マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

のだめカンタービレーTV版映画版をまとめてー

2010-06-12 08:54:06 | 映画ー劇場鑑賞
ーのだめカンタービレ最終楽章後編+TV録画+前編(レンタルDVD)ー

のだめカンタービレ連続ドラマ(TV録画)



ブログの読者、megさんが「映画を見る前に見た方がいいですよ」と、TVドラマのDVDを貸してくださいました。

私は、TVドラマをほとんど見ないので、「のだめカンタービレ」の映画も見るのは諦めていました。
それが、天の助け!!
megさん、ありがとうございました。

上野樹里ののだめ、あのしゃべり方があまり好きではありませんでした。
番宣とか、映画の宣伝とかであのしゃべり方を聞くと、いらっとしていました。

ところが、ひとたび見始めると、すっかりのだめちゃんワールドにどっぷりと浸かってしまう結果となりました。
譜読みもせずに、聞いたまま弾いて、しかも自分独自の解釈まで加えてしまうのだめちゃんの才能。
本物を見分けてしまう人たち、千秋真一(玉木宏)をはじめシュトレーゼマン(竹中直人)、コンセルバトワールのオクレール先生などにとっては、愛すべき才能の持ち主です。

ただ、人格的には問題が多い。
まず、整理整頓お片づけができない。
与えられた課題をこなすのが苦手。
お料理も下手。
遅刻も常習。

一方の千秋は、音楽的には完璧な天才型のピアニストにしてヴァイオリンの名手。
指揮者を目指して、勉強も手を抜かない。
でも、決定的な欠点があった!!
それは、飛行機が怖い、船も怖い。
だから、音楽の本場、ヨーロッパへ行けない!!

このドラマ、第一に、音楽がいいよね。
難しい曲も出てきますが、おおかたは誰でも聞いたことがある曲。
特に、テーマ曲となったベートーベンの「交響曲第7番」とガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」という選曲は秀逸です。

脇役も個性豊かで、いかにも音大生というメンツ。
気に入りました!!

千秋は、欠点である飛行機嫌いを克服してヨーロッパへ修行の旅に。
のだめは、愛する千秋先輩を追ってピアノの道へー。

若い人たちが、自分の可能性を求めて巣立って行く姿は、本当に美しいと思いました。

のだめカンタービレ最終楽章前編(DVD)



2009年 日本
監督=武内英樹 原作=二ノ宮知子 キャスト=上野樹里(野田恵)玉木宏(千秋真一)瑛太(峰龍太郎)水川あさみ(三木清良)小出恵介(奥山真澄)ウエンツ瑛士(フランク)ベッキー(ターニャ)山口紗弥加(並木ゆうこ)山田優(孫Rui)谷原章介(松田幸久)なだぎ武(テオ)福士誠治(黒木泰則)吉瀬美智子(エリーゼ)伊武雅刀(峰龍見)竹中直人(フランツ・シュトレーゼマン)

【解説】
二ノ宮知子の同名ベストセラーコミックをテレビドラマ化し高視聴率を記録した「のだめカンタービレ」が前後編の映画版になって登場。天才的なピアノの腕と独特な感性を持つヒロイン、通称・のだめと、一流の指揮者を志すエリート青年・千秋の恋と音楽に懸ける青春が展開する。上野樹里、玉木宏をはじめ、テレビシリーズのキャストが続投。フランスをはじめとする計5か国で撮影が行われ、新キャストも登場するなど、映画版にふさわしくパワーアップした内容が見どころだ。

【あらすじ】
プラティニ国際音楽コンクールでの優勝後、千秋(玉木宏)はルー・マルレ・オーケストラの常任指揮者に。早速オケの偵察に行く千秋だったが、まったくやる気の感じられない団員たちの態度を目の当たりにし、がく然としてしまう。一方、のだめ(上野樹里)はコンセルヴァトワール(音楽学校)の進級試験を控え、練習に励む毎日を送っていたが……。(シネマトゥデイ)

のだめカンタービレ最終楽章後編(劇場鑑賞)



2010年 日本
監督=川村泰祐 原作=二ノ宮知子 キャスト= 上野樹里(野田恵)玉木宏(千秋真一)瑛太(峰龍太郎)水川あさみ(三木清良)小出恵介(奥山真澄)ウエンツ瑛士(フランク)ベッキー(ターニャ)山田優(孫Rui)谷原章介(松田幸久)なだぎ武(テオ)福士誠治(黒木泰則)吉瀬美智子(エリーゼ)伊武雅刀(峰龍見)竹中直人(フランツ・シュトレーゼマン)蒼井優(ヤドヴィ)

【解説】
日本中にクラシック旋風を巻き起こした人気コミックをテレビドラマ化し、好評を博した「のだめカンタービレ」待望の映画版後編。今回は、天才的なピアノの腕を持つポジティブキャラの通称のだめが一流の指揮者を目指す千秋との恋愛に、珍しく思い悩む姿をシリアスに描く。今作でも上野樹里や玉木宏のほか、前編同様豪華キャストらが共演。音楽的に大きな成長を遂げながらも、私生活では恋に苦悩する、のだめと千秋の恋愛模様も見逃せない。

【あらすじ】
のだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)は、しばらくの間お互いに距離を置くことを決める。そんな折り、千秋の元にピアニストの孫Rui(山田優)との共演話が持ち込まれる。その演奏曲であるラヴェルの「ピアノ協奏曲ト短調」は、のだめが千秋との演奏を熱望した曲だったが、二人の圧倒的な演奏に打ちのめされたのだめは激しく落ち込む。(シネマトゥデイ)

【感想】
もうそろそろ公開期間も終わろうとしています。
ラッキーなことに、貯まったポイントで、プレミアシートで楽しむことができました。

TVドラマをふまえて!!
前編は千秋の成長、後編はのだめの成長を描いています。

一言で言ったら、そうなんだけど、単純な恋愛ドラマではないところがこのドラマの魅力ではないかな?
ありがちな、すれ違いとか、横恋慕とかがありません。
ドラマは、快適なスピードで進んで行きます。

相思相愛ののだめと千秋ですが、その間に割って入る音楽がなかなかの曲者。
ある時は、味方となり、ある時は二人を苦しめます。

たぶん二人は永遠のライバルとして、自分の音楽の理想を追い求めて行くのでしょう。
それが、とても素敵なことなのですね。

☆ネタバレ
のだめの成長には目を見張るものがあるのですが、結局のだめはのだめ、変わらないことは頑として変わりません。

整理整頓ができないとか、夢中になったら食べることも寝ることも忘れてしまうとか。

千秋の方は、逆に人間的に成長して、指揮者の資質である寛容さ持てたようです。
それというのも、彼はのだめのピアノの大大大ファンなのですね。
惚れ込んでいるのです。
それは、最初から最後までぶれないことでした。

のだめは違います。
千秋が好きで、彼について行くためのピアノでした。
千秋とRuiの完璧と思えるコンチェルトに打ちのめされて、絶望の中で、のだめは道を見失い、シュトレーゼマンの魔法陣の中に入って行ってしまいました。
まるで、アナキンがダークサイドに入って行く時のように…。
天国か地獄か、その一線を越えてしまったのだめ。
そして、あの神懸かりともいえる奇跡の演奏。



燃え尽きてしまったのだめは、もはや、のだめでなくなってしまったか!
観客が固唾をのんで見守る中、かつて二人が出会いのときに弾いたモーツァルトの連弾へと続いて行きます。
音楽の中で二人の気持ちが解け合って行くのは、至福のシーンでした。

ああ、TV版から見てよかったー!!

ポスターの二人。
素敵ですねえ。
二人の関係をすべて言い表しているかのようです。

葛藤があっても、嫉妬に苛まれても、音楽への純粋な情熱がある限り、二人の愛は永遠でしょう。
私には理想のカップルに見えました。
お幸せに!!

最後に、峰龍太郎(瑛太)三木清良(水川あさみ)のカップルも素敵でした。
彼女の成功のために、2年も会わずに頑張るなんて、すごいことだと思います。
再会のシーンは、二人の凝縮した思いが溢れていて、すごくよかったです。

きよら

オープニングのタイトルでパリが映し出されたとき、パリでピアニストとして活躍している友達を思い出して、ジーンとしました。
彼女も、長い間ひたむきに努力を続けてきたのだと思いました。
彼女がこのドラマを見たら、なんて思うかしら?
見てもらいたい気がしました。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しんでもらえて良かった(*^_^*) (meg)
2010-06-14 07:09:05
のだめちゃんワールド、楽しんでもらえて良かったです
最終楽章後編、公開中に間に合ってプレミアムシートで鑑賞されたんですね。
劇場で見ると迫力があって、感動が倍増でしょ

それにしても、マダムは文章にまとめるのが上手いわー
【相思相愛ののだめと千秋ですが、その間に割って入る音楽がなかなかの曲者。
ある時は、味方となり、ある時は二人を苦しめます。】

【たぶん二人は永遠のライバルとして、自分の音楽の理想を追い求めて行くのでしょう。
それが、とても素敵なことなのですね。】

【葛藤があっても、嫉妬に苛まれても、音楽への純粋な情熱がある限り、二人の愛は永遠でしょう。
私には理想のカップルに見えました。】

まさにその通り 
「うん、うん」と納得しながら読ませていただきました

パリでピアニストとして活躍されているお友達がいらっしゃるんですね。
相当努力されたんでしょうね。
今人気のヴァイオリン奏者の宮本笑里のドキュメントを見た時、小学校五年生くらいの時に、プロのオーボエ奏者の父から、
「プロとして本気でヴァイオリンをやっていくのか、やめるのか。人様から木戸銭を貰うプロになりたいのなら、多くの犠牲を払ってほとんどの時間をヴァイオリンの練習に使わなければなれない。それだけの犠牲を払っても、必ずしもプロになれるわけではない。」と言われ、小さいながらも三日間悩んで末に、プロになることを決め、ヴァイオリンの練習に明け暮れたと話していました。
才能も大切だけれど、その才能を輝かせる為に相当の努力が必要なんですね

そうそう、原作のコミックから入った友達は、千秋先輩ものだめちゃんも、ぴったりのキャスティングだと言ってました
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megさんへ (マダムよう)
2010-06-14 09:01:45
誉めていただいてありがとう。
本当に楽しませていただきました。
スルーするにはあまりにもったいない作品でした。

なんとか「最終楽章後編」に間に合って、大画面でうっとりと音楽を鑑賞しました。

これもmegさんのお陰です。
いつも気にかけていただいて、ありがとう。
これからも、いろんなことを教えてくださいね。

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