今回の「探険ロマン世界遺産」は、中国福建省の「福建土楼群」。2008年に登録されたばかりの世界遺産。だのに今まで見たことも無いような建築様式に驚きました。まだまだ、知らない文化があるものなのですな。
円(まる)いんです。浄水タンクみたい。それ以外に例えようが無い。NHKのHPで確認なさって。
成り立ちは12世紀、東シナ海の海賊・倭寇から身を守るために、小高い丘に円形の要塞が出来た。そしていつしかその内部に集合住宅をこしらえた。内部もまた、励行のような町並みが円く収まっているのが、見事。
しかしながら近代中国の経済発展の波がもろに押し寄せ、若い人はどんどん町へ繰り出していっている、というのは日本の中山間地域と同じ事情。
ある土楼の「町」は、高齢者と子供数人。門の前に開く店屋は土産物屋。
世界遺産に登録されたがために、観光客が押し寄せるようになってしまったけれども、もし登録されないままなら、そのまま廃れるに任せると言うことになるや。登録されたばかりなので、今後の推移に注目。
それにしても中国は広い。まだまだ、このような文化遺産が山奥に隠れているに違いない。特に少数民族の、自治権をめぐってゴタゴタしている地域などは。
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