kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

調整練習?

2010-04-30 | 陸上競技
金曜日、明日から県選手権が実施されます。この大会で決勝に残れば8月に実施される中国選手権に出場できます。1週間前に支部大会が実施されているので、調整云々の話ではありませんが今の力を知るという意味では重要かもしれません。

blogに書いているように火曜日はウエイト、水曜日に走り込み、木曜日にもウエイトです。選手の日誌を見ると水曜日は全身筋肉痛、今日もかなり筋肉痛が残っているようです(笑)。逆にいうと少し練習量が減っていた部分があるので筋肉に必要な刺激が入っていなかったという事になります。不足部分をきちんとやっておかなければいけないという判断です。だから調整というレベルの話ではないのです。とはいってもさすがに今日は軽く刺激を入れる程度にしておこうと思いました。せっかく出るのですからタイムが狙える者は狙わせたいですから。

練習自体はとにかく短時間にしようと考えていました。スピード刺激を入れようかと考えていたのですが、かなり追い風が強かったのでトゥトレをする必要なく済みました。かなりスピード刺激は入ったのではないかと思います。後はバトン練習を数本。これも確認程度で。男子はうまく練習が出来ませんでした。明日はほぼぶっつけ本番のような感じになってしまいます。これまで何度も同じ走順でやっていますから無事につないでもらいたいですね。
女子は3走を変えています。バトンは昨年秋と同じです。まだまだ精度が低い感じがありますが、あと1ヶ月かけてしっかりと合わせていきたいと思います。1走がかなり強いですから上手くいけば50秒前半、あわよくば50秒切りを狙いたいと私も選手も思っています。簡単なことではありませんが十分可能性はあると考えています。

あとは少しだけ動かしました。特に明日は400mHがあります。かなり高いレベルでの競り合いが期待できます。インターハイ路線で戦うためには最低64秒前半が必要となっていきます。そのレベルに近づいていければ可能性が増していきます。今回どこまでいけるかは正直わかりませんが、動きを見る限り悪くはないのでいけるかもしれません。大会記録も64秒前半だったと思います。狙ってもらいたいですね。
3人出場しますが、あと1人も着実にハードルが改善されてきています。今日は18歩でスムーズに走っていました。かなり面白くなってきたと思います。まだまだ2人には届かないかもしれませんが、もう少し磨けば十分戦えるレベルとなると感じています。過大評価ではなくそれくらいの力はありますから。何とか中国、というレベルではありません。間違いなく2人を脅かす存在になると。まだまだ荒削りですが、なんとか戦えるレベルまで持っていきたいですね。

明日は朝早く出発しなければいけないので早目に休んでもらいたいですね。マイルの大会記録は4分01秒だったと思います。こちらも狙える位置にいます。あわよくば3分台を出しておきたいと考えています。気負わず冷静に熱くなって走らせたいですね。楽しみです。
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身体づくり

2010-04-29 | 陸上競技
木曜日、祝日ですが走らずに身体づくりに充てました。本来なら少し走ったほうが良いのかもしれませんが、昨日かなり走っていたので脚に負担をかけずに身体を作りたいなと思っていました。過剰にやる必要はないと思いますが最低限のトレーニングをしておかなければいけません。

うちの選手は学校で練習にしていましたが、他校が大学のグランドで練習するのでそれを調整するために顔を出しました。とにかく安全に使用するために考えないといけませんから。何校か来ていましたが、各校の顧問と少し話をしてから打ち合わせ終了。私は少し様子を見てから学校に戻りました。

選手権がありますが、ウエイトは通常通りの重さで実施しました。繰り返しになりますが目指すべき所はまだまだ先ですから。冬期に比べて少なからず筋力が低下しています。今のところ大きな影響はありませんが、あと1ヶ月もしてくると更に低下してしまいやろうとしている動き自体が出来なくなってしまう危険性があります。動きを支える基礎筋力の低下は避けなければいけません。加えて持久系のウエイトもやらせました。筋肉にダメージが残るかもしれませんが定期的にやってきているトレーニングなのできちんと入れておきたいと思います。ウエイトを見ながら全体のバランスを確認しました。左右差があったり動きが崩れているということはどこかが硬くなっていたり、筋力差があるということになります。静止した状態でバランスが崩れていたら動きの中では大きく崩れてしまいます。最近ゆっくり見ていませんでしたからきちんと確認しておく必要があります。また、力を入れるときのタイミングを意識させました。全ての動きのタイミングを合わせていく必要があるので。

その途中で競技場から連絡がありました。選手が1人故障したという事だったので慌てて行きました。応急措置のためにテーピングをして固定、圧迫してアイシング。最も基本的な処置ですが安静にして心臓よりも高いところに上げておくように指示をしました。本人は以前から少し張りがあったということでしたが、そのままやっていたようです。確かにこんなに急に来るとは思わないですからね。少し前にmikiが軽い肉離れをしたときも「練習前に筋肉痛のような感じで少し張りがあった」と話していました。細心の注意を払っていかなければいけないなと改めて感じました。一日も早く回復させるために何ができるかをしっかりと考えて実行していかなければいけません。こちらも全力でサポートしていきたいと思います。

何故か分かりませんが競技場に行ったついでに他校の400mHの選手を見ました。歩数の切り替えの感じをつかむためにやっていて少し苦労しているようでした。そこで少し動きを見ながら上手くいくようにアドバイスを。そこまでする必要はないのですが、知り合いの学校の選手でしたから少しでも役に立てたらなという感じがあったので(笑)。何本か繰り返すたうちに比較的スムーズに走れるようになってきました。さっきの記事にも書きましたが、一応ハードル専門だと自負していますから(笑)。この辺りの練習というのは経験的にやっていかなければ見えてこない部分です。後でメールが来て少し感覚がつかめてきたという事でした。良かったですね。

それから学校に戻って外補強を見ました。動きながら鍛えるという部分です。明るい場所で動きを見ると最初に比べて基礎筋力は上がってきている感じをうけました。しかし、最初に意識させていた「前に進む」という動きから少しずれてきていました。重心を進める事をもう一度確認させました。動きの中で強化するという部分は大切にしていきたいと考えてきました。それもきちんと何のためにやっているのかを理解させないといけません。効果を高めていくためには絶対に必要な条件です。

最後に全体にもう一度投げ掛けました。ここまで地道に積み上げてきたものを崩すわけにはいけません。全てにおいて細心の注意を払うべきです。時間がないから出来なかったというのは言い訳です。これからの数週間が今後の流れを決めます。他のパートの選手が故障したという部分を自分の事としてとらえておかなければいけません。いつ自分にも起こるか分からないのです。時間を有効に使いケアをしていくべきです。
また、これは勉強にもつながります。これからゴールデンウィークに入りますが、終わったらテスト週間に入ります。総体に向けて必要最低限の練習はしていかなければいけません。休日を使って少しずつ勉強をしておけば慌ててやらなければいけないという事にはなりません。ケアと同じなのです。

こうやって同じ話を全体にして、それを受けとる側がどう考えるかです。単に先生が話をしているというだけで聞くのか、こちらが伝えたいと思っていることを理解しようと聞くのかで全く違います。真剣に聞いている振りをしても意味はありません。きちんと理解できるように繰り返していきます。「心」を動かすことができるかどうか。しっかりと目標に向けて進んでいきたいと思います。

最後にまたもハードル練習。何がなんでも中国に行かせなければいけません。毎日少しずつ跳ぶだけで随分変わってくると考えています。怪我をしないようにしなければいけませんが少しだけやりたいと思っています。今は抜き足の課題が明確になっていますからそこを徹底的に修正していかなければいけません。ここができればスピードがありますから簡単には負けないと思います。目標意識を持たせてしっかりと取り組ませたいと思います。
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強めの練習をする

2010-04-29 | 陸上競技
水曜日、県選手権の3日前となります。29日が祝日なのでこちらのほうが時間がたくさん取れますが、ウエイト等の関係からも水曜日のほうが都合が良いだろうと判断しました。かなり強い刺激を入れておきたかったので2日前ではさすがにキツいだろうなと(笑)。

最初は市営の競技場に行こうと思っていたのですが29日にスポ少の結団式があることを思い出しました。前日から準備をしているため中での練習は出来ません。最近全く競技場に行かなくなったので状況が全くわかっていません(笑)。たまたまうちの子がスポ少に入っているのでその話を聞いていたというだけです。昼くらいに気付いたのですぐに連絡をして練習場所変更。全く問題なしです。

練習は試合用ではなく通常の練習としました。貯金を作っていく時期ですから中途半端な練習をしていたら全く意味がありません。調整、調整で負荷をかけられないと一番大切な所で息切れしてしまいますから。よって練習はかなり強めに。
サーキットをやってからドリル。ここはいつもどおりのパターンです。ここ最近は試合のためにフリーアップにしていたので動きをきちんと確認する場面がありませんでした。もう一度原点に帰って脚運びと接地ポイントを確認しておく必要があります。スピードを上げるためにも大切な部分を意識しておかなければいけませんから。若干ポイントがずれてしまっている者がいます。無理矢理脚を落としたりして力を使いすぎる者もいるので使い分けが出来るように少し細かく指示を出しました。

いつもなら一斉にショートをする所ですが時間もなかったのでバトン組とショート組に分けました。女子のバトンは支部大会のように大幅減速は許されません。加えて支部で4継に使った1人はハードル練習をさせたかったのでメンバーから外しました。ハードルが跳べないと個人の中国がなくなりますから優先事項はハードルです。4継も先日の状態で50秒9ですから何とかトップチームに相手にしてもらえる所までは来ています。県トップは50秒切りを目指していますからなんとかそのレベルに近付いていけたらと考えています。相手にしてもらわないといけませんからね。

ハードルは少し良くなって来ました。もちろん上位2人にはまだまだ差がありますが、今までのようにひたすらジャンプして止まってまたダッシュという走りからは脱却しつつあります。17歩と18歩を上手く使っていければ66秒台くらいにはいけると期待しているのですが。とにかくあと1ヶ月で何とかしなければいけません。一応私はハードル専門だと思っていますから今のまま総体を迎えさせるわけにはいきません。
最後に短短&1年生は120m、短長は250m+150m×数本を2セットやりました。1年生は1セットだけ。それ以上は走れないと思ったので(笑)。集中力が続きません。最初は指示が徹底していなかったので一斉スタートになっていましたが、走力差があるためきちんと負荷がかかりませんでした。従って形式を変えてから走らせることに。3本終了後はぐったりしていましが、まだまだ負荷をかけられるはずです。ダラタラ本数をこなすより質を上げていく方が効果は高いと思います。雰囲気でぐったりしている部分もあるとは思いますが。

短長はとにかく最初からMAXで。250mを走りきるだけの練習はしたくありませんし、意味がありません。どれだけ高いスピードを出してそれを維持できるかだと思っています。1セット目は追い越し走にして順番はジャンケン(笑)。いつもは速い者を後ろから出しますが、今後のマイルを考えた時には「追う」だけではなく「自分達で走る」事も増えてきます。その中できちんと力が発揮できなければタイムは出せません。なんと先頭はakane(笑)。逃げまくりです(笑)。しかし、それを2つ後ろから追うrinaとmikiも強い。特にrinaの強さが目立ちました。バトン練習の時に1年生のmihoと同走していたのですがほとんど変わらない状態でした。試合を経験していく中で力が発揮できるようになってきているのだと感じました。支部大会の結果からも他の者が弱くないのは分かります。それでもrinaの強さは目を引きました。スピードが上がらなかったのが上がり始めたとうのはかなり大きいと思います。
短長はかなりの負荷をかけることが出来ました。スピードレベルを引き上げてからのスピード持続をしていきたいと思っていましたが、ここにきてやっと出来るようになったという感じです。エースがエースとしての仕事をし始めたことが大きいですね。最後の1本、一斉スタートにしていたのですが自分から「後ろから出る」と直訴してきました。自覚と自信があるのでしょう。これにより間違いなくチームは更に強くなると思います。他の者にやられっぱなしで納得するような選手は今のチームにはいないと思っています。誰がチームを引っ張っていくのかをわかってくれば全てがかわります。勝負をしていくために今のレベルを最低ラインにしていかなければいけません。

さすがにキツかったと思いますが良い練習ができたと思います。
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再スタート

2010-04-27 | 陸上競技
火曜日、県総体に向けての再スタートです。昨日は選手に任せてのミーティング。これに関しては選手の日誌で様子を知るレベルです。繰り返し言っていることですが「心」が動くかどうかで全てが変わってきます。大切なのは「ミーティングをした」という事実ではなく何を想い、何を考えたかです。この部分がしっかり分かっていないと意味がなくなります。人は「目標」があれば自然とやるべきことが見えてきます。

1年生にいきなり「インターハイを目指せ」というのは大きすぎる「目標」となります。あまりにも現実離れしていて「目標」ではなく「夢」となってしまいます。そんな漠然としたモノのために人は動きません。イメージできないからです。「信頼関係」に関しても同様です。それほど深く考えなくても今は何も困っていませんから意識する必要がありません。だから真剣に考えていかなくても何とかなる。そこをしっかりと捉えていかないといけないのです。最初から上級生と同じことはできません。今の上級生の取り組みの意識は県内でもかなり高いレベルだと思っています。そこといきなり同じものを求めるのは不可能です。

大切なのは「強くなりたい」という「想い」の共有です。これがきちんと共有出来ればチームはまとまっていきます。全員がインターハイを狙えるわけではない。特に入ってきたばかりの1年生がイメージはできないのです。でも「今よりも強くなりたい」という「想い」は持てます。それがいつの日にか強い「想い」に変わっていくと信じています。上級生の取り組む姿を見て下級生の「心」が動けばチームは更に成長していくと思います。

私は強くなるためなら「性格」すら変えるべきだと思っています。マイナス思考ならそれをプラス思考に、消極的な性格なら積極的な性格に変えていく。それは本人が必要だと思えばできると思います。できないと思えば何もできません。周りから何と思われようとも本人が信じていれば変われます。今の選手でも劇的に変わる選手を見てきました。全員にチャンスがあるのです。昨日のblogにも少し書きましたが、力を引き出すためには本人が本気になっていかなければいけません。ならなければ「力」を発揮できる可能性すらありません。そう思っています。かなりの労力がかかりますが、それだけの価値があります。

練習の最初に少しだけその事を話しました。それからこれからやるべきことを。支部大会があり少し練習を落とした部分があります。もう一度県総体、中国に向けての準備をしていかなければいけません。基礎的な部分が不足してきていますからしっかりと補っていかなければいけません。今回の支部大会でも明らかになりましたが、きちんとした負荷をかけていかなければ走れないのです。少しずつの積み重ねでしかありません。支部大会を終えて「目標」に向けて再スタートを切らなければいけません。止まる暇はありませんから。

練習はとにかく基本的な部分の確認をしました。サーキットが不足して基礎筋力が低下してしまう可能性があります。きちんと補っていかなければいけません。それを踏まえて朝練の段階から体幹補強をやりました。これから1ヶ月、きちんとやるべきことをやる。特に1年生は上級生とは違いまだまだ基礎的な部分が不足しています。筋力を上げていかなければ将来的な伸びは期待できません。今の活躍ももちろん大切ですが、今後のためにも長期的に取り組んでいかなければいけないですから。上級生とは別メニューにしましたが、体幹補強は外せません。
上級生はサーキット後にウエイト。こちらも少し不足していた部分です。冬期終了後から週2回程度になっています。筋力アップというよりは維持というレベルかもしれません。ウエイトの中で様々な動きも入れていますからこの部分が不足すると身体が出来ません。他の練習が多くなってきますから仕方ない部分かもしれません。それでもそれでも必要だと思うのでしっかりとやっていきたいと考えています。今が大切な時期だと思っていますから時間がかかってもしっかりとやらなければいけません。

ウエイト終了後、ドリルと加速練習。最近特に抜けていた部分です。なかなかじっくりと出来ませんでしたからもう一度スティックを置いて脚運びと重心移動を確認しました。この部分が不足していたため加速段階のもたつきが少し見られました。接地ポジションと腰の関係が崩れていました。ここは修正しておく必要があります。ショートをしましたがまずまずの動きだったと思います。

更に外での補強を。こちらは動きながら鍛えるという部分を意識してやっています。見てみるといつの間にか最初の狙いとは異なる動きになっていました。これは途中で止めてやり直しをさせました。やれば良いわけではない。きちんとした動きをしていく事が重要です。形だけではなく目的に合った動きをするべきです。これだけでも普通の学校の全ての補強より多いかもしれません。動きの中で鍛えることの重要性を最近強く感じています。正しい動きでの繰り返しです。

全てが終わってから1人だけ軽くハードルを跳ばせました。このままでは本当に中国には届きません。最低でも68秒台で走らなければいけないと思っています。それ以上のタイムを出せる力は間違いなくありますが、あまりにもハードリングが悪すぎる。ハードルロスが12秒ですからこれなら400mに出場した方が可能性は上がります。怖がっている間は絶対に跳べません。これからは時間を作って少しずつ跳ばせたいと思います。今日くらいのハードリングができれば十分なのですが…。

明日は走り込みを行う予定です。貯金を作っておかなければいけませんからね。もう一度「目標」を確認して取り組んでいきたいと思います。
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戦うために

2010-04-26 | 陸上競技
今回の支部大会のMVPがいるとすればakaneだと思います。個人種目とリレーを合わせて5冠、そのうち3つは大会新です。これは非常に大きい。支部大会は学校対抗ですからやはり「チーム」として取り組んでいるうちとしてはできるだけの努力をしていかなければいけません。その中心となりフル稼働したというのは以前のakaneとは違ってきていると思います。本人がその気になれば人は変わるという良い例だと思います。もちろん、まだまだですし浮かれないようにこちらから色々と話をしてかなければいけないと思っていますが。ここに来るまで何度激怒したことか・・・。最近は他校の先生からも表情が違うことをよく言われます。

今回は全て褒めらるわけではありません。4継でのミスは致命的でした。かなり動いていたのもあったと思いますが、またもバトンミス。これまでまともに渡ったことがありません。この部分を克服しなければいけません。基本的に待ち切れず少しタイミングが早くなってしまうのだと思います。加えてレースの時の集中力が増してきましたから練習の時よりも加速段階が良くなるのだと。今回の4継3-4走で完全に止まりました。減速したところからの再加速ですからかなりのロスをしています。何とか勝てたという感じですから。50秒9はもちろん、チームベストですしこれまで「4継のスピードがない」と言われていたチームとしては十分かもしれません。しかし、1走に1年生を使いこれまでと比べ0.5秒以上は速くなっているはずです。それで50秒9というのは良くありません。4継でも表彰台を狙うためには今のままでは4継で勝負しようとしているチームには絶対に勝てません。そのことを全員が危機感を持って考えていかなければいけないのです。

私も選手も女子は「マイルチーム」だと自負しています。マイルで戦う。そのためにこれまで何年もかけてチームを作ってきました。何度も書きますが中学時代に特別強かった選手はいません。エースrinaは1度だけ64秒9を出したことがありますがそれ以外は67秒台という選手でした。他の選手も同様。ほとんどの選手が長距離選手に近い状態でしたからスピードがありません。昨年、マイルでインターハイに出場した6チーム中5チームが4継でもインターハイに出場しています。そのスピードを生かしてのマイルなのです。もちろん持続系のマイルチームもいますが、それは圧倒的な持久力を持っています。インターハイで入賞するレベルの選手を抱えているなら可能かもしれませんが、うちのような普通のチームには到底到達できないレベルです。
だからこそ1年間、スピードを上げるための努力をしてきました。スピードを生み出すのは基本的な技術と基礎筋力だと考えていますからそれを繰り返し繰り返し地道にやってきました。そのスピードの中心にいるのがakaneです。唯一といっても良いほどのショートスプリンターでした。武器は最大スピードの高さです。身長があるので加速段階が上手くいきませんがスピードに乗れば簡単には負けません。しかし、今のミスが続けば4継での活躍は期待できません。生かされないのです。4継でも戦うためにもう一度考えていこうと思っています。このままでは勝てない。

持っている力を最大限に引き出せるか?大きな問題だと思います。いつも選手には「心」だと話し続けてきました。「心」が変わっていけば自然とやるべきことが見えてきます。今の上級生でsakiが力を出し切れるようになればチームのインターハイはかなり近づいてくると思っています。akaneにできたのだからsakiにもできると思っています。かなり労力がかかりますが、それでも手をかけるだけの意味はあると思っています。3年生がいるから強いと思われています。それでは非常に面白くない。他の選手も力を発揮していけば今の3年生には簡単には負けない選手ばかりです。ここがチームとして戦っていくためのうちの大きな課題だと思います。

男子は「想い」が強すぎる。絶対に強くなりたいという「想い」があります。一切の妥協を許さないotani、今回のレースは全く納得ができないと思います。マイナスに考えてしまう危険性があります。ここは何度も本人に話をしていかなければいけないと感じています。男子もかなりの力があります。取り組む意識も本当に高いと考えています。だからこそ「結果」という自信につながるものを出させたい。女子が力を発揮できるようになってきたということは男子も同じように出せるはずなのです。ここに大きな課題があります。私自身もっと多くのことを考えていかなければいけないと感じています。こちらは4継チームです。スピードを生かしてもっともっと戦える状態に持っていかないといけないと思います。アンカーに1年生を使わなければいけないチーム事情です。だからこそ上級生の3人が逃げ切れるだけの差を作り出してこなければいけない。プレッシャーを感じるのか、自分たちの力を示すのか。大きな差だと思います。

戦うためには様々な部分が不足しています。そのことを今回の支部大会で改めて気付かされました。選手に日誌、「心」が動いている者が多い。1年生とは温度差がかなりあります。仕方ない部分だとは思います。「感動した」と書いている1年生がいました。これは伸びる可能性があると思っています。自分が「走れた」「走れなかった」という自己評価ではなく、チームの取り組む姿勢を見て「心」が動いたのですから。上級生がどこまで自分の「心」を動かし、他者の「心」を動かせる選手になれるか。私自身も選手の「想い」に応えられるだけの「力」を身につけていきたいと思います。

インターハイへの道、スタートを切ったばかりです。絶対に届くと信じて戦っていきます。
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支部大会2日目

2010-04-26 | 陸上競技
日曜日、支部大会の2日目でした。かなり天候も良く風もない絶好のコンディションとなりました。少し暑くなりすぎた感じもあります。今までとの差が激しいのでそれだけで疲れてしまう気もします。

今回は女子2人を800mに出しました。1人はシードを持っていますが、もう1人は昨年1度走って2分27秒くらいでした。yukaは最近スピードが上がりませんから苦しいレースが続きます。レースは他校の長距離選手が引っ張ってくれる展開。1周目が71秒とかなり遅いペースとなりました。ラスト250m地点でyukaが仕掛ける。これは間違いなくタイミングが悪い。結局最後にhatuにかわされてしまいました。hatuは前日軽く走って2分24秒で走っていましたから強いのは強いなという感じでした。が、貧血ですからどこまで持つのかなと思っていました。決勝はhatuが2分25秒1、yukaが25秒5。慣れが大切かなと。

100mは昨日脚をつったotaniが出場。本人は問題ないと話していましたがレース中につってそのまま走っていますから筋肉に負担はかかっていたと思います。今回は勝てれば良いと思っていたのですが、思わぬ伏兵が現れて11秒2で2位となりました。本人は不満だと思いますが、良く走ったのではないかと思います。何とか総体では電気計時で11秒1台までに持っていきたいですね。

女子100mは1年生のmihoが決勝に残りました。中学時代の実績では出場選手の中では4番目くらいでした。が、2ヶ月近く身体作りをしてきた成果が最近少しだけ出てきました。1年生の間から試合を優先して調整ばかりしていたら間違いなく中学時代の貯金は使い果たしてしまいます。これは師事している方から教わってきた部分です。将来的に必ず差が付くと思っています。秋には中学時代に勝てなかった選手達に一泡吹かせたいと思っていました。長期的視点ですね。
決勝はスタートから抜群ね飛び出しを見せました。私はスタート地点から見ていたので全く分からなかったのですがなんと優勝してしまったようです。驚きです。冗談半分で「勝てなかったらマイルを走らせる」と言っておいたのが良かったのかもしれません(笑)。向風0.9の中で12秒9でした。すごい話です。まー今から総体まではまた基礎練習にしますからどこまで走れるかはわかりませんが、4継でもかなり戦えると思いますね。

女子の100mH、akaneとmikiを出場させました。県総体で総合優勝するために得点が取れる可能性がある種目はエントリーしておきたいので。またこの種目、akaneが壁を乗り越えるためには必要不可欠な種目だと考えています。中学時代、100mHの選手で決勝に残る位の選手(17秒後半?)でした。それが高校に入ってから全く跳べなくなりました。本人の苦手意識からです。ここを克服しない限りインターハイに行ける可能性は無いと考えています。殻を破るためには絶対に必要です。まー1回も練習していませんが、他の部分の力を考えたら100mHでも県の表彰台に乗るくらいの力はあります。結果は16秒1。合格点だと思います。まだまだですがかなり変わってきています。あともう一歩です。ちなみに大会新でした(笑)。

男子の400m組、ほとんど短長練習をしていません。走れないのは分かっていましたが走らせました。練習としての意味合いがかなり強くなっていました。予想通りラスト撃沈。もうちょっと粘ってもらわないといけません。不甲斐ない。400mHのことを考えたら明らかに走力不足です。これから必要なポイント練習がきちんと出来るようにしてもらいたいですね。
女子400mは最初からうちの選手同士の競争になることは分かっていました。rina以外の2人は800mも走っていますから400m決勝が3本目になります。貧血傾向があるので身体はかなりきつかったと思います。それでも他校に負けるレベルではありません。どれだけ走れるかを見ようと思っていました。レースはrinaの独壇場でした。前日久々にスピードが出て昨年の秋以来来たことがなかったハムストリングの筋肉痛(笑)。良い走りができ始めた証拠です。変わり始めた時がチャンスです。動きを本物にしてもらいたいと思いますね。で、レースですがrinaが「これでもか」という位のスピードで最初から飛ばしまくりました。見ていて気持ちの良いレース展開です。間違いなく飛ばしすぎですが(笑)。ラスト維持できませんでしたが59秒5で断トツでした。今まで出来ていなかったハイスピードのスピード持続練習がきちんと積めたらかなりのところまで行くと思います。やはり強い。
他の2人は精彩なく。61秒4と63秒4でした。ここ最近動きが悪いyuka、若干のオーバーストライド気味です。小さい身体をフルに使おうとしているため膝から下が出てしまいます。重心移動が伴わない動きですからスピードが上がりません。レース終了後、自分でショートをしながらその部分に気づいたようです。明らかに動きが変わりました。感じを忘れないようにしてもらいたいですね。元々うちは「スピード型の800m」で勝負するつもりです。63秒もかかっていたら走れるはずがありません。今回の気付きで大きく動きが変わることを期待したいと思います。

最後のマイル、400mから1時間後でした。貧血の上に800mと400mを2本走ったhatuにはかなりきつかったと思います。絶対にmikiは使わないと宣言していましたから無理矢理でも走らせます。同じくrinaもかなりダメージがあったようです。1時間では回復しません。こちらも関係なし。レース自体は1走のsakiが400mを61秒7で持ってきたようです。遅すぎる。他校と比べてというよりもタイムが悪いのは問題です。akaneが60秒3、rinaが59秒3、hatuが61秒2くらいだったようです。結果的には4分02秒3の大会新でした。この時期に単独でこのタイムが出せるというのはかなり良いと思っていますが、まだ物足りないですね。現時点でも4分切りはそれほど難しくないと思っていますから。さすがに疲れもあるでしょう。満足せずにやっていく必要があります。

女子は総合優勝でした。スプリント種目、800m、ハードルに加え両リレー全て優勝しました。今のチーム状態からしたらある意味「当然」だと思います。ほぼ取りこぼしなく得点しました。こちらの予想通りの展開です。逆に男子は取りこぼしが続き、7点差で総合2位。きちんと走れていれば十分届いた可能性があります。ここはもったいないですね。女子はかなり順調ですが男子はもう一歩が続きます。かなり力はあると思うのですがなかなか上手く発揮できません。なんとかしなければいけません。
一先ず(?)支部大会の結果を書いておきます。まだ思うことがあるのでまた書きます。男子の奮起に期待したいですね。
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可能性

2010-04-26 | 陸上競技
支部大会1日目、一番最初の種目は女子の400mHでした。mikiは先週末に軽度の肉離れをしてしまったためポイント練習は全く出来ませんでした。というか、走ることすらできないのでそれどころではありません。水曜日にウインドスプリント、木曜日に軽いダッシュ、金曜日に数本ダッシュという回復度合い。まー跳べるなら得点稼ぎに出場しようかというレベルでした。

逆にakaneはかなり順調に来ています。トータルの力が上がってきていますから非常に面白い状態だと思っています。大会記録は山口県記録保持者が出した67秒1。かなりの確率で更新するだろうなと感じていました。調子が良いというのではなく力自体が間違いなく上がっています。

実は今回の大会が始まる前にたまたま机の中にあった手紙を読みました。それは練習メニューを与える形で指導していた(練習はほぼ1人でやっていたはず)山口県記録保持者からのもらった「感謝」と「これから」について書いてあるものでした。いつの日か自分が指導した選手がこの子の記録を更新したいと思ってやってきました。考えてみると不思議な感じがしますが、本当にたまたまその手紙を読んだのです。

それで実際の支部大会のレース。故障明けのmikiは前半の歩数を1歩増やして交互に跳ぶことにしていました。まだレース展開としては不十分です。akaneは自分の感覚を作るために何台目まで17歩でいけるかを確かめさせました。今回は挑戦しても良い大会なので、少し余裕があるところで18歩に切り替えるように指示。
この2人が前半競り合いながら走りました。私からすれば今のakaneにmikiがついていけるとは思っていませんでした。仕上がり程度としては6割くらいでしたから。200mまでは少しmikiがリードするような展開。300mでakaneが少しリードをしてそこから一気に差が付きました。akaneの強さは最後まで歩数の増加が少なく19歩でカバー出来る事です。かなり強いです。mikiは心肺機能への負荷を全くかけていませんでしたからラスト持ちません。当然です。結果的にakaneは64秒6の大会新、mikiは65秒8でこちらも大会新のタイムでした。

この時期にこのタイムで走ったというのはかなり大きいと思います。400mH組の今年の目標は2つ。「インターハイに出場してラウンドを進むこと」 と「山口県記録更新」です。十分可能性があります。2人が高いレベルで争いますから自然とレベルが上がっていきます。今回はakaneが勝ちましたがどちらが強いとは言えないと考えています。昨年はmikiが勝ち続けましたが今年はどちらも強いのでどうなるかはわかりません。それくらいの力の差だと思っています。どちらが勝っても僅差だと。

今後の可能性を大きく感じると共にマイルにもつながる部分ですからチームメイトの自信にもなります。戦う準備が少しずつ出来てきています。
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支部大会1日目

2010-04-25 | 陸上競技
とりあえず書きたいことはたくさんあるのですが、ひとまず結果報告だけでも。

男子は200mでエースが予選を22秒9で余裕で通過したのですが決勝の直線に入るときに脚をつってしまい減速。ひいきめ無しに22秒4位は行ける差がついていたのですが最後はなんとかゴールするのが精一杯という状態。もったいないですが仕方ないですね。もう1人は23秒0で3位に入りましたが…。どうなんでしょうか。
その状態を引きずったまま4継に行き2走で追いきれないままで44秒7かかって2位。中国まではまだ遠いですね。

女子の400mH、akaneが良いレースをして64秒6で大会新。インターハイが現実のものとしてとらえられる位置に来ました。mikiは土曜日に肉離れをした状態でぶっつけ本番で臨んで65秒7。この2人、62秒台への可能性が広がっています。2人でインターハイを狙います。

女子の200m、ここ最近にないハイレベルでした。レースの内容自体はまた書きますがakaneが26秒8で優勝して、1年生のmihoがなんと26秒9で4位、復調してきているrinaも26秒9で5位となりました。かなり力がついてきたかなという感じです。が、4継は3-4の所で致命的なミスがあり止まりかけでバトンバス。激怒レベルです。何とか50秒9で走りましたが大不満です。これでは戦えません。

思うことはかなりあるのですがひとまず結果だけ書いておきます。

女子、かなりのレベルまで来ています。インターハイが見えてきました。詳しくはまた書きます。
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支部大会前日

2010-04-23 | 陸上競技
金曜日、明日から支部大会です。私はここ最近若干多忙で周りから「姿が疲れてる」と言われています。今年はちょっとやらないといけないといけないと感じることが多いので、自ら率先して動くように心掛けています。その分疲れます(笑)。

練習は最終調整。バトンと動きの確認に充てました。水曜日、木曜日とかなり落としています。全くといって良いほど走ってはいません。そのため今日は少し身体が重く感じるかもしれません。疲れではなく筋肉に刺激が入っていないからだと判断しています。男子エース、動きを見ていてもかなり動いているなと感じていたのですがしっくりこないと話していました。身体が動かないと。これまでは前日にかなり身体が動いていました。が、その反動で翌日に動かなくなるということがありました。今考えると同時から貧血があったのかもしれませんね。今回は少し動かないと言っていますが、あまりにも気にしているようなので1本だけトゥトレでスピード刺激を入れました。これによりかなり動くようになるりました。本人も納得したようです(笑)。それ以後はバトン以外走らせませんでした。我慢させないといけませんから。

その他の者も刺激を入れるうちに身体が動き始めたようです。少し重い感じがあるかもしれませんが明日は動くと思います。なかなか納得しないで走っている者もいましたが止めさせました。今日がメインではありませんからね。明日動かないと意味がありません。
ハードルが上手く越えられない者に頭に来たので種目自体辞めさせようかと本気で思っていましたが、少しだけ意識する部分を指摘すると随分良くなったので走らせることに。本気で辞めさせようと思ったのですが(笑)。ハードルロスがもう少し無くなるだけで全く違うのですが。どうなるでしょうか。

支部大会、シードを持っている選手もいますがここからがインターハイへの挑戦の始まりです。1つ1つを積み重ねていく事が重要だと思います。チームとしてどう戦っていくか?それぞれが役割を果たしていく事で雰囲気は変わっていきます。流れを作るのは誰か?その辺りをしっかりと考えてもらいたいですね。戦える状態にはなったと思います。支部大会で、ではなくその先でです。通過点かもしれませんが全力でやらなければいけません。戦いにいきたいと思います。応援よろしくお願いします。
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全体に話をする

2010-04-23 | 陸上競技
木曜日、放課後は全体に話をしました。朝の1年生だけの話を踏まえての部分です。

こちらは支部大会に向けてどのような気持ちで取り組むべきかの話も入れました。うちのチームは人数的にはそれほど多くはありません。女子の長距離は0人です。それでも県総体での総合優勝を狙っていますし、十分可能性があると思っています。短距離と投擲だけでの総合優勝。簡単なことではありません。それでもやるだけの価値はあると思っています。しかし、支部大会で6番以内に入らなければ県総体への出場権は獲得できません。現時点で女子は400m2人、800m1人、400mH2人がシードを持っています。400mも400mHも3人ずつの出場が最低条件です。こちらはそれほど難しいことだとは思っていませんが、なんとか県総体に出場できましたというレベルでは戦えません。一定以上のタイムを出しての出場権獲得でなければ勝負はできないと思っています。
中学校は各校数名ずつの出場枠があったと思います。しかし、高校は違います。学校によっては個人種目出場0ということもあるのです。そういう意味ではシビアだと思います。中学時代の実績があっても支部大会で6番以内に入れなければ県の大会には出れないのです。その部分をきちんと認識しておかなければいけません。インターハイを目指すと言い続けていますからいつの間にか見落としがちですが、全員がインターハイレベルに到達できるわけではありません。まずは県大会に出場することからスタートです。3年生で支部大会で競技が終わってしまうこともあります。だからこそ真剣に競技と向き合っていく必要があると思います。

あとはバトンパスの話をしながらもう一度「信頼関係」について話しました。うちはリレーを中心にチームを作っています。これまでは男子は4継、女子はマイルでやってきました。今年は女子の4継も狙っていきたいと思っています。「信頼関係」がなければバトンはつながらないと思っています。もちろん精神的な部分だけではなく技術的な部分が大きく影響しますが最後は「心」がつながっているかどうかが大きく関わってくると考えています。絶対に渡せる、絶対にもらえると思って走れるかどうか。お互いを信頼していれば思い切りスタートが切れますし、少し離れていても絶対に届くと信じることができます。表面上の付き合いでつながっていたら絶対にそのような「想い」は生まれてこないと思います。
これも繰り返し話していますが「友達ごっこ」をしているわけではありません。本当に勝負をしようと思ったら練習中だけでなく日常生活の中からの「裏切行為」は許してはいけません。それを見逃していたら結局は大事な場面での取り返しのつかないミスにつながります。そうならないように「ダメなものはダメだ」ときちんと言い合える関係でなければいけません。表面上の付き合いでは相手に嫌われたくないという思いが先にたちますから絶対にきついことは言いません。それが本当に相手のためになるのか?自分のためになるのか?チームのためになるのか?この部分が本当にわかっていたらやるべきことが分かってくるはずです。

以前2・3年生が合わせて4人だけだった時があります。その時、4人でリレーを組むのが当然という状況でした。が、1年生が入ってきて400mでいきなり県の決勝に残りました。全体が表面上の付き合いしかしていなかったため、1年生が速くなったことでチーム内に不協和音が生じました。誰かがメンバーを外れなければいけないという状況になったとき、見えないところでの嫌がらせや無視が生まれました。県総体の3日間の中でチームは崩壊しました。考えられない出来事です。なんとか中国大会の切符は手にしましたが「行くべきではない」という感じが強くありました。情けない話ですが相手を認めることができない関係だったのです。同じ目標を持っていて、「想い」が共有できていればこのようなことは起きなかったと思います。嫌われるのを恐れ、上級生の機嫌を伺いながらのチームでは絶対に勝てるはずがありません。少し前後しますが、リレーメンバーを外れる可能性が出てきた時点で4継にも影響しました。飛び出した瞬間に「絶対に渡らない」と分かるくらいの早出により失格。今考えると当然の結果だと思います。チーム内での「信頼関係」が無いのですから。自分の責任を放棄し、人のせいにしているような状態でチームが戦えるはずがありません。それ以来何度も繰り返し「信頼関係」を作ることを話してきました。

その部分、どこまで伝わるでしょうか。ここが分かってくれば間違いなく強くなっていきます。チーム力としての話です。チームとして戦うためにはきちんと理解させていかなければいけません。「心」がどこを向くか?見ていきたいと思っています。インターハイに向けての挑戦が始まります。
コメント (2)
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