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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

In The Hand Of The Inevitable / The James Taylor Quartet

2015年12月01日 | ソウル・ファンク・R&B

In The Hand Of The Inevitable / The James Taylor Quartet (1995)

アシッド・ジャズが流行った90年代。昔からハモンド・オルガンの音が大好きだったが、ブルーノート・レーベルが新体制になって、多くのコンピ盤を発売した頃に、その手のジャズやジャズ・ロックのCDはかじっていた。ブームが終焉を迎えた頃に、再評価という形で発行された本モッズ・ビート・ディスク・ガイド」 (シンコー・ミュージック刊)がとてもいい参考書になって、掲載されている新旧のCDをジャンルを問わずたくさん買って、色々聴くようになって、文字通り再発見、あるいは新発見したアルバムも数多い。ジャンルにこだわらず聴くようになったのもこういうムーヴメントのお陰だったろう。

そんな「アシッド・ジャズ」「レア・グルーヴ」のムーヴメントの中でもセンスの良さが光っていたジェームス・テイラー・カルテット(The James Taylor Quartet、以下JTQ)。このアルバムの発表は1995年。女性ヴォーカルの入った曲などもあり、お洒落な雰囲気が満載。70年代に、よくこういうジャズ・ロックの分野でカヴァーされたツェッペリン(Led Zeppelin)の「Whole Lotta Love」も収録されている。出来は…まぁ、それらとあまり変わり映えしないかな。確かJTQのEPは、何枚かが棚のどこかに眠っているはずだが、それらよりちょっとお洒落方向に振れているか。自分の好みはもう少し硬派なほうなんだよなァ。この手の音楽はカッコイイとダサいの境界が紙一重。一歩間違うと陳腐で鼻持ちならないデパートやスーパーのBGM音楽に成り下がるので、意外と選択は難しい。

中古店にて購入(¥224)

  • CD (1996/1/23)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Hollywood Records

 

 

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'70s Hits Soul Graffiti / Variious Artists

2015年08月19日 | ソウル・ファンク・R&B

'70s Hits Soul Graffiti / Variious Artists (1998)

ビクターから発売された70年代のソウル・ミュージックの編集盤。カーティス(Curtis Mayfield)、スタイリスティックス(The Stylistics)、アヴェレージ・ホワイト・バンド(Average White Band)などの有名どころから、そうでないものまで34曲、2枚組。収録曲の時代的にはディスコ全盛期に入りかけるくらいまでという感じなのかな。自分は年齢的にドンピシャではないので、この選曲が妥当というか、的を射ているものかどうかも分からないのだが、聴いている分には統一感があり、なかなか楽しめる。さすがにひねりの無い大御所のカヴァー曲や、ヒット曲メドレーの2-6なんかは、こっぱずかし感が拭えないが…(こういうのが流行ったのかな?)。

自分がソウル(ファンク)・ミュージックをしっかり聴くようになったのは80年代の後半ぐらい。もちろん、後追いという形で様々な名盤をアナログで買い集めるようになってから。その頃にはすでにロックやポップの名盤はひと通り聴いていたと思う。それに自分が好きなアーティスト(主にロック)がカヴァーをしている元曲を集めるのが好きだったので、自ずと色々聴くうちにハマっていったというかんじ。そういう人って多いんだろうなと思っていたが、自分の周りでは広範囲な音楽ジャンルを聴く人はあまりおらず、自分があれも好き、これも好きだというと結構不思議がられる事が多い。ソウル・ミュージックだと初期アトランティックやスタックスが好きなので、ここに多く収録されているようなメロウな曲は本当は苦手な部類なのだが、たまに聴く分には充分楽しめる。

中古店にて購入(¥216)

  • CD (1998/12/2)
  • Disc: 2
  • Label: ビクターエンタテインメント
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Greatest Hits 1980-1994 / Aretha Franklin

2015年05月29日 | ソウル・ファンク・R&B

Greatest Hits 1980-1994 / Aretha Franklin (1994)

黄金時代を築いたアトランティックから離れ、アリスタと契約したアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の1994年までのベスト。このアルバム発売当時には4と9が新曲だった。アトランティック時代が凄すぎるので軽く見られがちな80年代のアレサだが、音の作りこそ時代を反映してシンセ・ポップの色濃いものの、しっかりと活躍していたことが分かる。あまり印象は強くないが、チャートに入った曲も多い。

様々なアーティストからリスペクトを受けて、全米ナンバー1にもなったジョージ・マイケル(George Michael)との共演2を初めとして、いくつか共演があったので話題にもなった。でも契約の問題なのか、ユーリズミックス(Eurythmics)とのコラボで大ヒットした「Sisters Are Doin' It for Themselves」が収録されなかったのは残念至極。こうして聴いてみると、アレサの声は80年代の音にもしっかりフィットしていたことが分かる。

ストーンズ(The Rolling Stones)の代表曲16も映画のサントラとして発売されたが、この曲のプロデュースはキース・リチャーズ(Keith Richards)本人。PVでもロン・ウッド(Ron Wood)と共に出演している。この頃のインタビュー記事で、キースはアレサのピアノ演奏の腕前を高く評価していて「絶対に弾くべきだ」と強く推した、とあった覚えがある。そういう所に目をつけるのはさすがトップ・ミュージシャンだ(アレサのピアノってあまり注目されない部分なので)。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1994/4/10)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Sony/Bmg Int'l
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The Best of The Bar-Kays

2015年05月08日 | ソウル・ファンク・R&B

The Best of The Bar-Kays (1993)

1976年にスタックス(Stax)からマーキュリーに移籍したザ・バーケイズ(The Bar-kays)のベスト盤。1976年から1989年までの16曲が収録されている。バーケイズはStaxに在籍した数々のアーティストのハウス・バンドと知られ、それらとのヒット曲の他に、自身でも数々のヒット曲をチャートに送りこんでいた。オーティス・レディング(Otis Redding)と共に飛行機の墜落事故に遭遇し、バンドの4人が亡くなった後、残ったメンバーによって再スタートを切り、70年代はファンク・バンドとして活躍。スタックスでの数々の名曲は聴いているものの、移籍後の活動は、映画「ワッツタックス」でのエグい映像くらいしか触れた事がなかったので、こんなにエレクトリック・ファンクの音を体現していたバンドだとは知らなかった。

チャートに送り込んだ数々の曲は、当時どの程度評価されていたのか知らないが、間違いなくプリンス(Prince)に強い影響を与えていると思う。聴いていると、彼らの70年代後半から80年代初めの曲のテイストが、プリンスの初期の曲と少なからず同期しているのが分かる。マーキュリー時代初期の雰囲気と比べると、キーボード主体のメロディーがちょっと軽く感じられるが、これが時代の音でもあったんだろう。

中古店にて購入(¥540)

CD (1993/5/18)

  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Fontana Island
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James Brown's Funky People (Part 3) / Various Artists

2015年04月19日 | ソウル・ファンク・R&B

James Brown's Funky People (Part 3) / Various Artists (2000)

ジェームス・ブラウン(James Brown)はいくつものレーベルを抱えていたが、これはそのうちのひとつ、1971年に創設された「People Records」から発売された楽曲を集めたコンピレーション盤。前作前々作からかなり時間が経った2000年に発表されたパート3。御大JB名義の曲を始め、The J.B.'s、リン・コリンズ(Lyn Collins)、ヴィッキ・アンダーソン(Vicki Anderson)など、70年代にJBが支えた、また「JBを」支えたアーティストの楽曲が12曲選ばれていて、シングルでしか発表されなかった曲や、未発表曲も収録されている。

こうしてシンプルにまとめられた編集盤は単純に楽しめる。JBが自分名義で発表した曲の別ヴァージョンや、同じリズムを流用した曲などが多いので、もうどれがオリジナルなのか分からなくなってしまうけれど。いちいちクレジットを確かめたりしないが、発表名義が違っていても、うしろの演奏のほとんどはザ・J.B.ズ、もしくはその関連ミュージシャンだろう。でもどれも本当にゴキゲンなものばかりで、誰が歌っているとか、演奏しているとか、どうでもよくなってしまうくらい統一感がある。自分が愛聴しているものも、一部を除いて80年代後半から現在に至るまでにリリースされた編集盤ばかり。余談だが、自分は掃除をするときに必ずJBを大音量でかけます。仕事がはかどりますよ(笑)。

JBの最も有名な冠のひとつは「The Hardest Working Man In Show Business」だったが、70年代だけでも本当に信じられないくらい数多くの関連リリースがあるので、コンプリートしているマニアックな人はそんなに多くないだろう。ある熱心なファンは「必要ない」とまで言い切っていたし(笑)。JBがエゴの強い人間だった事は想像がつくが、そうした大量リリース(もちろんオリジナル・アルバムとしては冗漫なものもあったと聞くが…)とプロデュース活動、それにライヴ活動、と物凄い仕事量。まさにHardest Working Man。しかもその音が40年以上経った今でも人を(しかも東洋の島国の人間をも!)踊らせているんだからスゴイ。もうすぐミック・ジャガー(Mick Jagger)プロデュースの伝記映画「Get On Up: The James Brown Story」が公開されるが、ぜひ観に行ってみようっと。

中古店にて購入(¥280)

  • CD (2000/6/13)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Polydor / Umgd

 

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Biscuits / Living Colour

2015年04月13日 | ソウル・ファンク・R&B

Biscuits / Living Colour (1991)

黒人ロック・バンド、リヴィング・カラー(Living Colour)の編集盤。この盤は海外では同名の6曲入りEPとして発売されたものに、日本で曲を多数追加した「来日記念盤」だそう。未発表曲やライヴ曲で構成されていて、カヴァー曲が多くを占めている。1・JB(James Brown)、2・ジミヘン(Jimi Hendrix)、4・アル・グリーン(Al Green)、5・クラッシュ(The Clash)、8・ぺル・ユビュ(Peru Ubu)、10・トーキング・ヘッズ(Talking Heads)、12・レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)、13・バッド・ブレインズ(Bad Brains)と錚々たる面子の名曲をカヴァー。ストレートなカヴァーのみならず、凝ったアレンジの曲も多いが、どれも独特なトーンのギターと、跳ねるようなドラムで、リヴィング・カラー色に染めている。この稿を書くにあたっても、ジャンルをどうしようか迷ったが、(無理矢理だけれど)結局「ソウル・ファンク」としてしまった。彼らの場合、どうしても「黒人による」ロック・バンドという注釈が付いて回るし、音楽的にもストレートに「ロック」とは表現しにくい。当時から音楽的評価は高かったが、どうしてもちょっと特殊な扱いになりがちだったと記憶する。

80~90年代の音って独特で、(DX-7のように)多用されたシンセのお蔭か、今聴くとやけにやせっぽちなプロダクションに感じることが多いが、彼らの音はギリギリ聴くに堪える、かな。ただ、ヴォーカルの節回しなどは、「いかにも」な所があり、ちょっと気恥ずかしい部分がなきにしもあらず。このバンドではギターのヴァーノン・リード(Vernon Reid)に注目が集まる事が多かったが、今聴いてみてもジェフ・ベック(Jeff Beck)的な、ちょっと硬質で無機的な音が黒人らしからぬ所を感じさせる。…って、やはり自分も「黒人」っていう注釈を付けて語ってしまう。それだけこのバンドがあの時代に特異な存在だったと言えるのかもしれないが。こうして考えると、始祖がどの人種であれ、「ロック」って基本的には白人のものがほとんどなんだなァと改めて認識させられる。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1991/9/1)
  • Disc: 1
  • Label: エピックレコードジャパン
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Yellow Moon / The Neville Brothers

2015年03月17日 | ソウル・ファンク・R&B

Yellow Moon / The Neville Brothers (1989)

自分の記憶が確かならば、このアルバムが発表された時は、内外の音楽各誌がこぞって絶賛し、年度を代表するアルバムとなったネヴィル・ブラザーズ(The Neville Brothers)の「Yellow Moon」。プロデュースはあのダニエル・ラノワ(Daniel Lanois)。以前からミーターズ(The Meters)は大好きだったし(※)、聴く機会はいくらでもあっただろうが、アルバム発表当時は全く別の70年代パンクやニュー・ウェーヴにハマっていたので、長い年月を経て、やっと購入した。(※自分はずっとミーターズを前身バンドと捉えていたが、今回記事を書くにあたって少し調べた感じでは、確かにアート(Art Neville)は在籍していたものの、直接的な関係だったとは言い難いのかな。)

彼らの最大の特徴である独特のリズム感はこのアルバムでも発揮されていて、サム・クック(Sam Cooke)の4、ラップを採り入れた曲5、ディラン(Bob Dylan)のカヴァー6、9などを含むヴァラエティに富んだ多彩な内容。当時世界的に流行った「エスニック」な雰囲気がそこかしこに感じられる。ただ「ニューオリンズ」で連想されるような泥臭さとは無縁で、どちらかというと個人的にはヴォーカルのアーロン(Aaron Neville)のメロウで綺麗な歌声は苦手な部類。アルバム全体としても、音的な統一感こそあれど、カヴァー曲が多いからか、まとまりがあるような無いような不思議なバランスで、詞的メッセージの方が強く感じられる。自分としてはもう少しファンキーな部分が多いと楽しめるんだけれど…(そういうアルバムじゃないと言ってしまえばそれまでだが)。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: A&M
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Original Album Series / Aretha Franklin

2015年02月09日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Aretha Franklin (2010)

お馴染みワーナーから出ている簡易紙ジャケの5枚組廉価シリーズのアレサ(Aretha Franklin)版。5枚のうちの4枚は何らかのフォーマットで持っているにも関わらず、つい買ってしまった。収録アルバムは、

1・I Never Loved A Man The Way I Love You (1967)
2・Lady Soul (1968)
3・Aretha Now (1968)
4・Spirit In The Dark (1970)
5・Live At The Fillmore (1971)

と駄盤なしの珠玉の5枚。全てが名盤といってよく、なんなら5枚組ベストといっても過言ではない内容。商業的ヒット作もあったし、まさに黄金期。1枚のアルバムの収録時間は短いが、それにしてもどうしてこんな作品を立て続けに発表する事が出来たのだろうと不思議になる。当時アメリカはベトナム戦争の真っ最中。一方では過酷な戦場があり、一方ではショービズか華開いている。むろん戦場が本国から遠いということもあるが、昔からこの時代のアメリカって本当に不思議だなァと思う。しかも同時期に人間を月にまで送っていたのだ!

最後のフィルモアのライヴではオープニングをキング・カーティス(King Curtis)が務めていて、アレサの伴奏も彼のバンド。オープニングからエンディングまで素晴しい名演の連続。もしタイム・マシンがあって過去のライヴを見に行くことが出来るのであれば、自分は絶対にこのフィルモアでのライヴを入れるだろうと思う。

中古店にて購入(¥1,620)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc: 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label: Warner Music
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High Times : Singles 1992-2006 / Jamiroquai

2014年12月18日 | ソウル・ファンク・R&B

High Times : Singles 1992-2006 / Jamiroquai (2006)

ジャミロクワイ(Jamiroquai)を聴いていると、必ずいつも嫁に「らしくない…」と言われます(笑)。このアルバムは2006年に発売されたベスト・アルバムで、彼らのヒット曲をひと通り聴く事が出来る便利なもの。PVで話題になった曲、CMで起用された曲、映画のタイアップ曲などが入っていて、一世を風靡し、ヒットした各曲のエッセンスを楽しむ事が出来ます。しかも彼らの場合、(個人的には)アルバム単位よりは単発の方が断然いいので、このベスト盤はなかなか。何度も触れてきたことだけど、ヴォーカルのジェイ・ケイ(Jay Kay)の声を最初に聴いた時は、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の声だと疑わなかった。特に自分が気に行ってよく聴いた時代、いわゆるニュー・ソウル期の声にそっくりで、ちょっとあからさまだけど、曲の肌触りというか雰囲気までコピーしているのがよく分かる。で、意外と好きなんです。

彼ら(と言っても実質「=ジェイ・ケイ」なんだろう、やっぱり)も寡作で、このベスト盤の後に移籍して1枚作ったっきり(正式には未聴)。彼らの歳がいくつかとかまでは知らないが「もっと働け」といいたい(笑)。それともレコード会社はもうこういう音楽に見切りをつけているのだろうか…。チラッと聴いた移籍後の音楽がそれまでと違ったテイストを見せて面白そうだっただけに、もっともっといろんな活動があってもよさそうなもんだけど。

ブックオフにて購入(¥324)

  • CD (2006/11/6)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Sony

(ジャミロクワイ ジャミロクアイ)

 

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Soul Hits of The '70s : Didn't It Blow Your Mind? Vol.3 / Various Artists

2014年12月06日 | ソウル・ファンク・R&B

Soul Hits of The '70s : Didn't It Blow Your Mind? Vol.3 / Various Artists (1991)

米ライノ(Rhino)が編集したソウルのヒット曲集の第3集。サラッと調べただけでパート20くらいまであるシリーズの内の1枚。こういうものを編纂させたら右に出るものはいないライノだし、大手レコード会社と提携する前の独自の路線が貫けていた90年代初頭までに作られた編集盤なので、その内容はお墨付き。シリーズの他は持っていないのだが、第3集とあってもまったく隙が無い素晴らしい選曲。

それにしても2000年代頃までは、アナログ録音の作品をCD化するためにマスタリングする際に通称「ドンシャリ」という低音と高音を著しく強調した音が流行ったり、その後にはよりアナログライクな中音域が伸びる音が流行ったりと、その時々によって流行があって、それが時を経ると違和感を作り出す要因ともなっていたのだが、ライノ、特にリマスタリング・エンジニアを担当していたビル・イングロット(Bill Inglot)氏の音は、綺麗な音であるのはもちろん、とても素直で、様々な音の流行の変遷を経た今聴いても全く違和感がない音なのが凄い。さぞかし熟練したベテランの職人かと思いきや、彼がライノで活躍した時期ってすごく若くてびっくりした覚えがある(不正確かも)。

ライノについては日本のワーナーのHPに萩原健太氏らによる「僕らの大好きなRHINO」という歴史や魅力を解説した分かり易くて素晴しいページがあったのだがリンクが切れてしまっていて残念。

01 The Flaming Ember - Westbound #9
02 Ike & Tina Turner & The Ikettes - I Want To Take You Higher
03 Chairmen Of The Board - (You've Got Me) Dangling On A String
04 Edwin Starr - War
05 Ronnie Dyson - (If You Let Me Make Love To You Then) Why Can't I Touch You?
06 Gene Chandler - Groovy Situation
07 Chairmen Of The Board - Everything's Tuesday
08 Spinners - It's A Shame
09 Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band - Express Yourself
10 100 Proof Aged In Soul - Somebody's Been Sleeping
11 The Presidents - 5-10-15-20 (25-30 Years Of Love)
12 The Flaming Ember - I'm Not My Brothers Keeper

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1991/1/29)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Wea/Rhino
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