ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

葉栗屋 @名古屋市中川区・尾頭橋

2017年11月23日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

金山(かなやま)の西、尾頭橋(おとうばし)の老舗食堂「葉栗屋」へ。創業は昭和2年(1927)という歴史ある店だ。菊最中で有名な「不朽園」のある佐屋街道の交差点を西へ向かうとすぐに店が見える。暖簾をくぐって中に入ると昼の遅い時間にもかかわらず完全に満員状態。昼間からおでんで一杯やっている客も多い。というのもすぐ近くにお馬さんの施設があるので、そこに集う男性客によく利用されているのだ。だから店内はオッサン率が高め。ちょうど席を立つ客がおり、給仕の女性が「すぐに片付けます」と席を案内される。よくある麺類食堂ではあるのだが、こちらで有名なのは「味噌かつライス」。自分も「味噌かつ小ライス」を「少なめ」で注文した。何が”少なめ”かというとつけ合わせの千切りキャベツの量。こちらうっかり”普通”で頼んでしまうと後悔するぐらいの山盛りなのだ。その高さざっと25㎝。以前は無かったと思うが写真入りでその量もちゃんと示してあり、普通>気持ち控え>少し控え>控え>半分>少なめ>少し>ほんの少し>4~5本>なしという細かい段階に分かれている(笑)。写真撮りたさに普通で注文をして残したり、調味料を無駄遣いする馬鹿な連中の為に注意書きもある。つい話の種にと”普通”で頼みそうになるが、やはり美味しく食べ切る自信がないし、万が一ということもあるので”少なめ”なのだ。

しばらくして運ばれた「味噌かつ小ライス」(少なめ)は、かつがどっぷりと味噌だれに浸かっている。たれのとろみは少なめで下に溜まるほど。ご飯の量は小だがそれでも小さい茶碗にぎっしり。キャベツの量はさすがに”少なめ”だけあって普通の量(何だか変な日本語だ)。キャベツの脇には胡瓜があり、てっぺんにはハムが1枚置かれている。他にはミカンとたくあんが付く。かつはいたって普通だが味噌タレをくぐったかつが不味かろう訳がない。辛子は頼まないと出てこなかったが、少し付けたりして美味しくいただいた。あれ?そういえばお吸い物が付いてこなかったな…。中休みが無い店なのでまだまだ客が入って来る。急いで席を空けないと。(勘定は¥1,050)

 


 

↓ 尾頭橋近辺はその昔「八幡園」と呼ばれた遊郭があった場所。現在でも路地を歩いていくとその遺構がそこかしこに残っている。初めてじっくりと歩いてみたが、思ったよりも多くの妓楼建築跡やカフェーだったと思われる建物が残っていた。(その他の写真はこちら)

 

 

 

 

 

↓ 佐屋街道の五女子(ごにょうし)にある「金印わさび株式会社・本社洋館」(昭和15年以前・1940・建造)。淡いピンク色の外壁が可愛らしい。すでにあった建物を金印わさびが昭和15年に購入したものだとか。破風のデザインが印象的。

 

 

 


 

葉栗屋

愛知県名古屋市中川区尾頭橋2-2-20

 

( 名古屋 なごや 金山 かなやま 尾頭橋 おとうばし はぐりや はぐり屋 味噌カツ みそかつ 千切りキャベツ 大衆食堂 麺類食堂 洋食 近代建築 遊郭跡 赤線 べんがら )


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初寿司本店 @岐阜県岐阜市 | トップ | 錦水苑 (2) @名古屋市北... »

コメントを投稿

名古屋(熱田区・中川区 老舗)」カテゴリの最新記事