kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

トレーニングに時間を割く

2014-01-31 | 陸上競技
木曜日、この日は朝練からトレーニング。基本的な補強を中心に行いました。火曜日の午後練習から「自分のための補強を行う」ということにしました。一年生が一ヶ月半ほど補強を行いましたがそれにより飛躍的に競技力が伸びました。補強をやったことで伸びたというよりは「自分で行う」という意識付けになったのではないかと考えています。部活を続けるための約束事であったというのもあるとは思います。きちんとやらないとペナルティの意味はありませんから。

水曜日の練習後にも補強をしていましたが、2年生は各自で行っていました。しかし、1年生はトレーニングルームに入って一緒に行っていました。同じ種目を行っていたわけではありませんが話をしながらやっていた。それはそれでいいのかもしれませんが、みんながやるから自分もやるという感じがありました。これまで約束をしていた事をできなかったことに対してのペナルティです。ペナルティという意味合いもありますが、「自分でやる」「自分のために」という感覚を持たせたいと思っています。やらされているのかもしれませんが、そこから考え方、捉え方が変わると全てが変わってきます。

みんなで仲良く補強をするのであればメニューの中に組み込めば済む話です。そうではなくて「各自でやる」という内容にしているのですから他の人に合わせて行う必要はありません。2年生はこれまでかなり指導されてきています。甘い部分がありました。それを何とか変えなければいけない。才能を開花させるためには多少厳しくしてでも取り組まないといけません。中学時代からの成長度はかなりのものだと思います。この日、一人はハードルを使って補強。もう一人は武器をみがくという感覚で速い動きを行っていました。一人でできるのか?と思って見ていたら自分で携帯のタイマーを利用して行っていました。30秒運動をするので35秒設定にしてスタートを押してから下に置いてから始める。いやー、すごいことだと思います。工夫ですね。

そういう部分もあったので自主練習は一人で行うように指示をしました。誰かと一緒にやるのではなく自分でやる。手を抜いても一生懸命やっても分かるのは自分自身だけ。この練習の中で「ごまかす」のであれば絶対に強くはならないと思います。本人の強くなりたいという気持ちが現れる練習となるはずです。そしてこの練習の姿を私は見ないようにしています。私が見ているからやったように見せるというのではなくて、どんな場面でも自分のためにやるという感覚を磨きたい。そこまで考えてやらせようと思ったわけではありませんが。どうせやるなら自分たちで意味づけができないと効果も上がらないですからね。

逆に朝練は二人一組で行う補強を入れました。ダイナマックスを使っての腹筋背筋です。これは特別な練習ではありません。これまではメディシングボールで行っていた練習をダイナマックスに変えただけです。こちらの方がキャッチしやすいというのあり良い練習になるのではないかと判断しました。細かい種目は選手達が考えながら実施。ある程度の指示を出しましたが選手の裁量で取り組ませたいというのもありました。30分程度でしたが負荷をかけることはできたと思います。

朝練だけで長くなってしまいました(笑)。午後はまた別に書きます。実際の日にちに追いつけるか?!(笑)
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走練習(課題を明確にして)

2014-01-31 | 陸上競技
朝練のことを書きたいのですがこれを書いていると時間だけが過ぎてしまって午後のことが書けないので省略しておきます。ひとまず午後のことを書いておかないとだんだんと忘れていってしまうのです・・・。

午後は「スピード練習」としました。朝確認した内容を自分の練習の中にきちんと取り入れるためです。どのようなレース展開になるのか各自で異なります。しかし、「大まかな流れ」は同じです。明確な流れを作っていくことでレースパターンを作り出すことができます。これまでそこまで考えて行っていませんでしたが「今の競技力であればできるのではないか」と感じたので取り入れてみました。加速区間、中間疾走、減速区間とそれぞれで課題は違います。高校生レベルでそこまで考えてレースをする選手というのはいないのかもしれません。選手には「試合の時は何も考えられない」と話しています。そこに至るまでに「動きの自動化」を行うことが重要だと思っています。練習に中では「課題を持って」行うようにします。

ドリルをやってから並走。これはいつもよりも少なめに。通常であればここからバトンパスに入るのですがバトンを省略してマーク走へ。1月に入って1回行っています。しかし、この時は練習における課題意識が違います。ひたすら走って行ってマークで刻む。これが通常のマーク走なのかもしれません。今回は「練習課題」を克服するためのマーク走です。置く場所にも意味があります。単純にマークを置けばそれでよいというわけではない。目的意識があるから練習が成立するのです。一本目はマークの距離の調整。狭い者、広い者で調整しました。目的に合ったマーク走でなければいけません。置いてあってそれを走るから速くなるとは思っていません。ここで書くのがふさわしいのかどうかわかりませんか。私はそう考えているだけなので。意図的な練習をする事の必要性を感じました。

その後、その流れのままスタートへ。30mと60m。この距離で「課題」を決めました。選手がどのように感じたかはわかりませんが朝の時点で30mや60mの意味を教えています。やるだけの練習になってしまったら無意味です。30mを走るための練習ではありません。入り悪露と考えて30mを止めてもいいのかなと思っています。40mにしようかなと。これも私的にはいろいろと意味があって「みんながやっているから30m」というのではないかなと。選手の気持ち的には30m位がいいのでしょうが。これは検討課題ですね。ある程度良い動きはできていました。

最後は120m。これはタイヤ走にしました。ソリッドを行っていたのですが小さなエースにとってこの重りは重すぎた・・・。最後まで動きが保てない中で練習をしていたので効果が出ませんでした。短い距離ならそれでもいいのかもしれませんが120mの距離だと最後はジョグレベルになる。これでは「走るだけ」になってしまいます。「疲れたから良い練習」だとは思っていません。最後まできちんと動きを保つことができる練習のほうが効果はでます。もちろん時と場合によっては「がむしゃらに走る」ことも高校生には必要だと思っています。「スマートな練習」だけではなく「絶対に強くなってやる」という気持ちで取り組む練習も必要なのです。

120mのタイヤ引きとプラスアルファを行いました。負荷的には高かったと思います。全体的によく走れていました。ここにも練習課題を置いていました。中間以降の動きの練習です。最後まで高いスピードを維持することで練習の目的を果たす。1年生の伸びがかなりですが、この日は2年生もよく走っていました。先日は8m近く差を付けられていたのですが今回はほぼ同じ。「気持ち」の部分で練習の質が大きく変わってきます。こういうきつい練習にそれが現れるのです。よく走れていました。

時間がたつと思い出せません。情けない話です。とにかくできるだけ早く更新します。中途半端な記憶ですが今回はお許しを。以後気を付けます(笑)。
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練習の意味づけ

2014-01-31 | 陸上競技
微妙に実際の日にちと練習の内容がずれてきています・・・。間に合わないですね~。もっと簡潔に書いていけると良いのでしょうが性格的になんだか長くなってしまいます。こういうblogをどれだけの人が楽しみにしてくれるのか分かりませんが、完全に自分の頭の整理のために書いている部分があるので「面白くない」内容で申し訳ないのですが。お許しください。

水曜日の朝練、この日はミーティングにしました。前日かなり話をしている部分もあります。「取り組む姿勢」については話をする必要はないともっています。さすがに・・・ですね。前日のスタート練習の時に技術的な話をかなりしました。選手には「忘れないように」と技術的な指導に関してはメモを取るように指示をしました。毎日毎日聞いていたとしても頭の中で理解できているかどうかは別問題ですから。その中で「もう少し詳しく話しておいたほうがいい」と感じる部分がありました。スタート練習といってもそれだけで終わってしまうようであれば練習の意味がなくなってしまいますから。

トレーニングルームで「何のためにやるか」を説明することに。かなり前の資料ですがPCの中にデータがあったのでそれを選手に配布して考えさせました。100mのレース展開です。単に走れば速くなるというのは中学生まで。またはものすごい才能がある選手のみ。強い選手が集まってくるような学校は「身体作り」をするだけで競技力が上がります。これも先日先輩と話をしていたのですが選手同士の会話である選手が「どうすればそんなに速くなるのか?」と質問したところ、「普通に走っているだけ」との返答だったとのこと。「速い選手は何をしても速い」のです。これを「そんなことはない」「努力をするから速いのだ」と断定するほど「夢」は見ていません。現実的に「能力差」は存在します。それを大きく覆すというのは簡単なことではない。

うちの選手は「普通」です。「才能」はあると思います。だからといって「普通に走っているだけ」で全国が狙えるほどずば抜けて強いわけではありません。様々なことを積み重ねていって力を上げている。「努力」をしているのです。最大限の努力をしても届くかどうか分からない場所を目指しているのですからここは当然。「才能」ある選手がどれだけ自分のために練習ができるかというのは本当に大きなことだと思います。

レース展開に加えて「走りの違い」について説明。各局面の話をしました。これまで「とにかく走る」という意識でいたと思います。しかし、動きや感覚は変わってきます。その中でポイントになる部分の理解。「何のために練習をしているのか」を考えることが必要なので。ここが分かってくるとその日その日の練習の内容がもっと明確になります。「スタート練習をする」というだけではなく、その中にどのような要素があるのか。何を意識すると動きがよくなるのか。ここを徹底する。甘えを残すような練習は止めなければいけません。

スタートの構えの部分からレースの流れについて。中間疾走と言われる部分の練習や動きについて。普段やっている練習の意味について。タイヤ引きの意味も含めて。「練習をやらされている」という感覚から「自分のためにやる」という感覚への変化。さらには「この練習をすることで自分の走りの○○がよくなる」という理解。これがきちんとできると話は変わってくると思います。

細かいところは割愛(笑)。ひとまず朝練に行ってきます(笑)。書けたらまた詳しく書きますが多分無理・・・。お許しを。
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スタート練習2

2014-01-30 | 陸上競技
スタートに関してもう少し。

私自身も細かい指導ができるかどうかと言えば「できていない」と思います。目指すレベルと比べると間違いなく届いていません。それでも「ある程度」まではできるようになってきたかなとは思いますが、やはりまだまだです。それでも選手はある程度こちらが求めることを理解しつつあります。「教科書に載っていること」という部分では話ができません。というか、スタートの部分というのはそれほど詳しく書かれていません。結局は勉強するといっても試行錯誤するしかないと思っています。

師匠と先輩はとにかく感覚的に鋭い。そこの部分が一致していてそれを教えるための方法が様々ある。この時点でお手上げ(笑)。私では太刀打ちできない部分があります。それでも選手は勝負をしていかなければいけない。「指導者の力の差」で逆転するというケースは多々あります。実際に見てきました。私もそれに負けないようにしっかりと勉強していかなければいけない。考えていかなければいけないと思っています。こういう技術論を語るというのは難しい部分があります。なかなか教えてもらう機会もありません。「盗む」しかないといえばそうなのですがやっぱり分からない部分が多々出てきます。勉強してきたことを少しでも書いておこうとは思うのですが恥ずかしいので止めておきます(笑)。

私の「指導者としての特徴」は、図々しく切り込んでいくことだと思います(笑)。自分にできないことはある程度自分でも考えますが分かる人に聞くというスタンスです。それもかなりしつこく聞くので教えてもらえるという感じがあります。現時点では「スプリント」に関してのみですが、将来的にはもう少し視野を広げていかなければいけないなと思っています。スタートは本当に難しい。天才的な感覚の持ち主は自然にできるのかもしれませんが。

ジャマイカ式スタート、スタブロを両方そろえるスタート、腰を高く上げるスタート。様々なスタートがあります。大きくぶれている現状があります。私は師匠の影響がこれでもかというくらい強いのでオーソドックスなスタートしかしません。他のスタートのメリットが分からないからです。他県の選手でスタートでブロックをそろえて腰を高く上げるスタイルの選手がいます。間違いなく出遅れています。それがどうなのかはわかりません。これまで他県の指導者の練習の姿を何度も見てきましたが、やはりオーソドックスなスタートを指導されていました。「強豪校」と言われる学校でも特殊なことをやるチームもあると思います。しかし、そのスタイルは私には合わないなと思っています。以前の私であれば「真似てから考える」という部分もありましたが今はほとんどありません。

火曜日は本当に基本的なことを繰り返しました。チューブを使ったスタート練習も少し。感覚的に作っていくしかないと思っているのでそれに時間をかけました。大きなエースはこの局面がすごく苦手です。インターハイを決めた中国大会では前半が決まりました。というか、前半の局面でかなりのエネルギーを使ってしまって後半失速するという形でした。この子のレースパターンとは全く違うレースでした。結局それが後々まで影響してしまいシーズンの後半は思い通りに走れなくなる。「スタートが苦手」という意識があるのでそこの局面を改善しようということに強いこだわりを持ちます。それにより無駄なパワーを使ってしまい後半に身体が動かなくなる。たった100mですが多くの要素が含まれているのです。

4継の1走。1走なのにスタートが下手(笑)。本当は小さなエースが1走に入るほうがスムーズなのでしょうがこれはもったいないのでできません。この冬期に入り少しずつ改善されてきています。小さなエースに並ぶとこまではいきませんが30cm後ろについています。60mでこのレベルであれば十分かなと思います。細かい話になるのですが走りの特徴も大きく影響しています。膝から下が全くでない走りなので加速段階でも中間疾走でも同じような足の運びになります。真面目にやりすぎるので加速段階でこけてしまうこともありました。少し足を戻すような走りをするのでポジションがずれてしまう危険性があるのです。表現的に難しいのでどのように書いたらいいのか分かりませんが。さらに一歩目の引き出しの方向性がよくない。少し上に抜けるような運びになるので身体が起きてしまいます。これを改善するために何度もやってきていますが難しですね。

とにかく私自身もまだ「完璧に指導できる」レベルではないと思います。70%くらいでしょうか。何を持って70%なのか?動画を撮影してそれを見せて「動きがこうなっているよ」という指導ではないというのは確かです。それでは改善できませんから。その動きを改善するための方法を見出す。なぜそのような動きになっているのかを考える。そして修正していく。ここが重要なのです。「動きの課題」は分かるようになってきました。それでもまだ改善まではいきません。ここが大きな課題です。

何の話か分かりませんね(笑)。本当はもう少し詳しく書くと面白いのですが、ここは書きません(笑)。いつの日か100%に近い自信ができたら書くかもしれませんが。直接話をしながらあーでもないこーでもないと話せると面白いと思います。

ダラダラと書きました。申し訳ありません(笑)。
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スタート練習(練習です)

2014-01-30 | 陸上競技
火曜日、指導に時間がかかったので1時間遅れで練習開始。この時間ロスはかなり痛い。やりたいこと、やっておきたいことがかなりあったのですが・・・。この遅れが今後にどのように影響するか。考えないといけない部分です。どこかで絶対に取り戻さないといけません。来週は大阪室内に出場するため後半はほとんど練習できない状態になると思います。1か月が勝負だと思っているのですがなかなか計画通りに進みません。

前日に少しスタートをやったのですが感覚的に良くない。継続的にやってきましたが、先週は時間の関係でほとんどできていません。この状態では大阪室内に出場する意味もなくなってしまいます。冬季練習は単調です。その中に刺激として目標として位置付けている大阪室内。勝負できるかどうかは分かりませんが大きなことだと思います。この大会に向けてスピード練習を行ったということはありません。いつも全力で走っています。しかし、いつもよりは短い距離が中心。120mまでの練習がほとんどです。モチベーションの維持のためにも大きな意味があります。

その大会に向けてもう一度スタートの確認。時間が足りません。1時間半でどこまでできるか。以前は「スタート練習」といえば「やるだけ」でした。スタートに関する知識も不足していましたし、細かい部分を意識する必要もなく「走力勝負」となる短長が中心でした。師匠が「中間疾走に関する議論はされるがスタートに関する議論はほとんどなされない」という話をよくされます。まさにその通り。私自身も中間しか考えていませんでした。100mが速くなってきた選手がいたので「これはまじめに考えないと」というところからのスタートです。実は大半の指導者がスタートに関しては細かく指導できないのではないかと思います。

私も同様。こういう性格ですからことあるごとに師匠や先輩にしつこく質問しました。最初はなかなか教えてもらえませんでしたが、ここ最近はある程度教えてもらえるようになってきました。以前から言われていた意味が自分なりに解釈できるようになってきました。いつも注意を受けるのですが「自分でアレンジするから良くない」という部分もあります。分かっていないのにやろうとしてアレンジする。結局本質から離れてしまうのです。

強い選手を指導しているから全てが分かっているわけではない。ある選手と話した時にぼやいていました。「スタートが良くないと指摘されたがどう改善するかを教えてもらえない」と言っていました。これに全てが集約されています。「良い」「悪い」というのはなんとなくわかるのです。それを改善するための方策が分からない。結局、教えてもらえることはないのです。本当にスタートの動きを細かく説明できる人というのは私の周りには数人しかいないと思います。本当に数人です。「分かっている」と言っても間違いなく細かくは説明できないと思います。

師匠が「スタートとバトンは技術だ」と言われています。これも分かりませんでした。とうか、どうやっていいのかが分からなかったのです。足運び、ブロックの位置、腰の移動の感覚、構えなど数えきれない要素がスタートには詰まっています。これをどうやって教えていくのか。大きな課題です。正直、「速い者は速い」というのがあります。反応が尋常ではなく速い女子選手もいます。これは努力でどうにかなる部分ではありません。しかし、その局面だけ速くてもそれ以後の動きが上手く組み立てられなければフィニッシュした時には負けています。30mだけ速いという選手では怖くないのです。また、やるべきことをわからないままやっていたら良い時と悪い時の差が激しくなります。たまたま上手くいったら記録が出る。いかなかったら出ない。調子が良い悪いではなく、根本的な技術改善ができないのであればやはりうまくいかないと思います。

1時間半の短い間である程度のことをやりました。前半厳しく指導しているので集中力は高かったですね。やらなければいけないという気持ちが強くなっているとは思います。

また長くなりつつあります。別に書きます。お許しを。
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スタート練習

2014-01-30 | 陸上競技
火曜日、前の記事に書いているように練習に取り組む以前の話で止まっていました。以前のレベルから考えると取り組む意識は格段と上がっているとは思います。しかし、「約束事を守る」という部分、「礼儀をわきまえる」という部分。この二つは練習をする云々の前の段階だと思います。「強いチームだから練習さえすればいい」というのは違うと思います。保護者が「生活指導は求めていない「大会で結果さえ残せば何も言わない」というのであればうちの指導方針とは大きく異なります。「言うことを聞かなかったら殴ってもらって構いません」というのと同じです。「競技で結果を残すためであれば何をしてもいい」という考え方からすれば「プロセスはどうでもいいから試合で勝たせてほしい」という話になります。

物事に取り組む姿勢が重要だと思っています。また、「やらされている」という感覚や「やってもらって当たり前」という感覚から抜け出さなければ本当に強くなることはできないと思います。今、競技をやっているのは誰のためか?結局は自分自身の「輝ける場所」のためです。自分が一生懸命に力を出せる場所というのは限られています。また、自分が競技をするために保護者に資金的な負担をかけています。保護者は「子供がやりたい」ということであればある程度のお金を出してくれます。合宿に行く、遠征に行く、練習に必要なものを購入するなど全て「お金がかかる」のです。保護者への最大限の恩返しは「全力で物事に取り組む姿」を大会の場面で見せることです。県大会で勝つ、インターハイに行くという「表面的な活躍」だけではなく普段からの成長や大会で全力で取り組む姿を示す。このためにはやはり練習から一生懸命に取り組まなければいけない。全てはここです。

繰り返しになりますが以前に比べると格段とレベルは上がっています。しかし、「甘さ」が目立つ。昨年の夏に「この意識レベルのチームを指導することに意味があるのか」と真剣に悩みました。それでも何とかかんとかやってきましたが結局は冬期練習に入って問題が再噴出。問題が解決していないまま、自分たちの課題が何かというのが自分自身で分からないからです。問題の先送りというか現実から目をそらしている限りは何も変わらないのです。真剣に物事に取り組めなければ「中途半端」で終わってしまいます。選手は「一生懸命」かもしれません。しかし、それは過去の自分と比べてであって「本当に必要な努力」とは違うのです。今まで「1」しか頑張っていなかった者が「10」頑張れるようになる。これまでと比べると10倍。しかし、本当に必要な努力が「100」だとすれば目標到達点の10分の1しかできていないのです。求めるのは「本当に必要な努力」です。

私の感覚からすれば「もったいない」と思うのです。私は高校時代インターハイに出場できませんでした。学生時代何とかインカレと日本選手権に出場できましたが本当に「出場するだけ」で終わり。全て我流でやっていてかなり遠回りしてきました。それから考えると今の選手は恵まれています。それなりの指導者がいる。他校と合宿をしたり、本当に必要な練習を継続してできる。さらには私と比べると「才能」があるのです。とても私では到達できなかったであろう「全国で戦う」という水準まで力を引き上げることができるのです。それだけの「才能」を持っていても結局は本人がどこまで目指すかなのです。与えられたことだけをやるというのでは「自分のため」にならない。心から「強くなりたい」と思って真剣に取り組む姿勢を持てるかどうかで大きく変わってきます。これは「価値観」の押しつけですかね??一アスリートとして「どこまで強くなるのか見てみたい」と思う。当然のことだと思います。

最終的に選手次第。こちらの「想い」をどれだけ感じ取ってくれるか。そこが全てだと思います。「スタート練習」について書こうと思っていたのですがまた話が「指導」の話になっています。興味がない人は全く面白くない話だと思います。それでも自分の中でここを消化しない限りは前には進めません。この記事で「指導」に関しては終わりにしたいと思います。書き始めたらきりがないので。

面白くない内容で申し訳ありません。読み飛ばしてください。
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信頼関係

2014-01-29 | 陸上競技
月曜日の練習中に感じたことは書きました。というか、約束事を守るかどうかの部分の話です。実は月曜、練習だけはさせました。練習を全くさせないというのは今後にとってマイナスだと判断したからです。甘いのかもしれないなと思っていますが、この子達の可能性をどれだけ引き出せるかというのは私の責任だと感じています。その反面、どれだけやっても裏切られる、約束を守らないという部分に対して「もういいな」と感じる部分があります。ここに書く事が相応しいかどうかは分かりませんが。

理由は簡単です。こちらが選手のためにと思ってやってもそれを本当に選手が求めていないかもしれないという部分があるからです。力があるから引き出してあげたいと思う気持ちは強くあるのですが本人がそれを求めているかは別問題。お腹が空いていない人がいてその人の前にどれだけ美味しい料理があったとしても多分食べないでしょう。結局は本人が食べたいか食べたくないかが大きく影響するのです。周りが「やれば伸びる」と思っても本人にその気がなければ何も変わらないのです。これから先の事はわかりません。しかし、自分の力を伸ばそうと思えば一人ではできないのです。そこの認識が出来ない限りはどんな練習をしてもぜったいに伸びない。これはどれどけ話をしても本人がその気にならなければ変わらないのです。

火曜日の朝話をしました。前日は練習中に照明が消えてしまい途中練習が止まってしまいました。それでも最後までやったので通常の終了時間よりもかなり遅くなってしまいました。本来なら月曜に話をするべきだったのだと思いますがそれができませんでした。半日我慢して過ごしましたがやはりここは見逃してはいけないことだと思いました。ここを許してしまったら全て許さなければいけなくなる。約束事を守ると言い続けてきたのにそれを結局は守っていない。この中で信頼関係が成立する事はありません。かなり厳しく指導しました。

これまでも約束事を守らないことはありました。それでも結局私が妥協して許す。何も変わらない中で時間だけが過ぎていってこちらが「これ以上練習しないと間に合わない」と判断して練習をさせる。最終的にこれが悪いのでしょう。私が甘すぎるから結局選手は約束事を守らなくても何とかなると思う。私がメニューを与え、強くなるための様々な工夫をしたり配慮をしても選手にその気がなければ最終的に嫌な思いをするのは私自身なのです。これの繰り返し。さすがにこれだけ繰り返されると私自身もしんどいですね。

最後のチャンス。これを何度与えるのか分かりません。能力的にはかなりのものがあります。偶然、力がある選手がうちのチームに集まってくれています。まだ、強くなるための最大限の努力ができない。難しいことを求めているわけではありません。やれば出来ることを求めているだけです。それが途中で面倒になったり、少しくらい良いだろうという甘えがあったり、誰も何も言わないから問題ないのだろうと勝手な判断をする。それが約束を破ることになるという認識が失われてしまうのです。

繰り返しになりますが、私は選手が強くなるためならどんな苦労も惜しみません。先日東京に行ったのも選手に還元して強くなってもらいたいから。自分が目指す目標に到達して欲しいから。そのために何か役立てるのであればという考えでやっています。押し付けがましいのでしょうか?強くなりたいという想いとそれに見合う行動が出来る様にならなければ親から与えられた才能を開花させる前に終わってしまうのです。そこを「もったいない」と思うのは私だけでしょうか?

約束事を守れなかったことに対してペナルティを与えることにしました。これは本意ではありませんが先日遅刻をしてきた者30回の自主練習を行わせました。この中で本当に力を上げましたし、「自分のためにやっている」という気持ちが芽生えてきて確実に成長しました。全て与えられた練習をやるのではなく自分のためにやることで意識も変わると思います。前日にその30回が終わったはずです。しかし、今回の事で全員が自分で決めたことをやるようにさせました。何をやるかは自分で決める。この事を決めて私のところに報告をしに来るように全体に話をしました。

この日のうちに私のところに報告に来たのですが「○○をやる」と伝えるだけで終わり。ここに関しては「礼儀」の問題だと思います。私に言われたから、報告をしに来る。そこは当然の話ですがその前に私に言わなければいけないことがあるのではないか?自分の事だけ話して私に対して何も話さない。約束事を守らなかったことに対しての謝罪の言葉がない。これまでかなりの労力をかけて関わってきました。その気持ちを感じ取ることができないか?約束を守らなかったという事実を受け入れ、そこから次に何をしないといけないかを考えることをしないと絶対に次も同じことをしてしまうのです。

放課後、もう一度話をしました。やりたい練習があったのですがそれよりも「取り組む姿勢」や「本気になる」ことを考えさせる方が大切だと思いました。これで伝わらないようであれば本気で指導する必要はない。自分たちで勝手にやれば良いと思います。以前このようなことを書いた時に「価値観の押し付け」と批判されたことがあります。そうなのかもしれません。しかし、問題点を直視せず「自分達の過ち」を認めずにやりたいことだけをやるというのであれば人間的な成長はありません。ここは今後のことを考えると絶対に許してはいけないことだと思っています。何度裏切られても私は我慢し続けなければいけないのか?難しいことを求めているのではなくやれば出来ることを求めているのです。

この事をきっかけに競技に対して真剣に考えてもらいたい。そこが出来る様になれば本当に強くなります。自分のためにやることの意味を理解するかどうかです。

重ねて技術的な指導に対してメモを取ることを義務付ました。本当に強くなろうと思ったら日々の練習中に指示されている内容の本質的な理解をしなければいけません。これまでも聞いているつもりで終わっていたので大きな変化がない。今後はポイントをまとめていかせます。週末にはそれをきちんとまとめて自分なりの技術ノートを作る。頭の整理をすることで自分の走りにつなげていく。ものすごい労力かもしれません。しかし、残された時間をどう使うかを考えた時に一生に一回しかない高校時代の陸上生活を価値あるものにさせたいと思います。

当たり前のことを当たり前にやる。ここが全てです。これが最後のチャンスだと思います。これでも手を抜いたり、約束を守れないようなら大きな飛躍はありません。以前に比べたら練習に対する意欲は高まっているのは間違いないのですが、やはりまだまだ足りないものがあります。ここが変わってくると本当に大きな結果につながる。理解してもらいたいものです。

長くなりました。正直、マイナス面を書くというのは面白くありません。しかし、全てが上手く行くわけではないのです。もがき苦しみながらも進んでいく。そうやって成長して行くのです。ミスや失敗は誰にでもある。弱さに負けて手を抜いてしまうことも。しかし、それを克服できる心の強さが欲しい。そう思っています。

あまり面白い内容ではありません。お許しを。
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課題が浮き彫りになる

2014-01-28 | 陸上競技
月曜日、練習をしました。その中で釈然としない部分が。走り云々ではなく「これで本当にいいのか?」と思われる部分がありました。

スタート練習をしようと思っていたら「雷管がない」ということに。少し前までかなりの量の雷管が部室にあったようですがそれが発見されません。土曜日の練習においてもスパイク等の練習道具を置き忘れて帰るという状況がありました。「誰にでもありえること」ではありますが、複数の人間がいて誰も気づかないというのはいいことではありません。練習道具の所在が分からなくなるというのは絶対にプラスではない。競技力が上がれば良いのか?

同時に昨年11月に女子選手用にサプリメントを購入しました。文化祭前後に練習日誌の未提出に加えて「飲むために準備したもの」を「忘れていた」で飲まない事に関して話をしました。結局は「やらされている」のです。「飲むように」と言われて飲む。自分は別にどうでもいいと思っているが勝手に顧問が準備してきてそれを飲めといわれたから飲む。競技にプラスになるようにと思い準備をしましたが結局「私の独りよがり」でしなかい。雷管を探しているときこのサプリメントが大量に残っていました。結局はまた飲まなくなっているのです。何なんでしょうか。

練習はかなり良い感じでできています。スプリントは向上している。しかし、本当にそれだけでいいのか?人間的な成長もなく「速いからいい」というので全てが許されるのか。ここは釈然としません。本当に強くなりたいのであれば「自分のためにプラスになる」ことであればなんでもするのではないかと思います。しかし、「忘れる」「面倒」というレベルで本当に「強くなりたい」と思っているのか?そこまでして私が「強くなってください」と頭を下げながら練習をするのか?

練習終了後に回復を早めるためにプロテインの摂取も行っていました。が、前回確認したときに「もう少しでなくなるかもしれない」という話でしたがそれ以後「なくなったので注文してほしい」という申し出はありませんでした。結局、これも「飲まなくなっている」のです。それはどうなのか?

練習も基本的に「選手にとってプラスになる」と思って組み立てています。「練習は練習」「それ以外はそれ以外」なのでしょうか?私が選手のために何かをやる。しかし、それに対して「何もしない」という状況。見返りを求めているわけではありません。何かをくれという話ではない。こちらも準備をするのだから「やるべきこと」はきちんとやるというのが当然のことではないかという話です。

「今度このようなことがあれば練習は見ない」と繰り返し言ってきました。それでも進展していない。「書けばいい」という内容の日誌。ここに大きな課題があるのです。言われているからやっている。自分のために何か工夫をしていく、成長のために何かをするという姿勢が明らかに不足しているのです。否定的な捉え方をしているだけではありません。ここの部分が大きく変わることができれば今後大きなレベルアップをすることができると思います。

0.01秒を争う種目をやっています。細かいところに気を配っていかなければいけないのです。やるだけになる練習や行動なら自分にとってプラスにならないのです。こちらがどれだけ練習メニューを提示しても、必要なサプリメントを与えても結局は選手次第なのです。顧問だけが本気になった所で選手がその気にならなければ何も始まらないと思っています。ここの部分で私が妥協してなんとなく過ぎ去ってきました。本当にこれで良かったのでしょうか?

以前、尊敬する指導者に「強いチームには責任がある」と何度も言われたことがあります。マイルでインターハイを狙っていたチームの想いが届かず、その想いをそのチームの選手達からうちの選手達が直接引き継ぎました。その時、他のチームから目標とされるチームであれば競技力だけではなく物事に取り組む姿勢でも目標とされるようにならなければいけないと話されました。「こんなチームに負けるのか?」と言われるようなチームでは勝っても成績を残しても結局誰も応援してくれないのです。今の選手達がどれだけ一生懸命に練習をしても周囲から「あんなチームが強いのか」と言われるようでは面白くありません。

強いチームだからこそ厳しく接しなければいけないと考えています。理不尽に厳しくするつもりは全くありません。やるべきことをやる。これに限るのです。練習さえやればいい。競技場面だけきちんとやれば問題はないと思っているならうちではない所で競技をやるべきです。競技に取り組む姿勢というのは「性格」が大きく影響します。「性格」を作り出すのは「生活」です。普段の物事への取り組みが間違いなく競技に対する取り組みに現れるのです。

ここは絶対に見過ごしてはいけない事実だと思っています。高校生活の中で陸上競技が出来る期間は限られています。その中で本当に力があって上のレベルを目指せるという選手は県内外を問わずそれほど多くはありません。今のうちの選手は「戦える」だけの力を持っています。しかし、その才能を磨くことができるかどうかです。磨けなければ「宝の持ち腐れ」で終わってしまいますが、実際の所そのような選手が全国的に数え切れない位にいるのです。持っている力を最大限に引き出せるかどうか。ここで全てが決まってくると考えています。だからこそ「やればできること」をやらないことに関しては厳しく指導していく必要があるのです。これが間違いなく今後に影響していくのですから。

自分達の可能性に気づいてもらいたい。今回の事が本人達にどう影響するか?これでやる気を失うくらいなら上は目指せません。自分達のためにやっていく姿勢を身につけないといけないのです。走りは過去最高レベルに届きつつあると思います。それに見合うだけの「心」が伴うかどうかです。伝わるか?ここが全てだと思います。
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何を目指すのか

2014-01-28 | 陸上競技
月曜日、思うことがあって女子選手と個人面談をすることにしました。結局は時間の関係で個人ではなく2人ずつになってしまったのですが。朝の30分の時間を使って今後のことを考えていきたいと思っていました。これから1か月が本当の勝負になると思います。昨年4継で48秒8を出したチームですが実際のところその記録は「過去のもの」であり、現時点で出せるかどうか分かりません。1か月間の取り組みで強くもなれば変化なしということもあるでしょう。それくらいこの1か月というのは大きいのです。

技術的な要素を変えていくためには時間がかかります。長時間かけて動きを変えるためには試合がない冬期練習中が一番いい。当然の話です。
逆になんとなく走っていて記録が出ていた者にとっては冬期練習というのは苦痛以外の何物でもないと思います。試合に出るのが楽しくてやっているのに大きな試合もなく目の前に目標もない。この状態で遠い目標に向かって進んでいくというのは簡単なことではありません。一般論に近くなっていますがどのような場面でも「何のためにやるか」を明確にしておかなければその意味はない。

面談。それぞれの特徴と課題を示しました。細かい内容はここに書くものではないと思うので割愛しますが、現時点で私が見ていて「優れている点」と「大きな課題」を示しました。長所は伸ばすことができる。しかし、課題は自分で意識しなければ絶対に改善されません。苦手な部分から人は目をそむけるところがあります。本当に大事なのはその部分なのに「できない」「ちょっと苦手」と思うと「分かっていて気が付かないふり」をする。ここを現実に戻さなければ成長はないのです。

例えば「ピッチが速い」という最大の長所があるとする。これは本当に大きな武器です。だれにも真似できない。ピッチが遅い選手にピッチを上げる練習だけ行うと以前失敗したように「足先だけの動き」となってしまい重心移動が伴わない走りになってしまいます。これではどれだけピッチが上がっても意味がない。進まずにその場で足踏みをしている状況ですから。ピッチが武器ならその武器を磨きつつ重心移動もできるようにする。これにより飛躍的に記録は伸びます。長所を磨くことは必要。そのままでいいのではなくもっと上のレベルを目指さなければいけないのです。

逆に課題となる部分。「筋力不足」や「取り組みの姿勢」「スタートの不安定さ」「自信のなさ」等の部分は今後に大きな影響を及ぼします。どれだけ長所がすごくても「課題」が大きければその長所は完全に打ち消されてしまいます。その状況で走れるはずがない。長所は伸ばしながらも自分の課題に目を向けてその克服のために最大限の努力をしなければいけません。

今1年生でめちゃくちゃ速くなっている選手、入学当初から筋力が全くありませんでした。身体をコントロールすることができません。この状態でどれだけ練習を積んでも目指す動きはできません。以前、「許されない行為」があり自分で反省を込めて練習終了後15分間補強をすることを自分に課しました。やっとこれが終わったのですが気が付けばかなり筋力が上がっています。15分の30回。トータルで8時間分の補強です。その部分の差が他の選手と出ていると思います。「やらされている」部分だったかもしれませんが後半は自分自身で取り組んでいました。これが大幅なレベルアップの理由だと思っています。課題の克服をする中で自分自身で「やらないといけない」という気持ちが出てきたのでしょう。

「理由なき強さ」は一瞬で戻ります。一時的に「何故だか走れる」というのは選手の中にあります。この状態では絶対に次につながらない。きちんと明確な「理由」があるから強い。その部分が分かってこなければ次にはつながりません。こういう意識づけのためにも話をしておく必要があると考えました。

このあたりのことはもう少し書きたいのですが・・・。長くなってしまうのでまた別に書きます。うーん、相変わらずまとまりがないですね。内容的には面白いと思うのですが(もちろん私の中で)。上手く言葉にするためにはもう少し時間が必要となりますね。
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憧れの100m

2014-01-26 | 陸上競技
少し思うことを書いておきます。なんとなく頭の中に浮かんできたので。

ここ数年、私の指導の中心が短い距離に大幅に移行しています。私自身は400mHを専門にしていましたし、こだわりとしては短長にあると思っていたのですが気がつくと400m選手は一人もいなくなっています(笑)。なんなんでしょうか。

指導を始めて最初の数年はまずは県総体に出場することが最大目標でした。顧問になって最初の年はジョギング部からスタート。競技をしているという水準とはかけ離れていました。顧問になって3週間で行われた春の支部大会で予選を通過することさえもできない。しんどい状態でしたね。リレーは無条件で県総体に進めるので長距離選手を4継に使って何とか総体に出るというレベルでした。何かしら土台があるところからスタートできるともう少し違ったかもしれません。本当に何もないところからのスタートでした。

翌年、まだ選手が全くいません。数人県総体に進めるようになりましたがまだまだ戦えるレベルではない。リレーを組む中で長距離選手が2人いたのでマイルへ進出。力的には厳しかったものの奇跡的に予選通過。短い距離では太刀打ちできませんでしたが何とか4人いればラウンドを進めるくらいまで行けるのではないかという漠然とした手応えがありました。この秋には部員3人しかいない中でマイルで中国を目指そうというあり得ない目標を立てました。冬季練習を3人で越える中で中国大会を目標とする。とても短い距離や4継では戦えないので自然と距離を伸ばしていたという感じでしょうか。

ショートスプリントで戦うというのは本当に難しいと感じていました。未経験者や100m15秒からスタートする状態でしたから100mで県総体に進むということさえもイメージできませんでした。この当時400mで一番速かった選手が67秒。それでも何とか県新人で準決勝に進めていましたから距離を伸ばせば可能性があると感じていました。「逃げ」と言われたらそうなのかもしれませんが、こだわって戦えないよりはなんとか上に進める手段を探すというのが一番良いと思っていました。

少しずつチーム力が上がっていき、翌年には奇跡的にマイルで中国大会へ。個人でも数人中国大会に進むようになりました。それでも女子部員は4人いるかいないか。距離を伸ばして戦っていくしかない。マイルにこだわりがあったというのも事実ですが「戦える場所」がロングスプリントだったのです。100mで12秒台を出すなんて夢のまた夢。14秒台の選手を何とか13秒中盤に持っていけたらいいなという甘い考えでした。

その後も中学時代長距離をやっていた選手がうちで短い距離をやりたいという流れがありました。短距離をやっていた選手がほとんどいない中で短距離で勝負しようと思うと短長しかないと考えていました。結果的にこれが功を奏することとなり、マイルで県で戦えるようになりました。初めてインターハイに進んだ種目は400m。当時のマイルメンバーには61秒では入れないという今から考えるとハイレベルなチーム状態だったと思います。普通の選手達が戦っていくには400m系しかないと思って指導をしてきました。当時の私にはロングスプリントが全てでした。100mにはエントリーさえない、400mと400mHの枠を争うというチーム状況。今考えると恐ろしい話です。

この子達が3年生の春に100mで13秒2がベスト記録の選手が入ってきました。この時点でうちのチームの歴史の中で最高タイム(笑)。何とか3年生になるまでに12秒台を出させたいと思っていましたが、なんだか良くわからない状態で春の支部大会で優勝、県選手権でいきなり12秒台に突入。驚きでした(笑)。結局、県総体でも6位に入り100mで中国大会出場。秋には県新人で100mと200mの二冠を達成してしまいました。ある程度走れる選手がいてくれるとそれなりに戦えるのだと感じました。それ以後次第にチーム状況が変わっていきショートスプリントのチームに移行していきました。

今では短長0。女子の100mは12秒台に入っても出場枠を確保できない位になるであろうというレベルに来ました。よく分かりません(笑)。憧れであった100mで勝負できるかもしれないチームとなっています。何が変わったのでしょうか?選手がいる時に様々な勉強をさせてもらえたことが大きいのではないかと思っています。初めて12秒台を出した選手が200mでインターハイに進み、その中でどうすれば短い距離で戦えるようになるかを考え、教えを請うために様々な場所に行きました。もちろん失敗もしてきています。そんな中で少しずつ指導が出来る状態になりつつあるのかなと思います。

今シーズンは私にとっても選手にとっても本当に勝負の年になります。あくまで昨年の記録となりますが12秒20の大きなエースと12秒35の小さなエースが同じチームにいます。現在はその2人に刺激を与える1年生もいる。女子は4人しかいません(笑)。そんな中でこれだけの競技レベルで練習できるというのはすごいことだと思っています。憧れであった100m、この種目で全国を狙いたい。昨年もインターハイに進んでいますが今年は勝負できればと考えています。チーム内で激しい今年は競争ができれば可能だと思っています。正直、誰が一番強いのか分からないと思っています。絶対にこの選手が勝つとは言い切れないレベルです。本当に高いレベルでやってくれています。

私自身、4年前の精神状態と大きく異なります。これはまた別の機会に書きたいなと思いますが、少し冷静に物事が見えるようになってきたと思います。数年前は師匠に何度も諭されていました(笑)。少しは大人になってきたのでしょうか。冬季練習もあと1ヶ月を切りました。今年は3月一杯は引っ張りたいと思っていますが、やはり2月末までというのが一つの目安になると思います。選手がどれだけの想いを持ってくれているか。しっかりと取り組んでもらいたいものです。自分たちの中にある可能性を引き出せるのは自分自身。しっかりと心に刻んでもらいたいですね。

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