マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

美しい人

2006-07-27 11:57:33 | 映画ー劇場鑑賞
2005年 ロドリゴ・ガルシア監督 キャシー・ベイカー 、エイミー・ブレネマン 、エルピディア・カリーロ 、グレン・クローズ 、スティーヴン・ディレイン、ダコタ・ファニング、ウィリアム・フォークナー、リサ・ゲイ・ハミルトン、ホリー・ハンター、ジェイソン・アイザック、ミゲル・サンドヴァル、シシー・スペイセク、ロビン・ライト・ペン、エイダン・クイン


第1話サンドラ

【解説】
ロカルノ映画祭で作品賞と主演女優賞をW受賞したオムニバス・ドラマ。登場する9人の女性たちの愛をめぐる9つの物語を、ワンシーン・ワンカットでリアルに描き出す。監督は『彼女を見ればわかること』の名匠ロドリゴ・ガルシア。同作にも出演したグレン・クローズ、『舞台よりすてきな生活』のロビン・ライト・ペンら豪華女優陣が各エピソードの主人公として登場する。誰もが抱える孤独感や希望を描き上げた監督の手腕に注目したい。


第2話ダイアナ

【感想】
各映画評で絶賛の作品、見てきました。
とにかく、女優たちの演技がすごい。一瞬に変わる表情を見ているだけで、人生の重みを感じます。


第3話ホリー

ひとつひとつの話は、ありふれた日常です。
ドラマティックに展開することはありません。
いろんな女性を中心に、人生の折々に見る風景です。
ある人は、受刑者で、娘のために模範囚となって早く出所するために努力しているけど、娘を前にすると、激情的な性格を抑えきれない。
ある人は、深夜のスーパーでもと恋人に会い、昔と変わらぬ会話をするが、お互いに違う相手との違う生活がある。
ある人は、父親との長年の確執を解消するために、決心して実家を訪れ、その苦しみを父親にぶつける。
ある人は、お金持ちの友人夫婦を訪ねて、自分たちも幸せな家庭を夢見るけど、お互いを傷つけ合うことしかできない。
ある人は、脳梗塞の父と、その介護に疲れた母の架け橋となって、なんとか家庭の形を崩さないために踏みとどまる。
ある人は、別れた夫の妻葬儀に出席して、元夫の愛を受け入れる。
ある人は、夫との生活に疲れ、愛人とのアバンチュールに踏み切ろうとするが、娘を思い出し、愛人のもとを去る。
ある人は、乳ガンの手術を控えていて、とてもナーバスになっていて、夫に当たり散らすが、夫は穏やかに受け入れ、やがて彼女は安心して、眠りにつく。
ある人は、幼くしてなくなった娘を思い、お墓参りをする。

激情をぶつける、哀しみを受け入れる、ふいに感情が襲う、安心するなど、その瞬間の女性の輝き、本当にうまく表現されていました。
たくみな演出と俳優人の実力の深さを感じる映画でした。


第4話ソニア


第5話サマンサ

エンドタイトルにエイダン・クインの名前を発見して、あれ、どこに出ていた?と思いました。
第7話の不倫相手だったのですが、ちょっと太ったのか、なかなかわかりませんでした。
第1話の主人公は、ブレイブでジョニーの奥さん演じていたエルピディア・カリーロ 。
第1話と第3話に出てきたミゲル・サンドヴァルは「ブロウ」にも出ていました。
第8話のキャシー・ベイカーもシザーハンズで競演していたし、ジョニーのゆかりの人がたくさん出ていて、楽しかった。


第6話ローナ


第7話ルース

あと、第2話と第4話に出てきたジェイソン・アイザックはルシウス・マルフォイだ!!「スウィートノーベンバー」にも出ていると書いてあったので、誰かと思ったら、従妹が調べてくれました。シャーリーズの友達のゲイの人だって。大発見でした!!

どの女優さんもすごい演技力だったけど、最も感動したのはグレン・クローズとダコタちゃんのエピソードでした。はじめは孫娘とお墓にピクニックに来ている女性かと思っていましたが、急にグレンの表情が悲しみに変わり…。監督の意図と違う解釈をしてしまいましたが、悲しみの表現力にはぐっときました。


第8話カミール

第8話のキャシー・ベイカーのエピソードもよかった。身近に乳ガンで手術をした人もいるので、人ごととは思えませんでした。

第9話マギー