マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

大統領の執事の涙

2014-02-24 12:29:14 | 映画ー劇場鑑賞

ー大統領の執事の涙ーLEE DANIELS' THE BUTLER

2013年 アメリカ 132

 

リー・ダニエルズ監督 フォレスト・ウィテカー(セシル・ゲインズ)オプラ・ウィンフリー(グロリア・ゲインズ)ジョン・キューザック(リチャード・ニクソン)ジェーン・フォンダ(ナンシー・レーガン)キューバ・グッディング・Jr(カーター・ウィルソン)テレンス・ハワード(ハワード)レニー・クラヴィッツ(ジェームズ・ホロウェイ)ジェームズ・マースデン(ジョン・F・ケネディ)デヴィッド・オイェロウォ(ルイス・ゲインズ)ヴァネッサ・レッドグレーヴ(アナベス・ウェストフォール)アラン・リックマン(ロナルド・レーガン)リーヴ・シュレイバー(リンドン・B・ジョンソン)ロビン・ウィリアムズ(ドワイト・アイゼンハワー)クラレンス・ウィリアムズ三世(メイナード)ヤヤ・アラフィア(キャロル・ハミー)ミンカ・ケリー(ジャッキー・ケネディ)ネルサン・エリス(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)マライア・キャリー(ハッティ・パール)アレックス・ペティファー(トーマス・ウェストフォール)

 

【解説】

実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルにしたドラマ。奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男の波乱に満ちた軌跡を追う。主演を務める『ラストキング・オブ・スコットランド』などのフォレスト・ウィテカーを筆頭に、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、テレンス・ハワードなどの実力派が結集。メガホンを取るのは、『プレシャス』などのリー・ダニエルズ。濃密なドラマとストーリー展開に加え、アメリカ近代史を見つめた壮大な視点にも引き込まれる。

 

【あらすじ】

綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)。ホテルのボーイとなって懸命に働き、ホワイトハウスの執事へと抜てきされる。アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、フォードなど、歴代の大統領に仕えながら、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの国家的大局を目の当たりにしてきたセシル。その一方で、白人の従者である父親を恥じる長男との衝突をはじめ、彼とその家族もさまざまな荒波にもまれる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

驚きに満ちた作品でした。

こんなに最近まで黒人差別は熾烈だったし、それでもアメリカは大統領にオバマという黒人を選んだ。

人々のエネルギーや歴史の重さというものを感じる作品でした。

 

綿畑の奴隷のような待遇の使用人の子供として生まれ、綿畑で両親とともに働いていたセシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)。

母親が主の姓の奴隷となっていることを知り、それに対して声をかけた父親が目の前で射殺される。

その傍若無人にも、抗議することも悲しむこともできない。

茫然とするセシルに女主人(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)が声をかけた。

「ハウスニガーにおなり」

しかし、父親を射殺した主人は、セシルに敵対の目を向けていた。

ここにいると殺されると思ったセシルは、ある日お屋敷を出た。

母は、廃人のようになっていた。

 

お屋敷を出たセシルに、世間はさらに過酷だった。

仕事も拠り所もない黒人に仕事などなかった。

お腹をすかせて盗みに入ったホテルで、バーテンの老黒人に助けてもらい、執事見習いとしていろんなことを教えてもらった。

あるとき、ワシントンの一流ホテルから執事にと声がかかり、セシルはワシントンへ向かった。

ワシントンのホテルでは、その誠実な働きぶりを評価され、メイドをしていたグロリア(オプラ・ウィンフリー)と結婚し、二人の男の子にも恵まれ、幸せだった。

 

セシルの評判を聞いたホワイトハウスの人事を任されている人が、セシルをホワイトハウスの執事に雇い入れた。

ホワイトハウスの仕事は忙しく、秘密ばかりで、家庭を顧みる余裕がなくなった。

グロリアは酒に溺れ、長男のルイス(デヴィッド・オイェロウォ)は黒人解放運動にのめりこんでいった。

 

☆ネタバレ

7人の大統領に仕えたセシル。

でも、黒人執事は白人のスタッフの給料の半額、管理職への昇進の道もありませんでした。

それでも、社会運動をする我が子との確執は深まるばかり。

ルイスの身が心配な一心で、彼の行動に理解が及ばなかったのですね。

次男はベトナム戦争で帰らぬ人となり、セシルの考えも少しずつ変わっていきます。

やがて、ホワイトハウスを辞め、ルイスの行っているデモ行進に参加するセシル。

この親子の和解が心を揺さぶります。

 

そして、グロリアも失ったセシルですが、家族と共にオバマに応援をする姿で映画は終わっています。

 

セシルの半生、長い年月ですが、うまくまとめてありました。

大統領やその妻を演じた俳優たちも、あまり似ていないけど楽しめました。

 

しかし、アメリカがここまで来るまでの長い道のりや多くの犠牲を考えると、やはり複雑な気分になります。

 

オススメです。

 

俺はまだ本気出してないだけ

2014-02-24 12:26:23 | 映画ーDVD

ー俺はまだ本気出してないだけー

2013年 日本 105

監督=福田雄一 キャスト=堤真一(大黒シズオ)橋本愛(大黒静子)生瀬勝久(宮田修)山田孝之(市野沢秀一)濱田岳(村上政樹)水野美紀(宮田の妻)石橋蓮司(大黒志郎)指原莉乃(宇波綾)賀来賢人(本物の店長)ムロツヨシ(不動産屋)川久保拓司(田中)秋元黎(宮田正男)ドナルド・アッシュ(ボブ)蛭子能収(クニさん)尾上寛之(キャバクラのヒゲ)小柳心(キャバクラの黒服)村松利史(キャバクラの新人・ホクロ)池田成志(小室武士)佐藤二朗(占い師)

 

【解説】

小学館「月刊IKKI」で連載されていた青野春秋の人気漫画を実写化したコメディー・ドラマ。何となく会社を辞めた42歳のバツイチ中年男が、漫画家になると宣言したことから巻き起こる騒動を追い掛ける。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの堤真一が、ゲームに明け暮れ、娘に借金し、グズった果てに家出するという、父親にも大人にも成り切れていないダメな主人公を怪演。メガホンを取るのは、『コドモ警察』シリーズなどの福田雄一。共演には、『さよならドビュッシー』の橋本愛をはじめ、生瀬勝久、山田孝之らが名を連ねる。

 

【あらすじ】

子持ちで離婚歴がある42歳、大黒シズオ(堤真一)。ある日、彼は「本当の自分を探す」と何も考えずに会社を辞めてしまう。だが、ゲームばかりの毎日を送り、同居する父親の志郎(石橋蓮司)から怒鳴られてばかり。そんな中、本屋で立ち読みをしていたシズオは漫画家になろうと決意し、志郎と娘の鈴子(橋本愛)に熱く夢を語る。しかし、出版社に原稿も持ち込むも不採用。さらに、生計を立てようとファストフード店でバイトするが、ミスを繰り返し、さらにはバイト仲間から店長というあだ名を付けられてしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

夫にバカ受け。

ちょっと受け過ぎでしょう、と思うほどでした。

 

高校生の娘と父親と暮らす42歳バツイチの大黒シズオ(堤真一)は、「本当の自分を探す」といって突然会社を辞めてしまった。

ゲーム漬けの日々を送っていたが、ようやく「漫画家」という天職と出会う。

しかし、描いても描いてもボツばかり。

ファーストフードの店でバイトも始めるが、年ばかり食っていて、年下店長にバカにされる毎日。

 

やがで、娘が風俗のバイトをしてまで家計のことを心配していると知って…。

 

私はどうなんでしょう?と思いました。

成功したから、笑い話ですむけど、やはり夫や父親としては失格ですね。

もっと早く本気出して欲しいわ。

 

エージェント:ライアン

2014-02-24 12:20:55 | 映画ー劇場鑑賞

ーエージェント:ライアンーJACK RYAN: SHADOW RECRUIT

2014年 アメリカ 106

ケネス・ブラナー監督 クリス・パイン(ジャック・ライアン)ケヴィン・コスナー(ハーパー)ケネス・ブラナー(チェレヴィン)キーラ・ナイトレイ(キャシー・ミューラー)

 

【解説】

『レッド・オクトーバーを追え!』などの原作で知られる、トム・クランシーの人気小説「ジャック・ライアン」シリーズを新たに実写化したサスペンスアクション。投資銀行員という表向きの顔を持つCIA情報分析アナリストのジャック・ライアンが、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かう。主演は『スター・トレック』シリーズのクリス・パイン。共演には、監督も務めるケネス・ブラナーに『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイ、ベテランのケヴィン・コスナーと、実力派が結集する。

 

【あらすじ】

ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

これはなかなか面白いです。

エージェントが経済博士というのが効いています。

クリス・パインの笑顔もいいです。

 

悪役には、監督も務めているケネス・ブラナー。

ソチのオリンビックが終わったばかり。

こんなにロシアを悪役にしていいのかと、心配になるくらいでした。

アクションも少なめ。

こじんまりしています。

 


ローマでアモーレ

2014-02-24 12:09:04 | 映画ーDVD

ーローマでアモーレーTO ROME WITH LOVE

2012年 アメリカ/イタリア/スペイン 111

ウディ・アレン監督 ウディ・アレン(ジェリー)アレック・ボールドウィン(ジョン)ロベルト・ベニーニ(レオポルド)ペネロペ・クルス(アンナ)ジュディ・デイヴィス(フィリス)ジェシー・アイゼンバーグ(ジャック)グレタ・ガーウィグ(サリー)エレン・ペイジ(モニカ)

 

【解説】

巨匠ウディ・アレン監督が、古都ローマを舞台にさまざまな男女が繰り広げる人間模様を軽妙なタッチで描くロマンチック・コメディー。『タロットカード殺人事件』以来となるウディが自身の監督作に登場するほか、ベテランのアレック・ボールドウィン、『それでも恋するバルセロナ』のペネロペ・クルス、若手実力派ジェシー・アイゼンバーグ、エレン・ペイジら豪華キャストが勢ぞろい。コロッセオやスペイン階段などの名所をはじめ、普通の観光では訪れることがあまりない路地裏の光景など、次々と映し出される街の魅力に酔いしれる。

 

【あらすじ】

娘がイタリア人と婚約した音楽プロデューサーのジェリー(ウディ・アレン)は、ローマを訪れる。婚約者の家に招待されたジェリーは、浴室で歌う婚約者の父がオペラ歌手のような美声であることに驚く。一方、恋人と同居中の建築学生ジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)の家に、恋人の親友モニカ(エレン・ペイジ)が身を寄せてくる。かわいらしい外見とは裏腹に恋愛に対しては積極的な彼女を、ジャックは少しずつ気になり始めていて……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ローマを舞台に繰り広げられる人間模様。

どれもウディ・アレン風に味付けされています。

軽妙洒脱、くすりと笑って、不幸になる人もなく、楽しめるとおいます。

 

お話は4つ。

 

ひとつは、ローマに観光に来ているアメリカ娘が、イタリア人イケメンと恋をし、スピード婚約とあいなります。

アメリカから彼の両親に会うために呼ばれた彼女の両親は、音楽プロデューサーのジェリー(ウディ・アレン)とその妻。

仕事にも行き詰まっているジェリーは、彼の父親の美声に目をつけ、父親をデビューさせようとするのですが…。

文化の違いと親の勘違いを巧みに取り入れて、楽しいお話になっています。

 

次は、建築家のジョン(アレック・ボールドウィン)が、学生時代に住んでいた街に彷徨い込んで、若い建築家の建築学生ジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)と出会います。

ジャックは恋人と同棲中。

そこに彼女の友達の女優の卵モニカ(エレン・ペイジ)が滞在することになり、ジャックの心はモニカに傾いていきます。

どうも、これはジョンも心当たりがあるようです。

必死にアドバイスをするジョン。

ほろ苦い青春の思い出が甦る街なのでしょう。

 

そして、ある朝起きたら平凡な人間が一躍有名人になっていたレオポルド(ロベルト・ベニーニ)の話。

理由は結局わからなかったのですが、いつものように出勤しようとしたら、テレビ局やカメラマンが集まって来て、モーニングショーに出演となりました。

それからは、「朝は何を食べた」とか「朝一番にすることは?」とか質問攻め。

街を歩けば、人が集まって来てサインを求められ、まるでスターです。

映画のプレミア上映会に妻と招かれ、有名女優やモデルともベッドを共にする毎日。

うっとうしいながらもいい気になっていると、人々の興味は別の人に移り、急に静かな日々に戻り、なんだか寂しいような…。

イタリアでも、マスコミや大衆というのはこんなものかな?

 

最後は、田舎から出て来た新婚さん。

ふたりは伯父の会社で働き、ローマで暮すのが夢。

妻は、髪を整えようと妻は美容院の場所を訪ね歩くうちに迷子になってしまう。

テレビドラマのロケ隊に遭遇し、大好きなスターにランチに誘われ夢見心地。

夫は間違って部屋に入って来たコールガール・アンナ(ペネロペ・クルス)と一緒にいるところに伯父たちが入って来て、とっさに「妻だ」と紹介した。

みんなでランチをしにいったところに、本物の妻が大スターとランチをしているのを目撃するが、どうしようもない。

会社の社長の家のパーティへと引っ張られていく。

妻は大スターの泊まっているホテルの部屋まで行き、寝るべきか寝ざるべきかと葛藤していると、ふいにホテル荒らしの強盗に銃を突きつけられる。

さらにそこに、大スターの妻が浮気を暴こうと乱入。

部屋を間違えたということで取り繕い、大騒ぎが去ってみると取り残されたのは、ベッドの上で新婚の妻と強盗。

「強盗と寝たことがないわ」と妻。あらら…。

一方、夫の方も社長のパーティでアンナとねんごろに。

妻と夫は最初のホテルで再び戻り、田舎に戻って静かに暮らすことを決心するのでした。

 

どのお話も、スパイスが利いて面白いです。

ウディ・アレンも熟成されて来た感じです。