kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

集団の在り方

2015-07-16 | 陸上競技
思うことを書いておきます。集団の在り方についてです。一つの集団に明らかに「考え方」「方向性」が異なる者がどれだけ混在できるかという部分です。かなり真面目な話なので読み飛ばしてもらって構いません。

よく肩の力を抜いて少しずつチームを作っていけば良いからと言われます。確かにそうだと思います。でも、「ダメなものはダメ」だと伝えないといけないのではないかという部分はあります。先送りして見過ごすことも出来ると思います。しかし、やはり教えないといけないことはあると思います。これまで当たり前だと思っていた事が当たり前ではないのです。本当は早い段階で指導をしておかないといけないのだと思います。ここは感覚的なものです。将来的に困る部分は誰かがきちんと教えないといけないんじゃないかと。

私のスタンスは標準的ではないのかもしれません。生徒や選手と関わればそれだけエネルギーを要します。一番楽なのは一定の距離を置いて様子を見ておくこと。でもそれではなにも変わらない。その場はやり過ごせるかもしれませんが、次につながりません。誰かのためにならない時間の使い方って本当に意味があるのか?受け入れがたい話ですかね。

「相手は子供なんだから」と言われる人もいるでしょう。子供だったらその辺りのことは許されるのでしょうか?クラブチームだったら技術的な事だけを教えればいいと言われるのかもしれません。部活はどうなのか?ここも差をつけるには難しい部分があります。「競技スポーツ」としてやっていくのか「趣味」としてやっていくのか。中学生であればこの2つは混在します。それゆえ難しい事がたくさん出てくると思います。高校での部活動も今は同じなのかもしれません。

かなり前に「陸上競技は個人種目なんだからもっと入りやすい雰囲気にしてもらいたい。軽く身体を動かしたい子もいるんだから。」と言われた事があります。その時はそれを受け入れる事はできませんでした。もちろん今も難しいですが、同じものを見ても感じる事が大きく異なる人はいるのです。「強くなりたい」と思う選手は一生懸命やればいい。「楽しく身体を動かしたい」と思う者はそれなりにやればいい。そういう見方も実はありなのかもしれません。それを受け入れれば「別にやれば良いね」という判断で終わるのかもしれません。実際にそういう考え方の方が主流なのかもしれません。私のような考え方が「変わっている」のだという気がします。

私の視点から見れば「強くなりたい」と思う者に力を貸していくことが必要だと考えています。しかし、そうではなくて「楽しくやりたい」という視点から見る人であれば「なんでそんなにまでして練習しなければいけないのか」と思うでしょう。犬を見て「かわいい」と感じる人と「怖い」と感じる人の違いだと思ってもらえれば言いたい事の意味は分かってもらえるかもしれません。同じモノをみても「捉え方」によって全く異なるものとして見えるのです。

なんでそんなに部活に一生懸命になるの?別に楽しければ良いじゃないか。そう思う考え方を排除することは難しい。そして排除するべきではないのかもしれません。でも、部活の中で「方向性」が明らかに異なればチーム作りという部分ではできません。そこをどう受け入れていくのか?「キツいことはしたくない」「時間は守れない」「自分のペースでやりたい」という者と「0.01秒でも速く走れるようになりたい」「強くなるためならキツい練習でもやる」「基本的生活習慣は最低条件」と思う者が混在できるのか。私は無理だと思っています。

ここに関して批判も受けるでしょう。しかし、「どのレベルに合わせるのか」という部分は出てくると思います。集団スポーツであるバスケで全国優勝を狙うチームがいるとする。そのチームに「自分はバスケが好きです。楽しくやりたいので入ります。時々遊びに行きたいので練習毎日は参加できません。バスケ好きだから良いですよね?」という生徒が所属することが可能か。結局はこの手の話は「どこにラインを置くか」なんだと思います。どの視点から見ていってどこにラインを引くのか。これにより集団は大きく変わっていくと思います。

何が正しいか。正解はないのかもしれません。しかし、私は「強くなりたい」と思う者に手を差し伸べたい。微々たる力ではありますがその力を必要としてくれる人達のために何ができるかを考えたい。そう思っています。このような考え方では「応援されるチーム」にはなれないのかもしれません。考え方が異なる人からすれば「なんなんだあれは」と批判されるかもしれない。集団について考えていきたい。

真面目過ぎですかね。そのうえ長すぎる。申し訳ありません。
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クラスマッチ

2015-07-16 | 陸上競技
水曜日、この日はクラスマッチでした。転勤して初めてのクラスマッチです。様子は分かりませんからクラスの生徒と一緒に雰囲気を味わうのが最優先事項かなと。前半どうしても見に行けない状態になってしまいました。こういう時に生徒と時間と空間を共有したいんですけどね。時間が許す限り写真を撮りました。恥ずかしがってこっちを向いてくれないクラスの生徒もいます(笑)。

上級生はクラスTシャツを作っていました。それだけではなく各自がオリジナルでフェルトでキャラクターを作ってTシャツに縫い付けていました。いや、すごく楽しそうです。種目ではすぐ負けてしまうかもしれませんがこういう部分でオリジナリティーを出して楽しむ。写真に撮っておきたかったのですがタイミングを逃しました(笑)。開会式の様子を上から撮影したのでそれだけは載せておきます。



とにかく猛暑という感じでした。更に日に焼けた感じがあります。日に焼けたというか焦げた感じがします。

書きたい事はたくさんあります。が、こういう部分の情報発信は難しいなーと思います。一応記録として残しておきます。
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目指す

2015-07-16 | 陸上競技
「応援されるチーム」となる。これは前から目指しているものです。このために色々な刺激を受けながらやっています。目指すものがあって初めて前に進んでいけると考えています。みんなから応援してもらえるようにならないと楽しくない。活躍をしても「あんな奴らでも勝てるんだ」と言われるようなチーム&選手では面白くないのです。

数年前前任校で本気でマイルでインターハイを狙っていました。その頃は選手が本当に本気で何が何でもインターハイに行くんだ!という強い気持ちを持っていました。そういう雰囲気があったと思います。当時他県の先生方から「このチームにインターハイに行ってもらいたい。頑張って!」と言ってもらっていました。最高の評価だと思っています。私がではなく、選手が評価されていることが嬉しい。当時は私自身も視野が狭く(今も狭いですが)、選手に無理をさせていました。故障させてしまったこと、我慢させられなかったことは私の未熟さでした。謝っても謝り切れない。今でもつながりがあります。当時の話になるとめちゃくちゃ盛り上がります。

また、初めて4継でインターハイに出場した時、多くの選手がグランドで応援してくれました。この姿をみることができたのは幸せでした。この時に遠く山口の地で応援してくださっていた選手やOB・OG、保護者、そして応援してくれるサポーターがたくさんいてくれました。本当に幸せでした。こうやって「活躍してほしい」と思ってもらえることはすごく嬉しい。選手達の取り組みが周りに認めてもらえているからなんだと思います。その「見えない力」が背中を押してくれるのです。

今、指導者として一番嬉しいことは何だろうか。「kanekoの指導が受けたいからそこの学校に行く」と言われるのもかなり光栄なことだと思います。指導者として他者から認められることは人間ですから悪い気はしません。喜ばしいことです。が、もっと嬉しいのは「あのチームで陸上競技をやりたい」と思ってもらうことではないかと思います。今のうちのチームは無名です。どこからもマークされませんし、注目を集めることはありません。選手がどのように思っているか分かりませんがそれは事実だと思います。強豪校と言われるような実績があるわけではない。陸上競技をやろう!と思ってうちを選択する選手はこれまではほとんどいなかったと思います。

それが「自分もあのチームで一緒にやって行きたい」と思ってもらえるとすれば、これは本当に嬉しい。私云々ではなく選手が評価されることになるからです。そういうチームを目指しています。まだまだそこまでは到達できません。基本的な事ができなかったり、自分のために一生懸命になれない者がいます。それでも随分変わってきていると思います。目指すところはやはり「誰からも応援されるチーム」です。もちろん、批判的な目で見られる事もたくさんあると思います。それは前の記事にも書いたように「チームの事を知ったつもりでいる」人からの評価でしかない。本当のチーム事情を知ってもらえたら全く違うと思っています。

チームというのはそこに所属するメンバーによって大きく変わってきます。毎年毎年新しくなるのです。それでも「チーム理念」があれば根本的な部分が変わらないのでチームとして進んでいけると考えています。そういうチームを作っていきたい。私の評価は微々たるものです。やはり選手に恵まれていると思います。だからこそ、うちのチームのためにできる事を全力でやりたい。本気でそう思っています。

「明るさ」と「一生懸命さ」が必要になるかなと考えています。それをチームカラーにできると大きく変わってくるかなと。今はまだ足りない事の方が多い。逆にいうと「伸び代が多い」のです。そう考えるとめちゃくちゃ楽しくなってきますよね。目指すところに向けて進んでいきたいと思います。応援してもらえるようにしていきたいですね。

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