マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

リピーテッド

2015-06-02 16:26:23 | 映画ー劇場鑑賞

ーリピーテッドーBEFORE I GO TO SLEEP

2014年 アメリカ,イギリス,フランス,スウェーデン 92

 

ローワン・ジョフィ監督 ニコール・キッドマン (クリスティーン)コリン・ファース (ベン)マーク・ストロング (医師ナッシュ)アンヌ=マリー・ダフ (クレア)

 

【解説】

SJ・ワトソンのベストセラー小説を実写化したミステリー。前日の記憶を保持できない障害のある女性が、一本の電話を受け取ったのを機に思いも寄らない事態に引きずり込まれていく。製作に『グラディエーター』などのリドリー・スコット。主演に『めぐりあう時間たち』などのニコール・キッドマン、『英国王のスピーチ』などのコリン・ファース、共演に『ビトレイヤー』などのマーク・ストロングと豪華な顔ぶれが結集。謎が謎を呼ぶ先読み不可能な展開に加え、彼らが織り成す濃密なストーリー展開に息をのむ。

 

【あらすじ】

目覚めると前日までの記憶が全てリセットされてしまう特殊な障害があるものの、献身的な夫(コリン・ファース)に支えられ日々を送っているクリスティーン(ニコール・キッドマン)。ある日、医師だという人物から電話がかかってくる。それを受けたクリスティーンは、夫に黙って彼のもとで診察を受けていると聞かされ、数週間前から自分が毎日の出来事を映像で記録していることも教えられる。その映像を捜し出して再生する彼女だったが、そこには信じられない光景が収められていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

記憶障害の主婦が主人公のサスペンス。

「メメント」ほどの衝撃はありませんが、キャストの力量でなかなか面白い作品でした。

 

原題「BEFORE I GO TO SLEEP」とあるように、眠る前の私は40歳の記憶障害のある主婦と自覚しているクリスティーン(ニコール・キッドマン)。

でも、朝目覚めると20歳の自分の記憶しかなく、隣に眠っている夫(コリン・ファース)に怯えて目覚める毎日。

バスルームに行くと、夫とのたくさんの写真が壁に貼ってあり、「夫」と付箋もついている。

  記憶のない妻を献身的に世話する優しい夫

そして、夫から自分の状況を説明される。

 

ある朝、夫から説明を受けて夫を職場に送り出したが、頬に撃たれた傷があることを不審に思う。

クリスティーンの主治医を名乗るドクター・ナッシュ(マーク・ストロング)から電話があった。

2週間前からクリスティーンの治療を、夫に内緒でやっているという。

指示された通りのところから、自分が寝る前にわかったことを録画するビデオ日記用のカメラが出てきた。

 クリスティーンの主治医を名乗るドクター・ナッシュ 

クリスティーンの2週間のビデオ日記により、なぜ自分が記憶障害になったのかが徐々に明らかになります。

 

☆ネタバレ

これからご覧になる方は読まないで見に行って下さいね。

サスペンスの醍醐味が失われてしまいます。

 

この作品の見所は、優しい夫にぴったりのコリン・ファースが食わせ物で、明らかに怪しい感じのマーク・ストロングが味方だったということでした!!

3人の演技バトルが面白い作品。

 

でも、クリスティーンには気の毒だけど、自分で撒いた種だし、あまり同情できない感じでした。

 

それにしても、偽夫の豹変はどう理解したらいいのかなあ。

クリスティーンを愛していたのと違うのか!

と、ちょっとお冠です。

 

旅人は夢を奏でる

2015-06-02 16:20:21 | 映画ーDVD

ー旅人は夢を奏でるーTIE POHJOISEEN/ROAD NORTH

2012年 フィンランド 113

 

ミカ・カウリスマキ監督 ヴェサ=マッティ・ロイリ (レオ)サムリ・エデルマン (ティモ)イリナ・ビョークルンド (ティモの妻)マリ・ペランコスキー (ミンナ)

 

【解説】

GO!GO!L.A.』などのフィンランド人監督ミカ・カウリスマキが、著名なピアニストである息子と数十年振りに再会した父親とが旅をしながら交流する姿をつづるロードムービー。人気はあるが私生活はパッとしないピアニストの前に幼くして別れた父親が突然現われ、かつての知人を訪ねる旅をする中、音楽によって心の距離が近づいていくプロセスを描く。息子役は、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にも出演しているサムリ・エーデルマン。さえない父と息子が旅をする様子に引き込まれると同時に、二人の心の変化も見逃せない。

 

【あらすじ】

ティモ(サムリ・エーデルマン)はピアニストとして名声を得たものの、私生活では妻と子どもにそっぽを向かれていた。そんなある日、ティモの前に怪しい男が現われる。それは、3歳の頃から音信普通の父親レオ(ヴェサ=マッティ・ロイリ)だった。世界中を旅してきたという自称・元ミュージシャンのレオは、家族や親戚に会いに行こうとティモを連れ出し北へと向かうが、レオは秘密を抱えていて……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ティモは売れっ子のピアニスト。

華やかな表向きとは違って、ピアニストは孤独な作業。

妻も寂しさから幼い娘とともに、実家に帰ってしまった。

マンションも売ろうと思っていたところに、見知らぬ男が現れる。

この人は、ティモのお父さん(ヴェサ=マッティ・ロイリ)。

3歳のときにティモ(サムリ・エーデルマン)を捨てて旅に出てしまった。

それなのに、今頃のこのこ現れて、「ちょっと付き合え」ってどうなん?

 

しかも、レンタカーを借りたなんていいながら、盗んだ車だし。

 

でも、ティモも妻に去られて孤独が身にしみいていて、肉親の温かさに心を動かされたのかな?

 

このいい年をした親子のロードムービー。

華はないけど味はありました。

 

生まれて始めて会った、腹違いのお姉さんの夫婦も、あんまりうまくいっていないようです。

ネコが迷い込んできたり、施設に入っているおばあさんにも会ったり。

そうそう、ティモの別れた奥さんの実家にも寄って、かわいい娘とも再会しました。

でも、父には違う目的があるようです。

誰にも言えない秘密があったのです。

 

それは、ティモの実の母が生きていると言うもの。

その母は、生後間もないティモを残して刑務所に入っていました。

 

ティモはアイデンティティを取り戻し、さらに演奏家として飛躍するでしょう。

いい作品でしたよ。

 

もしかしたら、お父さんは天使だったのかも。

 

二人が奏でる「枯れ葉」のフィンランド語バージョン。

うっとり聞き惚れちゃいました。