前夜のロンドンを知るなかなか内容の濃い1枚。

amazonにて購入(¥801)

  • Label ‏ : ‎ Stranger Than Paradise
  • ASIN ‏ : ‎ B08KYZWDLF
  • Disc‏ : ‎ 1
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