マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

愛しのフリーダ

2014-01-11 14:55:27 | 映画ー劇場鑑賞

ー愛しのフリーダーGOOD OL' FREDA

2013年 アメリカ/イギリス 86

ライアン・ホワイト監督 フリーダ・ケリー ジョージ・ハリソン ジョン・レノン ポール・マッカートニー リンゴ・スター

 

【解説】

ポップス、ロックの歴史を語る上で欠かすことのできない存在であるザ・ビートルズの秘書を務めた女性、フリーダ・ケリーのドキュメンタリー。秘書であったものの、メンバーから家族のように慕われてきたフリーダが目の当たりにしてきた、メジャーデビュー前から解散までの11年にわたるバンドの道のり、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリソン、リンゴ・スターの素顔が、彼女自身の回想によって紹介されていく。およそ50年の沈黙を破って明かされる新事実などが興味深い。

 

【あらすじ】

1961年、リバプール。17歳だったフリーダ・ケリーは、会社の同僚に地元のライブハウス、キャヴァーン・クラブへと誘われる。そこで彼女を待ち受けていたのは、小さなステージで演奏する革ジャン姿の4人組バンド、ザ・ビートルズであった。その独特のサウンドに魅了された彼女は毎日のようにクラブに通い、メンバーと仲良くなり、その後マネージャーのブライアン・エプスタインから秘書にならないかと誘われる。彼の実家でもある家電量販店2階に構えた事務所で仕事に励む中、バンドは世界的規模で人気を獲得していく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

去年はポール・マッカートニーのコンサートに行き、彼のパワーをたっぷりいただいてとても感動しました。

その興奮も覚めやらない昨年暮れ、友達がこの映画のチラシをくれました。

それが頭の隅にあったのでしょうね。

この作品が今年最初の劇場鑑賞作品となりました。

 

なんだ、ビートルズファンの女の子のお話か、って思うでしょ?

そんな人はたくさんいるじゃない、って。

 

でも、フリーダ・ケリーは違う。

 

最初はフリーダも普通の女の子でした。

リバプールでハイスクールを出て、職業訓練学校でタイプを習って、会社でタイピストとして働いていた。

ある日、同僚からランチに誘われていったお店がキャバンクラブ。

決していいお店とは言えなかったそう。

地下だし、臭いもきつかった。

だけど、そこで演奏していた革ジャンの4人組にフリーダは魅せられた。

そして、毎日通うことに!!

 

フリーダは赤ちゃんの時にお母さんが亡くなってお父さんが一人で育ててくれた。

そのお父さんはビートルズを快く思わなかった。

でも、フリーダはかまわずビートルズにのめり込み、楽屋へも出入りして、メンバーとも親しくなっていきます。

 

そして、5人目のビートルズと言われるマネージャーのブライアン・エプスタインが事務所を立ち上げるときに、秘書にならないかと声をかけられるのです。

10代の若い女性の大きな転機となりました。

 

そのころ立ち上がったファンクラブの代表にもなり、多忙な毎日を送ります。

それからビートルズ解散までの役10年間の中身の濃い話を、関係者の証言を交えながらフリーダ自身が語ります。

 

フリーダは、ビートルズ解散後は結婚して子供も産んで、別の仕事もして、当時のことは家族にも語らなかったそうです。

その封印を解いたのは、息子さんの死と孫の誕生だったようです。

母の青春を知らずに死んだ息子、それではいけない、孫には知って欲しいと思って記録に残すことにしたということです。

 

フリーダの誠実さが伝わるエピソードだと思いました。

その誠実さが、ビートルズのメンバーからもファンの人たちからも信頼されたのでしょう。

 

最後にリンゴがメッセージをおくっています。

フリーダへの愛に溢れた言葉で、ジーンと来ました。

 

ビートルズファンでなくても、あの時代を生きた女性の生き様として、とてもいいドキュメンタリーでした。

 

 

 現在のフリーダ


年末に見たDVD5本

2014-01-11 14:32:44 | 映画ーDVD

まだ、昨年の記事です。

すみません。

ーイノセント・ガーデンーSTOKER

2013年 アメリカ 99

パク・チャヌク監督 ミア・ワシコウスカ(インディア・ストーカー)ニコール・キッドマン(イヴリン・ストーカー(エヴィ))マシュー・グード(チャールズ・ストーカー(チャーリー))ダーモット・マローニー(リチャード・ストーカー)ジャッキー・ウィーヴァー(ジン・ストーカー)フィリス・サマーヴィル(マクガーリック夫人)オールデン・エアエンライク(ホイップ)ルーカス・ティル(ビッツ)ラルフ・ブラウン(保安官)

 

【解説】

『オールド・ボーイ』『渇き』などで知られる韓国の鬼才、パク・チャヌク初のハリウッド作となるサスペンス・スリラー。広大な屋敷で暮らす母娘のもとへ、長期間にわたって消息を絶っていた叔父が現れたのを機に、次々と起こる不気味な出来事と、その裏に隠された驚がくの真相を息詰まるタッチで追い掛けていく。主演のオスカー女優ニコール・キッドマンや、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカを筆頭に、実力派が結集。謎が謎を呼ぶ展開に加え、静謐(せいひつ)な美しさにあふれた映像も必見だ。

 

【あらすじ】

外の世界を遮断するように建てられた、大きな屋敷に暮らしている少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)。自身の誕生日に、愛していた父親が交通事故で帰らぬ人となってしまう。彼女は、母(ニコール・キッドマン)と葬儀に参列すると、そこへ行方がわからなくなっていた叔父のチャーリー(マシュー・グード)が突如として姿を現わす。彼と屋敷で暮らすことになるが、それを発端にしてインディアの周囲で不可解な現象が頻発するようになる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

見る前は知らなかったけど、韓国人の監督パク・チャヌク。

有名なのは「JSA」かな?

「オールド・ボーイ」「渇き」も見たし、話題作の多い監督さんのハリウッド進出第1弾でした。

 

でも、韓国映画みたいな、じわっとした複雑なおかしさは感じられなく、かといってハリウッド的でもなくという感じでした。

 

孤独な少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)。

18歳の誕生日に大好きな父(ダーモット・マローニー)が事故で死んでしまった。

折り合いの悪い母(ニコール・キッドマン)と広いお屋敷に残されたが、お葬式の日に不意に現れた父の弟と名乗る人物チャーリー(マシュー・グード)がしばらく逗留することに。

 

謎めいたこの人物に、母もインディアも引かれていくが…。

 

インディはよくあるサスペンスできゃあきゃあ叫んでいる娘ではない。

何かに向かって大輪の花を咲かそうと静かに機会をうかがっている植物のようでした。

それは自分の中の殺人への快楽を呼び覚ますということなんだけど。

こわーい。

 

奇妙だけれど、インディの少女から大人へ変わっていく、自己覚醒と成長の物語は魅力的でした。

 

 

ー愛さえあればーDEN SKALDEDE FRISOR/LOVE IS ALL YOU NEED

2012年 デンマーク 116

スサンネ・ビア監督 ピアース・ブロスナン(フィリップ)トリーヌ・ディルホム(イーダ)キム・ボドゥニア(ライフ)セバスチャン・イェセン(パトリック)モリー・ブリキスト・エゲリンド(アストリッド)パプリカ・スティーン(ベネディクテ)

 

【解説】

『ある愛の風景』『アフター・ウェディング』で知られるデンマークの鬼才、スサンネ・ビアによるラブストーリー。妻の死を乗り越えることができない男と夫の浮気を知ってしまった女が、それぞれの子どもの結婚式で出会ったのを機に惹(ひ)かれ合っていく姿を描く。『007』シリーズのピアース・ブロスナンとデンマークが誇る実力派女優である『未来を生きる君たちへ』などのトリーヌ・ディルホムが、心に傷を負った主人公たちを快演。南イタリアで繰り広げられる大人の恋愛模様に、胸が高まる。

 

【あらすじ】

愛妻の死を引きずり、仕事一筋で子どもとも連絡を取っていないデンマーク在住のイギリス人フィリップ(ピアース・ブロスナン)。乳がんの治療に苦しんだばかりというのに、夫が自分より年下の女と浮気しているところに出くわしてしまった美容師イーダ(トリーヌ・ディルホム)。それぞれの息子と娘が結婚式を挙げる南イタリアのソレントで出会った二人は、お互いの心の傷を癒やすように。一方、彼らの子どもたちは挙式を目前に控えながらも、心に迷いが生じていて……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

デンマークのスサンネ・ビア監督作品は、とりあえず見ておこうと思う。

この作品は、ちょっと軽いタッチのラブコメ。

 

乳がんの手術と治療が一段落して、ようやくほっとしたところのイーダ(トリーヌ・ディルホム)。

治療を終えて早めに帰ると、夫が自分の部下と自宅で浮気をしていた!!

目の前が真っ暗のイーダ。

でも、そんなことは言っておれない。

娘がイタリアで結婚するのだ。

 

混乱したまま空港へ向かったイーダは、誤って他の車にぶつけてしまった。

相手は怒って怒鳴っている。

その怒鳴っている人が、娘の夫となる人の父親フィリップ(ピアース・ブロスナン)だった。

 

フィリップは、妻に先立たれていたが、妻を忘れられず仕事に没頭して成功した男だった。

 

二人は子供たちの借りたイタリアの別荘に到着した。

イーダの夫は愛人と来ていた。

そんなごたごたに娘の気持ちも徐々に乱れていく。

 

とうとう花婿が自分はゲイであることをカミングアウトして、娘の結婚はなしになってしまった。

 

イーダの夫は、イーダに詫びて元の鞘に納まろうとするが、イーダは本当に大切なのは誰かを自らに問い、その答を持ってイタリアに旅立った。

 

自分が病気で苦しんでいるときに、夫に裏切られたらほんと、傷つくでしょうね。

しかもイーダは夫に全幅の信頼を寄せていたんだもの。

「うちの夫は乳房があるなしなんてまったく気にしない。私が元気になれば喜んでくれる人」とお医者さんに毅然と応えていましたから。

 

プライドがあるから、泣きわめいたりはしないけど、心はずたずたです。

でも、夫の方は全く罪悪感がないのが悲劇です。

「僕だって苦しんだんだ」なんて逆切れ。

 

人と人とのつながりはそんなんじゃない、とスサンネ・ビアは言っているようでした。

女目線のこの作品、私はお気に入りです。

 

 

ーカルテット!人生のオペラハウスーQUARTET

2012年 イギリス 99

ダスティン・ホフマン監督 マギー・スミス(ジーン)トム・コートネイ(レジー)ビリー・コノリー(ウィルフ)ポーリーン・コリンズ(シシー)マイケル・ガンボン(セドリック)グウィネス・ジョーンズ(アン・ラングレー)シェリダン・スミス(ルーシー・コーガン先生)アンドリュー・サックス(ボビー・スワンソン)

 

【解説】

オスカー俳優ダスティン・ホフマンが、『戦場のピアニスト』などの脚本家ロナルド・ハーウッドによる戯曲を映画化した初監督作。老人ホームで暮らす元音楽家たちが、ホームの存続のために復活コンサートに挑む姿を描く。出演には、2度のオスカー受賞を誇るマギー・スミスをはじめ、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズらイギリスを代表する名優が集結。ジュゼッペ・ヴェルディ、ヨハン・セバスチャン・バッハなどの名曲に乗せてつづられる笑いと涙の人生賛歌に心温まる。

 

【あらすじ】

第一線を退いた音楽家たちが生活している「ビーチャム・ハウス」では、経営難のホーム存続を懸けてコンサートの準備に追われていた。そこで余生を過ごすレジー(トム・コートネイ)、シシー(ポーリーン・コリンズ)、ウィルフ(ビリー・コノリー)たちのもとに、かつてのカルテット仲間だったものの確執を残して去っていったプリマドンナのジーン(マギー・スミス)が入居する。コンサートを控えたメンバーは、疎遠だった彼女との再会に当惑するが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ダスティン・ホフマンの初監督作品と期待していましたが、少し期待はずれでした。

内容は平凡なお話でした。

 

でも、有名な音楽家が年老いて暮しているこの「ビーチャムハウス」はとても素敵なところでした。

心ある人たちの寄付で運営されているようでしたが、素晴らしい立地に素晴らしいお屋敷、美しく広いお庭など、うらやましい感じです。

こういうところを見ると、日本の文化水準が低いなあと思ってしまいます。

 

でも、この豪華老人施設も資金難には違いがないようです。

年に一度のコンサートにどれだけ観客動員できるか、それが篤志家たちへの存続価値へのアピールにるということで、入所している老音楽家たちにも大問題のようでした。

 

出し物を検討し、グループに分かれて練習が始まりました。

声楽家の仲良し三人組、レジー(トム・コートネイ)、シシー(ポーリーン・コリンズ)、ウィルフ(ビリー・コノリー)。

そんなときにレジーの元妻でプリマドンナだったジーン(マギー・スミス)が入所して来た。

プライドが高く、しかももう歌えないと思っているジーンを入れてカルテットを組もうとするシシーとウィルフだったがー。

 

バックには本物の音楽家たちがいて、いい演奏や歌声を聴かせてくれるけど、主人公たちのお話がかえってアダとなったような感じでした。

年を取っても感情は同じということなんでしょうが、ちょっとピンと来なかったです。

 

 

ーエンド・オブ・ホワイトハウスーOLYMPUS HAS FALLEN

2013年 アメリカ 120

アントワーン・フークア監督 ジェラルド・バトラー(マイク・バニング)アーロン・エッカート(ベンジャミン・アッシャー大統領)モーガン・フリーマン(アラン・トランブル)アンジェラ・バセット(リン・ジェイコブス)ロバート・フォスター(エドワード・クレッグ将軍)コール・ハウザー(ローマ)フィンリー・ジェイコブセン(コナー)アシュレイ・ジャッド(マーガレット・アッシャー大統領夫人)メリッサ・レオ(ルース・マクミラン)ディラン・マクダーモット(フォーブス)ラダ・ミッチェル(リア・バニング)リック・ユーン(カン)

 

【解説】

『完全なる報復』『マシンガン・プリーチャー』などのジェラルド・バトラーがプロデューサーと主演を務めたアクション。大統領を人質にホワイトハウスを占拠するテロリストたちを相手に、元シークレット・エージェントの男がたった一人で戦いを挑んでいく。『トレーニングデイ』『ザ・シューター/極大射程』のアントワーン・フークアが監督を努め、名優モーガン・フリーマンや『ダークナイト』などのアーロン・エッカートら、実力派が共演。ド派手な見せ場に加え、国際情勢を巧みに盛り込んだリアルな説定も見ものだ。

 

【あらすじ】

シークレット・サービスとして大統領の護衛にあたるも、大統領夫人の命を守ることができなかったマイケル(ジェラルド・バトラー)。それから2年後、彼はホワイトハウス周辺を担当する警備員となっていた。そんな中、独立記念日を迎えたホワイトハウスをアジア人のテロリスト・グループが占拠し、大統領の解放と引き換えに日本海域からの米海軍撤収と核爆弾作動コード開示を要求する。特殊部隊による救出作戦が失敗に終わるのを目の当たりにしたマイケルは、一人でホワイトハウスに飛び込んでいくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品と「ホワイトハウス・ダウン」、どちらもホワイトハウスが狙われるという設定。

 

「ホワイトハウス・ダウン」の方は、黒人大統領で敵は内部にいました。

こちらは、白人大統領(アーロン・エッカート)で敵はアジア人でした。

ジェラルド・バトラーが主演。

相変わらず、頼もしいです。

 

でも、よく考えなければすぐに両方が混じり合ってしまう。

なんで、こんなによく似た企画が…。

劇場で見たら、もっと臨場感があって、印象深くなったかもしれません。

 

「ホワイトハウス・ダウン」を劇場で見たので、やはりそっちの方が記憶に残っています。

 

 

ー天使の分け前ーTHE ANGELS' SHARE

2012年 イギリス/フランス/ベルギー/イタリア 101

ケン・ローチ監督 ポール・ブラニガン(ロビー)ジョン・ヘンショウ(ハリー)ガリー・メイトランド(アルバート)ウィリアム・ルアン(ライノ)ジャスミン・リギンズ(モー)ロジャー・アラム(タデウス)シヴォーン・ライリー(レオニー)チャーリー・マクリーン(ロリー・マカリスター)

 

【解説】

『大地と自由』『麦の穂をゆらす風』などのイギリスの名匠、ケン・ローチ監督によるヒューマン・コメディー。スコッチ・ウイスキーの故郷スコットランドを舞台に、もめ事ばかり起こしてきた若者がウイスキー作りを通じて師や仲間と出会い、自らの手で人生を再生していくさまを描く。社会奉仕活動で出会った行き場のない者たちが繰り広げる痛快な人生賛歌は、第65回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した。

 

【あらすじ】

いつもケンカばかりしている青年ロビー(ポール・ブラニガン)は、トラブルを起こして警察ざたに。しかし、恋人との間にできた子どもがそろそろ出産時期を迎えることに免じ、刑務所送りの代わりに社会奉仕活動をすることになる。まともな生活を送ろうと改心した過程で指導者のハリー(ジョン・ヘンショウ)に出会い、ウイスキーの奥深さを教えてもらったロビーはその魅力に目覚めていき……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ケン・ローチ監督作品は「麦の穂を揺らす風」を見ました。

これはかなりしんどい作品でした。

この作品はとてもユーモラスで、極貧の青年の成長物語です。

しかも、今流行のシングルモルトもからめて、なかなかおもしろかったです。

オススメ!!

 

貧しい地区で育った青年ロビー(ポール・ブラニガン)。

物心ついたときから、その負けん気と短気な性格からケンカに明け暮れていた。

少年院に入ることも数回ではない。

今回も、不良仲間にケンカを売られ、怪我をさせたので簡易裁判を受けていた。

傍聴席にはお腹の大きな恋人がいる。

 

結果は社会奉仕ですんだが、不良仲間はおさまらない。

恋人には、これが最後だと念を押される。

 

そんな中で出かけた社会奉仕。

その活動を統括するハリー(ジョン・ヘンショウ)と出会う。

 

恋人が赤ちゃんを産んだと言う知らせに、ハリーとともに病院に駆けつけるが、恋人の親戚の男たちに「会うな」と殴られ、ぼこぼこにされてしまう。

怒り狂うロビーをハリーはなだめ、自分の家に連れて帰る。

 

ハリーの家で初めて飲んだシングルモルトの上等な味に、ロビーはむせてしまった。

 

執拗に追いかけてくる不良たち、そこを助けてくれた恋人の父親からも「おまえはこの境遇からは抜け出せないんだ。やり直したいなら別の土地に行け」と言われ、この町を出ようと思ったロビー。

 

そんなときにハリーがシングルモルトの試飲会へ誘ってくれた。

そこで、思わぬテイスティングの才能を発揮したロビー。

有名な評論家から声をかけてもらった。

 

そんなとき、すごいシングルモルトの名品が見つかって、その樽がオークションにかかることを知る。

社会奉仕仲間と、4本分だけ抜き取る計画を立て、実行するためにハイランドまで無銭旅行に繰り出した。

 

樽の中で寝かされているシングルモルトウィスキーは、毎年2パーセントだけ蒸発するそうです。

それを「天使の分け前」というらしい。

素敵なネーミング。

 

ロビーはそれを逆手に取って、うまく闇で売りつけ、仲間にも分け前を渡して、恋人と赤ちゃんとの新しい生活の基盤にしようとしています。

 

貧しさや教育不足からの脱却は、どの国でも容易ではないでしょう。

ロビーのやったことは犯罪で、勧められることではありませんが、これくらいのことをしないとステップアップできないということなのでしょう。

 

社会奉仕仲間はあぶく銭を持って飲みに出かけました。

さて、ロビーは恋人と赤ちゃんと一緒に、どんな人生を歩んで行くのでしょう。

ロビーなら大丈夫という気がしました。

これからは地に足をつけて、どんなに辛いことがあっても、守るべき家族のためにがんばって生きていくことでしょう。