kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

勘違いしない

2015-07-21 | 陸上競技
多くの選手と関わる。これは幸せな事だと思っています。最近はこの事をずっと感じています。その中で学べる事が多いからです。強く思う事は「私が教えてもらっている」という部分です。

国体の合宿がある。県選抜の合宿がある。クラブチームの指導がある。この中で県内のトップ選手に指導させてもらえています。関わる時間としては少しだけだと思っています。その中で私にできる事を最大限にやっていく事だけ。「うちの学校ではないから」という感覚でやってしまうのは良くないだろうなと思っていますし、そんな低レベルな話をしたくはないと思っています。そんな感覚でやるなら指導を引き受ける資格はありませんから。

県合宿中にある選手が「質問があるんですが」と聞いてきました。冗談半分でうちの選手に「よその学校だけどどうする?(笑)」と話すと「一生懸命で意欲的なのできちんと教えてあげて下さい!」と諭される(笑)。基本的にこういう時にはきちんと伝えているつもりです。練習の最初に「人数が多いから教えてもらいたかったら積極的になりなさい」という話をしていました。偉そうですか?!20人弱の選手を一度に見ます。他のパートは2人とか4人とかなのに(笑)。国体合宿は人数が少ないので細かく一人一人見る事ができます。が、こういう場面では連続して人が動きますから指摘している間に次の人が行ってしまう。だからこそ個別に聞きに来ないとダメだと思っています。

で、こうやって指導をする。結果が出たとする。それは決して「私の力」ではないのです。全部選手の力だと思います。勘違いしてはいけないのです。人によっては「自分が指導したから強くなった」と言う人もいます。やはり強い選手には様々な人が声をかけます。「自分が指導した部分があるから強くなった」「結果を残せた」と感じたい部分があるのだと。私はちょっと違うかなと感じています。国体合宿や県合宿では強い選手が集まります。その中の何人かが結果を残せるというのはある意味「当然」なのです。こちらが指導したから強くなったのではありません。

先日ある大会で関わりのある選手達が上位を独占しました。それはそれで嬉しく感じます。すぐに感情移入しますから(笑)。多少なりと関わりがある選手が結果を残してくれるというのはやはり嬉しい事です。しかし、それは「選手が強いから」であって私は関係ありません。何かしらのキッカケを与える事は出来たかもしれませんが、元々力がある選手ですからそれなりの結果は出ます。ハードルや短距離で指導した選手が県で勝ったり、インターハイに進めば嬉しく感じます。が、それは私の力ではない。当然ですが本人が強いから勝つのです。

県合宿、あえて話をしました。「前任校では13秒2くらいの選手が3人12秒前半になった」という話です。短時間の指導の中では「この人ひょっとしたらすごいんじゃない!?」と思い込ませる事が大切だと感じているからです(笑)。これは偉そうに聞こえるようにあえて言っています。これまで速くなくてもきちんとした練習を積んでいけばきっと強くなるんだよ!っていう話をしておきます。そうするとその後の練習に対する意識が変わるんじゃないかと(笑)。これは毎日毎日死ぬほど関わってきましたから自慢しても良い話だと思っています(笑)←冗談ですよ。指導するにあたって「なんかすごいんじゃない?!真剣に話を聞いてみよう。」と感じさせるのも一つの指導方法だと思っています。自慢話と捉えて嫌がる選手もいるかもしれませんが。限られた時間の中で詰め込むためにはある程度の手法が必要になってくると思っています。

だからと言って毎回毎回関わることはしません。それぞれの学校ではそれぞれの指導があるからです。こちらが余計なことを言い続けるのは失礼になります。「自分が指導したから強くなっている」なんて偉そうな感覚は持ちたくありません。人によってはこういう感覚の人もいます。それが正しいかどうかは分かりませんが、私は気をつけたいと思っています。選手が調子が良い時だけアドバイスみたいに関わって、調子が上がらない時には関わらないなんてスタイルは私にはできません。困っているなら、質問されたら多少なりと役立てるかなと。

逆に「勉強させてもらっている」という感覚の方が強い。この動きを修正するためにはこういう練習をした方が良いのかなというのが見えてきます。同じ事を伝えてもスーッと入る選手もいればなかなか入らない選手もいる。だからこそメニューを与えてやっておけ!という形で進めていく事は私には無理ですね。「このメニューやれば強くなる」という自信がないだけなのかもしれませんが。

選手が良い結果を出した時には「選手の力」だと思っています。本人がしっかりと努力してそこまでたどり着いたから。指導に関わる私の力なんてほとんど関係ない。実際に指導者が不在の選手でも勝つ事が数え切れないくらいあります。逆に選手が力を出し切れなかった時には「私の指導の関わり方」を反省すべきだと思っています。少しの関わりであれば関係ないと思います。それなりに信頼してもらって選手を預けてもらった時の失敗はほぼ私の責任。考え不足なのです。色々と反省する事があります。不安定さを克服する。レースの中で波がある。これを克服する方法を多くの選手から学んでいかないといけません。やはり「経験」が大切なんだと思っています。

またもまとまりのない話になってしまいました。もう少し文才があれば良いのですが。blogタイトルを「kanekoのダラダラ日記」にでも変えないといけないですかね。
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我ながら

2015-07-21 | 陸上競技
ここ最近、「陸上漬け」の生活をしています(笑)。自ら望んでそこに身を置いているという話もありますが。走りの事や競技に向かう姿勢、心の部分をずっと考える事ができる。これは本当に幸せな事だと思っています。特段何趣味もない私のような人間は「陸上競技」についてあれこれ想いを巡らせる事で様々な事が見えてくるようになります。楽しい時間なのです。アホですね(笑)。

この数ヶ月、その時間が飛躍的に増えています。多くの選手と関わる事が出来てきてその中で多くの情報交換をする。そこからヒントをもらって「もっとこうしたら良いんじゃないかな」という答えを導き出していく。高校生はもちろん、中学生や大学生、社会人選手と話す事で見えてくるのです。やっぱり中学生は「幼いな」と感じる部分もありますが、「何が何でも強くなりたい」という強い気持ちを持っています。自分が中学生の時にこれだけ強い気持ちを持っていたかと言われると自信はありません(笑)。もっと適当でした。お恥ずかしい限りです。

この段階の選手に技術的な細かい話をする必要はないと思っています。だって「分からない」ですから。結果的にこういう事なんですよ!ってだけで頭の中で技術的な理解が本当に必要になるのか?中学生に細かい事を偉そうに言う気はありません。実際大半の選手が「走っていたら強くなる」のです。失礼な言い方かもしれませんが。でも、それだけよりはもっと効率よく強くなる方法があるって話です。ダメ出しをしていくのは簡単です。そこを改善するための細かい部分を道具などを使って身につけさせる事が大切なんじゃないかと考えています。

数日前に学生から連絡をもらいました。動きの課題をどう克服していくか。この段階になると自分自身で自分の事をきちんと理解していってそこからスタート。毎日指導者がそばにいて指摘をしてくれる事はありません。ある程度技術的な事を理解してその克服方法を自分で見つけてやっていかないといけません。こちらとしても動画を見ながら判断するしかないので、実際の走りとは少し違った判断になるかもしれません。それでもこれまで何度も動きを見ていますから(多分誰よりも見てきた)、本人の走りの課題は共通認識を持てているのではないかと思います。オーバーコーチングにならないようにしないといけませんが、ある程度の方向性を示して課題克服方法を幾つか伝えるだけであとは自分で工夫していくはずです。

高校生はこの中間に位置するのかな。ある適度自主性を持たせたいが、「自主性」という名の「放置」ではダメ。まだまだ発達段階にいるのです。そこの中で伝えていかないといけない事をやる。少し専門的な話もします。頭の中で理解する部分が必要になります。言われた事だけをやるのではなく、「何のためにやるのか」を理解していかないといけません。高校生を指導する中でもっともっと基礎的な事を学ばせる必要があるなと感じています。中学生に教えるような基礎の基礎をきちんと教える機会が必要なのかなと。土台をしっかりと作らないとその上に積み上げるモノがなくなります。

私が不在の時にうちの選手が練習をしていました。その様子を見た親しい指導者が「先生が居なくてもきちんと練習していますよ!すごく変わりましたね!」と連絡をくれました。いや、ありがたい。そういう目で見てくれているのです。kanekoの所の選手だから少し気にかけてもらえる。そして、私にやらさらる練習ではなく、自分達のためにやる練習に成長してきている。まだまだ力が足りない部分はありますが、確実に変わってきていると思います。成長段階で一番変化があるのは高校生かもしれません。

「鉄は熱いうちに打て」です。一番適した時期があるのだと思います。そのタイミングを逃してしまったらなかなか強くなることはできないのです。強くなるだけではなく精神的な成長をすることができない。技術的な指導だけではなく「心」の部分をきちんと指導していかないとダメだと思っています。

中学生、高校生は多感な時期です。私の指導を素直に受け入れられない選手も出てくるでしょう。「嫌な先生が転勤してくる」という話があったというのも聞きました(笑)。前の記事にも書きましたが同じことをしていても「良い」と感じる者もいますし「悪い」と感じる者もいる。「不平等だ」と主張する者も出る。何を持って平等なのかという話にもなってきます。価値観の部分も出てくると思います。自分の中での「正義」を貫く事で嫌な思いをする人もいる出てくるのかなという気はしています。万人に受け入れられる気はありません。こうやってblogなんかやっていたら「言っていることとやっていることが違う」と批判されることもあるでしょう。仕方ない部分だと思います。

陸上競技を通して人生について考える(笑)。何をやっているんですかね。でもそれが最高に楽しいのです。その中で多くの出会いもあります。そこから学ぶことも多い。貴重な経験をさせてもらっているなと思います。

雑な文章ですね(笑)。お許し下さい。
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