kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード

2011-06-30 | 陸上競技
水曜日、かなり暑かったですが練習は少しだけ走りました。身体作りと走りを交互に入れていきたいと思っています。1時間程度で終わらせたいなと考えていたのでアップに関してはメディ投げだけにしました。サーキットをしておきたいというのはあったのですが時間が…。

アップをしてからすぐにドリル。最近天候が悪いときには脚運びをもう一度確認をしていました。こちらが狙いとする動きを様々な形で意識させてきました。ゆっくりとした動きではある程度意識できるようになっていますが、少し前に進むようになるとまた動きが変わってしまいます…。うーん、時間がかかります。それでも丁寧にやっていくしかありません。単純な動きですからきちんと意識が出来るかどうかが重要になります。「意識する」というのはやろうとしている動きがどのようなものかを理解しておかなければいけません。本質的な理解はできなくてもどのような動きをしようとしているのかは分からなければ、先には進まないですからね。効率よくやっていくためには理解が必要です。また、互いに見合いながら指摘できるようになると変わっていきます。数年前はここがきちんと出来ていました。自分の事だけではなく全員で強くなろうという雰囲気がありましたから、自然と強くなっていきました。ここは大事ですね。

その後、バトン走を。この時にテーピングを巻かないといけないといけなかったので前半はほとんど見ることができませんでした。この部分はやはり考えないといけません。テーピングが終わったら某スポーツメーカーの営業の方とお世話になっているスポーツ店の方が来られていました。話をしながら練習を見ることにしました。遠くから見ていると数人はスピード感を感じました。先日から男女複合のバトン走をやっているのですがこれが女子には良い刺激になります。スピードレベルを落とせませんからしっかりと走ることが出来ています。本当は男子は男子でやらないといけないのですが…。

意識が出来てきていますからある程度は動きが変わります。それに伴いスピードも高まります。インターハイを控えていますから全員でこの部分をサポートしていかなければいけません。うちの陸上部の名前を背負って全国に出るのですから力を高めるためには全員で支えないといけません。その意識を持ってやっていきたいですね。エースを育てるというのは本当に大切なことです。強い選手が入ってきていきなりエースになるようなチームでは面白くありませんから。育てていきたいと思います。

あとは勉強会。どれだけ真剣に取り組めるかです。しっかりとやっていきたいですね。まだまだ安心はできませんが少しずつ成長してきています。本物になってもらいたいですね。
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危機感を感じなければ

2011-06-30 | 陸上競技
水曜日の練習の途中できちんと最後まで動きを維持しない者がいました。以前からシンスプリントできちんと練習が積めない事が多かったのですが今回もそれだろうなと思いましたがあえてこちらからは何も言いませんでした。痛いから動きが保てないというのはこの時点では「言い訳」だと思いました。走練習に入る前に何も言いませんでしたし、勉強会の時に高周波を当てている姿も見ていません。この姿に危機感を感じました。そして「痛い」という予想通りの展開。考えないといけません。

1年生は基本的に甘い部分が多い。当然です。いきなり全てができるとは思いません。これまでの選手を見てきても1年生の最初からこちらが求めることができたという者は一人もいません。「できない」のではなく「知らない」のです。「知らない」のにできるはずがない。だから時間をかけて指導をしていく必要があります。遊びの延長のような陸上はできませんから、しっかりと教えていかなければいけません。

この子は入部当初からあちこちに痛みを訴えています。中学時代に肉離れをしてほぼ放置していたため中学3年生の時にはほとんどレースに出ていません。脚運びは悪くないのですが1年以上まともに走れていませんからやはり走れませんでした。春先から練習は他の者の半分程度。一生懸命に取り組むのは取り組むのですが「甘さ」が残ります。これでは今後も同じ事をしてしまうであろうと事あるごとに話をしてきました。県総体までは肉離れの部分が張って走れないと訴えていました。1年以上前のことですからその部分が肉離れを起こしている可能性は低い。筋力が回復していないことと伸びが悪くなっているのが原因だと考えていました。かなり言ってきましたがなかなか改善しません。県総体ではマイルの予選を走らせて64秒台で持ってきましたから今後の活躍は期待できます。

が、シンスプリントが治りません。高周波を当てるように指示を出していましたが言われたときにはやるのですがそれ以外の時にはやりません。家に持って帰って当てるようにと言っておいてもなかなか伝わりませんでした。故障の治療や身体のケアは自分自身がやらなければどうにもなりません。「明日やります」ではいつまで経っても改善はされないのです。中国大会前に「準決勝で走らせる」ということを伝えました。このことがどれだけ大きな事なのかを感じ取ることができていません。治療に対しても今一歩積極的になれない。競技に対しては意欲が高いのですがそれを十分に引き出すことができません。先ほども書きましたが「できない」のではなく「知らない」のです。知らないのだからどのように動くことが自分のためになるのかが分からない。しつこく教えていかなければいけません。中国大会ではラップで62秒5で走ったようです。持っている「力」はあるのだなと改めて感じました。

今回、練習の途中で「脚が痛いからテーピングをして欲しい」と言いに来ました。もちろんテーピングをしましたがこの時に少し話をしました。いつまでたっても怪我の治療ができないというのは自分自身の問題です。シンスプリントでテーピングを張るのであれば練習開始前に言う必要があります。最初の練習が無駄になってしまいます。こういう部分の積み重ねが大きな差になるのです。他の者が練習をしている時間にテーピングを張る。ここでも「差」が生まれます。本数が少なくなるのですから当然です。加えて、この時間他の選手の練習を見ることができません。他の選手が強くなろうとしている時間を奪っているのです。自分だけの問題ではなく他の人にも大きな迷惑を掛けていることに気づかなければいけません。

本人には話をしました。1年生で唯一中国大会を経験しています。他の1年生はどう思うでしょうか?故障して練習が十分にできていないのにレースに出ている。自分は出ることができなかったのに・・・。という感情は絶対に生まれます。それは仲の良いチームメイトであっても必ずあると思います。そうなるといつの間にかチームは崩れていってしまう。試合経験をしている者は他の者よりも謙虚に全力で取り組むようにしなければいけないのです。これはうちのエースになる選手にはいつも言うことです。「強いからこそ他の者よりも努力をする」のです。これができないと「強い者は練習をしなくても強いから・・・」という状況を生み出します。チームにとって良いことではありません。

「強くなりたい」という気持ちは強いと思います。日誌にはある程度のことが書けています。しかし、そのために何をしないといけないのかという認識が不足しています。ここが今後の伸びを決めていくと思います。「強くなりたい」のであればきちんと練習を積む必要があるのです。「想い」がなければ強くなりませんが、「想い」だけではどうにもならないのです。故障せずに継続した練習が出来る者だけが中学時代の記録を大幅に短縮できると思います。そのためには「当たり前のこと」をきちんと教えていく必要がある。

こういう事にどれだけ危機感を感じることができるかで選手の伸びが決まってくると思います。「言われてやる」のではなく自分自身で「このままでは練習ができない」「置いていかれてしまう」という危機感を持って臨むことができるかどうかです。この子は「素直」に話を聞くことができます。言われている意味がすぐには分からないかもしれませんが、繰り返し繰り返し話していくことで自分の行動を変えることができる選手だと思います。来年度インターハイに行くためにはこの子達の成長が不可欠です。練習が積める身体を作ることができなければ次には進みません。

どこまで伝わったかはこの子の今後の取り組みを見ていくしかありません。こうやってblogに書くということは他の選手に対してのメッセージでもあります。他人事ではないのです。自分自身に危機感を持って生活をしなければ良い結果にはつながりません。感じ取ってもらいたいですね。
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「心」を記す

2011-06-29 | 陸上競技
練習日誌に関してはかなり重視しています。その日の練習でどのような事を考え、何を感じたのかを毎日日誌に書いていくことは大切なことだと思います。携帯でメールをする時間はあっても日誌を書くことができないという選手は100%伸びません。毎日歯磨きをするように「日誌」を書く、自分の内面と向き合うというのが当たり前にならなければいけないと思っています。

今回1年生が一人日誌を忘れて提出しませんでした。「忘れて済みません」と謝りに来ました。必ず出すようにと指導しているのでその約束が守れなかったという意味では謝罪することは必要になると思います。しかし、本当の意味での日誌の忘れというのは自分自身にとってマイナスなのです。この事を分からないといけません。「書いたけど忘れた」というのは「書いていないのと同じ」です。日誌は自分の内面を記すモノですから書くという行為はやっている。ここは評価できます。しかし、書いていなくても「忘れた」と言えばお終い。誰にも分かりません。きちんと決められたルーティーンをやっていくことが大事なのです。以前、チームが崩れたときには「日誌の忘れ」が多かった。どれだけ言っても忘れてくる。忘れても何も言いに来ない。酷い者は書いていないから学校に来て休み時間に書いて持ってくる。「先生に言われるから仕方なく書く」というレベルだったのです。それを上級生がやっていました。言われていることをきちんとやらない、やれと言われている意味が分からない。この状態で強くなるはずがありません。案の定、ほとんど競技力は向上しませんでした。「指導者が悪い」と言われたらそこまでの話です。私が選手の気持ちを「競技」に向けることができなかったから競技力が上がらなかったのですから・・・。

また、日誌を書くということが大事なのではありません。先ほども書きましたが「自分が何を感じたのか」「何を考えたのか」が非常に大事なのです。1年生に最初に日誌を書かせると「今日の練習は走り込みだった」「きついところで手を抜かず頑張った」というレベルの内容しか書けません。「練習を消化する」ということが一番の目的になっていて、「与えられたメニューをやる」ことだけしかできないからです。これでは絶対に強くなりません。どのような部分にポイントを置いていたのか。自分に足りないことは何か。この辺りをしっかりと見据えて書けるようになると本物になります。「量」を書けばいいというわけではありません。その中身がどうかで競技力の向上は決まってきます。やるだけの練習と目的意識を持った練習は全く違います。目的を持って練習に取り組めば「SDをやった」「疲れたけど最後まで頑張った」という言葉は出てこなくなります。ライバルである選手に負けた。「仕方ない」と思うのか「悔しい」と感じるのかで大きな「差」になります。これが練習中の「心」の動きです。練習中にどれだけ「心」が動くかで成長が決まってきます。この「心」が動くかどうか、それを感じることができるかどうかで全てが決まると考えています。

これまでの選手の成長はやはり「心」の変化が伴うものでした。「書くだけ」の日誌を書く者、きれい事だけを書く者は絶対に強くなりません。練習の間に言われている話をきちんと聞き、自分のやらなければいけないことを考えてやる。これが出来る者は必ずと言っていいほど伸びてきました。うちの選手が強くなったときには「人間的な成長」を伴うと思っています。これができるまでにどれだけの時間を要するか。途中で気づいて間に合う者もいますがやはり1日でも早く気づいて変化する方が良いに決まっています。今回は1年生であれ厳しく指導することにしました。

このことで朝練を使ってミーティングをさせました。何か問題があったからこれからどうするかのミーティングではなく、今自分達が何をしなければいけないかを話をするようにしました。日誌を書くことの意味を2年生の口から伝えさせる。1年生がどのような気持ちで日誌を書いているのか、足りないところは何かをきちんと考えさせる時間が必要になります。テスト週間ですが、これは非常に大事な時間だと思います。これがきちんと分かるようになれば自然と勉強にも取り組めるようになります。自分の「甘さ」を理解させ何をするかを考えさせる。継続していくことが大事です。

「心」を記すことができる選手になってもらいたいですね。それが一番の近道ですから。
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軽く動かす

2011-06-29 | 陸上競技
火曜日、朝から蒸し暑い1日でした。梅雨時期ですからジメジメするのは当然ですが体調的には良くないですね。除湿するだけでも随分違います。基本的に暑いのも寒いのも苦手です。体調管理が難しくなりますね。気をつけないと。

朝練は前日の疲労も考慮して補強だけにしました。最初は輪番制で腹筋・背筋の種目を決めてやりましたが地味すぎたので内転筋とハムストリングの補強を入れました。自分で身体でコントロールしながら必要な刺激を入れる。普段の練習ではできない部分がありますからしっかりと時間をかけてやりました。県総体・中国大会と大きな試合が続きましたから基礎体力が低下しています。夏休みの練習が秋のシーズンを決めますからその前にきちんとした準備をしておきたいですね。長期的な視点で見て来年の中国・インターハイをメインにしますが、途中途中の「目標」を必要になってきますから。

午後は軽い練習。タイヤ押しとスタートの確認を繰り返しました。雨上がりというのもあって蚊が大量にいました。最初は我慢していたのですがスタートの姿勢で静止したときに周りにブンブン飛んでいたので、投擲から虫除けスプレーを借りて噴射。これだけで随分違います。やはりスプレーと虫さされは準備しておかないといけません。蚊に刺されるとかゆくて集中できません。効率が悪くなるのは避けたいですね。
1時間程度の練習と決めていたので同じ動きをひたすら繰り返しました。多くのことをやる時間はありません。テスト週間が終わってからの流れを作っておくために部分部分練習をしておこうと。タイヤ押しはひたすら押すだけではなく前足側に重心がかかるような動きを意識させました。ゆっくりとした動きの中でしっかりと前側に乗せていく。あとは直線的な脚運びを意識するための練習ですね。確認をした後に速い動きで。その動きのイメージでスタブロからの出をしました。構えだけではなく動きの流れを作りたいという部分がありました。1歩目で止まらないようにする、潰れないようにすること。あとはしっかりと腰を押し出す、直線的に足を運ぶ。一朝一夕に出来るモノではありませんから地道に継続していきたいですね。

その後は勉強会。7時まで。勉強時間の確保も大切です。始めるまでの時間、終わってからの時間を有効に使わないといけません。もっともっと効率の良い時間の使い方があると思います。これも指導していかないといけないですね。時間をかけてしっかりとチームを作りたいと思います。
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卒業生が来る

2011-06-28 | 陸上競技
色々あって月曜日から卒業生が学校に顔を見せてくれます。この時に色々な話をすることが出来ます。

こちら側の近況を報告すると共に卒業生の今を聞きます。これだけで約1時間にはなりますね。今回は陸上部の卒業生が2組、商業時代の卒業生が1組と3組の卒業生が来ました。1日にこれだけ来てくれるというのはなかなかありません(笑)。テスト週間に入っているからできることだと思います。普段なら練習があるのでそこまでの対応は難しくなりますから。

職場での話を聞くとやはり大変さが伝わります。しかし、高校時代に一生懸命に何かに取り組んだ経験がある者は職場環境にきちんと適応して働いていけます。やらなければいけないことを分かっていますから我慢するときには我慢できます。自分の思い通りに仕事が進むことはほとんどありません。そういう時にどう考えて動くのかで色々なものが決まってきます。
話を聞いていると社会人になってるなと感じる部分がかなりあります。学生時代とは発言する言葉の1つ1つが違います。多くの事を経験してきたからこそ自分の言葉で話ができるのだと思います。行き当たりばったりの生活では学ぶことも少なくなります。その場限りの話ではなく一人の大人として話が出来るようになっているというのは本当に嬉しいことです。年齢を重ねても中身のない話しかできない人もいます。

この子達には色々な話をします。今の状況を伝えました。理解してもらえるのは救いです。通常考えたら分かるであろう事が分からないという人間であれば卒業した後に関係が続く事はあまり考えられません。何が本当に大切な事が分からない限りは会話が成立しないからです。共感してくれるというのは価値観が近いからだと思います。

今まで多くの生徒と関わってきました。この中で全員が私の考え方、指導に付いてきたわけではありません。そんな完璧な指導が出来るとは思っていません。基本的な事、当たり前の事を求めてきましたがそれが伝わらないという事があります。それでも指導はしていかないといけません。当然のことです。理解されないから指導しないとううのではダメだと思います。どんな状態であっても諦めてしまったり、放置してしまったらそこで終わりです。

しつこい指導をしていくなかで生徒には伝わるものがあります。きちんと伝わっている生徒は卒業した後もうちで学んだことを大切にしてくれます。原点になるのだと思います。これから先もこうやって卒業生が来てくれるのを待ちたいと思います。
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意識の現れ

2011-06-28 | 陸上競技
月曜日、雨でした。テスト週間に入っていますが基本的な事はやっておかなければいけません。朝練ではサーキットを実施。蒸し暑い中でやるのでかなりの汗をかきます。選手には口うるさく言い続けていますが貧血対策をきちんとやっておかなければいけません。これからの時期は特に意識が必要になります。貧血になってしまうと練習効果が著しく下がってしまいます。自己管理も大切な練習の1つだと思います。

午後は階段を使ってのドリル。脚運びとタイミングを繰り返し意識させました。最初は重りを持って腕が使えない状態でタイミングと軸を作るイメージで。この手の練習は本人の意識が大きく影響します。やるだけの者は動きは全く変わりません。地味な基礎練習の効果は本人の「動きを変えよう」という意識レベルに比例します。言われた事をやるだけの者はほとんど変化なし。いつまで経っても動きの修正が出来ないどころか悪い癖がついてしまいます。こちらは繰り返し繰り返し注意をしますがなかなか意識できません。こちらの工夫が足りない部分もあるかもしれないのですが…。できないのであれば自分で空き時間に動きの確認をするという部分も必要となると思います。「言われたことだけをやる」というのでは成長はありません。自分が強くなりたいのであればしっかりと考えて行動しないといけないのです。繰り返すことが大事ではなく「目的を持った行動」をすることが大事なのです。

その後、本当に久しぶりに階段サーキットをしました。この手の練習は選手自身の「強くなりたい」という「想い」が顕著に現れます。普通の気持ちでは絶対にできないメニューです。補強と階段の昇り降りを組み合わせて段々と負荷を増やしていくものです。自分の意志で動かし続けないといけない。誰かとの競争ではなく「自分自身と向き合う」練習です。だからこそ「意識の差」が現れるのです。「苦しさ」「きつさ」が勝つのか「強くなりたい」という「想い」が勝つのかで大きな「差」になります。1年生が最初からこのような気持ちで取り組むのは不可能に近いと思います。やるだけで精一杯ですから。練習を繰り返している中で補強の動きが小さくなります。これに関して注意をするとまた大きな動きになる。言われてできるということは「強くなりたい」という「想い」が本物ではないということです。自分自身で最大限の負荷をかけなければ「目標」には届かない。最初からそのレベルには届かないから指導する側が厳しく接して意識レベルを上げるように関わるのだと思います。苦しくなってきたときに本当の姿が現れます。入学してすぐにこのメニューをやったら間違いなく辞めてしまうでしょう。それくらいの負荷がありますから。あとは、「自分はこんなにやっている」という姿を見せる者は信頼できませんし、強くならないと思います。自分のためにやっているという感覚ではなく「頑張っていることを認めてもらいたい」という部分があるからです。この辺りを見極めることも大事です。

ここ最近意識の変化が見られる者がいます。与えられた責任をきちんと果たすことができるようになってきました。1年前とは大幅に違います。「意識」が変わると取り組み方が変わってきます。自分の意志で体を動かすようなメニューではその姿が分かります。全員がこういう取り組みになれば大きくチームは成長します。これを「ここまではできないな」と感じるような者が多くいるようなチームでは絶対に強くなりません。当然です。本物に近づくためには日々の練習の繰り返しです。テスト週間中ですがやることは変わりません。見ていきたいと思います。
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教員免許更新講習を受ける

2011-06-27 | 陸上競技
日曜日、昨年から受けている教員免許更新のための講習を受けました。日程的に詰まっているので受けられる日が決まっています。中国大会が終わったタイミングで受けられるものをあらかじめ考えて申し込んでいました。「商業」の講習はほとんど存在しません。これは本当に問題だと思いますが教員数の問題からも仕方ないのかもしれません。必修が12時間(2日間)、専門講習が18時間(3日間)です。トータルで30時間の講習を受けることになります。昨年必修12時間と専門6時間は受けています。前回の専門は「哲学」です。本当にこういう科目しか受けられないというのが現状です。

今回は「学校におけるスポーツ指導」です。部活動などの指導に関わる部分も少しはありましたが、基本的には「体育」の授業の話です。学習指導要領が変更されたのでそれに伴う授業内容の変更と指導のポイントについて(笑)。その後は「ゴール型球技における指導」です。全く関係ないですね~。体育における「良い授業とは」というのもありました。バスケット系の競技では「ボールを持っていないときの動き」が重要になる。本当はここを評価することが大事だと言われていましたが、難しいですよね。全てを見ながら一つ一つの評価を行うというのは不可能に近いと思います。授業に関しても工夫により「本質的な楽しさ」を感じることができるしていく必要があると。「バスケット」「バレー」という「種目」を教えるのではなく、その「本質」を教えるようにという話でした。本当にできるのか・・・。

体育=スポーツではない。体育の授業でやっていることを卒業後にやっている者はほとんどいない。「種目」を教えてもそれは継続的に生きてこないのだと言われていました。世界中で最も普及しているスポーツは「ウォーキング」だという話でした。では体育の授業で生涯スポーツの指導として「ウォーキング」を教えるのか?このままでは体育は危機的状態に陥るといった話がありました。体育は健康作りとは違うから日本では色々難しいみたいな感じでした。かなり省略しているから伝わりにくいかもしれません。すみません(笑)。

6時間講義を受けるのは大変ですが様々な視点で物事をとらえるというのは大切かもしるません。そういう意味で有意義な時間だったかもしれないなと思います。ゴール型球技の指導方法は私の授業には生かされないと思いますが(笑)。

休みは完全に潰れました。いつになったら休めるのでしょうか。時間だけが過ぎていきます。
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無冠のエース~本当の成長と未来へのスタート~

2011-06-26 | 陸上競技
前の記事の続きです。

しかし、神様は大きな試練を与えました。学年末考査終了後にまたも脚の痛みが出ました。今回は細心の注意を払い、ケアを誰よりもやってきての「結果」です。私も本人も大きなショックを受けました。それでも決して諦めることなく全力で回復を図りました。甘さが出ての故障ではありません。本人も必死になって治療をしました。中国合宿には連れていかず治療と自転車こぎに専念させました。

マイルメンバーに入るためには6人を決めないといけません。ルール改正によりプログラムに名前があればレースには出場できますがメンバーに入るかどうかというのは本人達に取っては大きなことです。メンバーの選考は県記録会にしていました。しかし、どう考えてもエースは出場できません。うちが戦っていくためにはこの子の力が必要不可欠です。エースには黙って他の選手に話をしました。「練習の取り組み、気迫を1日見てみなさい。その姿を見てアンカーを任せられると思ったら選考会には出さずにメンバーに入れる。自分でエースの取り組みを見てみろ。」と。必死で強くなろうとする姿を見てメンバーの枠が1つ減ってでも走らせたいと全員の意見が一致しました。気迫が違いましたから。

支部大会はシード権がありましたが、本人が「どうしても出たい」と強く望みました。ほとんど走練習をしていない状態でも「走りたい」という想いが強かったのだと思います。記録的には61秒台だったと思いますが十分な走りだったと思います。このレースを一緒に走った2年生は気迫を受け継ぐきっかけになったと思います。飛躍的に伸びていきましたから。これで何とかなると少し安心しました。

しかし、これだけでは終わらなかった。県総体の2週間前の練習からエースが全く走れなくなりました。痛みは治まっていたのですが動きのバランスが大きく崩れてしまい別人のように走れなくなりました。動きを作って作ってやってきたので何かのきっかけで自分の走りを失ってしまったのかもしれません。
これからの時間は何とか走れるようにするために全ての時間を使いました。今考えると本人は死ぬほど辛かったと思いますね。普段絶対に負けないような相手についていくこともできない。250mを全力で走っても38秒以上かかるのですから…。それでも耐えて耐えて練習をしました。この時は涙は一切流さなかったと思います。弱さを克服していました。本当に良く耐えたと思いますね。

県総体、予選落ちすら覚悟していたのですが何とか決勝に残りました。が、もう体力は残っておらず中国大会への出場はなりませんでした。決勝に残ることは出来ましたがここを目標にしていたわけではありません。力はあったにも関わらず一度も個人で中国大会に進むことは出来ませんでした。同じレースで2年生が59秒台で初優勝しました。エースの力的にはやはり58秒を切るくらいはあったのだと確信しました。本当に残念です。この時点で持っている力を使い果たしていました。マイルでは全く走れません。決勝は涙ながらエースを外しました。中国で絶対に走ってくれると信じていましたからここは下級生の走る姿を心に刻ませておきたいと。さすがに涙していましたがこれがこの子の本当の成長につながる大切なことだったと思います。

総体から1週間が過ぎた辺りから見違えるように走り始めました。総体で優勝した選手と同じレベルかそれ以上です。本人の強い「想い」がここに現れたのだと思います。
中国大会では更なるハプニングが起きました。2年生が400mのレース直後、腰の痛みを訴え全く走れなくなりました。マイルでは危機が生じました。アンカーを走らせようと思っていたエースに急遽2走を走らせることにしました。かなり厳しいと思っていたのですがレースが始まると2走で57秒台で走りました。この時改めて成長を感じましたね。普通なら途中で挫折してしまう可能性があった状態を本人の強い「意志」で乗り越えてきたからこそ、一番大切な場面で持っている「力」を発揮できる。私も涙が出ました。

秋まで競技を続け、田島記念では58秒7を出して優勝。続く県体でも58秒8で優勝。有終の美を飾ってくれました。この時、2年生エースは58秒9で初めて58秒台に入りました。日誌には「私は期待されていないのが分かっていた。だから絶対に負けたくなかった。」と書いていました。素直な気持ちだと思います。3年生エースが初優勝がかかったレース、周りはそちらに注目します。そんな雰囲気を感じていたからこそ「絶対に負けたくない」と思ったのでしょう。負けても仕方ないと思うようなら先はありませんからね。この勝負からうちのインターハイへの道が始まったと思います。引き継がれていく「想い」がある。

何故今以前の事を書くのか。それは選手に「どうすれば強くなるのか」を示すことにつながると考えたからです。どれだけ「力」があっても「想い」がなければその「力」は引き出されないのです。それなりに結果は出ますが本来ならもっと上を目指せる可能性があるという現実には気づかないのです。
意識が変われば必ず行動が変わります。行動が変われば必ず結果が変わります。持っている「力」を最大限に引き出すことができるのは選手自信の「意識」の変化です。「意識」が変わればどんな困難も乗り越えられる。それを私はこの目で見てきました。紛れもない現実です。この姿を一番近くで見てきた者がそれを越えようと高い「意識」を持って取り組んだからこそインターハイに行けた。そう思っています。

無冠のエースでしたが、チームに残したものは本当に大きかったと思います。もう一度、リレーでインターハイを目指したいと思います。必死にもがきながら、苦しみを乗り越えながら目標を目指したい。それを想いながら書きました。次は必ず…。
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無冠のエース~成長までの過程~

2011-06-26 | 陸上競技
色々と思うことがあるので思い出話を少し書きたいと思います。

数年前うちに中学時代幅跳びをやっていた選手が入ってきました。どこかの大会で走る姿を見て「絶対に速くなる」と感じていました。たまたまうちに来て競技を続けることになりました。当時100mが14秒2くらいだったのではないかと思います。どこにでもいる選手でした。基礎筋力はほとんどなく腹筋もできない状態…。時間がかかるだろうなという感じでした。
1年生の間はひたすらスピードを上げるために100m・200mに取り組ませました。ほとんど予選落ちのレベルでしたが(笑)。真面目にやるのはやるのですが、自分に対する厳しさが不足している。追い込まないといけないところで甘さが出てしまうというのが顕著でした。当時の練習日誌は本当に書くだけの日誌だった気がします。冬季の途中2度体調を崩して練習を長期離脱。「力」はあるがそれを引き出す「心」が足りなかった。そこに関しての話しは繰り返ししていたのですが「分かっているつもり」のレベルから抜け出せないままでした。そのままの流れで冬季を終えました。

一冬越えた時点でかなり強くなっている手応えがありました。体幹はある程度のレベルまで強化されていました。本人は実績がないので自信を持てませんでしたが客観的に見て「速くなっている」というのは明らかでした。もちろん、まだまだ甘さは抜けきらない状態です。そうこうしている時に「肋骨が痛い」と訴え始めました。何をやっても痛いというのでほとんど練習ができない状態になりました。せっかくやって来たことが台無しです。危機感というか「気迫」が明らかに不足している。やはり甘いなという感じです。

県総体では様々な事がありました。マイルメンバーをどうするのかという部分でチーム内が分裂しました。そうなるであろう「要素」は冬季にありましたが、一番大事な所でそれが出るか…という話です。この子は完全に巻き込まれて個人で中国を狙いたかった200mは予選落ちだったと思います。当時のこの子には「強さ」がありませんでした。周りに流される部分があり、追い詰められると下を向いてしまうような「弱さ」がありました。エースにはなりきれない。それでも中国大会のマイルでは60秒で走りました。ロングスプリントへの適性は間違いなくあります。
いざ、これからという時に腓骨の疲労骨折を起こしました。普段からのケアが不足していた部分もあると思います。自分自身の可能性にチャレンジしようという矢先の出来事ですから辛かったでしょうね。この年私が中国合宿のコーチをすることになっていたので夏休みはうちの女子を連れて合宿に参加させてもらいました。この子も参加させましたがほとんど練習できずに泣いてばかりいた記憶があります。自分が置かれている現状が辛いという部分がありました。可哀想に思う部分もありましたが、自分の殻を破るまでには到達しませんでした。秋にはなんとか走れるようになり、中国新人ではマイルラップ59秒台、フラットレースでは60秒7まで行きました。本格的にインターハイを狙えるのではないかと感じていました。

が、再び脚の痛みを訴え始め練習が全くできない状態になりました。同じことの繰り返しです。これは間違いなく根本的な「甘さ」があります。練習が出来ない状態になり修学旅行へ。この時、周りがスカートを短くしていたのに合わせてスカートを短くしていました。集合時間のギリギリに集まる姿も見受けられました。学校を離れた場所での行動が本当に変わらなければ競技も成功はしません。原因は「少し位なら」という「甘さ」です。自分が怪我をして走れなくなっているという「結果」には何かしらの原因があるというのがまだ分かっていなかったのです。

学校に戻り激怒しました。こんな中途半端な状態で競技をするのであるばやる必要はない。これからインターハイを目指していく資格はないと。数日間、練習に参加させず真剣に話をしました。私が話している内容を保護者にも伝えさせて、本人と向き合ってもらいました。家庭の協力がなければ絶対に変わらないと思ったからです。基本的に真面目な子ですから普段からあまり怒られる事はありません。多分ここまで注意を受けたことは無かったのではないかと思います。「何とかなるだろう」という甘えを捨てるきっかけになりました。

この件を気に精神的に大きく変わりました。全く別人のような取り組み方になり、一冬で劇的な変化をしてどこに出しても恥ずかしくないエースに成長をしました。故障中は涙を流しながら練習をしていました。苦しくて泣くのではなく「動かそうと思っても動かない自分が情けない」と涙を流していました。間違いなく県内ナンバーワン。合わせて「エース」とての指導を徹底しました。練習終了後、必ずトレーニングルームで補強をして帰るようにしました。「力」があるからこそ他の者より努力する姿を示さないといけないと思っています。「エース」の責任です。この走りと取り組みでインターハイに行けなかったら誰が行くのかと真剣に思っていました。冬季の終了時点では57秒台が見えていました。それだけずば抜けた「強さ」がありました。気持ちが変われば取り組む姿勢が大きく変わります。練習の1つ1つの効果が変わります。強くなるために必要なのはやはり「心」だと改めて感じました。

少し長くなったので記事を変えます。
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これが本物になれば…

2011-06-25 | 陸上競技
土曜日、テスト週間ですが少しだけ練習をすることにしていました。練習を継続するという部分がありますが、もう1つは学校に来させて勉強をさせるという意味合いが強くあります。部活だけをやっていると思われたくはないですから。また、夏休みには合宿もあります。期末考査が不本意な成績になってしまうと合宿に参加できなくなってしまいます。何のためにやっているのか分からなくなる。自分の目標を達成するためには練習以外の部分をきちんとやらなければいけないのです。練習とは全く違うと感じるかもしれませんが全てはつながっているのです。

練習を始めようと思い武道場にいくと選手が畳をホウキで掃いています。何があったのかを聞いてみると武道場の中に羽蟻か何かの死骸が無数に落ちていたようです。さすがにこの状態で練習はできませんから掃除をしていたと。前日の夜に一般の団体が使用していましたが、その時に窓を開けて照明を点けていたのかもしれません。終わって消した後に行き場がなくなってしまった可能性があります。どちらにしても掃除をしなければいけない状態に変わりありません。使っていないところも合わせて掃除をさせました。一部の者だけがやるというのはよくありませんから。

サーキットをやった後に外補強をしました。これもいつもの流れです。もちろん全てをやるだけの時間はありませんから主要種目だけにしました。これだけでも1時間程度かかります。いつも通りやるととてもではないですが終わりません。ほとんどの者が一生懸命に取り組んでいるように映りました。表面上の変化なのか本質的な変化なのかを判断するにはまだ早すぎると思っています。1つ1つの動きの細かい部分にまで気を配れるようになるともっと効果が上がっていくと思います。大きな部分は良くなってきていますがいつもこれくらいの質の練習が出来れば…ですね。

終了後、最後に折り返し走をしました。普段なら走った後に補強をするパターンでやっていますが今回は珍しく逆にしました。短時間の練習ですから負荷がかかった中での走練習という形で補いました。ここ最近は短い距離をハイスピードで走るような設定にしていましたから、心肺機能に負荷をかけるためにも補強の後が良いかなと考えました。疲れた状態で走るというのはあまり効率が良くないと思っていました。しかし、疲れた中でスピードを上げるためには正確な動きをしなければいけない。また、いつもよりも強い気持ちを持たないと「疲れ」に負けてしまいます。色々な意味で「想い」が試される練習になります。

今の「想い」には手応えを感じました。それくらい気持ちの入った走りができました。これがあと1年間出来れば目標に届く可能性があります。もちろん、裏表なく全ての事に対して全力で取り組むことが出来るようになればの話ですが。
チームはリーダーがしっかりとしなければいけません。リーダーには大きな責任が伴います。しかし、リーダーが周りに指示を出せるようなチームにならなければ強くはなりません。今求められているのは強いリーダーシップです。また、それを支える周りのサポートも必要となります。このシステムも作っていきたいと思っています。競技力だけを上げるのは不可能です。人間性を高めながら競技力を上げていきたい。それに選手が応えてくれるようなシステムを作りたいと思っています。

先は長いように感じられるかもしれませんがあっという間に時間は過ぎていきます。まずはインターハイで力を発揮して戦えるようにす。それを来年に結びつけたいですね。やることはたくさんあります。気を抜けません。
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