
ーグエムル -漢江の怪物-ー
2006年 韓国 ポン・ジュノ監督 ソン・ガンホ 、ピョン・ヒボン 、パク・ヘイル 、ペ・ドゥナ 、コ・アソン 、イ・ジェウン 、イ・ドンホ 、ヨン・ジェムン 、キム・レハ 、パク・ノシク 、イム・ピルソン
【解説】
韓国の人々のオアシス、漢江(ハンガン)に突如出現した怪物を巡る事件に肉迫するパニック映画。怪物に娘を奪われた一家の奮闘を描く。情けない父親から一変、闘うお父さんを体当たりで演じるのは『南極日誌』のソン・ガンホ。その妹役を『リンダ リンダ リンダ』のペ・ドゥナ、弟役を『殺人の追憶』のパク・ヘイルが演じている。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどを手がけたニュージーランドのWETAワークショップが、魚に似たリアルな怪物を作り上げた。
【あらすじ】
ソウルを流れる大河の漢江(ハンガン)に、謎の怪物“グエムル”が現れ、次々と人を襲う。河川敷で売店を営むパク家の長男カンドゥ(ソン・ガンホ)の中学生の娘、ヒョンソ(コ・アソン)も怪物にさらわれてしまう。カンドゥは妹ナムジュ(ペ・ドゥナ)らとともに病院に隔離されていたが、携帯電話に娘からの連絡が入ったことから一家で脱出を試みるが……。 (シネマトゥデイ)
【感想】
公開当時は「なんだ、怪獣ものか」とスルーした作品です。
評判も悪かったし。
でも、台湾からの帰り、飛行機の中でも見て、いいところで着陸態勢に入り、切れてしまって残念な思いをしていました。
DVD待ちかなあ、と諦めていたら、「朝日ベストテン映画祭」の外国映画部門1位に選ばれ、2月6日、リサイタルホールで上映しました。
やっぱり見て良かった!!
飛行機の中の画面は小さい暗いし、食事したりしていたので、見逃していたシーンもたくさんありました。
何と言っても、切れたところからラストまでのストーリーが、目を離せないくらいスリリングで面白かった。
ふつう怪物ってどんなに上手に作ってもウソっぽいものです。
でも、この怪物は白昼堂々、出し惜しみしないで細部まで出てくるけど、しらけません。
ユーモラスなんだけど、めちゃめちゃ情け容赦なし。
作ったのは「LOTR」と同じワークショップとか。
さすがです。
それに負けていないのが、主人公の一家。
ダメ家族なんだけど、家族思いは世界一。
いろんなエピソードをうまくつないで、この家族の個性も際立たせています。
しかも、背景にあるのが、アメリカの身勝手、政府の弱腰。
実際2000年に実際に起きた在韓米軍によるホルムアルデヒド垂れ流し事件をモチーフにしているそうです。
この事件は知らなかったなあ。
大国のエゴが透けて見えますね。
最後はいろんな伏線が生きて、終結に向かいます。
しっちゃかめっちゃかだけど、視点がぶれないとこがすごいです。
怪物に向かってぶち撒かれる黄色い粉。
ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤を連想しました。
大国は小国の未来なんか、何も考えていないのです。
自分たちの身は自分で守る、いつの時代も庶民はそうなんですよね。
批判精神が満載なのに、このユーモア。
悲劇的な結末も自然な感じでいいし、見終わった後もなんかいい感じです。
ポン・ジュノ監督っていいセンスをしていると思いました。
「殺人の追憶」って怖そうで嫌だったけど、見てみようかなあ。
2006年 韓国 ポン・ジュノ監督 ソン・ガンホ 、ピョン・ヒボン 、パク・ヘイル 、ペ・ドゥナ 、コ・アソン 、イ・ジェウン 、イ・ドンホ 、ヨン・ジェムン 、キム・レハ 、パク・ノシク 、イム・ピルソン
【解説】
韓国の人々のオアシス、漢江(ハンガン)に突如出現した怪物を巡る事件に肉迫するパニック映画。怪物に娘を奪われた一家の奮闘を描く。情けない父親から一変、闘うお父さんを体当たりで演じるのは『南極日誌』のソン・ガンホ。その妹役を『リンダ リンダ リンダ』のペ・ドゥナ、弟役を『殺人の追憶』のパク・ヘイルが演じている。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどを手がけたニュージーランドのWETAワークショップが、魚に似たリアルな怪物を作り上げた。
【あらすじ】
ソウルを流れる大河の漢江(ハンガン)に、謎の怪物“グエムル”が現れ、次々と人を襲う。河川敷で売店を営むパク家の長男カンドゥ(ソン・ガンホ)の中学生の娘、ヒョンソ(コ・アソン)も怪物にさらわれてしまう。カンドゥは妹ナムジュ(ペ・ドゥナ)らとともに病院に隔離されていたが、携帯電話に娘からの連絡が入ったことから一家で脱出を試みるが……。 (シネマトゥデイ)
【感想】
公開当時は「なんだ、怪獣ものか」とスルーした作品です。
評判も悪かったし。
でも、台湾からの帰り、飛行機の中でも見て、いいところで着陸態勢に入り、切れてしまって残念な思いをしていました。
DVD待ちかなあ、と諦めていたら、「朝日ベストテン映画祭」の外国映画部門1位に選ばれ、2月6日、リサイタルホールで上映しました。
やっぱり見て良かった!!
飛行機の中の画面は小さい暗いし、食事したりしていたので、見逃していたシーンもたくさんありました。
何と言っても、切れたところからラストまでのストーリーが、目を離せないくらいスリリングで面白かった。
ふつう怪物ってどんなに上手に作ってもウソっぽいものです。
でも、この怪物は白昼堂々、出し惜しみしないで細部まで出てくるけど、しらけません。
ユーモラスなんだけど、めちゃめちゃ情け容赦なし。
作ったのは「LOTR」と同じワークショップとか。
さすがです。
それに負けていないのが、主人公の一家。
ダメ家族なんだけど、家族思いは世界一。
いろんなエピソードをうまくつないで、この家族の個性も際立たせています。
しかも、背景にあるのが、アメリカの身勝手、政府の弱腰。
実際2000年に実際に起きた在韓米軍によるホルムアルデヒド垂れ流し事件をモチーフにしているそうです。
この事件は知らなかったなあ。
大国のエゴが透けて見えますね。
最後はいろんな伏線が生きて、終結に向かいます。
しっちゃかめっちゃかだけど、視点がぶれないとこがすごいです。
怪物に向かってぶち撒かれる黄色い粉。
ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤を連想しました。
大国は小国の未来なんか、何も考えていないのです。
自分たちの身は自分で守る、いつの時代も庶民はそうなんですよね。
批判精神が満載なのに、このユーモア。
悲劇的な結末も自然な感じでいいし、見終わった後もなんかいい感じです。
ポン・ジュノ監督っていいセンスをしていると思いました。
「殺人の追憶」って怖そうで嫌だったけど、見てみようかなあ。
リサイタルホールでご覧になったんですね~
『殺人の追憶』、大丈夫ですよ。こちらも最後までクギヅケにされる作品。あの時代の韓国の様子がよく分かります。
私はリサイタルホールで『父親たちの星条旗』と『時をかける少女』を観ました。
いずれも観てよかった!それぞれに思うところがあったり、『時をかける少女』も過ぎし日を思い出したり(爆)いい催しでしたね♪
「グエムル~」良かったでしょ~。
私も、イヤイヤ出かけた試写会で、ものすごい拾い物した気がしたもの~。
「トンマッコル~」より全然良いと思う。
欲を言えば、、、弾の数を数え間違えて、お父さんがやられちゃうシーン、アレはないでしょう~。
あ~ぁ、韓国映画になっちゃった、、、って思ったけど。^_^;
あと、アメリカ人役のキャストが安っぽかった・・・笑
「殺人の追憶」もいいですよ~。絶対観てね!
ポン・ジュノは近いうちに、ハリウッドに招かれるんじゃないかな~。
昨年は結構たくさんの映画を見たので、これ1本だけ。
「父親たち~」も「硫黄島~」も私の評価はかなり高いです。
「時をかける~」は劇場で見ました。
この作品について、詳しくないんですが、いい作品でしたね。
「ゲド~」をやめてこれをチョイスして良かったと思っているんですが。
あ、「グエルム~」とてもお気に入りです!!
試写会で見たの~?
そりゃ、もうけたね。
私もあまり変わらないわ。
飛行機の中だったもの。
でも、スクリーンで見直して良かったよ。
あなたがご指摘のシーン、確かにそうだけど、それを補ってあまりあるよね。
随所に見せる安っぽさも織り込み済みじゃないかなあ。
リーチェンさんとお二人ご推薦の「殺人の記憶」近々見たいと思います。