ー幸せの教室ーLARRY CROWNE
2011年 アメリカ
トム・ハンクス監督 トム・ハンクス(ラリー・クラウン)ジュリア・ロバーツ(メルセデス・テイノー)ブライアン・テイノー(ディーン・テイノー)ラマー(セドリック・ジ・エンターテイナー)タリア(ググ・バサ=ロー)
【解説】
トム・ハンクスが『すべてをあなたに』以来、久々に監督、脚本、主演を務め、リストラから気持ちを切り替え通い始めた大学で運命を変える女性に出会う中年男性を描くヒューマン・ドラマ。大学を卒業していないがために仕事をクビになる男にトムがふんし、教えることへの熱意をなくした教師をジュリア・ロバーツが演じる。『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のタラジ・P・ヘンソンや『ジャッキー・ブラウン』のパム・グリアなど多彩な俳優陣が共演。トムが、自身のイメージにぴったりの心が温まるストーリーで観る者を魅了する。
【あらすじ】
ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、大学を出ていないという理由から長きにわたって勤務してきたスーパーをリストラされてしまう。その後、隣に住む夫婦の勧めで地元の大学に通うことに。大学での新生活に希望を抱くラリーだったが、ラリーを教える教師のメルセデス(ジュリア・ロバーツ)は仕事への情熱を失っていた。しかし、そんな二人の出会いがお互いの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイ)
【感想】
この映画、悪く言ってしまうと、予告編通りという感じです。
でも、今の世の中だからこその爽やかな印象が残る作品でした。
「いくつになっても人生はやり直せる」
トム・ハンクスがそういうんだから、信じてみようかなあ。
ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は長年海軍の船でコックとして働き、退官してからはスーバーマーケットで真面目に働いてきた。
優秀な社員に贈られる「今月の顔」に選ばれたのも数多く…、その日も、上司に呼ばれたときは、「今月の顔」に選ばれたんだと意気揚々と。
しかし、この日の話は違っていました。
リストラ。
大学を出ていないので、幹部にはなれず、現場従業員の中ではリストラ対象になってしまったとのこと。
この不況の社会では、再就職もままならず、離婚してお金もないラリー。
普通だったら、へこんでお酒にでも逃げそうなものだが、ラリーは一念発起で大学に通い始めた。
そして、やる気のない教師メルセデス(ジュリア・ロバーツ)のクラスを受けることになった。
☆ネタバレ
ラリーは、メルセデスのコミュニケーションのクラスと、日本人教授が教える経済学のクラスを取った。
経済学のクラスにはタリア(ググ・バサ=ロー)という、溌剌とした女子学生がいて、ラリーと仲良くなった。
一方メルセデスは、作家志望といいながらポルノサイトを覗き見しながらだらだら暮している夫に、いらいらが嵩じて、とうとう夫を家から追い出してしまった。
そして、ラリーの生き方に触発され、自分の人生も取り戻す気力が出てきた、というストーリー。
一重に、ラリーの真面目さ、誠実さ、素直さ、前向きさなど、人生の必要なものを体現してくれることが、この作品に希望を与えています。
ここまで、現実にはできるかなあ、という感じですが、トムがいうんだから、メルセデスのように、やり直す勇気を持とうかなあ、という人もいるかも!!
わざわざドラマチックにしなかったところが、良かったと思いました。