kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

教え子との練習

2016-02-29 | 陸上競技
土曜日、先週一緒に練習させてもらった教え子が帰省してきたので練習することにしました。監督さんはわざわざ「帰らせました」という連絡をくださいました。申し訳ないですね。こういう方だから選手も自然に集まってくるのだと思います。こう考えると進学先というのはしっかひと考えないといけないと思います。

競技が出来ればどこでもいいという訳ではない。色々な話を聞きますが大学によっては「集める事」がメインになっている所もあるようです。学費としてはかなり集まりますから問題はないのでしょうか。こちらとしては「きちんと対応してくれる」所にお願いしたくなります。

教え子の話を聞くと監督さんは毎日グランドに出てきて近くで指導をしてくださるとのこと。特に女子ですからこういう部分は大きいと思います。以前言われていましたが「一日一度は必ず声をかけるようにしている」ということでした。100人近くいる部員にそこまで配慮して下さるというのは本当に大きなことだと思います。本人の生き生きした表情がそれを表しています。

久しぶりに一緒に練習をしました。私としてもこの子が大学で活躍してくれることを切に願っています。可能であればもう1人の教え子と一緒に国体のリレーメンバーに入って活躍してもらいたい。そう思っています。

練習自体はハードルを使った基本的なドリルを前半部分でやりました。時間的に余裕があったので少し丁寧に。そこからスキップ走やチューブ走をやってから短い距離をかなり。大学でやっている練習と比べると物足りないかもしれませんが地元に戻ってきたから出来ることもあると思います。

最後にタイヤ引きをやりました。軽いタイヤをしっかりと引っ張る。高校時代、調子が悪い時には何度も何度もタイヤ引きをしてきました。本人の感覚とタイヤ引きがあっているのかなとずっと思っていました。それもあってせっかくなのでタイヤ引きをしてから大学に戻ってもらいたいなと(笑)。こちらとしても責任を持って練習させておかなければいけませんから。

リレーメンバーの当落線上にいるとのこと。せっかく大学でやるのですから活躍してもらえたらという思いはあります。リレーで全国で戦えるチームに進学しています。だからこそ力を上げてチームに貢献しなければいけないと思っています。全カレの決勝で勝負しているチームに入っているわけですから是非レベルアップしてもらいたいなと思います。

あれこれ話をすることができました。これから先のことを考えてしっかりと身体づくりをしていくようにという部分を伝えました。身長もあります。それを動かすためにはかなりの筋肉量が必要となると思います。自分で時間を作ってウエイトなどをやる方が良いのではないかという話もしました。自主練をする時間があるならやはりプラスアルファでやるべきだと思います。当然のことですが学校の練習をしっかりとやってそこからが自分のための練習です。本当に勝負しようと思うのであれば考えてやらなければいけませんから。

信頼できる大学にお預けしています。私があれこれ言う立場にはありません。多少のアドバイスは出来ますがやはり大学の流れの中でどうやっていくかなのだと思います。1年経って環境にも慣れたはずです。今年こそは納得できる走りをしてもらいたいですね。

貴重な時間でした。一緒に練習できてこちらも刺激になりました。活躍を期待したいと思います。
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金曜日の練習

2016-02-28 | 陸上競技
堅苦しい内容ばかり書いていたので少し気分転換。金曜日に行った練習について書いておきます。

この日もテスト週間なので練習は1時間。最低限のメニューだけ実施しました。強い負荷をかけることも必要だと思いますがこの次期は少し落としながら疲労を抜くという意味合いもあります。これまでと比べると高い負荷をかけられるようになってきています。そのためある程度の練習ができているはずです。時間的に1時間ですから詰めて練習をするので案外きついかもしれませんが。

アップはメディ投げ。これを一気にやりました。フロント&バック投げのリレーを実施してそこからラグビー走。これだけで10分近くかかったかもしれませんがアップとトレーニングを兼ねていますからこれで十分かなと。そのままスキップ走へ。

朝の段階で話をしてた選手が数人います。前の記事に書いているように何人かがチームを引っ張っていくのだという感覚を持たなければ変わりません。特にこの日は2年生の練習参加が少なかったので1年生の行動が目に付きます。マネージャーがあれこれ準備をしてくれますがそれに頼りっぱなしではなく自分たちで手伝わなければいけません。基本的には「自分達の練習は自分達でやる」という感覚が必要です。これまでは頼りすぎている部分がありました。改善していかなければいけません。

何故このようなことを言うのか?繰り返しになりますが1年生はもう少ししたら上の学年となります。その時に下の学年が出来る。下の学年は上の学年の選手を見て行動するようになります。準備や後片付けなどに関しては「お手本」を見ながらやっていくしかないのです。ある程度鍛えておかないと「何したらいいのか分からない」という事になります。これでは練習の効率が悪くなりますし流れは出来ません。1年生の成長がなければチームとしての成長はないのです。

スキップ走をかなりやりました。その時に動きが曖昧になる選手も出てきます。一旦止めて話をしました。こちらとしては目指すものがあってやっています。出来る出来ないという部分で判断しているわけではありません。「なんとかしてやろう」という姿勢を求めているのです。出来るから良くて出来ないからダメだという気はありません。やろうとしているのかしていないのかです。最後の数メートルで動きを適当にやってしまうような選手ではどれだけやっても強くはなりません。ここの課題を克服できるかどうか。

テスト週間です。だからそんなに厳しくいう話ではないと言われるかもしれません。が、テスト週間だからこそです。他の時間を削って練習に来ている。それなのに「それなりの練習」をしていたら時間の無駄遣いになります。それなら来て練習をしてやる必要はない。「来るのが嫌だな」と思うようなら来なくていいと思っています。この場に来るのは強くなるためでなければもったいない。時間を使ってやるのですから。嫌々やるなら勉強をしている方がいいと思います。

これまでもある程度厳しくやってきたつもりです。が、これからはもう少し求める水準を高くしていこうと思います。「人任せ」にしたりする部分を極力減らす。自分が主体となって練習を進めていけるようにならなければいけない。ここは大きな話だとと思っています。自分が練習をするために参加している、強くなるために参加しているという感覚を持たなければいけないと思います。やらされている感覚があれば強くなるのは不可能だと思っています。

まだまだ十分だとは思いません。それでも話をしている分、かなり良くなりました。「自分達で強くなる」というのが理想です。しかし、そこは簡単ではない。ある程度こちらが方向性を示さなければいけないのです。これが当たり前となり「自分達で努力をする」「自分達で雰囲気を作る」という状況にならなければこれから先はありません。そういう感じにならなければ結局キツイところで手を抜いてしまったり、他者の悪口だけを言って終わってしまうような練習形態になってしまいます。

スキップ走をやってから並走。まだまだメンバー固定がされていませんから走力が近いもの同士でバトンをさせています。本来であればこの時期にはある程度のバトンレベルになっておかなければいけません。この部分の練習の遅れはあります。それでもやっていくしかありません。

最後の10分程度で前回と同じようにタイヤ引きとスプリントを組み合わせた練習を実施しました。ほぼ休む暇がなくやっていきます。かなりキツイ。それでも声を出しながら練習を引っ張って行くように話ました。中心となる選手をこちら側から決め「役割」を与える。その中で声を出すのが当たり前となる事が必要です。こちらの見込み違いということも出てくるかもしれませんが「立場が人を作る」のです。出来ると信じているから役割を与える。見守っていかなければいけないと思います。現時点では私の判断は間違っていないと思っています。

女子も声を出していました。が、一人に頼るような雰囲気ではダメです。「役割」を与えているから声を出すようになったというのはあると思います。やらざるを得ない状況を作り出しているからです。しかし、そこだけに頼っていたら意味がなくなります。それ以外の選手がそこに引っ張られて自分から「声出し」をできるようになってがなければいけません。キツイので簡単にそれはできません。だからこそみんなでやる。キツイからこそ雰囲気を盛り上げる。

練習をしている。その中でどれだけ「強くなりたい」と思ってやっているかが大切です。こういう一気に練習をするときにはお互いが支え合わなければいけません。走るだけではない。先頭になって声を出す選手が苦しい場面で諦めることはできません。何度も書いていますが「中心となる」選手は注目を集めます。それだけの責任も出てくる。だからこそ「大きく成長するチャンス」なのです。プレッシャーもありますがその分「人間的な成長」につながります。そこに引っ張られて他の者が大きく成長していくのが理想。

声もある程度出るようになりました。しかし、私が求める水準としてはまだまだです。まだ私がいないと練習の質が下がってしまうだろうなという感覚があります。それを越えていかなければダメになる。これからの練習をどうやって組み立てていくか。ここですね。

テスト週間だからこそやらないといけない事がある。そう思っています。チームとして何をするかを1人ではなく全員で考えていかなければいけないと思います。

これからのチームです。しっかりとチーム作りをしていきたいと思います。
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チーム作り3

2016-02-28 | 陸上競技
話がボヤけてきている気がしますが(笑)。もう少し書きたいことを書いておきます。

部活動として何をするのか。例えば夕方に集まって適度に身体を動かし、おしゃべりメインで帰っていく。これも1つの形だと思っています。このスタイルを否定するつもりはありません。が、私のやりたいこととは違うというのだけは確かです。異なるスタイルを全面否定するというのは「価値観の否定」になるので。

このblogを始めた当初から変わらず書いていますが「競技を通じて人間的な成長をする」ことが必要だと思っています。自分のやりたいようにやってるいくだけでは様々なことが上手くいきません。もちろん、競技力アップがないままで「人間的成長」だけを掲げるのも絶対に違うと思います。やるからにはどちらも徹底していかなければいけないと思っています。それができないのであれば価値は半減するのではないか。

真面目すぎる内容になってきたので少し方向転換(笑)

目に見えて何かをやるということはありません。まずは組織づくりだと思っています。それなりにルールを整えていきそれを守るようにする。そこがスタートラインです。いきなり高い基準を設定するのではなく「できること」をしっかりとやっていきその基準値を上げていく。簡単な話です。

これも何度か書いていますが前任校での指導。入学当初はまだまだ中学生のまま。それが途中で「次期キャプテンにする」と明言してリーダー教育をしていきました。本人も保護者も「タイプではない」と言っていましたがこちらの意志で押し切りました(笑)。3年生になる頃には「周りの行動が遅くてイライラする」とか「何でこんな事にも気づかないのか」「全員が同じことをやるより分担してやったほうが早い」と話すようになりました。ものすごい成長です。

途中色々と衝突することもあります。こちらの意図が上手く伝わらない。相手は高校生ですからこちらが折れるところもたくさんあります。かといって何でもかんでも許すような指導はしません。好き嫌いで怒る事はないと思います。当然ですが。極力こちらの意図がある伝わるように話はしてきます。上手く伝わらない時には中心となる選手がきちんと意味を伝えてくれるようにならなければいけません。

陸上競技は個人種目だと言われます。だから協調性のない選手が多くなる、と。確かに1人でもやっていける種目が多いのは事実です。強い選手が1人でもいればそのチームはそれなりに有名になります。だからといって次の年も強い選手が出てくるかといえばそれは違います。個人がいくら強くてもチーム力として高くなければ継続した強さは生まれないのです。普通の選手が強くなるためには「チームとしての力」が必要になる。そう考えてチーム作りしています。

そこにたどり着く過程で間違いなく紆余曲折あります。理想論だけでは通らない部分がある。私のやり方を気に入らないという者も出てくるでしょう。私自身考えなければいけないとは思います。が、万人に気に入られるような指導は無意味だと思っています。全てに対して完璧にできるような人間は存在しない。それこそ新興宗教の信者が教祖様に心酔するレベル以外ではありえません。

高校生活の部活動。私は「頑張って所属した」というだけではあまり意味がないと思っています。適度にサボって手を抜いてやる。もっと出来るところを何となくやる。この手のパターンでは本当の意味での成長はないと思います。とても私一人で全てはできません。だからこそ「チームとしてどうするか」が重要なのです。見えない力となる「チーム力」をどう育てていくか。そこが大きなポイントになるのではないかと考えています。

真面目すぎる話ですかね。それでも書いておきたいと思って書きました。大切な時間をどう使うかです。手を抜いて適当に部活をやるというのであれば私自身は「他のことやったほうが有効だよね」と考えています。嫌々やる事に意味はないですから。競技をするというのはかなりしんどい部分があります。サークルならそんな競争は生まれません。ここは大きな違いかなと考えます。

チームとして機能する。簡単ではありません。それでもこれから先を目指すためにしっかりとチーム力を上げていける組織を作りたいと思います。
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チーム作り2

2016-02-27 | 陸上競技
続き。になるかどうか分かりませんが書いておきたいと思います。

こうやってチーム作りをしていくことの必要性をどれだけ感じられるか。基本的には私自身が中心となってチーム作りをしています。本来であれば選手が自分達でやっていけると理想なのですが正直そのような事は無理だと思っています。指導する側が選手の性格などを把握してやっていかないといけなくなります。もちろんそれが正しいかどうかは分かりません。見誤る事もたくさんあります。それでもこちらが選手の事を理解しようとしなければ指導は難しいと思っています。

私の指導の中では「リーダー」を作ることを重視しています。もちろん出来るかどうかというなはありますが、「立場が人を作る」という事があります。最初は向いていないと言われる者であっても最後は「リーダー」としての立場を演じている中で大きく成長していきます。人から注目を集める事で「きちんとやらなければまいけない」という感覚が生まれてきます。それにより大きく変わる。

2年生がチーム内にいます。この半年間チームを引っ張ってきています。どのようにやっていけば良いのか分からないままで引っ張るというのは簡単な事ではありません。それでもやっていくしかない。こちらが求める事が出来ずに注意を受ける。それに対して「不満」もあったと思います。だからといって「選手のやりたいようにやる」事が本当に「指導」として正しいのかどうか。理不尽だと感じる事もあるでしょう。が、何度も書いていますが世の中は理不尽です。これまでやってきた事だけが全てではない。

2年生が苦労してチームを作ろうとしてきました。だからこそその2年生がいる間に「次期リーダー教育」をしておかなければいけないと思っているのです。新入生が入ってきたら学年が上がり2年生は3年生になります。その時に3年生が新1年生の指導をするというのは私的には違うと思っています。ここは2年生の役割です。3年生になった時にはある程度自分の競技に集中させたいと思っています。それが出来ない時というのはチームとしてはダメだという感覚があります。1年生は2年生になった時から上級生としての自覚を持って後輩の指導をしなければいけません。誰かに付いていくのはその時点で終わりです。

だからこそ今の時点で1年生の指導の徹底をしなければいけないと考えています。厳しく指導しなければいけない。これが当たり前になってくるとそこまでこちらが激昂して指導する必要は無くなります。まー今では前と比べると100分の1くらいしか怒ることはなくなっていますが。それはこちらが「我慢」しているだけです。まー今は怒る時ではないだろうなと思いながら我慢。

組織としてチームを機能させるためにはそれなりの「工夫」が必要になると思っています。いきなり「リーダー」にはなれない。競技力がある事とリーダーシップが発揮できることは全くの別物です。本来であればここは明確に分けるべきだと思っています。「強いからリーダー」というのは避けたい。前の記事にも書きましたがそれだけでも「注目を集める」のですから。「ハロー効果」という心理学用語があります。何か1つ他者より優れている部分があればそれが「後光」のように光り輝き他の事までできるのではないかと評価されるというようなものです。

実際、競技力とリーダー性はイコールではありません。そこを勘違いして「チーム内で一番力がある選手がキャプテンになる」というのはあると思います。元々リーダーとしての資質がある選手をキャプテンにするというのが一番簡単ですが、そうでない場合が多い。私の場合は「キャプテンとして育てる」という感覚があります。また、「上級生としての立ち居振る舞いができるように育てる」というのも2年生に以上には求めます。「難しい」ではなく「やらないといけない」ことなのだと思っています。

全員がリーダーになる必要はない。それを支える者もいる。ムードメーカーになる者もいる。そうやって組織は成り立つのです。役割を演じるというのが正しいのかもしれません。そうやって組織を作っていかなければいけない。みんなが同じ事をしていたらダメだと思います。全員がリーダーになるような組織は存続できません。

今の2年生を大切にしないという意味で書いているわけではありません。かなり成長したくれた2年生がいる間に「次のための準備」をしていかなければいけないと思います。逆にこの子達がいる間にやらなければ次はないと思います。また1からチーム作りをしていくというのはかなり大変です。今の2年生がいる時にそれをやっていかなければいけないと思います。

このスタンスが正しいのかどうか。それは私には分かりません。が、正しいと思ってやっています。組織作りです。チームとしては機能するためには「伝統」となる部分を引き継いでいかなければいけません。どんなチームでも「先輩がやっているから」という基準でやっていくことがあります。ほの「基準」が正しいかどうかは分かりません。私が見ていて「異なる」と思えばすぐに直させます。

最初に書きましたが全て選手任せでやろうとは思っていません。私がある程度リーダーとなって引っ張っていかなければいけないのです。その過程で多少の軋轢は生まれるでしょう。当然です。が、きちんとやろうとしていることが分かれば納得できるはずです。こちらもある程度の覚悟を決めてやっていかなければいけません。きちんと向き合えば必ず伝わると思っています。そうやってチームを作っていく。

全てが上手くいくとは思いません。この手のやり方を批判的に捉える方もいるでしょう。そこまでして高校の部活をやる必要がないと思う方も。それはそれ。でも私はこのやり方で子供達を育てていきます。ご理解頂きたい。そう思います。

まとまりません。お許しを。
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チーム作り

2016-02-27 | 陸上競技
金曜日、他校ではテストが始まっています。うちは他の学校よりも遅いようですね。学校によってはテスト終了後にまだ授業があるようです。うちは全くありませんからそういう意味で引っ張っているというのもあるでしょうか。話を聞くと私学はもっと遅いようです。テスト週間にさえ入っていない学校もあるようです。それぞれの事情によって違ってくるのだと思いますね。

木曜日は出張のため練習は選手に任せています。1時間程度の練習だったと思います。予めメニューは渡していました。この日はマネージャーにメニューを渡すことにしました。朝勉強の時にはまだメニューが作れていなかったというのもあります。後で聞いた話によると中心となる選手が体調不良があったようです。ここの部分は仕方ないというところでしょうか。考査前ですから気をつけなければいけない部分ですし、練習が継続できない状態は避けなければいけません。

金曜日は体調不良により欠席する者もいました。そのこともあって朝勉強の時間に何人かを呼び出しました。これからの練習に対する「取り組みの姿勢」についてです。こういう部分をblogに書くというのはどうなのか?!と指摘を受けるかもしれませんが、「指導するスタンス」を示すだけです。個人情報云々はないと思います。「チーム作り」をする上でどのような姿勢でやっていくのか?という部分です。

呼んだ選手になぜ呼ばれたか分かるか?と問うと適切な答えが返ってきました。「これから先のこと」のためです。1年生を呼んでいますから分かるはずです。これまで2年生が全体を引っ張る状態でした。学年が上の者がチーム作りをするというのは当然の話だと思います。まだまだチームとしては成熟度が低い。「前と比べれば別チーム」です。それくらいの成長はあります。が、本当に「目指すところ」と比べるとまだまだです。1年生が未だに「幼い」部分があります。当然ですね。が、これから同じような事をしていたら更に上に進むことはできません。これができるようにならないとチームとしては成長はない。

数ヶ月後を見越して話をしました。いきなり変わることは出来ません。上級生が居てくれる間にある程度の準備をしておかなければいけません。前任校でもそうですがある一定の時期が来た時には「チームの中心になる選手」には話をするようにしています。そういう「自覚」を持たなければいけないからです。上級生がいる間に「行動で示す」ことができるようにならなければ。

「中心になる」という話を伝えました。これまではまだまだ甘い部分がありましたが、これからはその手のことは決して許さない、と。「中心となる」ということは他の選手より目立つ場面が出てきます。世の中の常として目立つ者は批判される可能性が高いと思います。ここは覚えておかなければいけません。同じことをやっていても「中心となる」というだけで矢面に立って批判に晒されます。目に付く場面が多いのですから当然だと思います。

私が大学のキャプテンをやっていた時にはかなりの批判もあったと思います。全体で100人位部員がいました。その中には温度差があり「強くなるためには何でもやる」という選手と「それなりにやればいい」という選手が混在する。だからこそ私のように「強くなる事をひたすら追い求める」というのは万人に受け入れられないと思います。こんな言い方をすると感じが悪いかもしれませんが、「それなりに力が抜けている」状態でした。競技力で目立ち、キャプテンとして目立つ。そうなると行動の1つ1つが批判の対象になります。やる事なす事批判する者も出てきます。

当時、目標を掲げる事の必要性を感じていました。当たり前の事ですが「有言実行」で目標を口にしてやっていくようにしようと話をしました。すると「目標を口にするのはカッコ悪い」と言い出す者も出てくる。「不言実行」の方が良い、と。考え方の問題というか「批判的な考え方」なので反対するという感じがありました。これは一例ですが「目立つ者が何かやる」というのは常に「批判」や「反対」の対象となり「粗探し」をされます。

この話を少しだけしました。新チームになった時に「中心となる」というだけでやはり目に付くようになります。だからこそ行動面でしっかりとやっていかなければいけない。これまでのように「人について行く」という段階ではダメだと思います。上級生がいるかといって甘えるのではなく「自分達がやらなければいけない」という感覚を持たせたいと思っています。

先週大学生と練習させてもらって多少の変化はあります。が、これではまだまだ不十分です。ここからの変化を本物にしていかなければいけません。そこで「率先して動く」ことをまず求めました。他の選手よりももっともっと率先して動く。周りに気遣いをしながら早く動く。これは大切な事だと思います。声出しにしてもこれまでは2年生男子に頼っている部分がありました。準備や片付けに関しても遅い。人任せにしているようではチームとしての「模範」となりません。

例えばこれから新入生が入ってきた時、新入生がきちんとした行動が出来ないとする。それは新入生が悪いのではなく「上級生がきちんと指導していない」というのが理由です。優しく教えるだけではなくきちんと教えていかなければいけないと思います。そうなると上級生がきちんと出来ていなければ模範は示さない。出来なければ新入生を注意するのではなく「中心となる者」を指導していきます。当然の話です。そういう存在だという事を自覚しなければいけない。

これまで出来ていない部分もたくさんあります。それは仕方ないと思います。が、これからは出来るようにしていかなければいけません。そういう準備期間が必要になります。そう考えるとあと1ヶ月程度しかありません。これまで「多少の成長」を認めてきました。が、いつまでもそこで終わっているわけにはいきません。さらに上を目指さないといけないからです。

こちらは真剣に話ました。どこまで伝わるのかは分かりません。伝わらなければ今度は厳しく言っていくしかない。「厳しすぎるのでは?」と言われるかもしれません。そんな事はありません。やるべき事はもっとあるからです。まずは目に見える「行動」で示していかなければいけません。

書きたい事はあるのですが長くなりました。また書きます。
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揺れる選考

2016-02-26 | 陸上競技
マラソンの女子代表の選考。もめます。毎回のことですがもめます。これには様々な理由があると思います。陸連に対する批判も出てきます。当然のことだと思います。

大阪マラソンで優勝した福士選手。強い。基準記録を突破して優勝です。が、すでに昨年の世界選手権で入賞した選手が「内定」をもらっています。これは最初の段階で明確に示してあったと思います。「世界選手権で日本最高順位で入賞した選手がオリンピック代表に内定する」というような文言がある。ここに関して「入賞」という条件が低かったのではないかという批判が出る。ここも「立場」が違えば見方も変わってくると思います。

夏の暑い中でフルマラソンを走る。明らかに健康に悪い。でもその時期に「世界大会」が開かれるのですからどうにもならないことです。世界選手権という「世界一」を決める大会ですから選手は「可能なら出場したい」と思うでしょう。この世界選手権の代表を決める選考レースには多くの選手が参加します。そして翌年にはオリンピックがある。それは分かり切っている事実だと思います。

私には縁遠い話ですが「世界選手権で優勝」と「オリンピックでメダル」であれば世間の評価は「オリンピック」にあります。だからといって世界選手権の選考レースを走った選手が「来年オリンピックがあるので暑い中で走るのは嫌だから辞退します」という話は聞かない。「ジャパン」のユニフォームを着れる選手というのは多くはありません。やはり「世界一」を決める大会に出場したいと思うのは当然のことだと思います。

「世界選手権で日本人トップで入賞」という条件をクリアした。だから内定を出された。そこに対して「記録が悪いのになぜ選ぶのか」という批判が出る。ここは少し違うかなと。単純に記録ではない。そういう部分がある。条件を先に提示ていてそれをクリアした。選手には一切の問題はないと思います。陸連がその基準を設けた時点でどうなのかという話になるのかもしれません。「選考基準」を決めるときに第三者機関を入れて決めるなどをすると違ってくるのか?分かりませんね。

世界選手権の代表決定。この時にももめた記憶があります。一方の選手は「勝つ」ことを意識して自分のペースを保って走る。最初先頭集団から遅れるものの最後に逆転して優勝(だったと思います)。もう一方の選手は別のレースで前半からハイペースについて行って最後に失速。記録的には前述の優勝した選手のほうが数秒遅かった。が、「積極性」と「タイム差」で他のレースで3位だった選手が選ばれた。うーん、この時点で何か間違っていなかったのか?

完全な別レースです。気象条件も異なれば参加する選手も違う。高校生のインターハイを決める大会であれば「地区大会で6位以内」という明確な基準があります。近畿地区などは本当に熾烈です。気象条件が異なるので他地区との「記録での比較」にはなりません。すべては「順位」で決まります。上述のように「優勝」してもマラソンでは評価されないのであれば「駆け引き」などは必要ありません。「勝負」を意識するのではなく「記録」だけを狙う。このような形で正当な評価ができるのか。ここは考え物だと思います。「勝つ」ことに対しての評価が低いというのはどうなのか。

そのような「不透明」な状況があるから福士選手は「名古屋」に出るという話になる。絶対にオリンピックに出たいという気持ちがあるのでしょう。が、こうなると「オリンピックで勝負する」という最大目標から「参加する」ことに目標がシフトしてしまいます。フルマラソンのダメージがどれくらいなのか未経験者の私にはわかりません。「走る」ということを表面に出して「内定」が勝ち取れればいいのかもしれませんンが「組織」としてそれは難しいのだと思います。「万が一」のことがあるから。福士選手に「内定」を出す。通常考えれば今の段階で彼女より強い選手はいないと思いますから「結果」としては問題ないのかもしれません。

が、「万が一」がある。次のレースで日本人上位が3人くらい世界記録を更新したらどうするのか。ありえないと思います。でも、昨年の世界選手権マラソンの選考のことがあるので「明確ではない基準」で選手が先行される危険性もある。だから「エントリー」して走るという話になるのです。陸連もここで「内定」を出してしまえば今度は「名古屋」を走ろうとしている選手に対しての「約束違反」になります。だから「言葉を濁しての発言」になる。どうにもできません。当然です。

それなら「一発レースにすればいいのではないか」という話になる。これも「スポンサー」の関係で難しくなる。アメリカは一発レースだったと思います。短距離系の種目であっても内定を出すことはなかったと思います。それくらいシビア。「選考基準を明確にするために同じレースを全員が走ればいい」という考え方は合理的です。が、選手強化などのことを考えると「資金」は必要なのです。強化費なども様々な部分から捻出されているはずです。だから「一発」は難しい。ここに関しては「正解」が見えてこないのが難しいところです。

インターハイを決める。運不運もあります。年によって大きく選手が異なるので昨年出場した記録を出しても翌年はいけないことがある。2年生でインターハイ優勝しても3年生でケガをして予選に出場できなかったらインターハイには出られません。ある意味すっきりしています。日本代表の決定方法がどうなるのか。そこは難しいと思います。トラック種であれば春先にある「サーキット」と言われる大会で「基準記録」を突破しておけば代表に選ばれることがあります。マラソンは何度も何度も走れません。一度で結果を求められるので難しくなる。

お金のことを考えなければ「勝った者が出られる」というのが一番すっきりするでしょう。短距離種目で「参加標準記録」を複数名突破している場合は「日本選手権上位3人」という形になるでしょう。明確に見て分かる部分ですから。

今の基準ではどのような選考が行われても「誰かが涙を流す」ことになります。一番嫌なのは世界選手権で内定を勝ち取った伊藤選手が「何で選ばれたのか」と批判されること。ここは明らかに論点が違います。一生懸命に走った結果、世界大会で入賞したのですから。それが「内定」につながっただけ。悪いところなんて一つもありません。

うーん、まとまりも落としどころもない内容ですね。すみません。
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心の持ち方

2016-02-26 | 陸上競技
考えることがある。これはいつものこと。考えすぎる部分があるのでいつの間にか「冷静さ」を失う。これはいいことではない。気忙しい時間の中できちんと自分自身について考えることができているのだろうか。それはいつもいつも気になっている。しかし、気が付くと「冷静ではない」という状況を生み出す。良いことではない。

菜根譚。「人よく菜根を咬みえば、すなわち百時なすべし」。硬い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる。この言葉に由来する400年前の書物。これを翻訳されたものを読む。「哲学」的な考え方になるのですが、やはり学ぶことは多い。時代に関係なく「生き方」を示している。

以下 引用させてもらいます。「中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 著:洪自誠 翻訳:祐木亜子」

立場を変えて物事を見てみる

冷静になってから、熱狂していた当時のことを振り返ってみると、いっときの情熱に振り回されて動き回っていたことがむだだったと気づく。

また、心の休まる暇もないくらい多忙な状態が一段落し、少し自分の静かな時間を持つことができると、そこで初めて心静かにゆとりを持って生活することのよさを実感できる。


その時その時を一生懸命に生きている。自分自身はそう思っている。が、その流れによって「冷静さ」を失うことが多々ある。これは自分の生き方を考えるうえで反省すべき点だと思っている。客観的な視点を持てなくなる。一時的な感情により「心」が安定しなくなる。カッとなる部分もある。ここが自分の弱さなのかなと考える。


客観的に物事を見る

激しい波が荒れ狂う海の中でも、船に乗っている人はその恐ろしさに気づかないが、かえって陸で見ている人は恐怖で震え上がっている。

また、酔っぱらった人が宴会で怒鳴り散らしていても、同席している人たちは案外平気な顔をしているが、はたから見ている人は苦々しく思っている。

だから、物事の渦中にいても、心はその場から切り離し、冷静な判断ができるようにしておかなければならない。


目の前のことを一生懸命やる。これはすごく大切なことだと思っている。これが今の自分を支えていて作ってきたと思っている。しかし、気が付くと「目の前の事しかみていない」ことが多くなる。自分自身の行動に対して「正当性」を求めるようになり、本来の目標などを失いかける。一生懸命になれることは「才能」だと思う。が、それだけでは世の中は上手くいかない。自分自身の行動や考え方をもっと「客観的に見る」能力が必要になる。分かってはいるがこれが難しい。そして一番苦手かもしれない。


高い目標を持つ

自分を向上させたいと思えば、人よりも高い目標を設定して日々精進することが大切だ。そうしないと、お互いが同じレベルにとどまってしまい切磋琢磨できない。これでは、人間的な成長は難しい。

また、この世の中で生きていくためには、相手に一歩譲り、少し遅れを取るくらいがちょうどいい。ただ突き進むばかりでは、炎に飛び込む蛾や垣根に角を取られた羊のように、身動きがとれず窮地に陥ってしまうだろう。これでは、とうてい安心して生活などできない。


「日本一」を目標に掲げる。それはここ最近の自分自身のテーマ。だからといってどこかに「焦り」はないか?残された時間の中で何をするかという焦りがあるのではないか。それが客観性を失わせ自分自身の「心」を安定させないのではないか。そう感じる。「余裕がない」というのは良いことではない。だからといって「余裕がありすぎる」という部分と「それなりにやる」という部分では絶対にうまくいかない。分かり切っている。だからどうするのか。ここが重要だと思っている。

人間が小さいなと思う。考えることが好きだが、考えすぎて「身動きが取れなくなる」ことがある。これは良いことではない。自分の中でどうしていくのか。これは大きなこと。処理できるようにならなければ何も変わらない。器を大きくしていくことで自分自身も変わっていく。それは分かっている。が、今の自分のはそれほどの力はない。

今年、40歳になる。それでもまだこのレベルだ。「人としての理想の姿」をどこに設定するのか。「不惑」どころか常に惑っている。これまで様々なことを準備してきたつもりだ。が、それはまだ今の自分にとっては十分ではないのだろう。

プラスに動くために考える。決して「止まる」わけではない。そうやって自分自身が何をするべきかを考えていきたい。今の自分に足りないものは何か。考えたい。
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連続トレーニング

2016-02-25 | 陸上競技
火曜日の練習はトレーニングとしました。少しですが雰囲気も変わり声が出るようになってきた感じがあります。大きなことです。色々あって途中で練習を抜ける。以下省略(笑)

水曜日、可能なら走りたかったのですか残念ながらこの日は練習開始時に雨。うーん、なんなんでしょうか。走りたいのですが仕方ない。室内で走るという手もあるのですが1時間で終わらせるという制約の中でやっていますから室内で走るのは避けたい。あまり練習ができませんからね。ということで諦めてトレーニングとしました。二日連続シャフト&プレート補強です(笑)。かなりキツイともいます。

前日のトレーニングの際、足の痛みがあって走れない選手がいました。本人が「ベンチプレスをしても良いか?」と言ってきたのでマンツーマンでやることに。走れないならトレーニングをしっかりとやろうというのは良い傾向です。今年度はほとんどベンチプレスはやっていませんが一応昨年はやっていたようですからそれなりにできるだろうと判断。ひたすら追い込むこととしました。

少し重い物から初めて10回5セット。最後の2セットはできなかったので補助して10回。少し軽くして2セット。ここでも潰れかけたので補助。さらにもっと軽くして20回を2セット。オールアウトするためにひたすらやらせました。筋肉に対する負荷としては明らかにウエイトの方がかかります。分かりきっている話ですね(笑)。かなりキツかったようです。翌日確認してみると筋肉痛で上半身がバギバキになっているとのこと。こう考えるとウエイトの方が手早く追い込める気がしますね。ここは考えていきたいと思います。

他の者はシャフト。男子はかなり声が出るようになっていました。が、廊下なので声が大きすぎる(笑)。少し止めに行きました。声が出て元気なのは良いのですが室内ですからね。ある程度の所を見極めてやらなければいけません。余りうるさいと室内での練習が禁止になってしまう危険性もありますからね。雰囲気が明るくなったのは良いのですが「時と場合」を考えなければいけないと思いますね(笑)

プレート補強も含めて「58分」で終了。三日連続で完全に1時間以内で終わらせています。ストップウォッチでマネージャーに計ってもらってもらうという徹底ぶり。早く終わらせることが目的ではありませんが「決められた時間内できちんとやる」というのも必要なことです。

二日連続でしたがきちんとできていた気がします。それなりに基礎筋力が上がってきたかなという感じは受けています。女子はまだ途中で止まってしまいます。ここが克服できて最後まで追い込み切れるようになれば大きな飛躍をするのではないかと思っています。そうなると本当に面白い。

思うことがあって親しい指導者と1時間くらい話をしていました。といってもほぼ「聞いている」という状態でしたが(笑)。色々と考えることがあります。自分が進むべき道をどうするかですね。アドバイスをそのまま聞くのではなく自分がどうしたいのかをきちんと理解してやっていかなければいけないと思います。

ある意味人生の転機なのかなという気はしています。様々な事に耳を傾け自分が進む道を模索する。そうやって考えていくことで様々な事が見えてくるのかなと。毎日毎日考え続けたら色々な事が分かってくるかもしれません。まだまだ自分としてはやる事がある。「使命」の話になりましたが、それは何か?考えていきたいなと思っています。

一応記録程度に書いておきます。
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一生懸命から学ぶこと

2016-02-24 | 陸上競技
雑記のような内容になります。一応書いておきたいので書くだけ。面白くないともいます(笑)。

生きている中でいろいろな人と話すことがある。当然の話。多くの人は「自分のやってきたこと」を話す。面白い話もあれば面白くない話もある。私はこうやってblogに長々と書くので「話好き」と思われる。確かに話をするのは好きだ。が、それ以上に「話を聞くほうが好き」だ。意外かもしれない(笑)。飲み会の時に「人生論」を語ったり「自分はこんなにすごいんだ」と話す人もいる。酔った勢いでからまれることもある。たいていは聞きながら我慢するが2度くらいは切れかけた(笑)。食事をしながら陸上競技について語る。これが最高に楽しい。

親しい指導者と一緒に飲み機会が今年度になって増えた。このような言い方をしたら語弊があるかもしれないが「明らかに変わっている」と思う。逆の立場から見れば私自身も「変わっている」と思われるかもしれない。それはそれでいいと思っている。ある集団から見れば明らかに「偏っている」と感じられるが、その集団の中では「いつも通り」となる。ここも考え方の部分なので何が正しくて何が間違っているのかは分からない。

話をしていて「楽しいな」「そういう視点もあるのか」と感じるときの大半は「何かに一生懸命になっている人」と一緒に過ごしている時だと思う。一般論や批判だけではなく「自分が考えていること」「実際にやっていること」を聞くときが楽しい。誰かほかの人に伝えられるだけの「何か」を持っているから話ができるからだ。適当にやっていたら人に話す内容も「一般論」になる。適当と書くとまた語弊があるかもしれないが「誰にでも話せること」を話していたら面白くない。

人は「安定」を好む。これまでやってきたことに慣れているので「別のこと」をやるのを大きく嫌う。年齢を重ねれば重ねるほどフットワークが重くなる。実際は「年齢」ではなく「考え方」かもしれないが。昨年度末に「転勤する」という大きな出来事があった。人生初の経験。これまで13年間同じ職場で生活をしていたからそこには「安定「」があった。自分では気づかなかったが「変化」することを避けている部分があったと思う。「これまで通り」がすごく楽でそれに「もっとこうしたほうが良い」という刺激が入っても「いや、これまでこうやってやってきたのだから」と保守的になる。変わるチャンスを逃し続けていたのかもしれない。

そうならないように多くの人と関わってきたつもりだった。が、それでも「閉鎖的」になっている自分自身が存在していたと思う。部活の指導を始めたころは同じ職場の運動部の先生と2次会などで遅くまで話をしていた。「だからお前はダメなんだよ」と常にだめだし(笑)。ロングスプリントで県内で活躍してリレーで優勝したとしても「ダメだし」をされていた。「結局、100mで勝てないからロングスプリントをやっているのではないか?」と。この言葉だけ見ると「専門外の人に言われてもね」と感じるかもしれない。が、一生懸命に指導されている人から言われたこの言葉は自分の中に突き刺さった。「100mは才能種目だから努力しても勝てない」と勝手に決めつけていたのかもしれない、と。

マイルをやるのは「練習量」で対応できる部分がある。が、ショートスプリントで勝負しようと思うと「それ以外の要素」が大きく影響する。いつの間にか「速い選手が来ないから短い距離は無理だ」と自分自身が逃げていたのかもしれない。それまでもある程度勉強させてもらっていたし考えながらやっていた。が、そこから方向性が変わっていった気がする。タイミングよくショートスプリンターに出会うことができたというのもあったと思う。そこから必死に「短い距離で勝負する」ことを考えてきた。尊敬できる方から言われた言葉だったから「このままではダメだ」と思えたのかもしれない。その方自身が必死に全力で競技の指導をされていたからこそ「感じ取れる部分」があったのだと思う。

その後、女子の100mで優勝することができ県レベルの大会で100mのワンツーフィニッシュも果たす。これも選手に恵まれたからだという感覚はあるがそれでも自信にはなった。さらに翌年、100mで同一校からインターハイ出場。4継でもインターハイへ。その方から言われたことを実現できた。逃げずに向き合ったからこそそのような結果につながった。中国大会から帰った翌日すぐにその方に報告に行った。「え?そんなこと言ったか?」と言われて終わり(笑)。そんなものです。が、一生懸命にやっている方からの「何気ない言葉」は自分自身を突き動かす原動力になる。

さらにはその年、インターハイでリレーを走り予選落ち。ラウンドを進むことと県記録更新を目標にしていたが果たせず。それでも「やっとここまでできた」と少なからず満足感があった。その夜、師匠と一緒に食事をしていてリレーの話になる。「やっとリレーでインターハイに来れました」というと「あんたのバトンは全国レベルではない」と一蹴(笑)。基本的に「あんたはダメだ」と言われることが大半(笑)。一生懸命にやっている人からの「忠告」や「進言」というのは心に残ります。

親しい指導者も複数いて「これってダメだよね」というアドバイスをくれます。このような言い方をすると感じが悪いかもしれませんが「一生懸命にやっている人の言葉」は心に響きます。そうではない人からの言葉は「そうですね」という感じで終わってしまう。すべての言葉に耳を傾けるというのは違うと思っています。もちろん「耳触りのいい言葉」に人は惹かれます。が、実際は「本気でやっている人にしかわからないことがある」のです。

これまで気づかなかったことに気づける。これも大切だと思っています。私自身が「規則の中で正しく生きている」とは思っていません。多少ははみ出しているでしょう。それを正当化するつもりはありません。だが、「このままで県外のチームと戦えるのか」という命題は今のままでは解けません。こちらとしても何かしらアクションを起こす必要があるのかなと。模索していきたいと思っています。

私なんてまだまだです。それでも一生懸命に生きている人たちから学ぶことがある。大切なことだと思っています。自分がまだまだだという感覚を持ち続けていきたいと思います。それが次へのステップとなるから。
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揺らがない想い

2016-02-24 | 陸上競技
練習時間が短くなるとあれこれ考える時間が増えます。他にやる事がないというのもあると思うのですが。毎日練習で3時間使っていた部分が1時間になると残りの2時間どうする?!という感じでしょうか(笑)

時間が出来るとあれこれ考えます。例えば卒業式が近いなとか。前任校で担任をしていたクラスの生徒たちが卒業式を迎えます。ここに対する思い入れはかなりありました。転勤して関わる事がほぼなくなる。担任や副担任がいらっしゃるのでこちらから少しでも関わるとやりにくくなるだろうなと思うので、かなり距離を置いています。遠くから見守る事しかできない。寂しいですが当然の事だと思っています。無事に卒業式を迎えてくれると良いなと。それぞれの道を自分の力で歩いて行く事になると思います。しっかりと進んでもらいたいなと。一方的な想いです。

こういう性格ですから関わった生徒達の事は気になります。「余計なお世話」なんですけどね。もちろん今関わっている生徒、これから関わるであろう生徒に対しても思う事はあります。その子達に私が出来る事というのは何なのか?そこは本当に大きな事だと思っています。

時間を共有する。その中で思い通りになる事もあればならない事もある。上手くいっている時には気にならない事でも「立ち止まる時」もある。その時になにをするか何だと思っています。競技でいえば怪我をしたり動きが崩れる事も必ずある。高校3年間何もなくスムーズに競技が出来るなんて事は絶対にない。そんな時に自分に何ができるか。預かる時間をどう使っていくか。

特別な能力があるわけではない。一生懸命やっていくしかないと思っている。それが他者の目にどう映るのかも多少は気にしなければいけないのかもしれない。が、正直そこはどうでも良い。もちろん色々な部分で上手くやっていかなければいけないとは思っている。それでも「自分の中での優先事項」を決めてやっていきたい。

書こうと思っている事があったのですが、感じが悪くなるので止めておきます。それぞれの視点で見た時に「立場」や「考え方」もあるでしょうし。中途半端な記事になりますね。まーいいか。
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