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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

宮きしめん・神宮店 @名古屋市熱田区・神宮前

2018年09月29日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

何度も熱田神宮には詣でているのに、そういえば「宮きしめん」(創業大正13年・1924)の境内の店では食べたことなかったなと、お参りを済ませ、宝物館を見学した際に立ち寄ってみた。境内の休憩所のすぐ横に簡易に造られた、”よしず”で囲われただけの屋外テント。建物側の厨房で注文して受け取り、並べられたテーブル席で食べるようになっている。きしめんには「宮きしめん(赤つゆ)」と「おすましきしめん(白つゆ)」があり、種物も揃っている。注文したのは「宮きしめん」。会計の係に「温かいの。」と告げて盆をもらい、横の茹で場に移動。茹で場には顔が赤く焼けた大ベテランと思しき茹で方がおり、さっと茹でられた麺を丼ぶりにあけると、さっき会計をやった若い衆(しゅ)が寸胴のつゆを足し、具材をちょちょいとのせて完成。

盆を持ってテーブル席へ。まだ早い時間だったので空いていたが、昼時になるとごった返すのだろう。きしめんの上には「宮」の文字の入ったカマボコ、ほうれん草、煮染めた椎茸、甘い揚げ、そして上から花鰹が散らされている。刻みネギは好みで自分で別皿に。まずつゆを啜ってみる。しっかりと甘さを感じるつゆ。これこれ。自分の記憶する昔のつゆってこういう甘さがあった。旨い。標準的な厚さの麺はやや弛めの茹で加減。具材を挟みながらスルスルっと啜って食べ終えた。店でかしこまって食べたら物足りなさを感じるかもしれないが、参拝途中でサッと食べるには充分。旨かった。(勘定は¥650)

 


 

↓ 「宮きしめん」のすぐ隣にある「警衛詰所」(建築詳細不明・写真下左)。木枠の窓に木の引き戸、見た感じかなり年季が入っているようだがどうだろう。渋い佇まい。「信長塀」(写真下右・桶狭間の戦の戦勝記念に信長から送られたという築地塀<ついじべい>)。

 

↓ 境内を闊歩してけたたましく鳴くニワトリ(写真下左)。威張っている。名古屋コーチンもいるらしい(笑)。境内にある「熱田神宮・文化殿・宝物館」(昭和41年・1966・建造・写真下右)。始めて入ったが規模はあまり大きくない。

 

 


 

宮きしめん 神宮店

愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 熱田神宮境内

 

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喜与女茶寮 @名古屋市熱田区・神宮前

2018年09月24日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

午前のまだ早い時間に名鉄神宮前駅に店を構える「きよめ餅総本家」の喫茶室「喜与女茶寮(名鉄神宮駅前喫茶室)」へ。東海地方の他の喫茶店と同様にこちらもモーニング・サービスがあるようだが自分はあまり興味が無い。この日は”おめざ”とばかりに、朝からこちらの銘菓「きよめ餅」と抹茶をいただこうと店に入った。売店の中を抜け奥に店舗がある。店内にはベテランの男性と若い女性給仕という感じの2人。やはりモーニング客が何組も居て忙しそう。売店を通り抜けた際に「きよめ餅」に限定品の「きなこきよめ」があると目に入った。通常の「きよめ抹茶セット」はきよめ餅2個と抹茶だが、2つのうち1つをこの「きなこきよめ」にしてもらえるかダメモトで訊いてみた。女性給仕がベテランに、そして売店の方に訊きにいってくれ「〇十円追加で出来ます。」(価格失念)と対応してくれた。

抹茶ときよめ餅、それに緑茶が運ばれる。抹茶をひと啜り。朝から飲むのもオツなもの。早速、限定の方からいただく。きよめ餅は柔かい羽二重餅に包まれた饅頭。皮は変わらないと思うが、この「きなこきよめ」は黒文字(楊枝)で切れないくらいの弾力というか練りもある。中は黄色い色をしたきな粉の餡。甘さの中にきな粉の風味がしっかり。これ旨いなァ。普通のきよめ餅も旨いが、目新しさもあってとても気に入った。訊いてみて良かった(後から調べたら「きなこきよめセット」というのもちゃんとあるみたい…)。限定品には「ほうじ茶きよめ」なんてのもあるらしい。是非食べてみたい。(勘定は¥700程)

本店の記事はこちら

「神宮駅前売店」の記事はこちら (1)(2

 

↓ 隣の角に建っていたインパクトのあったビルが取り壊しになっていた。この辺り(神宮小路)もスカスカになってきたなァ。

喜与女茶寮 (名鉄神宮駅前喫茶室)

愛知県名古屋市熱田区神宮3-4-12

 

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大黒亭 (2) @名古屋市熱田区・伝馬町

2018年02月06日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

熱田神宮の東にあるお気に入りの老舗洋食店「大黒亭」(創業大正8年・1919)へ。時間はとうに2時を過ぎていたが、こちらは3時までなので有り難い。店に入ると案の定、先客はおらず、給仕のお母さんもちょうど昼食(賄い)のラーメンを食べているところだった。壁に貼られた数の多くない”お献立”から選んだのは「メンチボール」と「チキンライス」。すぐにカトラリーが用意され、テーブル席でテレビを見ながら待つ。据置型の大型エアコンが信じられない位の異音を発生していてドキドキした(笑)。

しばらくして運ばれた「メンチボール」はどんなものか知らずに頼んだのだが、ようはハンバーグ。じゃあ別にある「ハンバーグステーキ」は何かというと、そちらには”目玉焼き”がのっている。同じ作り方なのか、中身は違うのか。果たしてメンチボールが先か、ハンバーグが先か…。自分の浅い経験から言うと「メンチボール」の方は玉ねぎやパン粉などの繋ぎがあまり感じられず肉だけっていうような感じが多い気がするが…(繋ぎは玉子かな)。そういえば古い洋食屋では円頓寺の「勝利亭」(創業明治42年・1909))も、岐阜の「あじろ亭」(創業明治40年・1907)も同じように”メンチボール”と名付けているナ(料理内容はまだ未確認)。

それはさておき、さっそくメンチボールにナイフを入れる。上からはとてもマイルドなデミグラスソースがかかっている。ソース寄りでもケチャップ寄りでもない独自のもの。ハンバーグ、もといメンチボールは肉が詰まったクラシックなタイプ。旨い。最近はふわっとした口当たりのハンバーグや、”肉汁溢れる”なんていう個人的に全然嬉しくないものばかりなので、こういう食感のハンバーグはもう古い洋食店でしか味わえないんじゃないかな。添えてあるのはレタス、千切りキャベツ、そしてマヨネーズの入っていないポテサラ。続いては「チキンライス」。ふだんオムライスばかり食べていてチキンライスはあまりいただかないが、この店にはオムレツはあれどオムライスは無いのだった。もっちりしっとりとした「チキンライス」にはグリーンピースがいくつも散らしてある。具材は細かく刻んだ玉ねぎと鶏胸肉かな。酸味はあまり強くなく、米の一粒一粒までしっかりと色付いている。シンプルで旨い。運転があるので、残念ながらこれらで黒ビールか清酒っていうのは果たせず。次こそは…。(勘定は¥1,100)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4

 


 

↓ 名鉄神宮前駅の北側にある「神宮小路」。もう西側は更地(駐車場)が広がっているので何だか寒々しい景色になってしまった。この辺りもそろそろ時間の問題なのか…。

 

↓ 小路の中にある以前から気になっていたある建物の壁面(笑)。平成生まれには分からないかも。この幾何学文様の正体は何か、お父さんに訊いてみよう!

 

↓ 大津通を高蔵の交差点で東へ行くとある「中京倉庫株式会社(旧・東京砲兵工場分工場のち陸軍造兵廠熱田製造所)」(明治37年・1904・建造)。煉瓦積みの建物が綺麗に残っている。

 

 

↓ 敷地内には別の煉瓦造りの建物も現役で残っているのが確認出来る。

 


 

 

大黒亭

愛知県名古屋市熱田区神宮2-1-16

 

( 熱田 あつた 熱田神宮 神宮前 伝馬町 てんまちょう 洋食 西洋料理 だいこくてい 戦前 ハヤシライス ハンバーグステーキ 近代建築  )

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不朽園 (3) @名古屋市中川区・尾頭橋

2017年11月28日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

尾頭橋付近に来ると必ず寄ってしまう最中で有名な老舗「不朽園」。今回はいつもの”菊最中”ではなく店内でいただくことの出来るものを。さすがにかき氷は終わっていたが、アイスクリームは食べられる。店の片隅に椅子とテーブルが用意してあり、そちらに座っていただくことが出来るのだ。バニラと抹茶の2種類があり、お願いしたのは「アイスクリーム最中・金時抹茶」。”西尾抹茶”使用と書いてあった。注文してからアイスを詰めてくれる。

お盆の上に2辺が開いた紙袋に挟んだアイスクリーム最中と、紙コップに入ったお茶が運ばれる。鯛の柄の最中種(皮)の中には金時(つぶ餡)が敷いてあり、その上に抹茶アイスがのせてある。最初はアイスクリームが硬めだが、そのまま最中種と一緒に頬張る。サクッとした最中種と冷たいアイス、そして冷たくないつぶ餡が一体となって、旨い。たぶん最中で使ってあるつぶ餡と同じものだろう。時々お茶で口の中をリフレッシュさせながらいただいた。いいひと休み。(勘定は¥270)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4)(5

 


 

↓ 近辺のかつての遊郭「八幡園」の名残の建築散策の続き。当時の屋号が玄関先に残っている建物もチラホラ。他の建物の写真はこちら

 

 

 

 

 

 

 


 

 

菓子処 名古屋 不朽園

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-4-8

 

( 名古屋 なごや 尾頭橋 おとうばし 金山 かなやま ふきゅうえん もなか 最中 菊最中 菊もなか 遊郭 八幡園 近代建築 妓楼建築 認定地域建造物資産  )

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葉栗屋 @名古屋市中川区・尾頭橋

2017年11月23日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

金山(かなやま)の西、尾頭橋(おとうばし)の老舗食堂「葉栗屋」へ。創業は昭和2年(1927)という歴史ある店だ。菊最中で有名な「不朽園」のある佐屋街道の交差点を西へ向かうとすぐに店が見える。暖簾をくぐって中に入ると昼の遅い時間にもかかわらず完全に満員状態。昼間からおでんで一杯やっている客も多い。というのもすぐ近くにお馬さんの施設があるので、そこに集う男性客によく利用されているのだ。だから店内はオッサン率が高め。ちょうど席を立つ客がおり、給仕の女性が「すぐに片付けます」と席を案内される。よくある麺類食堂ではあるのだが、こちらで有名なのは「味噌かつライス」。自分も「味噌かつ小ライス」を「少なめ」で注文した。何が”少なめ”かというとつけ合わせの千切りキャベツの量。こちらうっかり”普通”で頼んでしまうと後悔するぐらいの山盛りなのだ。その高さざっと25㎝。以前は無かったと思うが写真入りでその量もちゃんと示してあり、普通>気持ち控え>少し控え>控え>半分>少なめ>少し>ほんの少し>4~5本>なしという細かい段階に分かれている(笑)。写真撮りたさに普通で注文をして残したり、調味料を無駄遣いする馬鹿な連中の為に注意書きもある。つい話の種にと”普通”で頼みそうになるが、やはり美味しく食べ切る自信がないし、万が一ということもあるので”少なめ”なのだ。

しばらくして運ばれた「味噌かつ小ライス」(少なめ)は、かつがどっぷりと味噌だれに浸かっている。たれのとろみは少なめで下に溜まるほど。ご飯の量は小だがそれでも小さい茶碗にぎっしり。キャベツの量はさすがに”少なめ”だけあって普通の量(何だか変な日本語だ)。キャベツの脇には胡瓜があり、てっぺんにはハムが1枚置かれている。他にはミカンとたくあんが付く。かつはいたって普通だが味噌タレをくぐったかつが不味かろう訳がない。辛子は頼まないと出てこなかったが、少し付けたりして美味しくいただいた。あれ?そういえばお吸い物が付いてこなかったな…。中休みが無い店なのでまだまだ客が入って来る。急いで席を空けないと。(勘定は¥1,050)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 尾頭橋近辺はその昔「八幡園」と呼ばれた遊郭があった場所。現在でも路地を歩いていくとその遺構がそこかしこに残っている。初めてじっくりと歩いてみたが、思ったよりも多くの妓楼建築跡やカフェーだったと思われる建物が残っていた。(その他の写真はこちら)

 

 

 

 

 

↓ 佐屋街道の五女子(ごにょうし)にある「金印わさび株式会社・本社洋館」(昭和15年以前・1940・建造)。淡いピンク色の外壁が可愛らしい。すでにあった建物を金印わさびが昭和15年に購入したものだとか。破風のデザインが印象的。

 

 

 


 

葉栗屋

愛知県名古屋市中川区尾頭橋2-2-20

 

( 名古屋 なごや 金山 かなやま 尾頭橋 おとうばし はぐりや はぐり屋 味噌カツ みそかつ 千切りキャベツ 大衆食堂 麺類食堂 洋食 近代建築 遊郭跡 赤線 べんがら )

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亀屋芳広 @名古屋市熱田区・伝馬町

2017年07月09日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

東海道最大の宿場であり、交通の要所でもあった熱田にある和菓子で有名な「亀屋芳広」本店へ。この本店以外に16も支店がある有名店だ。こんな土地にある店なのでさぞかし長い歴史のある店だと思っていたが、創業は昭和24年(1949)というから和菓子の店としては新しい。大きな建物の1階が店舗になっており、店に入ると広い店舗の中には和菓子のみならず洋菓子も並んでいた。店内には小さなテーブル席があり、お茶が呈されたので、ついでに「あつたの杜」というお菓子を店内でいただくことに。

「あつたの杜」は抹茶風味の生地で小倉餡を挟んだどら焼きのようなもの。小ぶりで生地がふわっとしているので食べ易い。持ち帰ったのは、これもこちらの有名な菓子「不老柿」。粉が吹いて少しひびの入ったような姿はまるで干し柿のよう。中は黄味餡。故に甘さは控えめで、乾いた皮と中の餡の食感の対比が面白く、旨い。シナモンの香りがアクセントになっている。昔だったら食べていなかったが(←若い頃はシナモンが苦手だった)。(勘定は¥500程)

この後の記事はこちら

 


 

 ↓ 店のすぐ近くにある「宮の渡し公園」。三重県の桑名宿とを結ぶ「七里の渡しの船着き場で、「熱田湊常夜燈」、「時の鐘」が復元されている(写真下左)。その向かいにある古い建物は「あつた荘(旧・料亭魚半)」(明治29年・1896・建造)。現在は認知症のグループホームとして利用されている。

 

↓ こちらも同じ通りにある、かつて240軒以上もあったという旅籠のうち現存している建物のひとつ脇本陣格の「丹羽家住宅」。訪問のすぐ後に「ブラタモリ」でも紹介されていた。

 

↓ 夜寒町にある「旗屋小学校武家屋敷門」(明治42年・1909・建造)。現在も小学校に残されていて、入学式と卒業式にだけ開門するのだそうだ。なんだか素敵。

↓ 「旧・坪井自転車モーター商会」(昭和34年・1959・建造)。以前は自転車屋として営業していたが、最近廃業されたようで壁面が塗り替えられた。名古屋市の登録地域建造物資産。

 


 

亀屋芳広

愛知県名古屋市熱田区伝馬1-4-7

 

( 伝馬町 てんまちょう 熱田 あつた かめやよしひろ 熱田宿 あつたじゅく 宮の宿 みやのしゅく しちりのわたし 東海道五十三次 認定地域建造物資産 登録地域建造物資産 )

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不朽園 (2) @名古屋市中川区・尾頭橋

2017年02月13日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

以前伺った時にはしっかり建物を愛でなかった尾頭橋の和菓子屋「不朽園」(創業昭和2年・1927)へ金山駅から歩いて向かう。近いもんだろうナと思っていたが意外と歩いた気分。相変わらずお馬さん関係の方達がうろつく周辺を抜け、店の前へ。昭和30年(1955)に戦火で失った建物を建て直したそうで、思っていたよりも年代は古くないものの風格ある建物。その昔は遊郭があった場所なので、さぞかし重用されたことだろう。もちろん今も人気は安定。ガラス木戸を開けて中へ。前回は「菊最中」と「菊紋最中」の違いがよく分からなかったので、よく見てみようと思ったが、今度は前回買った「菊紋最中」が見当たらない。結局「菊最中」の”大”を購入(※)。合わせて「栗最中」、「大納言最中」も購入した。相変わらず店員の女性達の丁寧な応対が気持ちいい。 ※後で調べてみたら、「菊紋最中」は最中種(皮)の花びらの数がより多く、材料も厳選してあるのだとか。

持ち帰った最中2種を食べてみる。「菊最中」は細かく型取られた菊の花びらの部分の凸凹がよい食感となり、色の濃い餡とのバランスもよく、旨い。でも前回の「菊紋最中」は「美味しい」としか記憶されていないので(笑)、比較は出来ない。ココの最中はやっぱりイイ。「栗最中」は栗の形をしていて、中には栗が丸ごと1個入っている。甘味は強いがこれもいいなァ。「大納言最中」は、最中種もつぶ餡も「菊最中」そっくり。正直何が違うのかよく分からなかった。大きさ? (勘定は、菊最中¥130、栗最中¥200、大納言最中¥120/個)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4)(5

  

御菓子司 不朽園 尾頭橋本店

愛知県名古屋市中川区尾頭橋3-4-8

 

( 尾頭橋 おとうばし 金山 かなやま ふきゅうえん おとうばしほんてん おんかしつかさ おんかしし もなか 最中 菊もなか 遊郭 八幡園 近代建築 認定地域建造物資産  )

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一凰 @名古屋市熱田区・金山

2016年12月08日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

純系名古屋コーチンを使った親子丼が食べられると聞いて金山の「一凰(いちおう)」へ。こちらは創業が昭和28年(1953)だそうだ。金山駅を南側に出て線路沿いに店がある。ずっとこの建物を使っているのかは知らないが、とても趣のある門構えの立派な建物。玄関を入ると帳場があり、老舗らしからぬインカムを付けた若い店員が案内している。どこかの資本が入っているのかな。1人であることを告げ、靴を脱いで上がると、入口すぐ横の個室に案内された。個室で1人なんてなんだか申し訳ない。足を踏み入れた個室は卓が2つあるのだが、なぜか座椅子がバラバラに乱れていたりと目は行き届いていないかんじ。また玄関横なので電話や店員の声が丸聞こえで、内輪の話まで聞こえてきてしまうので、あまり落ち着かない。注文は決め打ちで一択、名物だという「極上親子丼」を。

しばらくして膳の上にのせられて出てきた親子丼が登場。多めのグリーンサラダと赤だしが付いている。丼ぶりは蓋付きのプラスチック製。これ瀬戸物に替えた方がいいと思うけどナ。それはさておき、綺麗な黄色をした親子丼は、つゆと混ぜて調理して溶き卵をかけたというよりは、つゆに溶いて火入れした玉子の上に焼いたコーチンがのっているという感じ。肉はコーチンらしいしっかりとした歯応えで、旨い。玉子に混ざった玉ねぎはシャキシャキ。火入れは弱めにしているのだろう。つゆは薄めの味付けだが、肉の味がよく分かり好感がもてる。なかなか旨い丼ぶりだ。上には三つ葉がほんの少し散らしてあったが、もう少しのせて欲しいのと(好きなので)、風味のいい香辛料(山椒か七色か)が置いてあると気が利いていたかな。(勘定は¥1,500)

名古屋コーチン・旬菜 一凰 (いちおう)

愛知県名古屋市熱田区金山町2-2-1

 

( 金山 かなやま 金山総合駅 いちおう 名古屋コーチン 純系名古屋コーチン 老舗 親子丼 おやこ丼 )

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きよめ餅総本家 名鉄神宮駅前売店 @名古屋市熱田区・神宮前

2016年08月08日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

前回、「藤団子(とうだんご)」を目当てに店に行って、初めて毎月15日しか販売しないことを知って落胆した「きよめ餅総本家」。意外と早く15日に近くに居るチャンスが巡ってきて迷わず途中下車。この日は名鉄・神宮前駅から至近の「名鉄神宮駅前売店」へ(と言っても本店と250mくらいしか離れていないが)。こちらは喫茶室を併設している。隣には「神宮小路」という風情を残す細道があったが、片側が取り壊され、一部が駐車場に変わっていた。この辺りも変わっていくなァ。年季の入った店に入ると、古いガラスショーケースの中に商品が並べられている。目当ての「藤団子」は…、あった。(商品写真:通販サイトより拝借) お土産用にもいくつか購入して持ち帰る。

 

包装紙に包まれた藤団子は、丸く円状に成型されていて、桃、白、黄、緑、紫の5色が細紐で括られている。思ったより小さい。だんごと言うからにはある程度柔らかいのかなと思っていたが、触ってみると硬めで、砂糖が練り固めてある感じ。原材料を見てみると、上白糖はもちろんだが「寒梅粉」と書かれている。寒梅粉とは餅で作られる「みじん粉」をさらにふるいにかけたものだそうだ。まだパキッとは割れないが、ひとつをつまんで口に入れる。上品な砂糖の甘さは予想通り。やはり”だんご”とは言えず、干菓子の類だが、こんなのがお茶請けに出て来たら、とても品があって気分が上がるネ。残しておいた分を次の日にいただくと、硬さを増してまた別の食感に。(勘定は¥200/個)

本店の記事はこちら

喜与女茶寮の記事はこちら

この後の記事はこちら (2

 きよめ餅総本家 名鉄神宮駅前売店

愛知県名古屋市熱田区神宮3-4-12

 

( 神宮前 じんぐうまえ 熱田神宮 あつたさん 尾張銘菓 尾張名菓 藤團子 とうだんご 藤だんご きよめもち 干菓子 和菓子 )

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井善 @名古屋市熱田区・伝馬町

2016年07月14日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

熱田神宮の南、伝馬町の駅からすぐの天ぷら割烹「井善」。創業は明治6年(1873)とのこと。あつたさんの近くとあって木々が多く、周囲は落ち着いた雰囲気。昼営業時間ももう終わろうかという時間にお店を訪ねた。路肩と店の前に控えめな看板が出ているだけで奥ゆかしい。遅い時間なのですでに客も捌け、店に入ってすぐのカウンター席に先客は無し。腰かけて品書きを眺める。割烹と名乗るだけあって、夜は一品料理も良さそうだ。昼食向けには色々な丼ぶりがあったが、その中から「かき揚げ丼」を選んだ。主人は粛々と、そして手際良く天ぷらを揚げる準備を始めている。天ぷらを揚げる鍋は厨房の中のようで残念ながらその様子は見えない。

しばらくして丼ぶりが運ばれた。天丼だけでなく、小鉢(筍と椎茸の煮物)が付いているのがうれしい。かき揚げは海老と野菜。野菜はかぼちゃや茄子が入っていて、細かく刻まれている。サクサクに揚げられていて、口に入れるとかぼちゃ由来の甘みが感じられる。海老の調子はとても良く、プリッとした歯応えが感じられて旨い。つゆはとても上品であっさりしている。三角に切られた柚子皮の香りがアクセントになっていて、サクサクだった衣もだんだんとふやけてご飯と一体となっていく。それも旨い。香の物と浅蜊の味噌汁(こういう時に貝の味噌汁だとうれしいナ)もいただいて、ごちそうさま。夜に一品料理で酒を呑んだ後にひとつづつ揚げてもらいたいなァ。(勘定は¥1,300)

↓ 外観とお店のマッチ(写真下右)

 

天ぷら割烹 井善

愛知県名古屋市熱田区神宮2-10-11

 

( 熱田 あつた 熱田神宮 あつた神宮 神宮前 伝馬町 てんまちょう いぜん 天ぷら 天婦羅 天麩羅 天丼 かき揚げ丼 かき揚げ天丼 かきあげ丼 )

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