ー崖っぷちの男ーMAN ON A LEDGE
2011年 アメリカ
アスガー・レス監督 サム・ワーシントン(ニック・キャシディ)エリザベス・バンクス(リディア・マーサー)ジェイミー・ベル(ジョーイ・キャシディ)アンソニー・マッキー(マイク・アッカーマン)エド・バーンズ[俳優](ジャック・ドハーティ)タイタス・ウェリヴァー(ダンテ・マーカス)ジェネシス・ロドリゲス(アンジー)キーラ・セジウィック(スージー・モラレス)エド・ハリス(デイヴィッド・イングランダー)
【解説】
『アバター』や『タイタンの戦い』で、ハリウッドスターの仲間入りを果たしたサム・ワーシントン主演を務めた衝撃のサスペンス。ある計画を実行するために、偽装自殺を企てた男の命懸けの戦いを描く。メガホンを取るのは、これまでドキュメンタリー作品を手掛けてきた、長編初監督となるアスガー・レス。『スパイダーマン』シリーズなどのエリザベス・バンクスや、『リトル・ダンサー』で名をはせたジェイミー・ベルらが共演を果たす。それぞれの思惑が複雑に交錯するストーリーに絶句する。
【あらすじ】
元ニューヨーク市警の警察官ニック(サム・ワーシントン)は、30億円のダイヤモンド強盗の罪で投獄されていたが脱走。ニューヨークの高層ホテルで投身自殺を図ろうとしていたところを発見される。次々と野次馬たちが集まって来る中、彼は最近失敗をやらかしたばかりの女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を交渉人に指名する。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、なんとなく面白そうという予感があったのですが、的中!!
面白かったよ!
ニューヨーク市警の元警察官ニック(サム・ワーシントン)は、25年の刑を受け刑務所にいた。
父親が亡くなったという知らせを受け、墓地へ。
葬式の途中に、警官の車を奪い逃走した。
ニックは、ホテルの高層階に泊まり、窓の外のわずかな淵に立って今にも飛び降り自殺をしそうだった。
野次馬が集まり、警察もやって来た。
ニックは交渉人に女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を呼んだ。
☆ネタバレ
ニックには計画があった。
有罪になった事件ははめられたのだ。
その無実をはらすのが目的。
このホテルの前のビルでは、ニックをはめた宝石商イングランダー(エド・ハリス)が、新しくビルのお披露目記者会見が予定されていた。
そのビル内部に、ニックの弟のジョーイ(ジェイミー・ベル)とその恋人アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)が侵入し、金庫に入り込もうとしていた。
金庫の中にはニックの無実はらす証拠のダイヤモンドがあるはずだった。
この作品、脚本が絶妙ですね。
ニックの側と、ジョーイの側を交互に映し出して、緊張感を高めていきます。
また、悪人が悪人らしく、エド・ハリスが憎たらしい。
偶然頼みの展開もあるけど、周到に計画を立てたと感じられるところも秀逸です。
交渉人リディアとニックの相性もばっちりで、ラストも不自然かもしれないけど、許せました。
そして、最後は家族の話になっているところもよかったです。
これは、思わぬ拾い物のような面白い映画でした。