日曜日。国体合宿3日目。かなり数を絞っての練習になっているのである程度の効果が得られます。大規模の練習になるとこちらも目が届きにくくなる。これは仕方ないかなという感じですが。「目的」に応じてどのように取り組むかをしっかりと見極める必要があります。
最終日はメイン競技場から補助競技場へ。風もほとんどない状況だったのでできる場所であればどこでも構わないなという感じもあります。この日はコーチの学校の選手が数名参加。前日よりも少し人数が増えています。国体候補選手は本当に少ないのでどちらかというと「雰囲気づくり」のためにうちの選手たちが貢献してくれている感じでした。
この日は他のコーチにお願いして少しだけうちの選手にも声をかけてもらうようにしました。私が普段見ているのでそれ以外の視点から気づきを教えてもらえることで選手にプラスになると考えたからです。毎日見ていると気づかないことも客観的に見てもらえるとわかることもある。どうしても同じ部分が気になってくるのでそこをどうするか。
練習自体は「補強」から「基本」への流れ。ここは変えません。「軸」「重心」の話の流れの中で「倒立」を実施。うちは普段からやっていますがなかなかできない選手もいます。身体のラインが作れるかどうかも大きいと思っています。自分の走りにプラスになるように取り組む。重要な部分だと。
「基本」に関しては前日からの流れの中で。この日はあえてハードルを使いませんでした。チューブ中心に「膝締め」と「直線的な運び」を。ある程度やってきた選手はそれなりに形になってきました。練習は偉大です。こういう部分を徹底的にやっていくともっともっと競技力が上がるのではないかなと思っています。これは個人的な意見なので「動き」はそこまで重視されないという指導者もいると思います。何が正解で何が間違っているのかは分かりません。目の前の選手のレベルに合わせての取り組みが重要なのかなと思ってはいます。
そこからはひたすら動きの基本を。これも前日の午後にやった部分の復習です。400m選手の「加速局面」について前日話になっていました。この部分をどこかで修正できればなと。ogw先生に専属で付いてもらって確認をしていくことに。国体を見据えてある程度のコミュニケーションをとっていかなかなければいけないと思っています。試合の日だけ見てサポートするのは難しい。準備をしっかりとしていけたらいいのかなと勝手に思っています。
一歩目、チューブ五歩、二次加速スティック。この辺りは前日やっていない選手もいるので確認という意味も含めてもう一度説明しました。「理解」と「実践」。確認しながらやっていきました。ショートスプリントを走るという意味。長い距離をひたすら走れば足が速くなるとは思えません。速くなるのかもしれません。この辺りは正解が見えない部分ですが。私は「段階を追って走りを作っていく」ということが重要だと思っています。普通の選手が速くなるためにどうするか。ここを考えたい。まだまだ細かい部分が疎かになっているとは思います。もっともっと徹底していきたい。
前半マークをやってから中間マークまで。それぞれの課題を説明してから。まだ一歩目で浮いてしまったりする。しかし、最初に比べると「その場足ふみ」状態だった走りから変化は生まれています。こういう部分を「楽しい」と思えてもらえたらいいのかなと思っています。明らかに変わりました。もっと走ったほうが良かったのかもしれませんが。この部分は分かりません。「走り込み」を中心にした合宿にするのか、「基礎の徹底」を中心とした合宿にするのか。これによって練習内容は大きく変わります。今回は後者でした。選手にどうだったのかをもっと聞いてみればよかったなと思います。
午後からは補強。基礎筋力を上げていくというテーマもあります。「基礎」的な「技術」と「筋力」は両輪だと思っています。最初はゲーム性を入れながら遊び感覚で動く。その後、「股関節補強」を。見ているとここに「大きな差」がありました。中学時代に全国入賞の経験がある2人。遊び感覚でやる練習のときには誰よりも騒いでいます。しかし、「補強」になった時に途端に表情が変わります。今回やった「股関節補強」は動きは地味ですがかなりきつい。大半の選手は前の「遊び感覚」の中でやっていくのでかなり誤魔化します。腰の位置が高かったり早くやってしまったり。しかし、2人はゆっくり一歩ずつ確認をしながら取り組んでいます。
正直、驚きました。自重しか使いませんがかなりの負荷です。楽をしようと思えばどれだけでもできる。しかし、この二人が誰よりも丁寧にやっている。他の選手が終わっていてもまだ半分もできていません。それくらいゆっくり正確にやっているのです。そのことを補強中に全体に投げかけましたが「きつい」という言葉が先に出て負荷をかけることができません。
この種目が終わってから全体を集めました。しっかりと負荷をかけていた選手に話を聞く。
「きつくなかったか?」と聞くと「めちゃくちゃきつかったです」との返答。「では、何故あれほどゆっくり丁寧に取り組めたのか?」との問いにはすぐに「勝ちたいからです」と。ここが全てだと思います。正直、参加しているメンバーの中で一番競技実績があります。全国で入賞経験がある。しかし、その選手が他の選手よりも一生懸命に手を抜かずに取り組む。その理由が「勝ちたいから」と。こういう気持ちで取り組める選手と一緒にやると私たちも「良かった」と思います。その姿を見ることができる。ありがたい。
逆にこの選手よりも力がない選手たち。補強も「きついから」ということで「楽」をします。筋力も上がりません。それで本当に良いのか。自分よりも強い選手が自分よりも努力して筋力を上げようとしている。この姿、この言葉を聞いて何を感じるのか。「追い込めばいい」とは思いません。大半の選手は「最大負荷」をかけることができない。「追い込む」ということができないのです。そこには「大きな目標」があるかないかの違いもあると思います。全国て勝ちたい。そういう想いが苦しさやきつさに打ち克つのだと思います。
「楽して速くなりたい」と思うのは誰でも同じです。しかし、そんな簡単な方法はありません。トレーニングは自分自身でやるしかないと思っています。代わりに誰かがやってくれてもそれは意味がない。選手には何度も「補強の取り組みが競技に対する気持ちの現れ」だと言っています。手を抜こうと思えば誰にでもできる。しかし、本当にやろうと思えば自分自身で気持ちを強く持ってやっていかなければいけない。それが顕著に出てきます。
こちらも気持ちが引き締まる思いでした。こういう選手と一緒に練習ができると私たちも楽しい。できればうちの選手もこのように「強くなるために」「勝つために」という気持ちを持ってもらいたい。それが「県」でもいい。「中国」でもいい。もっといえば「過去の自分」でいいと思います。記録を短縮するためにはこれまで以上にきちんと取り組まなければいけない。その「想い」があるかどうかだと思いますね。
最後に「総監督」から「欠点をなくす」という話がありました。「長所を伸ばす」というのはもっともっと競技力が上がってからの話。最初の段階は「欠点をなくす」ための取り組みをするほうが競技力は上がる。そういう部分を理解して冬季練習を取り組んでもらいたいと。まさに。凸凹では結果にはつながりにくい。できるだけ大きな丸を作る。欠点を補いながらです。技術的なことも筋力的なことも「時間がかかる」のです。そこでどのように取り組むか。選手次第だと思います。
貴重な時間でした。指導する機会を与えてもらえてありがたいなと思います。これが選手にプラスになればいいなと。
思うことは色々とあるのですがまた時間があれば書きます。あれば。
土曜日。国体合宿2日目。この日は前日から人数が大幅減。細かい部分の指導ができる状況になりました。意味のある時間にしたいなと。
ホームストレートが寒かったのでバックスストレートでアップをすることに。前日は風も強かったで寒かったですがこの日はほぼ風がない。日が当たる場所は暖かかったですね。これくらいの暖かさで練習ができれば集中して練習することができます。マークを使ったアップを。こういう時にアップはそれほど考えていません。その場の状況に応じて実施していきます。選手の表情を見ながらというのもあります。テンションを上げるためにどうするかも考えならですね。補強をしながら練習を進めていきました。
この日も前日に引き続き「動きの基礎」を。人数も少なくなっていたのもあり細かい部分ができました。当初はもっと走ったほうがいいのかなと思っていましたがグランドで練習を見られているコーチ陣が「今回は基礎をしっかりやっておこう」と言われたのでそれに従いながら。「走る練習は学校でしっかり走るだろうから」ということでした。それぞれの「合宿」には目的があると思います。細かい技術などは気にせずに「数の力」を利用しながら「しっかりと走る」という合宿もあります。普段の単独での練習ではできない雰囲気のなかで「しっかり走る」ことができます。挫けそうになっても他の学校の選手が一生懸命にやっていたら「自分たちも」と思って取り組むことができる。そういう機会は重要です。
今回は少人数の中での練習だったので「走りの基礎」や「加速段階の動き」をきちんと身に付けてもらってそれを各学校でしっかりとやってもらおうという話でした。その趣旨に沿ってやる練習としました。参加選手の中には「もっと走りたい」と思う選手もいたかもしれません。通常の学校の練習では「走ること」が増えると思います。細かい技術的なことを度外視してやっていく。だからこそこういう機会に「走りの基礎」に関する部分をやっておく必要があるのかなと。本当はもっと細かく段階を追ってやっていく必要があると思います。限られた時間の中でどのような練習をするのか。ここを考えてやっていく必要があります。午前中はスパイクを履いて片足スキップをやって軽く走って終わり。そこまでにかなり基礎をやりました。
午後はそこから少し「スプリント」に関する部分に移行。時間をかけました。走る量としてはかなり少ない。が、上述のように「走るのは学校で」というスタンスでやるといわれたのでそれに従いながら。私の練習パターンは「積み上げ式」です。一つ一つ段階を追ってやっていく。前段階ができて次という感じの中で進めていきます。学校ではここまで丁寧にできないというのもあります。うちの選手にとってもすごく貴重な機会です。ほかの選手の動きをみながらできるので。
基礎的なことをやってから「一歩目」の部分を。ここもかなり説明しました。「話す時間が長い」と言われるかもしれません。数分は「やりたいこと」と「その必要性」について伝えます。どのような意味があるからやっているのかを理解してもらいたいなと思うからです。こういう合宿での練習で「その場ではできる」ということがあります。しかし、この手のことは「理解」して「継続」しなければ意味がない。各学校の練習に取り入れることはできなくても、自分自身でその部分を意識して練習することで効果は違います。重要だと思いますね。
「一歩目」をどのように運ぶか。細かい部分や感覚の部分も含めて話をして実践。専用仕様なのでトラックを横断する形で実施できました。目印があるとやりやすい。「跳びだし」と「接地の角度」を重視しながら。これを「3歩」にしてそこから「チューブ5歩」です。いつもよりも本数を多くして繰り返しました。そこから「二次加速スティック」を。ここも具体例を挙げながら。なぜこの練習をするのか。スプリントにおいて「加速局面」をどのようにとらえるか。「走るだけ」の練習から「目的のある走り」に変えていきたい。「目線」や「ピッチ」、「身体の角度」も踏まえながらです。
そこから前半マーク。この辺りまで来ると「お?!」と思うことが増え始めます。初日に全くできなかった部分が改善されてきます。こういう部分があるからこちらも「楽しい」と思えます。選手と話をしても「できるようになった」「分かってきた」と言葉で示してくれます。もちろん、「お世辞」や「気を使って」の部分はあると思います。それでもこうやって「感覚が変わってきた」とか「流れがスムーズになってきた」と言われるとこちらとしてもうれしいですね。「客観的」にみて「良くなってきたな」という部分と「主観的」に選手が「良くなってきたな」と感じる部分があればそれは大きなことだと思います。徹底的にやることで「間違いなく変化が生まれる」と思います。性格的に「飽きずにやり続ける」というのは他の人よりも優れているかもしれません。
せっかくなので「カーブ直線」をやる。この局面は非常に「スピード感」が得られる。普段の学校での練習ではカーブがないのでできません。こういう機会に。何本かやる中でかなり良くなりました。最後に60mを2本走って総まとめ。距離は走ってませんが、本数的にはそれなりかもしれません。
ハードルはちょっとお任せ。社会人で教員、今でも競技を続けているnsy先生が午前中から来てくれていました。自分も練習に参加しながら選手にアドバイスをしてくれる。途中かなりダメージを受けていましたが。教員となり「時間がない」なかで何をするかを考えてやっていると参加選手に話をしてくれました。あれもこれもやりたいが時間がない。そうであれば「これだけは外せない」という練習を集中的にやることが重要だと。まさに。ハードルはホームで走っていました。遠目に見ながら気になった部分は大きな声で指摘。広い視野の中で練習ができました。
2日目終了。よくやってくれていると思いました。「強くなりたい」という気持ちをもって参加してくれているのでその部分にどうこたえるか。自ら質問しないといけない場面も出てきます。うちの選手は特に。「何が自分のためになるか」を判断しながらできればいいなと思っています。
良い練習ができたと思っています。今やっている事が「力のある選手」にどのように反映されるかを確認できました。自信が持てます。まだまだ細かい部分は足りないと思いますが、勉強しながらより良い指導ができるようにしていきたいと思っています。
全国的にコロナ感染が広がっています。色々なことがあります。
金曜日から国体合宿が実施されました。当初は鹿児島での合宿を予定していましたがこのような状況になっているため県外での合宿などは避けるべきだという判断をされました。そのため3日間、維新公園で国体合宿を実施することに。県内での練習となったのでコーチの学校は選手も参加した良いということになりました。通常、県合宿や中四国合宿、国体合宿などでは私が単独で行くことになります。選手がそれぞれの合宿に選ばれているのであれば参加しますがそれ以外は別の形で練習をします。その間は自分たちでやっていく必要がある。今回のように参加させてもらえると刺激になります。ありがたいことです。うちの選手には「声を出してしっかりと盛り上げる」ことを求めました。参加させてもらうのだから何かしらの「貢献」は必要です。
金曜日は他のコーチの選手も多く参加していました。練習道具には限りがあります。その中でどうやって練習を進めていくのか。今回はありがたいことに「スプリント」と「ハードル」の両方をまとめて指導させてもらうことになりました。他のコーチにサポートをしてもらいながらの実施です。限られた時間の中でどのように練習を進めていくか。道具に関しても少ないのでそれをうまく利用しながらやっていかなければいけません。
アップに関しては「サイキングアップ」を重視しています。ジョグなどはほとんどしません。正確にいうと全くしません。アップの目的自体が「筋温を上げる」ことなのでその目的さえ果たせればそれでいいかなと。ジョグして体操などは「狙い」としては今やりたいと思っている事とは違うので。適度にグループ分けをしながら補強をする。体幹を鍛えることを優先しながらです。単純に筋温を上げるというだけではなく「筋力を上げる」という部分は必要です。そのあたりのことも選手には説明をしながら。
初日は本当に「基礎」を。体幹を鍛える意味も含めてやっていきました。通常の学校での練習よりも丁寧に説明をしました。学校ではある程度理解してやっていますがこういう場では「何をやっているのかわからない」という選手も出てきます。うちの選手にとっても「再確認」ができる貴重な機会だと思います。軸や重心の話をしながらそれを「反発」に生かしていく。補強で体幹を固める(締める)意識を作ってからジャンプ系を。縄跳びをやったり反発系をやったり。基礎の部分をかなりやりました。
そこから足運び。これも他校ではそこまでやらないと思います。「走るために何が必要か」を伝えながらやっていく。なぜ「足運び」を意識する必要があるのか。この場でも話をしましたが「速い選手は速い」のです。陸上競技においてそれは避けられない事実。一生懸命にやっても適当にやっている才能のある選手に勝てる確率は低い。そのことをきちんと理解する必要はあると思います。「やっても仕方ない」と思うならそれまで。自分自身の競技力を最大限に伸ばせるかどうかが陸上競技の楽しさだと思っています。国体候補選手にも話をしましたが「今速い」といってもそれがどのレベルかという部分です。本当は10まで行けるのに現時点で4くらいで終わっているのではないか。4の力でも県内では圧倒的に強いということもあります。他者の8が強い強い選手の4だったりする。しかし、県内で勝ってもそれが県外に出たらどうか。もっと強い選手はいます。そこと戦おうと思えば「やるべきこと」はまだある。正確な動きを身に付けながら筋力を上げていく。そこができればそれぞれが4から8の力に上がっていきもっと上が目指せる。理解はしてもらいたいと思います。
話がそれましたが。その部分を踏まえて初日の午前中は「足運び」の基礎を。股関節をどのように使うのかも考えながら。筋力的なことが低ければかrダもうまく使えません。ごまかしてしまう。ドリルをする中でそのあたりの筋力も上げていくことができる。膝締めの感覚を身につけながら接地の感覚や重心移動も少しずつ身に付けていく。スプリントはシンプルですが、その中に含まれている要素は多くあります。だからこそ時間があるときにしっかりとやるべきだと思います。これをこの合宿でやるかどうかが本当に正しいのかどうかは分かりませんが。午前中はハードルを使った連続歩行まで。
午後はうちのマネージャーによる「ダンス教室」から。これは事前に伝えていました。「サイキングアップ」です。さらには「身体の使い方」も学ぶことができます。どのように体を動かすのか。自分の体がどのように動いているのか。上半身と下半身の連動も含めて実施。簡単なステップを教えてもらいまいs多。うちのマネージャーにとっても「成長の機会」です。自分の持っている技術をどのように他者に伝えるのか。ここは勉強になります。アップをしてから簡単に補強をしてグループが分かれることに。
国体候補の400m選手の150mに合わせて各校から参加している選手は「引っ張る」という役割を。しっかり走るという意味合いが強いですね。タータンで120mを2~3本を3セット。国体候補選手は150mを6本3セット。スプリント系の国体候補選手は師匠から直接スタートを教わる。貴重な機会です。私もその場で見ておきたかったのですが(笑)。
私はハードルパートの練習を。先日のハードル練習会、国体練習会に続いて3回目。それぞれのハードリングの特徴は分かっていますからそこの部分をどのように改善していくのか。とはいえ、やりながら修正していくしかないかなと思っています。それぞれに宿題を出していたのでその部分も踏まえながらです。うちのハードル選手も一緒に。繰り返し繰り返し「基礎」の部分をやっていきました。専門性が高いと思っている400mHの戦略的な話などはまだ必要ないと思っています。基礎的な部分を繰り返す。
ある程度やってから少しだけ「400mH」のための練習。100mHとの違いを理解させながらです。直線とカーブの違い。歩数の切り替えの話。歩数の話はまた時間があるときにできればいいなと思っています。ここも「専門性」だと思っています。この日の練習は「カーブのハードル」の話を。実際に跳びながらですね。単純に「跳べばいい」という話ではありません。カーブの走りは400mHにとって重要。この局面で歩数の切り替えが生まれることが大半。勝負を大きく左右すると思っています。結構いい感じになりました。本人たちと確認をしながらですね。
最後に全体で補強。時間的にそれほどなかったので大きく動かしながら実施。人数が多いと道具が不足するので使わないできる補強をしていきます。これも「やりかた」によっては負荷のかかり方も違ってきます。重要な話かなと。うちの選手は声を出しながらしっかりと取り組んでくれました。こういう場面で「普段と同じこと」ができるというのは大きいですね。しっかりといい雰囲気を作ることで自分たちにもプラスになります。
長くなりました。とりあえず初日終了です。
日曜日。この日は国体練習会でした。今年度はコロナの関係で実施されることはありませんでした。状況に応じてなのかなと。来年の国体に向けて少しずつ動き始めるということだと思います。何をするのか。この部分もしっかりと見極めながらやっていきたいと思います。
短距離が数人、ハードルが二人という状況の中での練習開始。何をするのか。バランス系の練習とDM投げを少し。補強になるものをある程度。やってみて思ったことが幾つもありました。もう少し基礎的なことをしっかりやるといいなと思います。基礎筋力がなければ走ることができません。少し話をしましたが「筋力がなくても走れる」部分はあると思います。しかし、もう少し筋力が上がればもっと走れるようになる。その事実は理解するべきです。
ここまで書いていたのですが、体調が悪くなり更新が止まりました。すでに日曜日にどのようなことをやったのか記憶が薄れています。バッと書いてしまわないといけないのですが。
練習に関しては本当に基礎的なことをやりました。足運びからハードルを使った基礎的なこと。股関節の強化という部分も含めてです。動きと基礎筋力を平行してやっていく。この日の午前中だけで何ができるのか分かりませんでしたが。当初は「細かいことはやらずに走る方向で」という感じで流れを伺っていたのですが、「やるかららないかはそれぞれ次第」ということで基本的なことをやる時間を作りました。午前中は本当にこれだけだったと思います。前日に師匠が指導された内容を踏まえながらやっていった感じでしょうか。
午後は最初に少しだけ補強。アップの代わりにです。ジョグなどは行わず。本当は色々なパターンがあるのですが分かっている選手が少ないのでそれに応じて「できる限り」のことを。途中から専門に分かれました。私はハードルで。参加していた選手は先日のハードル練習会にも参加していたので。その時の流れを確認しながらです。導入部分のワンステップハードルよりも少し専門的な内容に。
なかなかできません。一生懸命にやろうとしてくれるのでこちらも時間をかけながらやっていきました。膝の引き上げと腰の移動を同時に行うことやハードルアプローチ、抜き足の基礎などを復習のような感じで行いました。これでどのように動きが変わるのか。本人達と感覚の擦り合わせをしながらです。かなりの時間話かけました。たくさんハードルを跳ぶというよりは「必要なこと」を繰り返しやっていくという感じでした。
最後に確認をすると「抜き足」の感覚の変化があったとのこと。今度の国体合宿までに課題を決めてもらってそれを克服してくることが宿題だということにしました。一度教えたらそれができるとは思いません。そうであれば繰り返しやっていく必要があります。それを私がやらせるのではなく選手自身がやる。それが強くなるための要素だと思います。結局は「やる」か「やらない」かの差です。ここに関してどう捉えるのか。重要なことだと思いますね。
まとまりません。既に細かい記憶がなくなっているのも大きく影響していると思います。はぁ。難しいです。
blog更新しようと思っていましたが驚くくらいの体調不良に襲われました。危機的。
土曜日。午前中は学校で練習をしてから移動。午後からはubeで行われる「短距離指導」についての話を聞きに行くことに。師匠が直接指導をされるということなので何が何でも見に行きたいと考えていました。参加者は各チーム2名ずつ「直接指導を受ける」という話だったので本校からは2名。
今まで指導をしてきましたが、私の指導のベースの大半は師匠から教わったことがベースです。短距離の「基礎」はここからきています。それを時間をかけて学んでいき少しずつ形にしてきました。この歳になってまだ他の人に頼るのかという話になるのかもしれませんが、自分だけでやっていると良いことはない。これからもずっと相談させてもらうことになると思います。
動きの基礎からひたすら。時間をかけてです。うちの選手もやっていることです。しかし、細かい部分の指導をきちんと見たことがありません。正直、他の人よりも師匠と「短距離について」の話はしてきたと思います。「少し」という話ではなく「かなり」です。電話で話す時間としてはかなりの時間。短距離の話や師匠の考え方を学ぶ機会は多いと思います。それでも「直接指導する姿を見る」というのはほとんどありませんでした。投擲系や他の種目の指導はされていましたが、合宿などで「短距離」の指導をされる部分は見たことがない。この機会は絶対に外せないなと思いました。
本当に基本的なことを中心に進めてきました。が、この「基本」という部分がどれだけ理解されているか。「何故その動きが必要なのか」という部分も含めてです。補強なども含めて「必要なこと」をどれだけできるのか。「同じようなこと」をやっていても「意味が違う」ことや「なんとなくやっている」というのがあります。この部分はやっているときには気づかない。指導者のレベルを上げることを師匠は何度も言われていました。まずは陸上競技に「興味を持つ」という部分が重要なのだと思います。
ハードル歩行。これ一つをとっても「やりたい動き」と「実際の動き」に大きな差があります。その部分を「理解」して「見る」ことができるかどうかで大きな差になると思います。細かい部分を重視する。「前に進めばそれでいい」という考え方もあると思います。しかし、我々が預かる選手にそんな選手はいません。普通の選手です。普通の選手が走れるようになるために何をするか。センスがあって勝手に走れる選手とは違います。中学時代に全国大会で個人で出場するような選手と「同じ感覚」は持てないと思っています。その部分に着目しながら練習を組み立てていく必要があると思います。
3時間くらいでした。本当に基礎的な話でしたが、私自身もっともっと細かく見ていかなければいけない。うちの選手で「地面に力が加えられない」者がいました。同じことをやっても「音」がしない。それを師匠に相談すると一瞬で改善。発想だと思います。どうすれば「狙い」を達成できるか。この部分が瞬時に判断できる。まだまだ私は到達できないなと感じています。
貴重な時間でした。もっともっと見たいなと感じています。