kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

岸辺露伴は動かない

2022-12-31 | 陸上競技
ここ数年、年末に見ていた番組があります。「岸辺露伴」を主人公としたドラマです。元々JOJO好きでした。スピンオフのような漫画も何冊か発刊されていたのでそれは読んでいました。






2年前に実写化されるというのがあって調べてみるとノベライズされていました。先にドラマを見たのですが、最高に面白いなと感じたので翌日に近くの本屋まで歩いて買いに行った記憶があります。2年前にそれを2冊読んでいました。

昨年も何かと重なっていて三夜連続のドラマのうち2話分は録画で視聴。これも面白かった。

で、今年は完全に忘れていました。ふと思い出して検索してみると27日、28日のニ夜連続で放送していました。慌てて見逃し配信で2話を視聴。本当に面白いので連続ドラマにして欲しいくらいです。元々ダークファンタジーが好きなのでこういう物語は最高に面白い。これは好みが分かれると思いますが。


で、本屋に寄った時に見てみるとまたも新しい小説が発売されていました。「岸辺露伴は叫ばない」「岸辺露伴は戯れない」の2冊に続いて「岸辺露伴は倒れない」です。ここ数ヶ月本を読んでいませんでした。半年近く読めていなかったのかもしれません。久しぶりに本を読むことができました。






頭の中で映像をイメージしながら読んでいく。この辺りが小説の面白い所です。最近語彙力がなくなってきているのも本を読まなくなったからなのかもしれません。

本を読みたいなと思いますね。その中から得るものは多い。現実に起きていることを認識しながら、本の中から様々なことを感じ取る。これは至福の時間なのかもしれません。

たった1冊の小説と50分強のドラマを2つ見ただけですが。心が動きます。忘れかけていた感覚なのかもしれません。

良い時間を過ごせました。
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saino合宿2

2022-12-31 | 陸上競技
思うことを。

どこかで限界を超える練習というのは必要かだと思います。毎日そんな練習をしていたら身体が持ちません。しかし、時として「滅茶苦茶な練習」というのが必要だと思っています。綺麗な練習をすると見た目は良いですが、やはり小さくまとまってしまう気がします。限界値を上げるというのが今回の合宿では大きかったかなと。

完全にお任せの形でやりました。私自身はその場に居なくても大丈夫な感じもありました。こう考えると普段の指導にも必要なのかどうかという気持ちもあります。前の記事にも書きましたがかなりの量をやりました。途中少しだけ声かけをしましたが、それさえもしない方が良いのかなという感覚になっていました。客観的に見てどうかを感じる。これはどこの場面でも同じなのだと思います。

今回は千葉でクラブチームの運営をされているonsさんも参加されていました。関東の方の状況を聞く機会もありました。東京では公立高校に進学する生徒の方が少ない。大半は私学へ。そうなるとクラブチームで中学時代からやっていって休む間も作らずに高校に進むことができる。私学の中学からそのまま高校へという流れもあると思います。この差は大きいなと感じました。地方は遅れている。実際に部活動の地域移行が難しくなっています。これは都市部も同じようです。真剣に考えさせられます。

走り込みの様子を見ている。かなりダメージが蓄積して足が痛くなっていた選手も多くいました。普段はスパイクでスピードを上げて走る練習をします。今回は走る量も多いのでシューズでの走練習でした。かなり前にも書きましたが、高校生も高いスパイクを履いています。アンツーカーで使うスパイクでさえオールウェザー用を使ったり。こうなるとダメージが大きくなる。もっと安くて使いやすいスパイクでいいと思っています。何かしらのプライドがあるのかもしれないですね。それにより故障するリスクが高くなります。そのここをどのように受け止めるかだと思います。

限界を超えるための練習だったので補強はほとんどやりませんでした。この辺りのことを聞いてみれば良かったなと今更ながら反省しています。本当に見るだけになっていて詳しい話を聞く機会を失っていました。今回のような特別な練習だけではなく普段の練習スタイルがどうなっているのか。多くの情報を直接聞くというのは大きな話だと思っています。そこまでアクティブに動けなかったのは自分の中で理由を考えないといけないですね。私自身がダメだなと思います。

前から色々と感じることがあります。指導するって何かなと。この1年間、なんとなく見過ごしてきたこともあります。私がメインで指導している訳ではないので、余計なことを言うというのは良くないなと。立場をわきまえるというのも必要だと思っていますから。合宿などをやってみると足りない部分が見えてきます。もちろん良い部分も。細かいことを言う方が改善はされるでしょうが、それでは自主性が育たない。「自主性を育てる」というテーマの中で活動をするためには、細かいことを言い過ぎるのはマイナスになるのかなと感じています。ここも難しい。

他県の選手は能動的です。自分達に必要だと感じたら質問しに行ったりと言われなくても動いています。県民性もあるのかもしれません。そこの部分が変われるかどうかというのもこういう合宿の刺激の一つだと考えています。他県の選手の様子を見て変わることができるか。

本当に私は居ても居なくても変わらないなと改めて感じました(笑)。陸上競技と自分の関わり方について考えたいなと思います。誰かの役に立てるのか。それは必要とされるのか。指導ができるから指導をするというのではなくて。クラブチームのような形でも良いのかもしれないし、どこかで指導を必要としている所でジプシー的な指導をするというのもアリなのかなと。もっというと本当に陸上競技の指導をする必要があるのかという根本的な問題さえ出てくるのだと思います。

本当にこのままあと20年過ごすのか。時代が変わってきていて、求められることも違ってくる。そうなると今のままの生き方では適合しなくなるのかなというのもあります。指導するのが当たり前だと感じながら生きてきたこれまでの生き方の見直しをしないといけないのかなと言う気もしています。「ハードル練習会」に関しても本当は自分が「やらないといけない」と思っているだけで「やらなくても良い」ことなのかなという気もしています。次回はやる予定ですが、それ以後計画的しないといけないのかなという気持ちになっています。

陸上競技と自分の関わり方について考えていきたいと思います。改めてそう考えることができた合宿でした。自分がやること、やらないといけないことって別にあるのか。一度きりの人生ですから「陸上競技」とは違うモノもあるのかもしれない。私のレベルで「指導者」というのも違うのかもしれないですし。指導者として相応しい人は県内にもたくさんいるんだろうなと思いますし。

感じたことを記録しておきます。
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saino合宿

2022-12-30 | 陸上競技
全く更新できず。まー自分にできる範囲でできることを。

26日から28日まで2泊3日で広島のsainoへ。昨年も参加させてもらう予定だった合宿がコロナの影響でできなくなっていました。今年は実施ということなので参加させていただきました。何年間も合宿というものができない中でやっていました。昨年は中止になったのでセミナーパークで何校かで合同練習をやりました。が、結局ある程度のところでこちらも妥協してしまう部分があって追い込みきれなかった気がしています。今年は「殻を破る」というテーマの中で走り込みを。

自分でやることが多くなっていたので他の指導者が指導する場面を見るという機会が劇的に減っていました。色々なことを思いながら見ることができました。動きに関して自分自身の考え方の再確認もできたと思います。本当に久しぶりに「他の指導者に任せる」というのができました。

とにかく「走る」というのがテーマでした。想像を絶するくらい走りました。1日目の午前が5人1組で100mのエンドレスリレー。午後から150m×10本を3セット。2日目の午前が40秒走×3本2セット。午後からサイコロを振って出た目の距離を走る。400が2つ、300が3つ、100が1つ。とにかく走っていました。最終日は200m×3のリレー。設定タイムをクリアできなかったら追加。最小で9本最大で15本という感じでした。

とにかく走る。こういう機会があるというのは人生の中で大きな部分だと思います。1人ではできない。場所が変わり多くの人がいるからそれができる。動きや感覚というよりも「限界を越える」というのがあったと思います。1人では絶対にできないことだと思います。それでも周りに人がいて、他県の選手がいて、諦めずに走っている人がいる。雰囲気でやり切れるところがあったのだと思います。

これが「この場限り」になるのか「次につながる」のかば大きな話だと思います。特別な場面であれば人は頑張れます。一時的なピークがきます。それが次にどう繋がるのかというのが大きいと思っています。

自分が普段未定は選手が多くいると「シビア」にならないところが出てくると思っています。どうしても甘くなってしまう。そうではなく「他の指導者」が見ることで関係ないから決めたことをやり切るという感覚になれるのだと思います。「尋常ではない量をやる」というのは簡単なことではありません。止めさせてしまう可能性が出てくるからです。それをしないという厳しさが持てるかどうか。そういう部分も今回の合宿では感じることができました。

また書きます。とりあえず記録しておきます。
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理不尽な世の中

2022-12-26 | 陸上競技

どれだけ更新するのかは微妙なところですが。記録として残しておきたいなと思う部分はあります。


全国的に「最強寒波」が来ました。激寒です。通勤に1時間10分以上かかります。高速道路を使えないので常に下道でこの時間。流石に疲労感があります。高速道路の1時間とは全く違うんです。多くのストレスを感じていますが。


今回の寒波の影響で「通勤困難」になるなという感じがありました。木曜日は完全に諦めて息子の家に泊まろうと考えていました。息子が入院して不在のため単独で宿泊になるという感じでした。息子の許可を得て宿泊道具を持って自宅を出る。が、職場の近くまで来て「そういえば鍵がない」ことに気づく・・・。最低です。このタイミングで同僚から連絡があり「舎監を変わってもらえないか」とのこと。ラッキーです(笑)。


前任校で雪が降ってかなり交通状況が悪くなったことがあります。自宅を5時くらいに出て8時前後に到着するという状況でした。通常30~40分かかる場所にありましたから多くのストレス。今回は通常で1時間以上かかる場所に職場があるので、半端なく時間がかかる予想がされていました。舎監になったおかげでそれを回避できる。朝散歩をしていましたが6時過ぎの時点ですでに車が多くなっていました。案の定、その日は2キロ進むのに40分かかったと。宿泊していなかったらどうなっていたことか。


更に金曜日も天候不順。回復すると期待していましたが全くダメ。打ち合わせで娘の家に宿泊してもいいという流れになっていたようです。個人的には娘の家に泊まるのはちょっと・・・。本人と連絡を取りながら話を進めましたが、やはり娘の家に泊まるのは気が引けるので湯田に宿泊することに。今は割引があるのでそれを利用して格安で宿泊できました。クーポンも3000円分もらえたのでこうなると「無料」で宿泊したくらいの話になります。クーポンは使うタイミングがなかったので娘に渡しました。宿泊当日と翌日しか使えないので。娘の食費に消えていきました(笑)。


こうなると本当に不便だなと思います。通勤時間が長すぎる。万が一渋滞に巻き込まれたら半端なくストレスを感じることになると思います。今のところそれを避けて活動できていますが、今後どのようになるのか分かりません。せめて「高速通勤」を認めてもらえれば多少なりと違ってくるのでしょうが。


元々の条件が「高速通勤ができる」という話でした。完全にやられた感があります。仕方ないといわれたらそれまでですが、やはり「おかしい」気はします。教員になる人が少ない。これは「魅力」がなくなっているからだと思います。滅私奉公。これが当たり前になっていて「生徒のためにやるのは当たり前」と考えられています。個人を犠牲にして働くのが教員の仕事だと思われる。


なんかかなり理不尽な気持ちになったので木曜日と金曜日は「年休」をとりました。もちろん、仕事はします。が、ほとんど年休が取れない状況で余ることになります。これを買い取ってくれるわけでもない。実際に授業などもあるので「休む」ということも難しい。意味は全くないのですがそれに対する「反抗」という意味で「年休」にしました。


ネットニュースに「生徒の皆勤」について書かれていました。コロナの影響で少しの発熱で「出席停止」になります。あくまで「出席停止」なので「休み」ではありません。何日休んでも「出席停止」の扱いなので20日休んでも「皆勤賞」がもらえることになります。これって意味ある??という感じですね。その記事には「教員がアイドルのコンサートに行くために年休を取る」というのは「あり?」という感じでも書かれていました。別に年休を取って休むのだから問題ないと思います。たとえ話が「アイドルのコンサート」というのが微妙なところです。別に「アイドルのコンサートに行くから休みます」と公言する必要はないと思いますが(笑)。しかし、これは「問題ない」という話です。誰かに何かを言われる筋合いはない。これまでの「職場環境」であれば「生徒が授業を受けているのに休んでコンサートに行くというのは不謹慎だ」と言われていたと思います。今でもそうでしょう。しかし、これは「権利」であって誰かに何かを言われる筋合いはない。


「ラーメンを食べに行く」のは「良い年休」で「コンサートに行く」のは「悪い年休」なのか。それって完全に「毒されている」と思います。同じ「年休」なのでどう使うは人それぞれなのではないか。そこに対して他者が「あいつは休んで遊びに行っている」と批判するのは間違っている。でも、実際はそんな雰囲気があるのだと思います。「教員憎し」という人もいるでしょうから。


こうなると「生徒が休む」ことに対して「出席を促す」ことがこれから先必要になるのか。クラスで少し話をしましたが、結局は「自己責任」だと思います。休んで遊びに行く。これは「怠学」と言われる。きちんとやることをやらないことに対して「罰」が与えられます。が、これから先それがどれだけの「拘束力」を持つのか。義務教育とは少し違うのかなという気もしています。高校生が「やりたくない」と思って勉強をしない、学校を休むのであればそれは最終的に「自己責任」でいいのではないか。その代わり、「学校推薦」の時に「この生徒は自信をもって薦めることができない」という理由で「推薦をしない」という判断もできるようにする。それくらいの変革があってもいいのではないかなと思っています。これは個人的な考えですが。


何でもかんでも「学校の責任」とされるのは違う。そして教員にとって「自分の時間」が認められないのも違う。過剰労働があっても「生徒のため」と言われて正当化される。どう考えても「無駄」なことも、「生徒のため」と言われて実行される。本当に「生徒のため」ですかね?自分自身が「やってあげている」という満足感を得るためにやっている部分がないでしょうか。これはどこの職場にもあることだと思っています。「やりがい搾取」という部分はどこにでもある。それを「おかしい」と批判すると「あいつは・・・」と逆の批判が入る。


閉鎖的な社会だと思います。これは学校現場だけではなく多くの場面で。コロナの影響で多くの活動が変わってきました。それで「成り立っていた」にも関わらず、また「元に戻そう」とする風潮が見られる。時代は変わる。「流行」があるのです。「不易」だと思っていたことは、自分達の「思い込み」だったという部分も多くあると思っています。「古き良き時代」という部分。今は現状に即していないことも多々あるのかなと。



何の話か全く分からなくなりましたが(笑)。良いんです。書きたいことを記しておきます。

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ハードル指導のこと

2022-12-25 | 陸上競技

思うことを。


ハードル練習会を実施しました。昨年は県内でハードルのことが十分にできない選手が複数見受けられたのでそのままにしておくのは良くないという想いで始めました。前任校の選手も見れるというのもありましたし。


今年は「中高」で一緒にというのもあります。高校で言えば一応、男女共にハードルに関しては本校の選手がトップとなりました。特別なハードル練習をしているわけではありませんが。まだまだ課題のほうが多い気はしています。それでもトップに選手がいるというのは「意味のある」部分なのかもしれません。


しかし、今のレベルでは戦うことはできません。県全体のレベルが低いので県でトップに立っているだけの部分があります。このままでは間違いなく来年中国大会で予選落ちをして終わってしまいます。それは面白くない。何とかしたいなというのがあります。


土曜日のハードル練習会の後に本校の選手だけを残して少し話をしました。私が今考えている「目標」についてです。実現可能だと思っているのできちんと話をしておこうと。


2年生は指導に関わって2年目です。まずは2年生が最優先だと思っています。男子は1人しかいませんから県総体2種目優勝。きちんとやれば可能だと思っています。スプリントが全くないというのが問題点ですが、ハードリングに関してはある程度の水準まで来ています。なんとかこの冬で走力を上げて中国大会で54秒台に入る。今は400mが54秒台ですからかなり高い目標になると思います。ハードリングが上手くても結局走れないと意味がなくなってしまいます。


女子に関しても。女子に関しては100mHと400mHで表彰台独占。これが最低条件として挙げました。両種目とも今のトップは本校の2年生です。2位とはかなりの差があります。ここは安泰。が、このままではこの2年生が伸びないと思っています。本人にも話をしましたが、自己ベストを出したのは県総体の決勝です。中国大会に行けるかどうか分からない状況の中で追い詰められて自己ベスト。65秒99を出したので中国で64秒台、秋には63秒台という感じで考えていましたが67秒台で終わっています。結局、県内で競争することがないからだと考えています。普通に走れば「勝てる」のですから。性格的にも「後がない状況」を生み出すほうが良いのではないかなと考えています。


秋の大会が終わってから100mHをやりたいという女子がでました。スプリント強化のためにもハードルをやっておくほうがいいだろうなと。元々、ハードルが跳べるタイプの選手。走りに癖があるのでそれを修正するためにもハードルは必要かなと。何とか来年の早い段階で14秒台を出させてインターハイ路線に絡めればと思っています。


400mHに関しても今色々考えています。まだ確定ではないので細かくは書きませんが。400mHをやるという選手が4人になるかなという状況です。そうなると4人目は県総体に出場できません。最初は「出場枠」の問題で3人以内に収めようという感じではありましたが、これから先のことを考えると「先送り」にするのは勿体ないなと思っています。


県で4番目の記録を持っていても学校の代表になれない。出場できれば中国大会は間違いないのに「枠」の中に入れない。そういう状況が生まれるほうが「競争」が生まれるのではないかなと考えています。毎日の練習が「競争」になることで質が上がります。しんどいところで周りに「同じ種目」の選手がいることで「絶対に負けられない」という気持ちが生まれるのではないか。そう考えています。2年生に勝たせてあげたいなと思っています。が、そのためには「追い詰められる」ことも必要かなと。他校のレベルアップを待つのではなく、自分のところで「競争」が埋める状況を作れればいいなと。


ここに関しては色々な考え方があると思います。これまで1位だった選手が「負けたらどうしよう」という不安で競技に集中できないのではないか。上級生を大切にしないといけないのではないか。それぞれの立場で考えると正解がどこにあるのか分かりません。2年生の女子には話をしていますが、「誰が400mHをやっても自分自身がインターハイに行けるだけの記録を出せばいい」と思っています。64秒台で県で優勝したところでインターハイには届きません。63秒を切るくらいまで行って県で2位であればチャンスが出てきます。「県で勝つ」ことだけを考えるのかどうかです。


この日、ハードル選手には話をしました。「誰が1位になっても良いのでまずはインターハイ出場できるだけの記録を出す」と。まー2年生が手を挙げて「私が勝つ」と言っていましたが(笑)。これに1年生が遠慮していたら勝負にならないと思います。簡単な話です。今2年生女子が中国ランキングで6位だったと思います。その2年生に勝てば自分が「ランキング6位」になります。インターハイに近づける。先輩だから勝てないと思っているような選手は結局、強くはなれないと思います。もちろん、2年生が最優先で強くなってもらいと思っています。が、そのためには1年生が強くならないといけない。


きちんとできれば63秒台で3人そろえることができるのではないかと考えています。県で表彰台独占、中国で決勝に3人残って3人でインターハイ。夢みたいな話かもしれませんが。それくらいのことを狙わないと面白くない。選手のレベルアップのためには「競争」が必要。400mが62で走れるようになっている1年生もいます。59秒くらいで走れるようになってハードルロスが3~4秒くらいで納まれば十分可能だと思います。それなりに走れるというのは大きいですから。


この冬の取り組みがどうなるかだと思います。できるだけ質の高い練習ができればと思っています。特に女子に関しては週に3回程度は別メニューでやらせてもらっています。どのような形で貢献できるかかなと。無駄を省いてできるだけ早く動く。有酸素系の練習にもなります。のんびりやっていたら「時間」がうまく使えなくなります。受け身の状態から抜け出さなければいけないと思っています。ぬるま湯の中に浸かっていては勝負になりません。学内で勝ち上がることがインターハイへの近道になるという感じにならないと。人数が多くなくてもできることはあると思います。


将来的に「スプリント、ハードルをやるために」と選手が集まってくれる学校になればいいなと思っています。県内で「棒高跳び」をやるならnykに行く。それ以外の選択肢はないというのが今の状況です。他でやっても結局「棒高跳びをやっている」だけにしかならないからです。それと同じように「スプリント」「ハードル」をやるなら他に選択肢はないという感じになれば、これまでとは違うかなと。それを私がやるのかどうかは未知数です。それでもある程度の道筋は作っておかないといけない。


まとまりませんが。話した内容とプラスアルファを記録しておきます。最終目標は「日本一」です。そのためには400mが走れるようになる必要もあるし、ハードルロスが少なくなる必要がある。工夫次第で勝負できる種目だからこそ「戦いがい」があると思っています。


記録しておきます。

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第3回中高ハードル練習会

2022-12-25 | 陸上競技

記憶が薄れる前に。


土曜日の午後は中高ハードル練習会としていました。翌日から中学校の合宿、高校の中四国合宿があるので参加者は限定的になるだろうなと考えていました。こればかりは仕方ないかなと。多くの人に来てもらえるとありがたいとは思いますが、条件的に難しい感じがありました。


同時に「今年最強の寒波」に見舞われる。高速道路が通行止めになったりと「遠くからくる」というのは難しい状況になったかなと。前日の段階で「中止」もありなのかなと思っていましたが、「やることに意義がある」という考え方で。誰もこれなくても本校の選手だけでもできる。普段の練習の中ではほとんどできないことなのでこういう時にやっておくことは重要だと思います。


参加人数が少ないだろうなと思ってはいましたが、「スタッフ」として複数名に声をかけていました。上述のように交通状況が危ういので来てもらえるかどうかは分かりませんでしたが、社会人2人、大学生1人、教員1人の4人が来てくれました。ずっと考えていることがあります。20代後半から30代にかけてkd先生に多くのことを教わりながらやってきました。「後世を育てる」という視点から多くのことを学んできました。私もすでに46歳です。ある程度のことができるようになってきています。そうであれば若い指導者を育てるという責任があるのかなと思っています。それだけの力があるかどうかは別にして学んできたことを伝達することは必要になるかなと。


これから先は「部活動」として各学校での活動ができなくなるかもしれません。時代の変化に合わせていく必要性も出てきます。今のままのシステムがどこまで続くかは不明。更には高校の指導者に「若い人」がいなくなりつつあります。そこまで「競技」に関心が持てない部分もあるでしょう。自分がやっていなかった競技であれば「指導できない」ということで敷居が高くなる可能性もあります。そうであれば「学ぶ場」を設けることも必要かなと。なかなか「学ぶ」という機会はありません。こういう「練習会」でも遠くから見守る場合や「任せて終わり」というのもあります。これは仕方ない部分かなと。何人かが「興味関心」を持ってくれて指導に関わってくれたらいいなと思っています。


「やる」か「やらないか」を迫られた時に「中止にする」ことは簡単です。しかし、今の流れを止めたくないなと思っています。何人かだけでも練習会に参加してくれるのであればやり続けたい。専門的な指導が受けられない選手も多くいます。そうであれば「学ぶ場」を選手に対しても提供する必要があります。雪ですがやります。


今回は本当に少なかった(笑)。中学生は6人くらいだったでしょうか。それでも来てくれたことに感謝したいと思います。これから先、中学生は来てくれなくなるのかもしれません。それでもやり続けたい。「勧誘のためにやる」わけではありません。私自身、いつまで今の学校にいるかは分からない。「自分のところに選手が集まればいい」というだけでやるならこんなことはやりません。「競技を続けてくれる」かどうかも大きな話になります。そのために「続ける道筋」を作っておきたいと思っています。今の県の方針としては「指導ができる」かどうかはあまり考えていません。「当てはめる」だけなのかなと。拒否権もなく異動になります。「指導を受けたい」と思ってくれる選手が1人でもいてくれたら幸せだなと思います。異動してきて2年目。流石にないとは思いますが。


練習に関しては「これまでの復習」を兼ねて実施しました。基本的に「中高生にできること」を中心にやっています。何度も書いていますが「これをやったほうがいい」という部分は数えきれないくらいあります。全てを教えてあげるというのが選手にとってプラスになるかどうかだと考えています。「知っている」けど「教えない」という部分もたくさんあります。できるだけ単純化して繰り返すことで「変化」が生じる。時間が必要な部分があると思います。


今回は社会人も大学生も参加してくれたので大半の練習に参加してもらいました。人数が少ないこともあり、「実際にやってみて」という形ですね。アップも含めてほとんどのメニューに参加してもらいました。選手にとっては「目で見る」ことで感じられる部分もあると思います。充実したスタッフでやっている感じはあります。


これまで通りやっていって、今回は「壁」を使った練習を。壁に対してリード足のアプローチをする練習です。膝を締めて前方向に進む。「壁キック」のような形です。できない選手は腰が抜けてしまったり、リード足が伸びてしまったりと「やりたい動き」ではない動きをしてしまいます。この練習会の意図は「少しずつ技術を身に付ける」というものです。段階に応じてやっていくことで「変化」が生まれます。ここにかなりの時間を割きました。実践をymd選手にやってもらったりと刺激をもらいながらやっていけました。日本選手権に何度も出場して入賞を果たしている選手です。その選手の動きが見れるというのは子どもたちにとって大きなことだと思います。


この練習の途中で一人捻挫をしたというので私は治療しながら練習を見ることに。ここからはymd選手にやってもらうことにしました。こちらがメニューを作成しているのでそれに合わせてやってくれるという感じでした。感覚的に本人が求める部分と異なるところもあると思います。あくまで「中高生のために」というスタンスで練習会をしていますから、トップ選手の感覚とは異なる流れになっているかもしれません。それでもこちらに合わせてやってくれていました。ありがたいことです。こうやって「私以外が指導する」場面もこういう練習会で増やしていけたらと思っています。


ドリル系をやっていきました。これも前回の復習。リズム系の最後に「ハードルもも上げ」をしました。ハードルの真ん中を越えていく練習です。もも上げのように動き続けながら越えていく。私はこの中で「4のリズム」でやることを求めています。リード足が1,抜き足が2です。3のリズムでやるとどうしてもリード足が着いてから抜き足が着くまでのリズムが落ちてしまいます。ここを保つためには「1234」でリズムが変わらないようにする。間がすり足になってしまう選手もいますが、イメージ的にはもも上げがいいかなと。これも何度かやっていけたらと思っています。


雨が降ってきたのでピロティに移動して「タンブリング」と「1歩ハードル」です。中学生の女子には「タンブリング」が難しかったので高校生と私が横でリズムを作りました。抜き足が遅れてしまうとリズムが作れません。しっかりと踏み切れないと身体が浮きません。どちらもハードルにとっては必要な要素だと思っています。ここをある程度やって「一歩ハードル」で終わり。この練習会で初めてハードルを跳んだという感じでしょうか(笑)。それくらい時間をかけてやっていくことも必要だと思います。この場限りの練習になるのではなく学校に持ち帰ってもらってやってくれるといいなと思いますね。


3時間、きっちりやりました。確かにこれだけやれば翌日からの合宿に影響を及ぼすかもしれません(笑)。本校の選手は午前中に走練習もかなりやっています。この練習会の趣旨としては「走練習は学校で」「技術的なことを練習会で」という感じがあります。中学生にとっては負担が大きいかもしれませんが、高校生は「走ること」も重要です。どちらかというと「走力」が上がらないと勝負はできないと思っています。ここは重要なことかなと。


長くなりました。もう少し書いておきたいことがあるのでまた別に。助けてくれた社会人選手、大学生のおかげてきちんと練習会になりました。感謝。

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エビ水槽の話

2022-12-25 | 陸上競技
1番の関心ごとを。エビ水槽の話(笑)

色々と勉強しながら育てています。本当に奥が深い。水質やバクテリアについて学んでいます。

今は毎日少しずつ水換えをしています。30センチ水槽なので水量が少ない。そうなると硝酸塩の値が自然に上がっていきます。一気にたくさん変えるよりも少しずつ変える方がエビに負担が少ないかなと。本当に繊細な生き物なので環境の変化が大きいとダメージを受けてしまいます。それによりあっという間に⭐︎になってしまう。それを避けるために少しずつの水交換を始めました。

500mlずつ。ペットボトルの上の部分を切り取ってコップ代わりにしています。水槽からペットボトル1杯分抜いて捨てる。そこにカルキ抜きをした水を点滴法で少しずつ入れる。時間はかかりますがこれが一番安定するのかなと。




餌やりもできるだけ控えて。餌をあげるとある程度集まってきます。その姿が見たくてどうしても餌をあげてしまう。が、これにより水槽内のアンモニア濃度が上がったりします。こちらの楽しみというよりもエビの生活を保つ方が優先です。当然の話ですが。

土曜日の朝、水槽を眺めているとエビ達が泳いでいました。これは「抱卵の舞」か「水質悪化」のどちらかです。これはどうか分かりません。水質が一気に悪化していることは考えにくい。様子を見守りたいと思います。

そのタイミングで抱卵したエビが壁面に来たので撮影。






エビはこんな感じでお腹に卵を持ち続けます。孵化する時はここから飛び出していく。最初は卵の色が濃くて黒色ですが時間が経つと少しずつ赤みを帯びてきます。もっと良いカメラで撮ると卵にエビの目が見えるようになるようです。

パッと見ただけで20個以上の卵を持っています。これがきちんと孵化してくれると水槽内も賑やかになるのですが。孵化しても大丈夫なようにもう一つ大きな水槽を準備しています。できればこちらの方が水質が安定するので望ましいのです。最初から大きな水槽にした方が良かったのかなと思いながらも。


エビが何故か水槽内の置物の壁面に集まっています。理由はよく分かりません。表側には広いスペースを作っているのですが表から見えにくい場所にかたまっています。

壁面は掃除をしないようにしているので見えにくいですが。緑苔が生えています。意図的にここは生やしておこうかなと。

エビ生活。かなり癒されています。その反面、気になってずっと見ていたい(笑)

なんとか孵化をしてくれると良いのですが。これまでの反省を活かして育てていけたらと思います。
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戦うためには

2022-12-24 | 陸上競技

思うことを。

 

タイトルにも書きましたが「戦うために」何をするのかというのは重要だと思っています。単純に「練習をすればよい」という話ではない。色々と思うことがあって、前任校のハードル選手に連絡を取ってみました。この選手は「強くなりたい」というのが前面に出る選手でした。どのような取り組みをしていたのかを確認してみようと。詳しい内容は「企業秘密」ですが、担当している本校のハードルをやる選手には伝えました。これを見てどのような行動になるかだと思っています。

 

最近も書いた気がしますが、この選手は1年生の時は16秒7くらいだったと思います。最後まで3歩で走れない。「ハードル練習がしたい」と何度か申し出がありましたが、「足が速くなるまではダメ」といってほとんどやらせていませんでした。100mが14秒6くらいかかっていましたから。冬の練習に入った時に「来年はハードルで勝負」というのを伝えました。練習の中にハードル走をかなりの頻度で取り入れる。走りの中のハードルですから。

 

しかし、「基礎的なこと」をやる時間は午後の練習には入れないようにしました。時間が足りなくなるからです。本人から「朝練でハードルをやってもいいか」という申し出があったので「ドリルのみ」を許可。勝手に跳びまくる可能性があるので、足の負担なども考えて「ドリルのみ」と。早くからきてずっとやっていました。好きなんでしょう(笑)。見ていてもこの冬で「間違いなくいくな」という手ごたえがありました。できれば14秒台に入って県トップを狙わせたいなという感じまでありました。異動があって毎日は見れませんでしたが、ことあるごとに練習を見させてもらいました。

 

で、3年生の中国大会では14秒4までいきました。1年生の時の100mよりも速い(笑)。すごいことです。ここには間違いなく「要因」があります。「練習内容」というよりも「本人の取り組み」だと思いますね。練習メニューに関しては私が残していったものがベースになって実施されていました。そこは沖く変わっているわけではない。毎日細かく技術的なことをやっているわけでもない。それでも14秒4です。今はレベルが上がっているのでこの記録ではインターハイには行けません。が、中学時代の実績などを考えると「誇らしい記録」だと思っています。

 

そして、ここには間違いなく「理由」がある。この「理由」に関してはきちんと把握しておきたいなと。

 

どのような朝練習をしていたのかの確認をしました。言いつけ?を守って走るのではなく「ドリル」中心にやっていたようです。メニュー的にはドリルと補強を実施。それを毎日毎日ずっとやっていたようです。かなりの量なので朝できたのか?と確認すると「早く来て時間ぎりぎりまでやっていた」とのこと。「基本的なことをやる」時間が足りないと判断して朝しっかりとやる。時間が足りなくなりそうだから早く来てやる。このことは以前の私であれば「当たり前」の話でした。今はそこまで言わなくなっていましたが、やはり「戦うために」必要なことはあると改めて感じました。

 

この選手が「すごい」部分は「朝練をやっていた」ことではありません。自己分析して「ハードリング」の向上のためには「ドリル」が必要。でも、足が速くないと勝負できないので午後は「走練習」をする。さらにハードルに必要な体幹が弱いので朝の段階で不足分を補う。ここまで考えて朝練習を組み立てていたことです。自分で「必要だ」と感じたからやる。もちろん、最初は私に強制的にやらされていた部分があるかもしれません、しかし、途中からは「自分のためにやる」という考え方に変わていたから私が異動した後もやることができていたのだと思います。

 

さらには「かなりの量」を毎日毎日継続的にやることができたという部分。努力する才能があるのだと思います。強制されているわけではないのでやらなくても誰かに何かを言われるわけではありません。しかし、「戦うために」と考えて「絶対にやり続ける」という姿勢が身に付いた。性格的にどんなことがあってもやり続けていたと思います。黙々と自分のための練習を毎日毎日、朝早くからやり続ける。それが「14秒4」という結果につながったのかなと。


世の中で評価されるのは「インターハイに進んだ」とか「全国で入賞した」という目に見える結果です。当たり前の話ですが。しかし、16秒7くらいかかっていた普通の選手が3年時に14秒4で走るというのはあまり聞かない話です。そのことに対する評価は低いのかもしれませんし、目立たないから言われないのかもしれません。しかし、ほとんどの選手はそこまでたどり着けません。結果を残したのかどうかはどの視点で見るかだと思います。県のレベルで決勝を目指していた選手が中国で戦うレベルに達したというのは誇らしいことだと思います。

 

結局は「どんな練習をするか」ではないと思っています。どれだけ「能力」が高くても「継続的に取り組める」選手にならなければその才能は開花しません。そこはすごく大切な話だと思っています。この選手のすごいところは「自らやる」という所です。誰かに言われたからやるというのではなく、自分が必要だと感じたからやる。全て自分に返ってくる。もちろん万人にできることではないですが、それをやらないと結局は戦えないという証明だと思っています。


最後は指導者とか環境とかではない「本人がやる気がどうか」だけなのかなと。まー思うことを書いていかないといけない。良い指導=技術指導という等式だけではない。本人が「その気」になって取り組んでくれるか。それに対してどうアプローチするかなのかなと。我々は走ることはできません。試合に出て戦うのは選手自身です。その人達が「戦うために」と思ってくれればあとは勝手に強くなるのかなと。逆に力があっても「自分は戦える」と過信していたら逆転される。置いていかれる。実際に何度も見てきました。


戦える選手になる。そのための情報は提供します。それを受け取る側がどう感じるかだと思います。


記録しておきます。

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短距離練習会~短短女子~

2022-12-22 | 陸上競技

練習会のことを。

 

午後からは他にも指導者が集まったので細分化して実施することに。短短の女子を担当させてもらいました。合宿などでも「短短女子希望」といつも申し出ていますが、ハードルを担当することが大半です。仕方ない部分もありますが。

 

練習時間が2時間半になっていました。雪がぱらつく中、タータンでスパイクをはいて走りまくるというのもどうかなと思っていたので、「走る練習は学校でやってほしい」と伝えました。この場で「走練習」を中心に行ってもあまり意味がないかなと。どこでもできることをやるのではなく、「ここでしかできないこと」をやっておきたい。これもひょっとしたら私自身の「エゴ」なのかもしれませんが。

 

本当に「指導観」が大きく変わってきた気がします。「指導」することも「人とのかかわり方」も。これまでとは違うなと。歳を重ねたというのも大きく影響していると思います。後輩を育てておきたいというのもありますが、なかなかそこまでいきません。これから先の「県の強化」のことを考えるとやっておきたい。が、これも「望む」「望まない」があります。強制的に「指導」について何かをしても、「求められていない」のであれば意味がなくなります。「どうしたらいいか」といわれたらできる限りのことを伝えたいと思いますが、こちらから過剰にアプローチするのも違うだろうなと。選手に関しても。

 

「練習会」では参加している選手全員に声をかけるようにしています。せっかく参加してくれているので。が、それに対して「必要としていない」というのであれば別にいいかなと。前の記事にも書きましたが「取り組み方」を教える場ではない。強制的にやる必要はないと思っています。ここも考え方だと思いますが。

 

話が大きく逸れましたが。

 

練習に関しては寒いので体を温めながら。マークを使って遊んだりしました。ここは適当でいいかなと。そこから「軸」と「体幹の締め」を意識するための補強を少し。これもずっとやっています。そこから片足支持とT字バランス。細かい部分をやりながらですね。女子の強化のためには「身体づくり」が必要だと思っています。実際問題「身体づくり」がある程度できれば走れるのではないかと思っています。細かいことをやらなくても。もちろん、きちんとやったほうが記録は伸びると思います。「時間がないのでなにをやるか」と言われたら「身体づくり」と答えます。それくらいの割合だと思っています。

 

ありがたいことに「国体優勝者」も練習に参加してくれていました。国体合宿などを通して関わることができています。T字バランスをやってもらいましたが、中臀筋が発達していました。この部分は他の選手にも見てもらうことに。筋肉量はそれほど多くありません。細身のタイプです。それでも「必要な筋肉がついている」というのはあると思います。姿勢を維持するための筋群があるから潰れずに走れず。「中臀筋」が発達しているから走れるのか、走れるから発達してきたのか。「鶏が先か卵が先か」の話になりますが。やはり「必要」というのだけはわかります。

 

少しだけ足運びの部分を確認。地面に大きな力を加えてから力を逃がさない。それを前方向に変えていくために「片足スキップ」を。瞬間的にタイミングを合わせる練習です。方向を変えて前に進む。遅れると浮きます。できない選手もいますが少し時間をかけて。私も利き足だけお手本を示しました。逆脚は苦手なので見せない(笑)。イメージだけでも重要だと思っています。

 

残り1時間程度になったので「1歩目の飛び出し」のところを。午前中の講義で「慣性の法則」について話をしていました。止まっているものを動かすためには「大きな力」が必要になります。どうせ「力」を使うのであれば、重心の移動を大きくするほうが「慣性の法則」からするとそのあとの動きにつながっていくと思います。小さく速くでは前に進んでいないので後半にエネルギーが足りなくなります。重心移動を大きくすることで無駄がなくなる。

 

1歩目だけを抜き出してしっかりと。この時に「膝の引き出す方向」や「後ろ足を直線的に動かす」「一歩目の接地の角度」なども追加情報として伝えました。どれだけ分かるか。全てを理解してもらおうとは思っていません。ある程度の「情報」は提供してもいいと思っています。それぞれの段階に応じて何をするのかを考えてもらう。必要なことをやる。時間をかけました。競争するのではなく「自分の動きを作る」という感覚で。これくらいなら学校に戻ってもできるかなと思います。

 

最後に少しだけスパイクをはいてマーク5歩を。動きの安定のためです。これにも時間をかけました。たくさんのことをやるというのは限られた時間の中では難しいと思います。そうであれば「できること」を徹底することが重要かなと。それぞれの学校でやることは違っていると思います。何のためにやっているのかを理解してくれると効率は上がります。そのきっかけになればいいのかなと。

 

寒い中での練習でした。なんとかやり切ったという感じでしょうか。次回があるかどうか分かりませんが。あればまた何かできればと思います。必要とされるのであればですが。

 

雑な内容ですか記録しておきます。

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短距離練習会2~実践~

2022-12-21 | 陸上競技

練習会のことを。

 

講義を15分程度実施。本当はもっともっと詳しくやりたいのですが。限られた時間の中でやる。本当は「膝締め」の部分に時間を割きたいところです。ここができるかどうかはすべての部分に影響する。が、この練習に関してはなかなか地味な練習になります。全員がやるというのにはちょっと難しい部分があります。「意識づけ」だけをしておいてから他の動きの中でもやっていければいいなと思っていました。繰り返しになりますが、「膝締め」だけで何時間も何日も必要になります。冬季練習でやってほしい動きですが、「意識レベル」にも差があるので「飽きないでやれる」という形にしないといけないかと。学校の練習とはちょっと違う場面になるかと思っています。

 

「直線的に動かす」ということで「腹筋」の形で「直線的な足運び」をする。身体の前で足を動かす。単純な動きです。そこから「ランジ」の姿勢から「重心移動」と「足運び」をする。補強というよりは「直線的に運ぶ」意識づけです。簡単にはできませんが。ランジの姿勢から後ろの足を前側に運んでくる。前に引き出したときに身体がまっすぐになる。後ろ側にある腰の位置が前側に移動します。「膝」と「腰」の移動が同時に生まれる。中学生などにも意識づけができるのではないかなと思っています。この動きの中で後ろ足の「くるぶし」が軸足の「膝」の横を通る。斜め上に引き上げることで直線的に足が動く感覚を作りたい。

 

何本かはお手本を見せました。翌日に筋肉痛になっていました。大臀筋と太腿の部分が。ほとんどやっていないのに(笑)。結局は意識して練習をすると必要な負荷がかかると思っています。「使う筋群」への刺激と「直線的な足運び」を同時にやっていきます。ある程度やってから今度は「膝の位置」を少し遠くまで運ぶ。そうすると「重心」が前になるので自然に前に進むことになります。それに合わせて「接地」の意識づけもする。

 

前まで運ぶと自然に身体が前に進む。そうなると「足が落ちる」ことになります。バランスが崩れるので。この局面で「締めて落とす」ことができればブレーキがかからないで前に進むことができます。バランスが崩れて前接地になると止まる。真下に入ると進む。ここを「感覚的に理解する」ことができるかどうか。多くのことをやりたいのはあります。が、ここ最近は「抑え気味」に教えるようにしています。単純な動きですから「飽きる」「集中できない」という選手が増えます。ここに対してどうするかだと思っています。繰り返しになりますが、学校の練習であれば「地味でも繰り返す」というのを徹底させる必要がある。が、人数が多くなるとそこまでの「徹底」ができない。「結果的にやりたい動きになる」という感じでやっていくほうが練習会は良いかなと勝手に思っています。

 

直線的な足運びの意識を持たせてから「その場腿上げ」で身体の前で動かす。単純です。

 

足運びを意識させてから「地面に力を加える」「力を逃がさない」という部分の練習を。「反発系」です。まずはその場でのスクワットジャンプ。接地した瞬間に力が逃げないようにする。あまり多くの回数はできませんが、接地した瞬間に「腹圧」を高める。お腹を締める感じですね。そのタイミングで「足首」「膝」「股関節」が接地角度から変わらないようにする。「固定する」という表現をします。力を逃がさない。できたら「両足のその場ジャンプ」をする。ここでペアに肩を押さえてもらって「潰れないようにする」ようにしました。反発をもらって跳ぶのではなく「止まる」ことでその反発がどれくらいあるのかを感じてもらうためです。それを片足にして何回か。両足が同時に接地することはありません。「片足支持」での筋力発揮の仕方ができるかどうかだと思っています。「体幹を締める」感覚を作りたい。

 

で、今度は「力を逃がさない」状況で「反発をもらう」ようにしました。ジャンプです。その場ジャンプを行ってからスティックを使ってのジャンプ練習。練習の流れを把握してもらうと意味がでてきます。その場でやってから少しずつ進む。真上に浮く感覚から少しずつ進む感覚に変えていく。上から下、上から下というのは変わりません。何種類かやりました。タンブリングができない選手は複数いました。タイミングを合わせて片足を浮かせるだけですが。

 

70人くらいいる中での練習なので道具が足りません。ハードルもフレキハードルをもってきていましたが、明らかに足りない。これは仕方ないので硬いハードルも使いました。高さが少しあるので難しい部分もあります。フレキハードルは優秀ですね。こういうドリル系の動きをやるときに使いやすい。

 

その場での「左右の入れ替え」をやる。感覚的にできていない選手がいます。普段やらない動きなのだと思います。ここを伝えることは意味があるかなと。学校に戻って練習するときに少し取り入れるだけで違ってくると思います。ハードル練習会でやる動きをここでも。「ハードルだから」やるのではなく「股関節強化」の意味合いとしてやっています。これに「接地」のポイントなども含めてやっていく。何度か書いていますが「動き」の中で「技術」「感覚」を習得する必要があると思っています。途中でやめてしまう選手も複数。「できない」というのがあると思います。それが「できる」になるように練習をしているのですが、その前段階で止めてしまう。

 

以前であればかなり話をしていました。もう別にいいかなと。本当は「意欲」がある選手にだけ指導をする場面だと思っています。今回は選抜だったこともあり、「行けと言われたから行く」という選手も複数いると思います。あまりにもひどいようであれば雰囲気を崩すことになるので一言話をするところですが、「そこまでしなくていいかな」という気持ちが強くなっています。あくまで「陸上競技」について指導する場所です。取り組みや態度などは「各学校」でやってもらえばいいと思っています。そこまでやる必要はない。「練習会」ですから。これが「合宿」であれば「取り組みの姿勢」も重要です。今回は違うかなと。

 

あくまで「基本」をやりました。走るための「前段階」です。ここがきちんとできるかどうかは大きいかなと。どの種目でも共通して必要な考え方だと思っています。ある程度の幅を持たせながら「基本」を身に付けてもらいたい。ここだけではなく学校でもできるようにしていく。当たり前の話ですが。

 

まとまりのないことをダラダラ書いている気がしますが。記録しておきます。午後のことも少しは書いておきたいなと。また別に。

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