ーあるスキャンダルの覚え書きー
2006年 イギリス リチャード・エアー監督 ジュディ・デンチ 、ケイト・ブランシェット 、ビル・ナイ 、アンドリュー・シンプソン 、トム・ジョージソン 、マイケル・マロニー 、ジョアンナ・スキャンラン 、ショーン・パークス 、エマ・ケネディ 、シリータ・クマール 、フィル・デイヴィス 、ウェンディ・ノッティンガム
【解説】
美しい美術教師と、彼女に執拗(しつよう)な関心を抱くオールドミスの教師とのスキャンダラスな関係を描く心理スリラー。アメリカで実際に起こった女教師の事件を基に作られた小説を、『アイリス』のリチャード・エアーが映像化した。二大オスカー女優のジュディ・デンチとケイト・ブランシェットが、火花散る演技対決を繰り広げる。孤独な年配女性の屈折した愛情が、徐々に明らかになっていくストーリー展開に引き込まれる。
【あらすじ】
ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く。家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラは、シーバとの友情に固執するようになる。しかし、ある日、シーバの秘密を知り……。 (シネマトゥデイ)
【感想】
宣伝文句は女教師の生徒との性的関係がテーマのようでしたが、実際は違いました。
孤独な中年の女教師の孤独が妄想を作り出し、弱い女を支配しようとする心理劇でした。
その中年女教師バーバラにジュディ・デンチ、弱い女教師シーバにケイト・ブランシェット、その年の離れた夫にビル・ナイ。
この二人のオスカー女優のガチンコ対決は見物でした。
この映画でも昨年のアカデミー賞に主演女優賞ジにュディ・デンチ、助演女優賞にケイト・ブランシェットがノミネートされていました。
作品はバーバラの心理状態にしぼって、92分間に凝縮してまとめてありました。
作り方もうまいと思いました。
シーバは自分の恩師だったビル・ナイと、不倫から結婚。
思春期の娘とダウン症の障害を持つ息子と暮らしている。
イギリス映画らしく、上流階級という言葉で表現されている。
そんな彼女が美術の教師として、労働者階級の子が多く通う高校に赴任してくる。
息子もいい学校に入学して、やっと自分の時間もでき、家庭に閉じこもっていてはダメだというので、社会復帰を果たしたのだ。
そこには、いわゆるオールドミスのベテラン教師、バーバラがいた。
バーバラは友達もなく孤独な毎日を、日記を書くことで埋めている。
心に喜びを感じた日は、金の★のシールを貼る。
シーバに関心を示すバーバラ、一方のシーバもベテラン教師であるバーバラに信頼を寄せ、家族を紹介する。
ある日、バーバラはシーバが15歳の教え子と性的な関係を持っている現場を見てしまう。
シーバの弱みをにぎって、喜ぶバーバラ。
ここからが、女優ジュディ・デンチの独壇場です。
こうして人はストーカーになっていくんだなあ、とぞっとしました。
お風呂に入りながら、語られるバーバラの心情。
とても説得力がありました。
一方のケイトも負けてはいません。
ものごとに流されやすい弱い女性の役だけど、最後追いつめられて自分を爆発させるシーンは見所です。
若い妻を支えようとして支えきれなかった夫の心情も、なかなかせつない。
ビル・ナイもよかったです。
心の闇は深い。
この作品は一方的にどちらかが被害者というのではなく、どちらの立場の人間にも原因と結果があるということを丁寧に描いてあり、秀作でした。
バーバラが飼い猫の安楽死を獣医に頼むシーン、ちょうどこの日に愛犬を亡くしたばかりの私にはぐっとくるものがありました。
こういうシチュエーションにならなくてよかった。
変なところでほっとしました。
2006年 イギリス リチャード・エアー監督 ジュディ・デンチ 、ケイト・ブランシェット 、ビル・ナイ 、アンドリュー・シンプソン 、トム・ジョージソン 、マイケル・マロニー 、ジョアンナ・スキャンラン 、ショーン・パークス 、エマ・ケネディ 、シリータ・クマール 、フィル・デイヴィス 、ウェンディ・ノッティンガム
【解説】
美しい美術教師と、彼女に執拗(しつよう)な関心を抱くオールドミスの教師とのスキャンダラスな関係を描く心理スリラー。アメリカで実際に起こった女教師の事件を基に作られた小説を、『アイリス』のリチャード・エアーが映像化した。二大オスカー女優のジュディ・デンチとケイト・ブランシェットが、火花散る演技対決を繰り広げる。孤独な年配女性の屈折した愛情が、徐々に明らかになっていくストーリー展開に引き込まれる。
【あらすじ】
ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く。家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラは、シーバとの友情に固執するようになる。しかし、ある日、シーバの秘密を知り……。 (シネマトゥデイ)
【感想】
宣伝文句は女教師の生徒との性的関係がテーマのようでしたが、実際は違いました。
孤独な中年の女教師の孤独が妄想を作り出し、弱い女を支配しようとする心理劇でした。
その中年女教師バーバラにジュディ・デンチ、弱い女教師シーバにケイト・ブランシェット、その年の離れた夫にビル・ナイ。
この二人のオスカー女優のガチンコ対決は見物でした。
この映画でも昨年のアカデミー賞に主演女優賞ジにュディ・デンチ、助演女優賞にケイト・ブランシェットがノミネートされていました。
作品はバーバラの心理状態にしぼって、92分間に凝縮してまとめてありました。
作り方もうまいと思いました。
シーバは自分の恩師だったビル・ナイと、不倫から結婚。
思春期の娘とダウン症の障害を持つ息子と暮らしている。
イギリス映画らしく、上流階級という言葉で表現されている。
そんな彼女が美術の教師として、労働者階級の子が多く通う高校に赴任してくる。
息子もいい学校に入学して、やっと自分の時間もでき、家庭に閉じこもっていてはダメだというので、社会復帰を果たしたのだ。
そこには、いわゆるオールドミスのベテラン教師、バーバラがいた。
バーバラは友達もなく孤独な毎日を、日記を書くことで埋めている。
心に喜びを感じた日は、金の★のシールを貼る。
シーバに関心を示すバーバラ、一方のシーバもベテラン教師であるバーバラに信頼を寄せ、家族を紹介する。
ある日、バーバラはシーバが15歳の教え子と性的な関係を持っている現場を見てしまう。
シーバの弱みをにぎって、喜ぶバーバラ。
ここからが、女優ジュディ・デンチの独壇場です。
こうして人はストーカーになっていくんだなあ、とぞっとしました。
お風呂に入りながら、語られるバーバラの心情。
とても説得力がありました。
一方のケイトも負けてはいません。
ものごとに流されやすい弱い女性の役だけど、最後追いつめられて自分を爆発させるシーンは見所です。
若い妻を支えようとして支えきれなかった夫の心情も、なかなかせつない。
ビル・ナイもよかったです。
心の闇は深い。
この作品は一方的にどちらかが被害者というのではなく、どちらの立場の人間にも原因と結果があるということを丁寧に描いてあり、秀作でした。
バーバラが飼い猫の安楽死を獣医に頼むシーン、ちょうどこの日に愛犬を亡くしたばかりの私にはぐっとくるものがありました。
こういうシチュエーションにならなくてよかった。
変なところでほっとしました。
私は杏子さんと違って、
これでもかァ~のドロドロは好みなんで、想像よりあっさりした印象でした(爆)
あっ、でもE男はいませんでしたね(笑)
あの少年役の子は新人君なんでしょうか?
あまり好みのお顔ではないけど、ベテラン相手に凄い子だなあ~と変な感心が…(汗)
二人のオスカー女優の演技、
もうこれだけでも是非たくさんの人に観て欲しいです!!
サスペンスも苦手ですが(この映画 宣伝ではサスペンスかと・・・)二人のオスカー女優に惹かれて見に行きました。
見て良かった!!
二人とも さすがでした!
ケイトは見る度に全く違う人だし・・やはり女優ってすごいですね!!
そう言えば 今回、ビル・ナイは 普通の人でしたね・・・笑!
さすが、オスカー女優対決。
ケイトがやけにはかなげできれいで、この役はケイトでなくても、と思って見ていましたが、やはり見せ場はありました。
きっと好きだと思うよ。
だから、かえってリアリティがあったような気もします。
実話ではもう少し年齢が低い子なのよね。
お母さんが半狂乱で怒鳴り込んできたけど、わかる気がしました。
夫も、そこのところを怒っていましたね。
シーバがバーバラに追いつめられていくところ、すごかったね。
ほんと、役者さんって、役によって全然変わるところが面白いね。
シリアスなビル・ナイも久しぶりでした。
ジョディさん演じるバーバラ怖かったです。ヘンダーソン夫人を
演じた人には見えませんでしたよ、アメリカで起きた事件は
センセーショナルで日本の報道番組でも取り上げられていたので
まだ覚えてました。
シーバというキャラクターがアメリカ人教師に見えてなんか
リアルに感じました。
この女優対決、最初はジュディのすごさにケイトが隠れていましたが、最後の切れっぷりはさすがでした。
私もその報道は知っていたけど、とにかく遠い国の話だと思っていましたから、この映画はとても面白かったです。
これがあの威厳溢れる女王か?ってぐらい
儚げで弱い女性を演じてましたものね~。
昨日は「アイムノットゼア」見てきました。
すごい!!