ーいつか眠りにつく前にーEVENING
2007年 アメリカ/ドイツ
ラホス・コルタイ監督 クレア・デインズ(アン・グラント)トニ・コレット(ニナ)ヴァネッサ・レッドグレーヴ(アン・ロード)パトリック・ウィルソン(ハリス・アーデン)ヒュー・ダンシー(バディ・ウィッテンボーン)ナターシャ・リチャードソン(コンスタンス)メイミー・ガマー(ライラ・ウィッテンボーン)アイリーン・アトキンス(夜勤看護師)エボン・モス=バクラック(リュック)バリー・ボストウィック(ウィッテンボーン氏)メリル・ストリープ(ライラ)グレン・クローズ(ウィッテンボーン夫人)
【解説】
人気作家スーザン・マイノットのベストセラー小説を、豪華アカデミー女優陣の競演で映画化した感動作。死の床で自身の人生を振り返る女性と、そんな母の知られざる過去に触れて自分たちの人生を見つめ直す娘たちの姿を描く。監督は映画『マレーナ』の撮影監督で知られるラホス・コルタイ。若き日のヒロインに映画『スターダスト』のクレア・デインズ。2大オスカー女優ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープが、それぞれの実の娘と共演しているのも見どころだ。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
死の床にある老婦人アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を2人の娘たちが見守る中、熱にうなされたアンは娘たちの知らない男性の名前を何度も口にする。そんな中、アンの記憶は1950年代のある出来事へとさかのぼっていく。親友の結婚式のため、海辺の町を訪れた彼女は運命の恋に落ちるが、その恋は取り返しのつかない悲劇を引き起こす。(シネマトゥデイ)
【感想】
いやはや、こんなに豪華な女優競演の映画って、めったにないでしょう。
なんという贅沢。
あらすじは上にある通り、死の床に苦しむ老婦人の一夜の夢物語のようなお話と、それを見守る娘二人という作品です。
老婦人アンにヴァネッサ・レッドグレーヴ、その長女が実の娘でもあるナターシャ・リチャードソンとトニ・コレット。
若い日のアンにクレア・デインズ。
その親友ライラにメイミー・ガマー。
メイミーはメリル・ストリープの実の娘で、あとでメリル・ストリープも現在のライラとして、かなりの老けメイクで出てきます。
これは、娘の映画だからやってくれたのでしょうね。
メリル・ストリープ(左)とヴァネッサ・レッドグレーヴ
ライラの母にグレン・クローズ、夜間看護婦にベテラン女優のアイリーン・アトキンスが扮しています。
アンはうわごとで「ハリス」と呼び、「私は、過ちを犯したの。私とハリスが、バディを殺してしまったの…」と。
二人の娘には心当たりのない名前。
母にも、母になる前の人生があったことつきつけられて、娘たちは動揺を隠せません。
けれども、作品の終わりに「人生に過ちなんてないのよ」と穏やかに告げて旅立っていきました。
女の人生が凝縮されたような、とてもいい映画でした。
この映画を見て、いろんなことを考えると思います。
思い出すこともたくさんあるでしょう。
あえて、内容は書かないことにします。
この映画を見て、思い出されたことが2つありました。
私のおばあちゃんも亡くなる前に「のぶさんはどうしてる?」と何度も繰り返していました。
おばあちゃんの妹に聞いたら、のぶさんは、おばあちゃんのいいなづけだったのに、親同士が喧嘩して破談になった人だそうです。
のぶさんはすでに亡くなっているということでした。
おばあちゃんは認知症になってから、この初恋の人の名前ばかりを口にして、おじいさんの名前は出てきませんでした。
おじいさんが生きていたら、傷ついていたかもしれません。
父は亡くなる2・3日前、私に「帰してください、明日結婚式なんです」と言いました。
いろんなことを口走っていたし、その意味がわからなかったので、まだ、母には伝えていません。
この映画を見て、父は生涯で一番幸せだった日を思い出していたのかも知れないなあ、と思えてきました。
2007年 アメリカ/ドイツ
ラホス・コルタイ監督 クレア・デインズ(アン・グラント)トニ・コレット(ニナ)ヴァネッサ・レッドグレーヴ(アン・ロード)パトリック・ウィルソン(ハリス・アーデン)ヒュー・ダンシー(バディ・ウィッテンボーン)ナターシャ・リチャードソン(コンスタンス)メイミー・ガマー(ライラ・ウィッテンボーン)アイリーン・アトキンス(夜勤看護師)エボン・モス=バクラック(リュック)バリー・ボストウィック(ウィッテンボーン氏)メリル・ストリープ(ライラ)グレン・クローズ(ウィッテンボーン夫人)
【解説】
人気作家スーザン・マイノットのベストセラー小説を、豪華アカデミー女優陣の競演で映画化した感動作。死の床で自身の人生を振り返る女性と、そんな母の知られざる過去に触れて自分たちの人生を見つめ直す娘たちの姿を描く。監督は映画『マレーナ』の撮影監督で知られるラホス・コルタイ。若き日のヒロインに映画『スターダスト』のクレア・デインズ。2大オスカー女優ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープが、それぞれの実の娘と共演しているのも見どころだ。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
死の床にある老婦人アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を2人の娘たちが見守る中、熱にうなされたアンは娘たちの知らない男性の名前を何度も口にする。そんな中、アンの記憶は1950年代のある出来事へとさかのぼっていく。親友の結婚式のため、海辺の町を訪れた彼女は運命の恋に落ちるが、その恋は取り返しのつかない悲劇を引き起こす。(シネマトゥデイ)
【感想】
いやはや、こんなに豪華な女優競演の映画って、めったにないでしょう。
なんという贅沢。
あらすじは上にある通り、死の床に苦しむ老婦人の一夜の夢物語のようなお話と、それを見守る娘二人という作品です。
老婦人アンにヴァネッサ・レッドグレーヴ、その長女が実の娘でもあるナターシャ・リチャードソンとトニ・コレット。
若い日のアンにクレア・デインズ。
その親友ライラにメイミー・ガマー。
メイミーはメリル・ストリープの実の娘で、あとでメリル・ストリープも現在のライラとして、かなりの老けメイクで出てきます。
これは、娘の映画だからやってくれたのでしょうね。
メリル・ストリープ(左)とヴァネッサ・レッドグレーヴ
ライラの母にグレン・クローズ、夜間看護婦にベテラン女優のアイリーン・アトキンスが扮しています。
アンはうわごとで「ハリス」と呼び、「私は、過ちを犯したの。私とハリスが、バディを殺してしまったの…」と。
二人の娘には心当たりのない名前。
母にも、母になる前の人生があったことつきつけられて、娘たちは動揺を隠せません。
けれども、作品の終わりに「人生に過ちなんてないのよ」と穏やかに告げて旅立っていきました。
女の人生が凝縮されたような、とてもいい映画でした。
この映画を見て、いろんなことを考えると思います。
思い出すこともたくさんあるでしょう。
あえて、内容は書かないことにします。
この映画を見て、思い出されたことが2つありました。
私のおばあちゃんも亡くなる前に「のぶさんはどうしてる?」と何度も繰り返していました。
おばあちゃんの妹に聞いたら、のぶさんは、おばあちゃんのいいなづけだったのに、親同士が喧嘩して破談になった人だそうです。
のぶさんはすでに亡くなっているということでした。
おばあちゃんは認知症になってから、この初恋の人の名前ばかりを口にして、おじいさんの名前は出てきませんでした。
おじいさんが生きていたら、傷ついていたかもしれません。
父は亡くなる2・3日前、私に「帰してください、明日結婚式なんです」と言いました。
いろんなことを口走っていたし、その意味がわからなかったので、まだ、母には伝えていません。
この映画を見て、父は生涯で一番幸せだった日を思い出していたのかも知れないなあ、と思えてきました。