マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

「メタルマクベス」大阪公演千穐楽

2006-07-05 20:22:38 | 舞台
劇団☆新感線最新作
井上ひでのり演出、宮藤官九郎脚本、シェイクスピア原作
内野聖陽、松たか子、森山未來、北村有起哉、上條恒彦

<ストーリー>
時は2206年。
繰り返される戦争によって世界はリセットされ、瓦礫の荒野と化していた。そこには、未来を占う魔女が3人……
日々戦いは繰り返され、絶大な勢力を誇るレスポール王率いるESP軍が、将軍ランダムスター(マクベス)指揮のもと、他の軍を次々と征していた。
そこへ、3人の魔女が現れ、ランダムスターに「ランダムスターこそが未来の国王である」との予言を告げ、1枚のCDを渡す。それは、1980年代に活躍したへヴィメタルバンド「メタル マクベス」の伝説のCD。歌詞に込められた意味が殺人予告となっており、「メタル マクベス」バンドの人間模様がランダムスターの国王となる道につながる予言となっていた。
やがて夫が国王となる予言を知ったランダムスター夫人は、予言を現実のものとすべく夫をそそのかし、レスポール王の息子レスポールJr.を犯人に仕立て、王を殺すという計画殺人を企てる。
レスポール王から手柄として与えられた領地マホガニー城で、その計画は実行される。ランダムスター夫妻は、ESP軍の勝利を祝う宴を開き、王とその息子、そして友人たちとの喜びの祝宴が幕を閉じた時、事件の幕は切って落とされた。
ためらうランダムスターをけしかける夫人。そして計画は成功し、王を殺した犯人に仕立て上げられたレスポールJr.は、城から逃げ出した。
王を永遠の眠りに導いたことで罪の意識に苛まれ、自分たちの永遠の眠りが奪われてしまったランダムスター夫妻。それでも王となる野心に向かって、突き進んでいく……

<感想>
お芝居好きのA子ちゃんお薦めの「メタルマクベス」。
とても、面白かったです。
昨日は千穐楽だったので、すごく盛り上がっていました。
千穐楽に行ったのは、これが初めてだったので、比べることはできないけど、役者さんもリラックスして、アンコールから後はまるで、ロックコンサートの会場みたいでした。
私はロツク大好きだから、とても楽しんで帰ってきました。

これは、劇団☆新感線の最新作です。
私は染五郎さん主演の「阿修羅城の瞳」と蜷川演出の「天法12年のシェイクスピア」を見ています。
だから、これも劇団☆新感線らしいテカションの高い作品だなあ、と思いました。
大阪テイスト満載。
そして、クドカンらしいユーモア溢れるセリフ回しで、楽しめました。

内野さんの舞台はテレビで2本見ています。
「巌窟王」と「ベガーズオペラ」。
「ベガーズオペラ」の内野さんは、そりゃセクシーでびっくりしました。
今回のランダムスター「マクベス」役もすっごく面白い役でした。
野心に燃える愛妻家。
松たか子さんの歌ももちろんすごかったけど、一番驚いたのは森山未来君です。
「世界の中心で愛を叫ぶ」しか知らなくて、今回、彼がダンサーだとだということを知りました。
特に、タップダンスがうまくてびっくりしました。
劇中では歌がすぐ止まってしまいましたが、アンコールでどの曲もフルコーラスやってくれて、本当に面白かった。
とてもエキサイティングな舞台でした。

肝心の「マクベス」、読んでいませんでした。
読まなきゃ!!松岡和子訳!!

隣に座ったおばあさん(きっと70歳を越えていらっしゃるわ)、「おとといも昨日も来たんだけど眠ってしまったの。立っていたら眠らないと思うから、途中で立ってもいいかしら?」とおっしゃるから、「一番後ろの席だし、私は構いませんよ」と言ったら、なんと、名古屋から来てるんだって。「ベガーズオペラ」の時は最前列で花をもらったという内野聖陽ファン。
「最後は立って盛り上がりましょうね」だって。
私もこんなおばあちゃんになるわ!!もうすぐ?