kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

熱心になる&時を待つ心

2008-07-31 | 陸上競技
今日は練習前にミーティング。最近練習にしっかりと出れる日が少なかったのもあり、話が出来るときにしておく必要があると思ったので。

以前も配ったことのある「熱心になる」という文章を紹介しました。以下は本文を私なりの解釈で要約したものです。

『熱心になる』
チャンスをつかみたいと願っていても誰にでもつかめるものではない。少し頑張った程度では絶対につかめない。熱心に一生懸命になって並大抵ではない努力をして初めてそのチャンスをつかむ可能性が生まれる。人並みの一生懸命さでは足りないのだ。
競技成績を上げたいと口で言うのは簡単。これも熱心になって朝から晩まで寝ても覚めても思い続けて初めてその近づく事ができる。
「競技成績と言うのは、選手の熱意と情熱に対する神様のご褒美だ!!」
才能があっても熱心さが足りなければ十分には活かせない。自分に与えられた力を引き出すために一生懸命に取り組みこと、これは学生時代しかできない。今しか出来ないことに一生懸命になるべきだ。才能云々よりも大切なのは熱心になること。熱心だと思っている以上に熱心になり物事に取り組む。それができるかどうかで結果は変わる!


もう一つは『時を待つ心』
人間にコントロールできないもの、それは「時間」。早く進める事も出来なければゆっくり進む事もない。
悪い時もあれば良い時もある。物事を成功させる人は「自分の時」が来るのを待つ。慌てず焦らず「自分の時」を待つ。
これは故障している選手にいえる事だか、単純に待つだけではなく、春になって桜が芽を出すように寒い冬の間(故障して練習ができない時)に力を蓄えておく必要がある。「必ず美しい花を咲かせるのだ」という強い意志の下で力を蓄えていきなさい。
大きな幹を育てるためには冬の間(冬期練習や夏期強化練習)にどれだく地面に強く大きな根を張るかが大切。辛いときも時が過ぎれば必ず春は来る。その時のために「今」何が出来るかをしっかりと考えていくべきだ。
「待て」と言われれば更に焦る。そこをどう乗り越えるか?ここに物事の本質がある。焦らず出来ることに力を注げるか?どれだけ根を張れるか?
「自分の時」が来た時にどれだけ成長して臨めるか?大切なものを見失ってはいけない。

きちんと伝わったでしょうか??競技力の成長も必要ですがそれを支える「心」がなければ絶対に上手くいきません。理解して欲しいですね。
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次の段階へ

2008-07-30 | 陸上競技
2週間半で第1期強化期を終え数日間回復に充てていましたので、今日はしっかりと走り込む第2期強化期へ移行したメニューを実施。1年生は基本的には貯金を作らないといけないのでそのためのしっかりとした練習です。

前半は今やっている動きの習得のための基礎練習。暑いので少し休息を取りながらの練習を進めることにしています。例年に比べて暑さがヒドイので水分補給と休息にはかなり気を配っています。短い距離ではかなり良い動きができるようになってきました。ひたすらやっているだけあります。加速段階の脚の運びと中間での動き。ここに重点を置いてやっています。

セット走はこれまでの量から2~3本程度増やしました。この部分だけでもかなり負荷が違うと思います。男子と女子で本数と組み方に差をつけました。差別?かもしれませんが、それぞれの特性を生かした練習をするべきだと思っています。この辺りは選手にきちんと説明してから実施しました。普通の女子なら「男子と女子で練習が違うのは嫌だ」というかもしれません。根本的に違うのだから練習も違う部分があって良いと思います。
1セット終了後、理由不明で走れなかった者に話をしました。SDや加速走できちんと走れていたのに、150mで最初から遅れていくのはおかしいと。たった数分間の間に大きく動きが変わってしまう可能性は低いと思います。それなのに他の者について行けなかったのは何故か?ここは自分の中できちんと整理していく必要があります。理由が分からないまま走れないというのが一番問題です。2セット目からはきちんと修正されましたが、本来なら1セット目からきちんと走れないといけません。「やるだけ」の練習はしたくありません。避けたいですね。それを全員が理解した中で進めていくから意味がある。考えないといけません。

故障者、数人いますが原因がはっきりしない者が多い。自分達でかなりの治療院に行っています。それでもなかなか改善されません。走れない日々が続けば精神的にもしんどくなります。走れない者を走れる者がどうフォローしていくかもチーム状態を良くしていくためには必要不可欠です。雰囲気を変えていくことができるのは各自です。できるかどうかではなく「やる」しかないのです。

話の間にネットでインターハイの動画を見たという者が何人かいました。これも意識の高まりとつながる部分です。興味がない者は絶対にないですからね。同じ高校生が戦っている場所。少しでも近づけるように最大限の努力をしていきたいですね。気持ちを動かすのは選手自身です。やらさせる練習では何も変わりません。「見ろ」と言われても家に帰ったら見ないかもしれません。補強も同様。「やった方が良い」と言われてもやらない者は絶対にやりません。それは「そこまでして強くなりたい」と願わないから。「意志ある所に道は開ける」です。自分の意志がなければ絶対に何も変わらないのです。一時的に変わるのは誰にでもできます。それを本物にできるかどうか?ここに「本物」かどうかの違いがあります。しっかりと見極めていきたいですね。

そろそろ次の段階に進みたいと考えています。
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暑さに負けず考える

2008-07-29 | 陸上競技
今日は予定通りの専門練習。2週間半強めの練習をして4日程度回復に充て昨日からまた練習再開。ある程度のリズムを取りながら練習を実施していけたらと考えています。

幸い故障気味だった選手達も回復の兆しがかなり見えてきました。まだ安心はできませんが早く回復して身体が動かせるようになるといいですね。故障気味の選手には別メニューで練習をさせています。技術的な練習が不足しますができるだけ体力的に落ちる事がないように負荷をかけています。それなりの負荷にはなっているはずです。回復最優先ですが、待つだけでは何も変わりません。積極的に対応していきます。

走れる者はいつものハードルドリルに更に重心の移動を加えました。やっている事は一緒。移動する距離が違います。感覚を作るのに「形」だけにこだわる必要はないんじゃないかと最近強く思っています。少し崩れても意識させる部分がはっきりしていれば後でどうにでもなる気がしています。ポイントを理解するためには崩れてもやる必要がある。何の根拠もないですが、見ているときにそう感じました(笑)。感覚を作るというのは「今までと違うことを身につける」という部分なので同じレベルの動きではダメなんじゃないかと。

そこまで練習を見てからまたも面談のために一旦学校に戻る。その間は指示を出しておいた内容を実施(したはず)。サボろうという意識の者はいないはずなのできちんとできたはずです。

1週間ぶりにハードルを跳んでいるのを見ましたが、ずいぶんマシになりました。人並みです。もう素人ヨンパ選手とは違いますね。継続するとやはりきちんとできるようになります。最初の頃は両足ジャンプでしたが、今は抜きやリード等の専門的な話もできるようになりました。なかなかやりますね。ハードル指導が出来るんじゃないかって気になってきます(笑)。

最後はウエイトをしましたが、トレーニング系の練習は見違える程できるようになりました。1年生女子、クリーンをやるのに「それは重過ぎるだろう!?」と指摘したら、問題なくやってました…。基礎筋力はついてきていますね。サーキットとウエイト、加えて補強ですからきちんとやれば絶対に筋力は上がります。逆にいうとこれで上がらないというのは大きな問題です。競技には向かない性格(意識)だと思いますね。取り組みは間違っていなかったことを確認できました。ここをベースにして更にレベルを上げていきたいと思います。

暑いですが、いろいろと考える事ができて楽しいですね。明日は走ります!!
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今できることを・・・

2008-07-29 | 陸上競技
今日からインターハイが開催されました。本気で陸上をやっている選手なら目指す場所だと思います。もちろん力が及ばない選手の方が多いのは確かですが、高校生として競技をやる限り出場できる「可能性」はあります。0.1%かもしれませんが、「本気で競技をする」から見れる夢だと思いますね。

まだまだうちの選手には届かない遠い「夢」の舞台です。それでも同じ高校生が出場しているインターハイが、遠くで開催されているのです。日本一を決める舞台で戦う選手にはそれぞれ大きな目標があると思います。活躍を期待したいですね。力を出し切って欲しいという想いが強くあります。

今自分達にできることは何か?目の前にあることをしっかりとやっていくことです。インターハイ選手には届かないかもしれません。それでも地道に自分達のやるべき事をしっかりやっていくことで少しずつ近づける「可能性」があります。やらなければその「可能性」すら生まれません。どんなに小さな「可能性」だって0でない限り全力で取り組んで近づいて欲しいと思います。

「今できることを全力でやりなさい」。これは最近よく口にする言葉です。故障して走れない選手はどうしても「自分だけは走れない」とマイナスな気持ちになります。故障してしまったものは仕方ありません。嘆いていても回復するわけではありませんから。だとすれば何ができるか?回復させるために治療をしたりケアをしたりを積極的にやっていく必要があります。加えてできる練習を一生懸命にやることで、他の選手にはできない部分を強化することができます。それもやらずに涙を流して悲観していても何も生み出しません。走る練習だけが練習ではありません。

実際に走れる選手は何をすべきか?自分のやるべきことを意識して取り組んでいくしかないのです。「○○という選手がやっていたから」という感じで高レベルの技術練習をする必要は無いと思います。自分の身の丈にあった練習があるはずです。トップレベルの選手の練習は参考にはなりません。ある一定のレベルを過ぎてから変わってくると思います。目の前にある練習をひたすら真剣にやっていく。自分のやるべき事を理解して、それを口に出しながらひたすら練習に取り組むしかないのです。

今、インターハイに出ている選手は必死で戦っています。出場できなかった選手はどうすべきでしょうか?自分に与えられたわずかな可能性に賭けて取り組んでいくべきです。県大会レベル、中国レベルで終わってしまうかもしれない。それでも「今できること」をやらない限りはそのレベルにすら届かないのです。強くなるには「一生懸命に取り組むこと」です。手を抜かず、周りに流されず、前だけを向いて練習をするしかありません。それ以外に道はないのです。

という話を練習前にしました。来年に向けてしっかりと自分達のスタイルで取り組んでいきたいと思います。できることはたくさんある。それをどれだけ真剣にできるか?選手全員が理解してくれることを願います。
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またも…

2008-07-28 | 陸上競技
またまた保護者会。前半というかほとんど見ることができません。時間が空いた時に抜け出して練習を見に行きました。足の痛みがある者にはその場で判断をして指示を出す必要があるので、出来るだけ付いておきたい気持ちもありました。様子を見ながらでないと怖い部分もありますからね。

走れる選手は動きの確認を中心にしました。スタートからの加速と中間の維持をかなり繰り返しました。中間の動きに入る時には午前中の面談が終わったのでしっかりと見ることができました。スティックを使っての意識でしたが、随分動きが作れるようになってきました。継続して高い意識で練習すると変わるな、というのを実感できました。走るだけの選手はいません。過去の練習との一番の違いすね。ここまでの練習でかなり本数を走っていたので、数人は完全にバテてました(笑)。

最後は中間の動きをさらに維持するために150m。今までの練習はポイントとなる走りの前にはスタート地点まで行って「走らせる」ためにかなり厳しく指導をしていました。そこまでやらないと本気で走れない。今は「本気で走れないなら相手にしない」というスタンスです。今のチーム状況で無理矢理走らせないといけない選手は絶対に強くなりませんから。みんなが「強くなろう」とする状況で頑張れない人間はどんなことをしても強くならないと思います。
加えて今は自分達で「~を意識して!」という指摘をしています。1ヵ月前は「自分達で指摘しあいなさい」という指示を出していましたが、今はそれが「当たり前」です。ひいき目で見ている部分もあると思いますが、かなり良いチームに成長してきていると感じています。

150m、男女共に1年生が強い。上級生はなんとかしなければいけないですが、強いのは確かです。kazukiはスタート型ですが最近は中間の動きもある程度できるようになってきてますね。11秒中盤は間違いないと思います。rinaも以前は何の選手か分からない走りでしたがそれなりに形になって来ました。膝の引き出しがかなり良いですね。まだ体幹が弱いので身体がブレますが春先の力が「勢い」だとしたら今は「実力」になりつつあります。

この2人だけでなく走れるようになってきている感じがありますね。絶不調からやっと回復して来ている選手もいるので、更に練習の質が上がればと思います。後は数人の故障者が復活するだけですね。どれだけ質の高い練習ができるか?ここにかかっています。本人達の「走りたい」気持ちはしっかり感じています。なんとかして回復させなければいけません。

合宿終了後、更に気持ちが前向きになってきています。楽しみです。
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運気が下がる

2008-07-27 | 陸上競技
今日は休日だったので午後から映画を見に行こうと思っていました。

家を出る寸前に郵便箱に手紙が入っていました。何かな?と思って表をみてると契約した不動産屋さんからでした。何だろうと思って見てみると「家主の都合により家を建て壊す事になったので1月末までに退去して下さい」とのこと…。昨年の10月位に越して来ていきなりですか?!敷金礼金、仲介料で結構な額を払っていて1年足らずで退去?隣の家なんか先月引っ越してきたばかりです。あまりにも理不尽でしょう??都合も分かりますが、契約時にその可能性があることは伝えるべきでは?得できませんね…。借りている立場だから弱いですがさすがにそれはないだろうという感じですね。なんなんだ??ありえません(怒)

不快な気持ちで映画館に着いたらチケット売場に80人位並んでいました…。なんてことでしょうか…。並んでチケットを買う気持ちは一瞬で消え去りまた別の機会に…。元気が無くなりますね。いつ行くのかって話になるので平日の夕方からでも行くようにします…。なかなか時間がとれないですからね。

またも運気下降気味の予感…。というか上昇した記憶がありません。先日合宿中にセブンイレブンのくじで飲み物を2つ当てたんですが、その時に「また無駄な所で運を使う(笑)」と言われましたが全くその通りですね…。ハァ、辛いですね~。
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最近の会話

2008-07-26 | 陸上競技
基本的に合宿に言っても他校の選手は話しかけてきません。数人はいますが確率的に100%女子です。男子は話し掛けてくることはありません。かなり切れているので怖がっているのかもしれません。まーあまり気にしていませんが…。

うちの選手とは結構話をします。かなり下らない内容が多いですが(笑)

今日セット走の前に練習場所にたどり着いて、150mを見たのですが男女ともに外側のレーンがカーブを出るまでに追い付かれます。間違いなく距離設定が間違っていました。まーあまり気にはしていなかったのですが、女子で1人遅れた者がいました。一番外側のレーンなのでそれが原因だと思っていました。60mでかなり走れていたので。一応確認をしてみましたが膝が少し前に出ない気がすると言っていました。まー少し疲れの影響もあると思います。比較的順調に練習を積んでいますから、疲れが出るのも仕方ない。
が、突然「そういえば自転車で学校に来たのでそれが原因だと思う」と言い出しました。いやーそれはないだろうと(笑)。話を聞いたら電車に乗り遅れて30分間立ち漕ぎで来たから乳酸がたまったのではないかと…。すごい発想ですね(笑)。2本目は走れていたので100%違いますね(*_*)。

あとは今日のメニューをメールで指示を出していたのですが、確認で「ウエイトは全種目ですか?」と朝メールが来たので「全部やるように」と指示を出しました。その後練習に言ったらまた「ウエイトは全部ですか?」と聞かれる。セット走が終わって学校に戻る前に「ウエイトは全部ですか?」と聞かれる。本人全く悪気はありません。頭に浮かんだからすぐに質問しただけです。その度に「さっき言った…」と話しますが何度も繰り返します。「メニューを減らせ」というのをアピールしているわけでもありません。全て本気です(笑)。怒るに怒れません。

最近は「先生計画性を持ってください」とか何かちょっかいをかけたら「いーですよ別に」と軽くあしらわれたりしています。合宿等の姿からは考えられないかも知れませんが、結構立場が弱い(笑)。メリハリがかなりあります。普通の人は絶対にとまどうでしょうね。段々と1年生も慣れて来ました。ガツガツ練習をする部分もありますが、コミュニケーションを取りながら進めていく必要もあると思います。これが本当にコミュニケーションかどうかは不明ですが、こんな会話が繰り返されます。良いのか!?友達ではないのである程度のラインを引きながら関わっていきます。

基本的に選手は「競技に関する事」と「考え方」について信頼されていると感じていますが、適当さに関してはかなり不安を感じていると思います(笑)。だから会話は「先生大丈夫?」という感じが多いのも確かですね。これで自立を促しています、意図的に。ということにしておいてください(笑)。こんな感じで会話が進んでいます。関わりを大切にしていきたいとは思います。またキャプテンに怒られるんじゃないかという不安を抱えながら(笑)。
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スピード感と疲労&故障対策

2008-07-26 | 陸上競技
今日の練習は前半保護者会のため全く見れず。優先事項ですからこちらを先にやります。今日は選手の保護者とも面談をしましたが、非常に協力的でこちらのやろうとしていることに理解を示していただきました。ありがたいことです。こういう支援があるからこそ競技に専念できる環境が作れるのだと思います。感謝しなければいけません。

競技場に行った時点でメイン練習以外は終わっていました。1年生2人くらいはハムストリングに張りを訴えていたのでそれ以後は練習中止。ある程度は走っているとはいえ、所詮1年生です。合宿での走り込みを経験したらダメージもそれなりにあります。無理をさせる必要はないのでストレッチとアイシングに切り替えました。この辺が難しいところですね。最初から練習を見ていたらもっと早い段階で練習を止めさせることができますが、そうも行かない時もあるのでこのような場合は無理をして欲しくないですね。

 セット走は少し軽めにしました。本数を少なくしてポイントとなる60mに集中させました。体調も万全ではありませんし、きちんと課題を持って取り組んだ方が良いと思ったので最後の60mを重視。グランドがかなり硬くなっています。雨も降りませんし、うちが走らなければ誰も走らないんじゃないかというレベルですので・・・。少し雨が降ると良いですね。
 走り自体は良い感じだったと思います。動きが大きく崩れることなく走れていました。追い風というのもありましたが、スピード感はあったと思います。疲れてからのコントロールを課題に置いていたのですが、私が指示を出す前に「きちんと抑えて」という声かけをしていたので大切な部分が分かっていたのではないかと思いますね。課題が分からず走るのときちんと「やるべき事」を理解して走るのでは効果が違ってくると思います。

 それなりに疲労はたまっているので必ずケアをするように指示。自分で「やったつもり」で終わるのではなくて、万全を期して少しやり過ぎかもと思うくらいのケアをしておく必要があります。「我慢する」のと「手を抜く」のは違います。走るのがキツイから10ある力の6位しか使わないというのは「手抜き」です。痛みがあって走れるかもしれないけど走らないのは「我慢」です。この辺りを間違えて欲しくはありません。走れる痛みと走れない痛みのラインをどうやって引いていくか?大きなポイントですね。「キツイから6の力で練習をこなそう」という姿勢では絶対に強くはなりません。やるだけの練習です。最近はそういう雰囲気が全くないので見ていて楽しいですし、やっている選手達も楽しいのではないかと思います。「手を抜く」ことが「異常」な状態になるので、きちんとやらざるを得なくなります。こうなってくると力が付いてきますね。

実際の所細かく見ていないのでどこまでやっているかはわかりません。日誌に「補強はまずまず」と書いてあったので、「まずまずとは何か?やっていないのか?」と聞いたら、「本当に一生懸命にやるようになった。やるのが当たり前になったのでこれ以上書くことがない」と言っていました。どうなんでしょうか。負荷をしっかりかけているなら問題はありません。「見ていなくてもできる」という自立した状態になってくれるとあとはズムーズだと思います。まだまだやりたいこと、やるべき事はあるので満足はできませんが・・・。
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技術練習

2008-07-25 | 陸上競技
今日は合宿明けの初日。2週間半位はかなり走っていたので昨日は完全休養にして治療等に充てました。故障者が増えてきていたので意図的に時間を作りました。必要があれば自分でケアを行うようにさせました。

今日は軽目にしようと思っていたので様子を見ながら練習を開始しました。歩いて身体をほぐして長めに体操とPNF。身体の様子を見ながらです。暑い中での1日練習をやっていたので、疲れが抜け切れていないというのもあり様子を見ながらやることにしました。

合宿でやった技術的な練習ですが、やっている中で「もっとこうしたほうが良いな」と感じるものがありました。基本的な意識がない選手には伝えるのが難しいと思い話はしませんでした。指導をする中でひらめく事が多い。見た目の動きと意識の違いをきちんと伝えていく必要があります。もちろんすぐにはできませんが意識していく中で身につけていければと思います。

選手同士でかなり指摘しあいながらやっていました。自分の感覚と動きの違いの修正をひたすらやっていました。単純にやるだけではなく互いに指摘する中で意識して取り組んでいます。それが実際の走りに結び付いていくといいなと思います。

ドリルは所詮ドリル。上手いからといって速いとは限りません。きちんと動きを意識したり、身体のポジションを確認することが狙いです。実際のスピードでなければきちんとした動きを身につける事はできないと考えています。ドリルでは重心の移動が十分ではありません。イメージをつかませるためにはドリルなども必要になると思いますが、それはメインではありません。動きを意識して繰り返す中で感覚を身につけていく必要があります。

動きの確認をした後で軽く走りましたが、動きはまずまず。シューズでは上手く出来ませんでしたがスパイクを履いたらしっかりと進んでいました。この辺りの動きをきちんと身につけていきたいですね。

明日からはまた走っていこうと思います。9時から保護者会ですがなんとかなるでしょう(笑)
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原因を突き詰めると…

2008-07-25 | 陸上競技
練習をかなりするので、あちこちに痛みを訴える選手が増えます。走りが硬い者はダメージもでかい。少し考えていく必要があるかもしれませんが、筋力が不足している1年生は仕方ない部分もあります。合宿で他校の選手を見ましたが線が細いですね。

やりたい動きができないのは筋力不足も原因の一つだと思います。形だけを求めても、それをするための基礎筋力が足りなければ絶対にできません。筋力が無くてもそれなりに走れますが、パフォーマンスを高めるためにはトレーニングは絶対に必要です。目指す動きをやろうとしても必要な筋力がなければできないので、無理矢理動かす事になり故障につながります。技術的な練習がきちんと出来ないのは「基礎筋力不足」が大きく関わっていると思います。

適度な補強では絶対に足りません。腹筋背筋等の体幹部の補強を軽くやっただけで出来ない選手もいました。うちの女子より弱い男子もかなりいました。大きな問題です。地味な補強はなかなか頑張れないですからね。きちんと出来るかどうかで「強くなろうとする意志があるか」を見ることができます。単純に「補強をする」だけではなく、もっと根本的な部分に原因があるからできないのです。補強をするのは「自分のため」だという理解を持たせる事が大切だと思います。心から強くなろうと思えば絶対に手を抜きません(自分の感覚による部分が大きいですが)。そこまで気持ちを持って行くのが大変なんですが、自主的に頑張れる雰囲気作りがきちんと出来れば問題はないと思います。

最終的な原因を突き詰めれば「選手自身の心」にあると思います。筋力トレーニングは派手さもありませんし、苦しいものです。補強は楽をしようとすればいくらでもできます。怒られるからやるレベルでは顧問が見ていなかったらやりません。以前のうちのような状態です。口では「やります!」と言っても手を抜く選手が多ければ強くなるはずはありません。自分自身で「強くなりたい」と思えて初めて補強の意味が出て来るのです。強制されてやるレベルだから、走るのもトレーニングも「手を抜く」のです。そこそこは強くなると思いますが、大切な所で失敗します。100%に近い確率です。

もちろん顧問の指導力も大きく関係してきますが、最終的には「本人の意欲」です。選手は「おもちゃ」ではないので、自分が楽しむためだけに指導するわけではありません。ある程度やらなければ「頑張り方」が分からないから、最初の段階で半強制的にやらせるのです。そこで本質に気付けない者は反発をします。ある程度は仕方ないことです。指導者の「心」が理解できなければ絶対に強くなれません。私の今の一番の課題は「『心』を育てる」です。これがなければ意味がありません。

少しチームが出来て来ている気がしています。見た目だけではなく「本質」を理解できる選手を育てたいですね。
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