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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Songs In The Key Of Life / Stevie Wonder

2016年06月10日 | ソウル・ファンク・R&B

Songs In The Key Of Life / Stevie Wonder (1976)

スティーヴィー・ワンダーの1976年作「Songs In The Key Of Life」。名盤の名を欲しいままにし、シングルでヒットした曲も多い2枚組。オリジナルは2枚組のアルバムに4曲入りのEPが付属するという異例の意欲的なものだったらしい。そんな大作であっても彼のキャリアで1番売れたらしいから凄い。自分が愛聴したニュー・ソウル期の彼の作品に比べると、よりポップになっている。このアルバムが何らかのコンセプトに基づいて作られたかどうかは全然知らないのだが、大物ミュージシャンはもちろん、批評家までもこぞって絶賛している稀有なアルバムだ。

まさに自分達が聴いてスティーヴィー・ワンダーを想像するそのままのイメージがここにある。歌詞の理解が生半可だから、いわゆる名盤としての捉え方が自分には出来ないが、弦楽器がバックの曲、まんまフュージョンのインスト曲、CMでお馴染みのヒット曲など、ヴァラエティに富んだ収録曲は豊潤で、メロウな曲もあり、まさにポップ。でもこうした完成度の高いこのアルバムを聴いていても、スティーヴィー・ワンダーをイメージするそのままの姿過ぎて、自分の中であまり面白さは喚起されず、好みとは少しずれるかな。

オークションにて購入(¥1,225)

  • CD (2000/5/2)
  • Disc : 2
  • Format: Import
  • Label : Umvd Labels

 

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I Believe To My Soul / Various Artists

2016年06月04日 | ソウル・ファンク・R&B

I Believe To My Soul / Various Artists (2005)

あるCDをオークションで落札した際に、同時に出品されていて気になったので落札したCD。大手販売会社の系列に入ったことによって以前ほどの”冴え”こそ無いものの、以前としてクオリティは信頼できる米ライノ(Rhino)の編集盤。「Hear Music」とあるからスターバックスが設立したレーベルの企画もののようだ。何といっても凄いのはパーソネル。5人目のビートルズ(The Beatles)、6人目のストーンズ(The Rolling Stones)と言われたビリー・プレストン(Billy Preston)、ステイプル・シンガーズ(The Staple Singers)のメイヴィス・ステイプル(Mavis Staple)、無名、大御所問わずカヴァーされた曲数が半端ないアン・ペブルス(Ann Pebbles)とアーマ・トーマス(Irma Thomas)、それにアラン・トゥーサン(Allen Toussaint)というソウル・ミュージック界に燦然と輝く豪華過ぎる面々。

皆かなりの高齢で、既に鬼籍に入ってしまっている人もいるが(ビリーとアラン・トゥーサン)、昔の曲を集めたのではなく、この当時にちゃんと録音されたもの。その為に洗練されていて、彼らの昔の名曲にあるような一種の泥臭さ、アクの強さが無いので、ちょっと耳に優しすぎるくらいだが、年齢を重ねても魅力ある歌声は健在だ。女性陣はさほどではないものの、みな若かりし頃の声質からは変化していて艶は落ちているが、根源的にアジアの人間とは違うアフリカン‐アメリカン(「黒人」という呼び名はもうダメ?)特有のふくよかさが印象的。これをプロデュースしているのが(彼らと比べて)若い白人男性というのは意外だったが、なかなか素晴らしい視点で製作された好企画盤だ。

オークションにて購入(¥500)

  • CD (2005/10/17)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Rhino / Wea

 

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The Soul Of Ike & Tina Turner / Ike & Tina Turner

2016年05月26日 | ソウル・ファンク・R&B

The Soul Of Ike & Tina Turner / Ike & Tina Turner (2014)

権利関係がどうなっているのかは知らないが、60年代以前の音源を廉価でバンバン再発している英「Not Now Music」レーベルから出たアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)の3枚組編集盤。アルバム・タイトルはデビュー盤と同じ。著作権が切れた60年代前半だけかと思いきや、60年代後半や一部70年代の録音も入っているようだ。このレーベルは3枚組、4枚組なんてザラで、安くても音質も全く問題ないので、今までにもブルース、ソウル、ジャズのタイトルを沢山購入している(ただしリマスターの表記の真偽は不明)。何しろ中古ショップより安いんだから堪らない。その代わりアルバム収録曲のデータ等はほとんど無く、曲順も年代バラバラで掘り下げ難いのが難点(まあまあのライナーノーツはあり)。でもただ流して聴くには最高だ。

それでなくても60年代のアイク&ティナ・ターナーは色んなレーベルからレコードを出していて、同じ曲の再録音もあったりするもんだからディスコグラフィーが分かりにくいったらない。自分も後追いするのは諦めて、ベスト盤(これでさえ数多あり、どれがいいのか分かり辛い)や一部の有名盤を聴くに留まっていた。シカゴ・ブルースの歴史でも重要なギター演奏者だったアイク・ターナーのギター・プレイは言うまでもなくかっこいいし、このコンビになってからは彼の低音ヴォイスも魅力的だ(この編集盤では残念ながら少ししか出てこないが)。当時夫婦だった2人は、アイクがティナをどつき倒してヒドイめに遭わせていたことが公になって映画にもなってしまったのでネガティヴなイメージが強くなってしまったが、音楽は別。ティナのヴォーカルも伸びやかで、エロチックで、最高。時代と共に次第にファンク、サイケ色が強くなっていく。ゴキゲンなCD。

amazonにて購入(¥1,025)

  • CD (2014/1/17)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import, Original recording remastered
  • Label : Not Now Music
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Talking Book / Stevie Wonder

2016年05月20日 | ソウル・ファンク・R&B

Talking Book / Stevie Wonder (1972)

スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の70年代は名作連発。この「Talking Book」ももちろん名作の誉れ高い。ニュー・ソウルとして都会的なソウル・ミュージックとファンクが融合した70年代前半は、神童と呼ばれた「リトル・スティーヴィー・ワンダー」から脱却し、ひと皮もふた皮も剥けて大きく飛躍した時代だった。自分はもちろんリアル・タイムでは聴いていないし、持っていたオリジナル・アルバムはこのすぐ後の「Innervisions」だけで、残りは編集盤やベスト盤だったので、その歴史は完全に後追いだが、こうして聴いてみると耳に馴染んだ曲が多いのはさすが。彼の曲って耳当たりがいいからか、昔からCMやラジオ・ジングルなんかに使われることが多く、1「You Are The Sunshine Of My Life 」も、その昔両親が朝に聴いていたFM番組(だったと思う)のジングルで使われて憶えていた曲だった。

彼自身が演奏するフェンダー・ローズ、ホーナー・クラヴィネットやモーグ・シンセサイザー(昔は”ムーグ”って言ってなかったっけ?)の音色が特徴的。時代の音だったこともあるが、一時は古臭い音に聴こえていたものが、90年代くらいになって1周回って”かっこいい音”と認識され、「レア・グルーヴ」なんかの括りで一躍注目された。自分もその頃にハマったので今聴いてもグッとくる大好きな音。このアルバム発売当時スティーヴィー・ワンダーはストーンズ(The Rolling Stones)と全米ツアーを廻っていて、このアルバムにもジェフ・ベック(Jeff Beck)が参加している。どうしてロックの大物との競演が実現したのかは知らないが、6「Superstition」はジェフの為に書かれたのに、結局スティーヴィーが先にリリース、ヒットさせてしまい、ジェフが立腹しただの、お詫びに他の曲を提供しただのと逸話が残っている。

オークションにて購入(¥405)

  • CD (2000/3/15)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import, Original recording remastered
  • Label : Motown
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Original Album Series / Otis Redding

2016年05月18日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Otis Redding (2010)

各アルバムへの思い入れが軽くなり過ぎて印象が薄くなってしまうから、こういう買い方はしてはいけないと思いつつ、ついつい買ってしまう簡易紙ジャケット5枚入りの廉価ボックス仕様「Original Album Series」。まったく、こういうシリーズやら、デラックス・エディションやら、ボックス・セットの戦略には批判的なくせに、まんまと踊らされ、翻弄されているのは誰あろう”自分”という訳で、情けないったら…(しかもこのタイトルの他にもすでに…)。オーティス(Otis Redding)のこの5枚も、かぶっているアルバムが2枚もあるが、ついつい購入。収録されているアルバムは、

1 「Pain In My Heart」 (64年)
2 「The Great Otis Redding Sings Soul Ballads」(65年)
3 「Otis Blue:Otis Redding Sings Soul」(65年)  
4 「The Soul Album」(66年)
5 「Complete & Unbelievable:The Otis Redding Dictionary Of Soul 」(66年)

という初期珠玉の5枚。どれも30分足らずのアルバムだが、収録されているオーティスの歌唱は何度聴いても飽きない宝石のような名唱ばかり。調べて初めて知ったのだが、これほどのちのミュージシャンにも影響を与え、数多くカヴァー、リスペクトされているにも関わらず、これらアルバムのチャート到達順位といったら大したことのないものばかり。意外だなァ。風貌にも貫禄がありすぎて早世したことを忘れがちだが、これらのアルバムが録音されたのは、たかだか20代半ばの頃。それでこのソウルフルな歌なんだから、やっぱり凄い。バックの演奏はMGズ(Booker T & The MG's)の連中が中心だし、文句のつけどころ無し。

若かりしミック・ジャガー(Mick Jagger)とストーンズ(The Rolling Stones)の連中は、(当時)少しだけ年上のオーティスのこれらのレコードを聴き倒して、すぐにスタジオに入って何曲もカヴァー録音している。なんだか微笑ましい。

オークションにて購入(¥1,000)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label : RHINO
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Back To Back / The Mar-Keys & Booker T and The MG's

2016年05月02日 | ソウル・ファンク・R&B

Back To Back / The Mar-Keys & Booker T and The MG's (1967)

スタックス・レーベルの屋台骨、ハウス・バンドのブッカーT&ザ・MGズ(Booker T & The MG's)とホーン・セクション、ザ・マーキーズ(The Mar-Keys)のライヴを収録したアルバム。スタックス/ヴォルト(Stax/Volt)・レーベルは、オーティス(Otis Redding)、アーサー・コンレイ(Arthur Conley)、サム&デイヴ(Sam & Dave)、エディー・フロイド(Eddie Floyd)らを含むレーベルごと大所帯でヨーロッパにおいてレヴュー(パッケージ・ショー)を行ったが、こちらに収録された音源もその一部(のはず)。それらのアーティストのバック演奏ももちろんこの面々が担当したのだが、今から考えると何と贅沢な…。現在では映像も簡単に見ることが出来るが、一度でいいから生で見たかったなァ(DVD買わなきゃな…)。

もし「過去に戻ってライヴを見られるなら」という妄想お題があったら、1966年のディラン(Bob Dylan)のヨーロッパ公演、ストーンズ(The Rolling Stones)の1969年の全米公演、1970年のザ・フー(The Who)のイギリス公演、1970年のアレサ(Aretha Franklin)のフィルモア公演(もちろんキング・カーティスの前座付き)、などと並んで、この67年のスタックス・レヴューも必ず入るだろう(ダメだ、こんなお題で考えていたら妄想でいつまで経っても前に進めない…)。

それはさておきこのアルバム。5、6、7がマーキーズを加えての演奏で、他はMGズ単独。ぐっと華やかになるマーキーズのパートはそのままオーティスが出てきそうだし、ブッカーTのオルガン主体のMGズの演奏は渋め。実際にこのレヴューがどんな順に、どんな曲目を、どんな尺で演ったのかという全貌はだいたいしか知らないのだが、多分、どこでも会場をあたためる為にMGズとマーキーズが先に出て、後で順番に各アーティストが続くんじゃないか。当時の事だから1時間強、長くても1時間半くらいだろう。そこにこれらの面々が次々に登場するんだから凄い。想像するだけで興奮してしまう。

レヴューのダイジェストを収録したアルバムはこちら

オークションにて購入(¥780)

  • CD
  • Disc : 1
  • Label : Warner Music
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The Heat / Nona Hendryx

2016年02月27日 | ソウル・ファンク・R&B

The Heat / Nona Hendryx (1985)

名曲「Lady Marmalade」でヒットを飛ばしたラベル(Labelle)のメンバー、ノナ・ヘンドリクス(Nona Hendryx)のソロ・アルバム。ジミヘン(Jimi Hendrix)と同じ姓なのを嫌って”Hendrix”の綴りを”Hendryx” に変えているとずっと思っていたのだが、なんとジミのいとこなんだとか。知らなかった。80年代真っ盛りに発表されたアルバムだけれど、当時は全然知らなくて、随分後になってから存在を知ったこのアルバム。きっかけはストーンズ(The Rolling Stones)のキース・リチャーズ(Keith Richards)が5「Rock This House」に参加しているからだった。ずっと聴いてみたいと思っていたが叶わず、2011年に「Expanded Edition」として3曲追加して再発されたCDをやっと購入。

プロデューサーはバーナード・エドワーズ(Bernard Edwards)とアーサー・ベイカー(Arthur Baker)という、これぞ80年代という2人が半分づつ。エンジニアは90年代にオルタナ系プロデュースで大活躍するAndy Wallace、参加アーティストは当時頭角を現していたリヴィング・カラー(Living Colour)のダグ・ウィンビッシュ(Doug Wimbish)、Pファンクのバーニー・ウォーレル(Bernie Worrell)などと興味深い面子。で、音はと言うとさすがに80年代風味が強いエレクトリック・ポップ。こういう音を聴くと思わず赤面してしまうが、若かりし頃から聴き倒した系統だけあって嫌いじゃないです(笑)。ロック色の強い彼女とは言っても、なぜキースが参加したのか事情がよく分からないが、すでにバーニーやコーラス参加のサラ・ダッシュ(Sarah Dash)との交流が始まっていたのだろうか。アーサー・ベイカーの過激なリミックス仕事(当時)がドンピシャの世代なのだが、彼はどうもアルバムのプロデュース業になると大人しめになるようで、ここでも片鱗は見せつつも印象は薄い。

amazonにて購入(¥461)

  • CD (2011/8/30)
  • Disc : 1
  • Format : CD, Limited Edition, Import
  • Label : Funky Town Grooves
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Come / Prince 1958-1993

2016年02月13日 | ソウル・ファンク・R&B

Come / Prince 1958-1993(1994)

1994年に発表されたプリンス(Prince)による15枚目のアルバム。レコード会社(ワーナー)とのゴタゴタにより、プリンス名義で最後の作品として発表され(アルバム表記は「プリンス1958-1993」)、以後は読みの無いシンボル・マーク表記にするという一連の騒動の渦中の作品(現在はプリンス名義復活)。芸術家故のエゴと企業のエゴの対立という、まぁショービズにはありがちな話だが、このゴタゴタの頃にはもう彼に対する興味は以前と比べて薄くなっていたので、このアルバムを聴くのは初めてだった。でもCDラックを漁ってみたら、ちゃんとこの後のアルバムが何枚も出てきたので、このアルバムだけ飛ばしていただけのようだ。

で、肝心の中身はというと…、これがイイのだ。ジャンルとしては完全にファンク。終始クールなリズムとベースラインで、曲調こそ派手さ、ポップさこそないものの、繰り返される骨太のリズムが官能的で、知らず知らずのうちに1枚流し終わっている。そしてまた頭から繰り返して聴いてしまう中毒性もある。こういうのを演らせたらやっぱり凄いな、プリンスは。コアなプリンス・ファンの中ではどんな位置づけなんだろう、このアルバム。自分が彼を知ったのは「1999」で、その後もずっと気になるアーティストではあった(まだマイナーだった81年にストーンズの前座をやって激しいブーイングにあったという話も聞いてたかな)。それでもこのアルバムの後の2000年代ぐらいからは発表される作品の数が膨大になりついていけなくなった(もう彼のディスコグラフィーには全然ついていけてない)。多作な天才の宿命で、各アルバム毎の印象が薄くなりがちだけれど、全然手をつけていない最近の作品も聴いてみようか…。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1994/8/12)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Explicit Lyrics, Import
  • Label : Warner Bros / Wea
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Head Hunters / Herbie Hancock

2016年01月26日 | ソウル・ファンク・R&B

Head Hunters / Herbie Hancock (1973)

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の73年の名アルバム「ヘッド・ハンターズ」。便宜上、ジャズでカテゴリー分けしようと思ったが、やっぱりこれはファンクだナ。1973年と言えば、御大マイルス・デイビス(Miles Davis)は「On The Corner」(1972)の後。どっぷりとファンクの波に浸かり、ジャズでさえない全く新しい音を出していた頃。それに比べるとこのハービー・ハンコックはファンクと言っても大人しく感じるくらい。でもよく考えたら数年前まで折り目正しい(?)ジャズを演っていたんだから、その変節の幅といったらかなりのもの。当時はいわゆるブラック・パワーが台頭していた頃で、政治的にも文化的にも黒人や黒人文化の影響が強い時代。60年代後半からミュージシャンに対しても過激な黒人政治団体からの圧力があったと聞く。ジミヘン(Jimi Hendrix)、ジェームス・ブラウン(James Brown)、先述のマイルスなどの大物ミュージシャンには特に様々な干渉があったそうだから、そういうものや「アフリカ」など、自分のルーツを意識しない訳にはいかなかったろう。

もとよりテクニック的には文句のつけようのない名ピアニストだし、進取の気風があることは後の活動でも充分理解出来る。62年の自身の名曲「Watermelon Man」のエレクトリック新解釈や、曲名がまんまで疾走感がすごい「Sly」(もちろんスライ・ストーンのことだろう)、70年代を象徴するフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノ)の音色など、たった4曲の収録だが聴きどころはいっぱいだ。自分が最初にハービー・ハンコックを聴いたのは、80年代に青春を過ごした人なら知らない人はいない「Rockit」だったと思う。シュールなPVも良かったが、何と言っても1983年のグラミー賞授賞式でやったシンセドラムとスクラッチ、それにブレイクダンス(!)が登場する生演奏が衝撃的だった。この頃はまだ彼がジャズの名アーティストであることさえ知らなかったはず。それから遡っていくつか聴いてはいるものの、ジャズ期ファンク期も数枚止まり。一度腰を据えて聴いてみようか…。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (1997/3/27)
  • Disc : 1
  • Format: Original recording remastered, Import
  • Label : Sony
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The Very Best of Funkadelic 1976-1981 / Funkadelic

2016年01月11日 | ソウル・ファンク・R&B

The Very Best of Funkadelic 1976-1981 / Funkadelic (1998)

いまだにパーラメント(Parliament)とごっちゃになって、メンバーの変遷やらディスコグラフィーは全然頭に入っていないファンカデリック(Funkadelic)だが、ずっと好きで聴き続けている。これは英チャーリー(Charly)から出た1976年から1981年までの2枚組のベスト盤。この記事を書いている最中に、主要メンバーのバニー・ウォーレル(Bernie Worrell)が末期ガンだというニュースが飛び込んできた…。

最初に聴いたのはもう30年近く前になるが、当時はファンクでも有名盤を買っているだけで、当時ファンだったレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のプロデュースを、Pファンクの総帥ジョージ・クリントン(George Clinton)が担当したり、ライヴで曲をカヴァーしていたり、ベースのフリー(Flea)を中心にジャムっている時に彼らの曲のフレーズがよく出てきたので、そういう出自を追いかけて聴くという感じだった(ファンクネスが残っていたあの頃のレッチリは良かったなァ…)。そのうちに本体のその独特のグルーヴと大所帯ノリが病みつきになって…。でもこの記憶もパーラメントとごっちゃになっているから、未だに「コレ、どっち?」って訊かれたら全く答えられないだろう。総帥ジョージ・クリントンの絶え間無い音楽活動には恐れ入るが、きっと本人も訳分かんなくなっているんじゃないか(笑)。

ブックオフにて購入(¥500)CD (1999/7/1)

  • Disc : 2
  • Format: Double CD, Import
  • Label : Charly UK
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