火曜日。この日が合宿最終日。朝から色々なトラブルがありバタバタ。他校の先生にご迷惑をおかけすることに。私はコーチだったこともあり、トラブルが発生した時に対応できない部分があります。申し訳ない本当に申し訳ないなという感じです。
練習自体は9時半から11時50分まで。これはなかなか時間がタイトです。練習場所がサブトラだったのもあります。歩いて5分はかかるのでそれも考慮して練習をしないといけません。ハードルの分割走をメインにしたかったのでそれに対してどれだけのアップが必要になるかという部分です。
アップはかなり省略。バランス系をやってハードル股関節をやって。本当はドリルなどもやりたかったのですがそんな時間はありません。メイン練習にどれだけ時間を割けるかというのが大切。フリーアップの時間をある程度作っていきました。1台目までの入りも含めてです。トータルで練習ができる時間が1時間程度だったかなと。
今回は分割走。前日までに1台目までの入りと歩数の切り替えをやっていました。今度はより実践的に正規の距離で正規の歩数で練習。一気に7台目まで走ると2本程度しかできないと思います。1時間で数本やるというのは難しい。ダメージもありますし。そこを考慮しての練習です。4台目まで走ってから一旦止める。そこから3台目の所まで戻る。この時間に少し回復させます。で、4台目を越えて5台目までを正規の歩数で走る。5-6台目で歩数が増えるのでハイスピードで歩数の切り替えを行う。そして利き足に戻すという練習。
このパターンは5台目まで17歩、6台目7台目が18歩の選手です。他のパターンの場合はまた別の形になります。3台目まで18歩、4台目から19歩の選手であれば歩いて戻って3台目までやらせます。すでに最初の練習で18歩から19歩への切り替えの練習をやっているので、18歩の逆足の練習をする方がいいからです。一律にやるのではなくて選手の状況に応じた練習ができるといいなと思っています。
これまでやってきた練習の総まとめです。もちろん疲労感がありますし、筋肉痛にもなっていると思います。他県の選手に聞いてみると上半身が筋肉痛になっているようでした。逆足などの練習の中で力みがあったり、上半身のブレを抑えるために知らないうちに身体を使っているのだと思いますね。
19歩の選手、やはり詰まってしまいます。ハードルの手前でちょこちょこになって減速する。ハードルロスが大きい選手の特徴だと思います。今回はある程度調整ができたのではないかなと思っています。問題は17歩で行くことを目標にしていた選手が届かなくて19歩でちょこちょこになってしまう部分です。「できるだけ逆足を使わないように」という指導があるようです。選手には伝えていますが、最優先は普段練習を見ている顧問の先生の指導です。その中で逆足を使わないようにと言われるのであればそれに従う方がいいと思います。私が何かを強制するのはおかしいので。
少し話をしました。17歩で3台目まで行ってそこから19歩にすると。そのパターンで練習をするのですが最初から届かなくてちょこちょこになっています。大幅減速。これでは何度やってもタイムは期待できないと思います。ロスの幅が大きすぎます。1本目をやって全くできないので「このままではタイムは出せない」という話をさせてもらいました。厳しいようですが走力があったとしてもこれだけ減速していたら戦えないと思います。本人もそのことが分かっている。「18歩を使っていきたい」とのこと。逆足の練習はほとんどやっていないのでどれだけできるか分かりませんが、これから先のことを考えると必要不可欠です。
ヨンパをやる。このスタート時点で「逆足の習得」は必須だと思っています。当たり前の話なのですが、なかなか普及しません。得意な足ばかり練習して逆足をやらない。前半はそれで良いかもしれませんが、レース途中で絶対に切り替えが必要になってきます。そこから目を背けて練習を積んでも間違いなく頭打ちになります。苦手だからやらない、ではなく必要になるから時間をかけて習得するというのが必要なのです。
今回話した選手はこれからのことを考えて学校でも逆足の練習を取り入れたいと話していました。本当はこの手の練習を冬季練習に入る前にやれると良いのだと思います。逆足を習得するための練習がどのようなものなのかを理解してやっていく。股関節周辺の強化にもなります。
トップタイムを待っている選手も逆足が苦手。というか、元々ハードルが苦手。春先に試合で見た時よりは良くなっています。17歩から19歩に切り替える予定にしていたようですが、話をする中で1回だけ逆足を使うという流れになりました。この子のすごいところは「上手くない」のですが、間の時間を使って逆足のイメージをひたすら作っていました。限られた時間の中でどうやって上手くなるか。前日の8歩ハードルではある程度のレベルにまでなっていました。1回だけ使うなら許されるかなと。この日はスピードが出ているのでなかなか上手く調整できません。踏み切れないことが大きな原因かなと。他県の選手ですし、間違いなくインターハイを狙うときにはライバルになります。こういう性格ですから目の前で一生懸命やろうとしている選手に対して適当に対応できません。
ここでも「抜き足」のことが気になりました。本当に「抜き足」が前まで来ません。これではぶつけて転倒してしまう危険性があります。普段からの練習のなかでもっと修正しておかないといけないんだろうなと。こういう合宿では一時的にやることになります。本当はこの手のことを各学校で理解してもらってやっていくことが必要なのだと思いますね。これまでやってきたハードル練習会。これから先はどうするか。ニーズがあるならやる方がいい気はしています。普及という意味でも。
例の如く、時間が足りなくなってしまいました(笑)。最後の1本は6台目まで一気にいってしまうことにしました。本数的には5本くらいはやっていたので疲労度はあると思います。10分に1本でしたから。その中でもやっておく。やめてもよかったのですが「最後に1本いきたい」という強い申し出があったので。風が安定しない中でしたがしっかりと走っていました。
うちの選手は4台目まで17歩で切り替えて18歩のパターンで行く予定でしたが、向かい風が吹いたので少し大きくなってしまって上手くまとめられませんでした。こういう状況なら3台目まで17でそこから18歩に切り替える方が良かったでしょうね。咄嗟の判断が出来るようになるか。逆足が他の選手の利き足よりも上手いので4台18歩で押していきたいと思っています。63秒台を出すためには必須かなと。
もう1人、今年からヨンパに参戦する選手。とにかく大きい。向かい風、疲労度もあってどうかなと思いましたが5台目まで16歩(笑)そこから17歩に切り替えて少し詰まる。笑えてきました。最後まで待つのかどうか分かりませんが、ヨンパへの適性はあると思います。高いレベルでチーム内で競り合えたらと思っています。勝ち負けだけではなく複数人でインターハイに行くためにどうするか。ここだけを考えています。
個人的には良い練習ができました。選手がどのように感じているかは分かりませんが。こういう機会をありがたく思います。私自身が刺激をもらった気がします。
一応、集合写真を載せておきます。個人情報などの問題が出てくる場合は削除します。小さい写真になりますが。
岡山で再会できると良いなと思います。山口県からは7人参加しています。1人は間違いなく出場できません。うちは県総体表彰台独占、中国大会3人入賞を目指します。少しずつ。できることを。