kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

人を動かす

2009-11-30 | 陸上競技
経営者は自らが動くという部分よりも、他の人を動かすという部分が長けていなければいけません。私利私欲で動くのではなくどうすれば上手くいくかというのが本質の部分で分かっていなければ人は付いてきません。孫子の兵法は物事がどうすれば上手くいくのかを書いていますが、様々な場面で適切な行動や判断をすることで兵士の能力を最大限に生かすという部分が中心です。技術的な部分ではなく「本質的」な部分です。
指導というのは「人の心を動かす」事だと思っています。技術的な事が分かるのは最低条件です。一流選手または長い間競技を続けていた人が指導者になる。ごく自然の流れですし、技術的な部分は押さえています。これも言われ続けている事ですが、そのような選手が指導者として適しているかは全くの別問題。実績があるから指導者として優れているとは限りません。何故かは書きませんが(笑)。
経験則で物事を進めていく事は非常に怖いと思います。自分が上手くいった経験が全てに当てはまると考えがちです。ほとんどの場合は上手くいかないことが多いですね。成功には個別の要因が大きく関わってきますから。経験で補える部分と補えない部分があると思います。

またも話が逸れてきていますが、技術的な事以外の要因は先天的な事だけではなく、後天的に身に付くと思います。特に「人を動かす」ことや「人を育てる」事に関しては、信念を持って取り組んでいく事で見えてくるものがあります。この部分、実は非常に大事だと思います。
どれだけ「優れた製品」があったとしてもその製品の特徴や良さをきちんと知ってもらわなければ売れません。クチコミで広がっていく事でブームになることもありますが、時間がかかります。技術的に優れた考え方を持っていてそれが相手に伝えられなければ意味がなくなってしまいます。「この動きを学びたい」と思わせる事が出来るかが指導者の「指導力」だと思っています。「強くなりたい」「上のレベルで戦いたい」と本気で思わせる事が出来るか?ここに今の私の命題があります。

選手に様々な事を求めます。私がそのまま止まっておくわけにはいきません。選手に求める分、私もその成長以上に多くの事を身に付けなければいけないと思います。選手には求めるが自分はやらないというのでは示しがつきません。常に周りに気を配りながら生活をする。簡単なことではありませんが、やはりしっかりとやっていかなければいけないと思います。「人を動かす」ためにはまず自分がその先頭に立って動かなければいけない。そう思っています。もちろん、練習はしませんが(笑)。

「人を動かす」ためには「人を見る」力が必要となる。関わり方の部分が大きく関わってきます。うちの選手は私がぶち切れてもたくましく生きています(笑)。私が「許すこと」「許さないこと」を分かっているからだと思います。私は注意をした感情をずっと引っ張らないようにしています。もちろん頭には来ますが、長いこと引っ張っても互いに良いことにはならないので。ダメなものは絶対に許さない。それはしっかりと伝えておかなければいけませんが、私が決めたルールだけではなく自分達で決めたルールもあります。自分がやるといった事が出来ないようでは目標に向けて努力することはできません。そこをしつこく繰り返し話をしていく事で「心」が変わっていきます。変わらない場合もありますが(笑)。それでもしつこく言い続ける。忍耐力です(笑)。

まだまだ「人を動かす」というレベルの器ではありません。だからこそしっかりと学んでいく必要がある。時間はかかりますが私自身が魅力ある人間になり、人を引き付けるような人間にならない限りは難しいでしょうね。まだまだ遠いですが、自分を高める努力を日々していかなければいけないと思います。

またあやふやな文章ですね…。雑文お許しを(笑)。
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もう一度見直す

2009-11-30 | 陸上競技
以前購入した本をいくつか読み直しています。陸上とは全く(?)関係のない、哲学や思想のような内容です。教育という観点よりも、「経営者の理念」のようなものを中心に読んでいます。小説はあまり興味がないのでほとんど読んだことがありません。明らかに片寄ってます(笑)。

本を読むということは「先人の知恵」を学ぶことだと思っています。これは結婚した当初義父から言われた事で、その辺りを境にかなりの数の本を読みました。孫子の兵法も3~4種類購入して読みましたし、松下幸之助は8冊以上は読んでいると思います。どこまで記憶に残っていくのかが微妙です(笑)。

世の中、自分の考えややり方が一番正しいと思っている人がいます。どこで身に付けたのかは分かりませんが、決して考え方を変えない。それで押しきれる可能性もありますがほとんどの場合は上手くいきません。自分は上手くいったと思っていても本当は上手くいっていなかったり、後で反動がきてしまう。よくあるパターンです。正しい生き方というのがどんなものかは誰にもわかりません。

私は陸上の技術的な部分に関しては師事している方がいます。これに関しては間違いない部分があると思っているので、自分が疑問に思っている事があれば質問させてもらっています。流行の動きだったり、一流選手の動きをそのまま真似るのではなくきちんと意味を考えながら、何故そのような動きをするのかをかみ砕いて理解してからやるようにしています。ハイテクACの中村監督はどのような情報でも包み隠さず提供されています。ここ最近は多くの指導者が北海道を訪れています。情報を公開しても本当の意味が分からない(考えない)人が多いと話されている記事を見たことがあります。師事している方と同じことを言われています(笑)。結局技術的な事に関しても「普遍的なモノ」「根本的なモノ」があるのです。目に映るものだけをみて判断するのではなく、何が大切なのかを見極める力が必要となる。

技術的な部分ではなく、「考え方」はどうなのか?実は昔から変わっていないのです。経営者は「人を動かす」事に関して大切な何かを持っています。人と人が繋がっていくのは「お金」や「地位」ではなく、「心」です。数年前に「マネーゲーム」的に実体の何もない株の売買で巨額の利益をあげる経営者が何人も出てきました。他者を動かすのに「お金」があればなんとかなると思っている発言も多く聞かれました。現時点であの時の経営者、何人が残っているでしょうか?普遍的な「考え方」を持っておかなければ、人の上に立つ者として相応しくないのです。
私は別に管理職にも興味はありませんし、周りから評価されたいと思うこともありません。単純に「知りたい」と思っています。人の「考え方」や「内面」について、多くの事を知りたい。それは特定の個人ではなく「人」としての根本的な部分をもっともっと知りたいと思っています。哲学にかなり関心があるというのもこのあたりにつながっているのではないかと感じています。

人の数だけ考え方がある。だからこそ、普遍的な考え方を身に付けていく事が必要となる。多くの人の考え方を知っていくと、上手くいく人の「考え方」が見えてきます。逆に周りを見ていて「これは上手くいかないな」というのも見えてくる。それは単純に感覚なのか、意識的に見ているからそう感じるのかは分かりません。生徒はもちろん分からないですから、痛い目に合わないと分からないのかもしれません。まー出来るだけ痛い目に会わないようにしてやりたいなーとは思いますが、なかなか伝わりません。そんなものです(笑)。

最近、自分は変わってるのかな~と感じるようになりました(笑)。そこまで考えなくてもいいんじゃないかという部分もありますが、性格的に無理ですね(笑)。私が考える一生懸命と周りが考える一生懸命では若干違う感じがあるなーと思っています。情熱を持って人と向き合う人が少ない感じがあります。必要ない所にこだわったりするエネルギーがあったら、もっと大切な所に力を使うべきなのではと思います。難しい部分ですが、今の仕事をやっていく上では誰のためな一生懸命になる必要があるのかを考えていく事が大事だと。

なんだよく分からない文章になりました(笑)。なんとなく読んでください(笑)
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加速とウエイト

2009-11-28 | 陸上競技
12月になろうかというのに暑い位の気温になっています。少し前まで強風でかなり寒かったのに嘘のような気候です。よくわかりません…。

午後からしっかりと勉強をさせたいと思ったので、少し早い時間から身体を動かさせました。朝のんびりして生活するよりは間違いなく規則正しい生活を送る方が勉強もはかどります。今週はそれなりに負荷をかけておきたかったので。
サーキットに加えて基本的な動きの確認をしました。テスト終了後にやっていきたい動きがあるのでその前の段階をしっかりてやっておきたいと考えています。まずはきちんとした動きを身に付けさせたいと思っています。きちんと反発をもらえる姿勢作りから始めて、脚運びの感覚を作りたいと思っています。ゆっくりとした動きなので重心の移動がほとんどありません。ここを理解してからの動きでなければ単なる動きでしかありません。重心の移動をさせながら接地を考える。複雑な事ではありませんが、やはり繰り返しやっていかないと身に付かないと思います。時間がかかりそうです。膝をたたんで前に持ってくるという最も基本的な部分は出来てきました。次の段階を考えていきたいと思います。

その流れで加速ドリルを実施してから往復走へ。学校で往復走をやるのは多分最後になります。テスト明けからは150mを走りたいと思っていますから、基礎作りの最後の確認という感じでしょうか。有酸素系の負荷になりますから、短短の選手は苦手かもしれません。回復時間はあまり取っていませんから本数を重ねると動きません。ある程度は仕方ありません。ゆっくりとたくさん走るというよりは1本の質を上げたいと思っていますから。短長に合わせているので少し(?)キツいかもしれませんが(笑)。
女子はやはりakaneのスピードと動きの変化が著しいですね。1年生や故障上がりの者では勝負になりません。ハンデを与えましたが、逆に前に人がいると動きが硬くなってしまいます。この冬期に入って大きな変化を見せつつあります。言われ続けてきた事の意味が多少なりともわかってきた様子です。秋と比べて飛躍的に動きとスピードが良くなってきています。これが一時的なモノなのか本物なのかで全く変わってくると思います。本物になれば間違いなく58秒台までは出せます。それくらいの「力」はあると思っています。まだまだ期待値を含んでいますが、持っている力を出せるようにしていきたいですね。他の女子はもう少ししっかりと走らなければいけませんね。ついていくだけの練習で終わって欲しくないですから。

その辺りまでで約2時間(笑)。あっという間でした。その後ウエイトと軽く補強。結構な時間となりました。とにかくやるべきことをやる。他の時間がどれだけうまく使えるかにかかっています。与えられた24時間が上手く使えない限りは練習もきちんとできません。全ての事がきちんと出来て初めて意味があります。
うちの状況をきちんと理解されていない方には「息が詰まる」と思われるかもしれませんが、それでも選手は真剣に向き合います。それくらいの気持ちがなければ目指す価値はありません。入学当初と比べると全くの別人のように成長しています。それだけ手をかけていますし(笑)。

言い訳を作らないようにしっかりと取り組ませていきたいですね。雰囲気はかなり良いと思います。これからは時間短縮の方法を探っていかなければいけませゎ(笑)。やりたいことがたくさんあるので(笑)。
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少しだけ走る

2009-11-28 | 陸上競技
金曜日、テスト前なので短時間で練習をしました。アップが不足しますが、基本的な事だけはやっておきたかったので。

サーキットを1セットやってから階段ドリル。ここまでは選手に任せて練習。若干会議があったのでそちらに出ました。練習参加は平地でのスティックドリルから。全てにおいて時間がないので階段は1セットしかやっていません。本当に動きの確認だけです。それだけ時間が無いなら省略すれば良いのにという話ですが、少しだけでも意識させておくと次につながるのではないかと思いやりました。すぐに忘れてしまいますから(笑)。
スティックドリルでは階段でやった動きを方向を変えて実施。この1ヶ月は階段での地道な繰り返しが中心でしたから少しずつ平地での感覚に戻していきたいですね。とにかく今は上から下への動きを繰り返しています。最も基本的な部分の動きになりますからじっくりと時間をかけてやっています。次の段階に進んでも良いのではないかという気もしていますが、もうしばらくは今の動きを繰り返していきたいと思います。

スティック走とショートを少しだけやって終了としました。故障明けの2人、かなり走れるようになってきました。もちろんまだまだトップスピードが出ていませんが、練習の流れにきちんと乗ることができ始めました。やっとです(笑)。これまで走ってはいませんでしたが、基本的な動きを繰り返していましたからそれなりに動きに変化が見られます。あとはそれを走りの中で出していく事が必要となります。冬期をスタート出来そうです。

体調不良が若干名出ています。継続して練習ができる状態をしっかりと作っていかなければいけません。意識してもらいたいですね。
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短時間で

2009-11-27 | 陸上競技
月曜日からテスト週間に入ったこともあり、水曜日・木曜日は基本的な事だけで終わりにしました。県体以降、ひたすらやってきましたからテスト週間は身体を回復に充てる期間にしたいと思っています。

水曜日はサーキットとドリル、スティック走まで。木曜日はサーキットとウエイトのみとしました。勉強時間の確保も大切な要素ですから1時間程度で終わるようにしました。所用により水曜日の走りを全く見ていませんが、少し身体が重かったようですね。まー疲れからくるものだと思います。動き的にはまずまずだったということなので大きな問題はないと思います。

故障明けの2人の様子を聞くとどうしても加速段階が上手くいかなかったということでした。先週末にインフルエンザになった1人もまた動きが戻ってしまっている感じでした。こちらは感覚を取り戻すためにも木曜日にもう一度スティック走を実施。長い間かけてやってきたことが数日間休んだだけで元に戻ってしまっていましたからまた1から積み上げていかなければいけません。ここが難しい所です。もともと技術的に課題があったのを冬期に入り1ヶ月かけてかなり修正してきました。しかし、少し身体を動かさなかっただけでまた元に戻ってしまいました。時間がかかりますがやるしかありません。

木曜日にウエイトの前に少しだけ走らせましたが、故障明けの者も随分身体が動くようになってきました。もちろんまだまだですが、この1ヶ月が無駄ではなくきちんと基本的な部分に充てられたと思えばこれからの冬期に向けてプラスだと思います。昨年からですが調子が上がってきてベストを大幅に更新した後にダメージからか故障が起きる事が多い感じがします。良い時ほどしっかりとやっておかないと必ずつまづく事につながってしまいます。ここを何度も言い続けていますがなかなか浸透しませんでした。光南合宿前にかなり厳しく話をしてからは自分達で細かいところまで気を配り始めたようです。もっと早い段階でそういう意識になれば良いのですがなかなか難しいですね。

テスト週間、どれだけの事が出来るかでテスト終了後の練習が変わってきます。勉強時間を確保しつつ補強等の練習も各自がしっかりとやっていかなければいけません。各自の意識の高さに影響してきますが、やはり不安なのでしつこく言い続けておこうと思います。
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目指すものの価値

2009-11-27 | 陸上競技
ここ数日間、若干テンションが上がりません。上手く表現できませんがなんとなくです。もやもやしている感じがずっとあってすっきりしない感じが頭の中を覆っています。

今、目指しているものがあります。それは簡単には届かない大きな大きな目標です。昨年1年間、ずっとずっと目標にしてきたものがありました。周りから見たらどう思われていたかは分かりませんが、真剣にそれだけを目指してやってきたつもりです。選手も「自分達のために」やってくれたと思っています。それでも届きませんでした。中国で11番目、中国新人と同じ順位で決勝に残ることが出来ませんでした。私の力不足です。

その後、様々な種目でインターハイに出場する選手と関わることがありました。前の記事にも書きましたが、「取り組む意識レベル」では決して負けていないと感じました。むしろうちの選手の方が裏表なく「自分のため」に最大限の努力が出来る。指導者の前だけではなく、常に自分のために行動が出来ると強く感じました。競技を退いた後にその本当の価値が出てくるのだと感じています。

「やらされている」状況では意味がないと思います。言われたからやる、怒られるからやる、怖いからやるというのでははっきり言って何も生み出さない。目標を持ってやっていく価値はどこにあるのかを考えさせられました。指導者に良く思われたいという気持ちは誰にでもある。しかし、そこが最優先事項となってしまっては意味がなくなるのです。禅問答のような話になるのかもしれませんが、「何のために」「誰のために」やるのか、取り組みの中から何を学びそれを全ての生活に生かしていくのかが重要な事だと考えます。何も学べず、表面的理解をするだけでは多くの時間をかけて取り組んでいく意味はなくなってしまう。どれだけ本当の「力」になるのかが重要な事だと思います。

だからといって「目標」に向かって取り組む姿勢で勝負をするわけではない。どれだけ意識が高くても周りから見れば「結果」で判断をされてしまう。本当の「価値」はそれ以外の見えないところにあるのですが、客観的に見ていくとやはり「結果」でしかない。そこが伴わなければ客観的な評価は得られません。別に周りから認めてもらうためにやっているわけではありませんから気にする話ではないのですが、やはりその部分がついてこなければ「自分達は頑張っている」という自己満足で終わってしまう。だから、きちんと競技力を引き上げていく必要がある。

能力の差というのは正直あると思います。「努力が全て」だと言い切ることは出来ません。どれだけ真剣に向き合っても、全力を尽くしても勝てない事はあります。逆に大した努力をしなくても勝てる者もいる。スポーツの世界はそんなものです。語弊がないようにしたいところですが、強い選手で努力をして一生懸命に取り組んでいる選手もたくさんいます。しかし、そうではない選手がいることも事実。
私が現役の頃、同級生に才能に溢れた選手がいました。ほとんど練習はしていませんが、大学に入って初めてのレースで地区の学生記録を更新して優勝しました。地道に練習しても届かない所があると痛烈に感じました。しかし、1年後のレースで私は初めてのその選手に勝ちました。その後いつのまにかいなくなってしまいましたが、4年生になるときにはその選手の1年時のベストを更新してインカレ標準を切るところまで強くなることができました。時間はかかりますが、高い志を持って取り組んでいけば強くなれるとその時感じました。

今の選手、中学時代の実績は0に近い。ほとんど無名の選手です。県内で名前が知れていた選手はいません。それでも地道に目標に向かって努力し続けることができた事で大きく記録を伸ばしました。これが私の前だけの変化なら何も思いませんが、裏表なく行動が出来る姿はこの子達の内面の変化を感じさせてくれます。

表面上の変化だけで終わってしまうと結果的には何も生み出しません。そこの場面を過ぎたらまた元に戻ってしまいますし、本質的な変化でなければ時間をかけてやっていく意味は無くなってしまう。「心」が変わらなければ目標に向かって努力していく事に意味はないと強く思います。目指すモノに向けてやっていく価値は「心」の変化だと思います。それがきちんと出来れば競技が終わった後にも必ず生きてくる。生きてこないのであればやはりきちんと伝わっていないということになります。

常々選手には「周りから目標とされる選手になれ」と話しています。競技力だけではなく生活態度や学校生活での積極的な行動ができるようにならなければ本当の意味での変化にはなりません。今の女子の3年生、1年前は部活と学校生活では大きなギャップがありました。部活の時は自ら考えて動けるが、クラスに入ると周りに合わせて付いていくだけ。自分の意見も主張できずに埋もれていました。1年前の修学旅行で強く感じたので話をしました。本当に1つに賭けるのであれば他のこともきちんと出来るようになる必要がある。というか、本気になれば全ての行動がつながっていることが見えてくるので、自分にとって何が大切か、何をするべきかが分かってくる。かなり厳しく話をしましたが、それからの変化は著しかったですね。分かるまでにかなりの時間を要しますが、分かってしまえば絶対に破らない。それが出来るから大きな成長につながっていくと思います。

目標に向かって全力で取り組んできた本当の価値や意味は今後に現れてくると思います。制約が無くなってしまった後に、基本的な事が出来なくなるなら結局目標に向かってやっていたというのは「ポーズ」でしかなかったということ。何が大切なのかを分かっていなければ、言われなくなったら今まで出来ていたことが出来なくなってしまう。非常に寂しい事だと思います。

新チームとなりインターハイを見続けてやっています。「行けたら良いや」とは思っていません。競技に対して、全ての事に対して真剣に向き合う人間になってもらいたいと思います。その覚悟は生半可な気持ちでは出来ないと思っています。「自分達は他とは違うことをやっている」という部分に酔わずに、本当に大切なもののためにどれだけ努力が出来るかが今後の成長を決めていくと思います。

目指すモノに向けて努力をする価値は必ずある。忘れてもらいたくはない。結果としては現すことは出来ませんでしたが、今の3年生の形には現れない内面の大きな変化は本物だと信じます。今度はきちんと形として示したい。「良く頑張ったね」で終わらせたくありません。目指すモノは決まっています。強くなってもらいたい。そう心から願います。

長文になりました…。お許しを…。
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どれだけ伝わるか?

2009-11-25 | 陸上競技
ここ最近ミーティングをしていませんでした。久々にミーティングをして、ふと過去のblogを見返してみました。人間ですから言っている事がブレたりしている可能性があるからです。正しい考え方というのがあるかどうかわかりませんが、言っている内容が大幅に変わっていたら選手も信頼はしてくれないと思ったからです。

見直してみると数年前からひたすら同じことを言い続けています。言い方は多少変わったかもしれませんが、伝えようとしていることは全く変わっていません。安心しました(笑)。ここを上手く伝えられなかった今までの私の力量不足を痛感しました。選手を本気にさせる働きかけが出来なかったと思います。だから「誰のためにやるのか」を理解させることが出来なかった。こちらからガンガン与えているだけでは絶対に伝わりません。受け取る側の成長をしっかりと待たなければいけません。たった2年ちょっとしかない期間の中で待つというのは非常に時間がもったいない。しかし、受け取る側に受け取る気がなければどれだけやっても意味がないのです。
キャッチボールをするときに、相手がグローブを持たずにボールを取る気がない状態でどれだけ良い所にボールを投げても取ってもらえません。どんなに美味しい料理があって、周りが美味しいからと進めても本人が食べる意志が無ければ食べない。それと同じで本人がどれだけ「競技をやりたい」「強くなりたい」と切実に願うか変わってくると思います。

口で言うのは非常に簡単です。頑張りますと言っておけばその場は適当に過ごせます。でも実際はどうなのか?その場をやり過ごしても結果的に自分にはプラスにはなりません。誰のためになるのか分からないのです。今のうちの選手、常に目標を口にして日誌に書きます。それに対する想いがかなり強い。でも、本当にそれを達成するためには何をするべきかをもう少し考えていく必要がある気がします。表面的な理解で終わってしまったら意味がないのです。どれだけ1つの事に賭けて力を注げるか?エネルギーの総量は決まっています。それを様々な所に分散させてしまうと大切な所に使うエネルギーが少なくなってしまう。それだけです。

別にチーム状態が悪いとは思いません。むしろかなり良い状態だと感じています。昨年あった「甘さ」は抜けてきている感じがします。これ以上選手を追い詰めるような事はしたくないと思っています。余裕がなくなると結果的に故障につながっていきますから。それでも目指す場所に向けては気迫が足りない。そう思います。

「昨年のチームを越える」事が目標ではありません。「昨年と比べて~が良くなった」ということを求めていては意味がなくなります。昨年と比べてではなく、目標に必要な努力ができているか、必要な事が理解できているかどうかが重要だと思います。私に認められたいというレベルで物事を考えているようでは努力の方向が間違いなく変わっていきます。大切なのは「取り組みのレベル」ではなく、「強くなること」です。他校と争うのは取り組み方ではなく、「競技力」なのです。一生懸命取り組んだとしてもその方向性が間違っていて強くなれなかったらその取り組みは「自己満足」になってしまう。強くなるために取り組む姿勢は非常に大切な要素ですが、取り組む姿勢だけでは戦うことはできないということをきちんと理解しておく必要があります。

しつこいようですが何度も何度も繰り返し話続けています。これがどこまで伝わるか?私自身も独りよがりにならないようにしていかなければいけません。伝えたつもりになって満足しているようでは本当の成長につながりません。こうやってblogを書きますが、この記事を見て誰かに何かが伝わるのでしょうか?自分の頭の整理にはつながります。メッセージ性が強いblogは受け入れられる可能性が低いのではないかと感じます。内容が小難しいですから。伝わるか?

うちの選手、見ていると随分成長していると思います。目指すところに向けて真っ直ぐな目で向かっている感じがします。良い状態だとは思いますね。強くなって欲しいと願います。
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本気になる

2009-11-25 | 陸上競技
文化祭期間中、なかなか全体に話をすることが出来ませんでした。バタバタしていたのもありますし、学級閉鎖で全員が集まることが出来ませんでしたから。

勉強会が終わった後に全体に話をしました。誰のためにやるかという部分をもう一度確認するためです。「練習をする」「勉強をする」というのは結局誰のためになるのかをもう少し考えてみる必要があります。高校生レベルでは「誰かが見ているから頑張る」というのが少なからずあります。「カッコいい」とは何か?そこが全てだと思います。価値観の問題です。

今回の文化祭期間中、うちの部の選手ではありませんが一部の男子はクラスを手伝わずずっと鬼ごっこをしていました。周りは冷めた目で見ていましたが本人達は全く気づきません。それがカッコいいと思っているのです。自分達は周りと違うことをしている、集団で遊んでいるから問題はないという雰囲気がありました。また、女子に関してはスカート丈がかなり短くなっていましたし眉毛がかなり細くなっている者もいました。部活動をやっていた者でさえ、制約が無くなった途端に周りに流される。本当にそれで良いのか?それがカッコいいのかを問いました。

裏表がある人間は何のためにやっているのかをきちんと理解できていません。先生に怒られるから、周りがやっているから、先生は見ていないから…という部分で物事を判断します。うちの選手がこのような状態であれば指導者として選手の何を信じれば良いのか?口で「全員で中国」「インターハイ」と言っても結局見ていないところではきちんとできない、易きに流れるのであれば信頼関係は成立しません。

先日も書きましたが今の女子は徹底されています。自主的にマスクもしていましたし、スカート丈や服装に関しては当たり前の事を当たり前にできます。競技を退いた3年生ですらきちんと守ります。これは特別ではなく当たり前の事だと思います。ここが出来たから強くなるのか?と言われるかもしれませんが、自分の中の覚悟、自覚、制約の部分だと思います。自分の中に決めたルールを守れるかどうかは「意志の強さ」につながります。決められたこと、やろうとしている事をなにがなんでもやってやろうという「心」の強さです。

昨年、一度スカート丈の事で注意した事があります。その話も少ししました。修学旅行中でしたが周りに流されて「少しだから…」という気持ちが出たのだと思います。しかし、それを許して良いのか?場所が変われば何をしてもいいのか?それを許せば他の者も全て許さなければいけない。加えて「裏切り行為」だと思いました。チーム内の中心となりみんなから信頼を得なければいけない選手が、みんなが見ていないからといって周りに流されて良いのか?その場が良ければそれで良いのか?
チームの中心選手でしたが「辞めて良い」と言い放ちました。本気でそう思っていました。「心」がつながらないチームでインターハイに行ったとしても全く意味がないと感じたからです。チームを代表してリレーを走る選手が周りを裏切る、裏表があるというチームでは意味がないと強く感じたからです。仲間の前で「目標」を口にしてもそれを信じてやっていくことができない状況やとりあえず口にするだけの状態でやっていく事に意味はありません。誰のためにもなりませんから。幸いその後劇的な変化を見せてくれて県を代表するような選手に成長してくれました。チーム内の信頼も厚い選手となりましたが、「心が変われば全てが変わる」という良い手本となりました。

逆に言われていた事を理解しようとせず悪いのは全て指導者だと言い続けた選手もいました。私の関わり方にも問題があったのかもしれませんが、「足が痛いのに走らされた」「自分の事を理解してくれない」「ひいきをする」と非難して自分のやるべきことから逃げていました。文化祭では化粧をする、スカート丈は短い、私に見られそうになったら隠れる。それで練習を本気でやると言ってもなかなか信頼はできません。誰のためなのかが分かっていない。どれだけ力があっても本気になれない者は大切な場面で力を出せません。日常生活で裏表がある行動をしていて練習だけ全ての力を使って取り組めるという可能性はないのです。

本気になれと話しました。何を持って本気なのか?自分自身しかわからないかもしれません。持っている力を出し切るためには本気になってやっていかなければ結果にはつながらないのです。どうせやるならどちらが良いか?考えたらわかるはずです。本気で取り組めばやるべき事が見えてくる。そう思います。伝われば変わるでしょうし伝わらなければ変わらない。それだけです。話を理解できれば何が大切かがわかるはずです。今の選手、現段階ではかなりの意識レベルだと思います。ここは理解しているとは思いますが、やはり念押しはしておかなければいけないですね。今後の行動をみていきたいと思います。本気になれるか?
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坂道とウエイト

2009-11-24 | 陸上競技
今日は文化祭の代休で休み、昨日と同じように午前中練習、午後は勉強としました。とにかく時間の確保だけはしておきたかったので。

これまた久々にサーキットのタイムを計りました(笑)。マネージャーがいないので普段は選手に計らせています。今日は時間があったので実際の動きを見ながら細かく指示を出しました。自分で負荷をかけることが出来るようにはなっていますが、時間が経つにつれて動きが小さくなってきます。きちんとした動きで正確な負荷をかけることが必要となります。サーキットのRESTは基本的に移動時間だけ。すぐに次の動きに取り掛かります。意識レベルに応じて動き自体も変わってきます。やった振りをするだけでは効果は上がりません。

その後、軸を意識するために普段は練習終了前にやる補強を少しやってから軸作りのドリルに入りました。軸作りというと何だか大きな事のように聞こえますが、しっかりと身体を支える感覚作りをしているだけです。かなり地味ですが(笑)。こちらも久々に見ると動きのタイミングが遅れてしまっている者がいました。基本的な感覚作りであっても全てはスプリントの動きに結び付かないといけません。他の動きに関してもそうですが、何のためにやっているかをきちんと理解できなければ本当にやるだけになってしまいます。ある程度任せられるようになったとしても動きの基本的な部分や修正はきちんと見ていなければいけません。当たり前ですが。

基本的な事をやってから坂道へ。坂道を上手く走れるようになるという事は非常に大切だと思います。坂の角度や距離によってその効果は大きく違ってくると思います。学校の前に調度良い坂があるのでそれを利用しています。坂道を使って追い込むというのはやっていません。技術的な要素が大きいと思うのでたくさん走るよりは課題を持って取り組む方が効果が高いと思います。距離が少し伸びると後半動きが大きくなってしまいます。ここをどうコントロールするか。パワーで走っていると後半まで続きません。上手く走れればスピードも出せますし、最後まで維持できると思います。

更にグランドに戻って少しだけスティック走をしました。筋出力を高めた状態でもう一度走りを作る事で感覚作りにもつながります。最初は上手くコントロール出来ていませんでした。また、見ていて加速段階の動きが少し大きくなっていたのでスティックを若干調整しました。スピードが上がってくるといつの間にか動きが大きくなってしまいます。久々にじっくり見てみると明らかに大きくなっていました。加速から中間へのつなぎの段階でストライドが広くなりすぎてしまうので上手くトップスピードが乗らなくなります。そう感じたので少し幅を縮めて修正。かなり走っているのでやはり疲れていましたが動き自体は悪くなかったと思います。

その後さらにウエイト(笑)。どれだけやるのかって話ですね(笑)。まー水曜日と木曜日は出来るだけ勉強の時間に充てたいと思っているので調度良いのではないかと思っています。導入段階の練習はほぼ終了です。約1ヶ月ですがほぼ予定通りできたと思います。さすがに少し落とさないと持ちませんからテスト週間を使って回復させていきたいと思います。刺激と回復のバランスを見ながらやっていきたいですね。
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ハードル練習と往復走

2009-11-24 | 陸上競技
月曜日、前日休み&テスト週間に入ったこともあり、練習ができるときにやっておこうという考えのもとしっかりと時間を取りました。テスト週間ですが午前中は練習、午後から勉強で時間を確保します。通常生活をしても午前中ダラダラするだけですから学校である程度やる方が確実に効果があると思っています。

いつも通りの流れでスタートしてハードルを使った基本的な動きをやりました。補強としてのリズムスキップではなく動きの切り替えを意識したリズムスキップをやったり、ハードルのリード脚&抜き足の動きをやりながらもスプリントに結びつく練習をしっかりとやりました。ハードルを越えるとどうしても膝が開きます。上手く跳べる選手と跳べない選手の大きな差はこの辺りに出てきます。基本的にはスプリント動作の延長だと思っていますから、その部分の動きを意識させます。膝から下を大きく使ってハードルを越えようとすると間違いなくブレーキになります。絶対に接地のポイントがずれます。今私がやっているハードル練習では高く跳んでも構わないと話しています。上から下にきちんと意識できる方が良いからです。この辺りは誰かに確認したわけではありませんが、接地のポジションをきちんと作ることを考えてやっています。
先日も書いたかもしれませんが(記憶があやふや)、抜き足の連続動作をする中で意識するべきポイントがあると強く感じました。ここ最近意識的にやっている「重心の移動」の感覚です。身体の軸が前方向に進まないとハードルの距離が遠くなったときに次のハードルに届きません。膝から下を大きく使って無理矢理ハードルを越えていきます。先ほど書いた上から下の動きにはなりません。この辺りをもう少し上手く使って重心移動の感覚を養えるとスプリントに生きてくるのではないかと考えます。なんとなくですが(笑)。

その後、ハードル走を実施。選手が男女でハードルインターバルを変えてハードルを置いていたので、全員それぞれのハードルを跳ばすことにしました。インターバルでの調整能力を身につけさせたいと思ったからです。以前はよくランダムハードルとして本当に適当にハードルを置いていました。慣れない選手は本当にハードルを跳ぶだけになってしまうので意味がありませんが、ある程度慣れてくればハードルインターバルで自分で調整して両足を器用に使いながら跳んでいきます。これで400mHへの対応もできます。余り詳しく書くのは止めておきますが(笑)、この手の調整能力はスプリントにも生きてくると思いますね。このハードル走も基本的には接地のポジションとタイミングをつかむための練習です。振り下ろしのスピードを意識させることですスプリントに活かされます。

で、さらに往復走を実施。どこまでやるのかって話です(笑)。水曜日以降はさすがに練習量を落としたいと思ってるのでできるときにしっかりと走りたいと思いました。先週の水曜日に実施した100mの往復走。学校でやる場合、100m位が限界です。競技場まで行くと時間がかかるので11月いっぱいはできるだけ学校でやろうと思っていました。そのため往復走が一番適しているかと。これも先日書いたと思いますが、以前やっていた導入の形に戻した感じでしょうか。
走っていく中で明らかに動きが良くなっている者がいました。akaneの走りがかなり良くなっています。今までは身体が暴れていてそれをコントロールすることができませんでしたが、最近はある程度まで制御できるようになってきました。それに伴いスピードが上がってきました。今のうちの女子では少し力が抜けています。距離が短いというのもあるかもしれないですが、この1ヶ月くらいで変化を見せています。非常に面白いと思いますね。
故障明けの者もある程度のスピードで走れるようにはなってきました。まだ8割くらいだとは思いますが、1週間前は練習の流れに乗ることもできませんでしたが本数もスピードもある程度のレベルで保てるようになっています。女子は6人しかいませんから全員の劇的なレベルアップが必要です。そのためにはしっかりと練習を積むことが必要。中四合宿までには回復させて高いレベルでの練習に参加させたいですね。

これも何度も書いていますが、意識が変われば全てが変わると思っています。ワイワイやる楽しさと競技に対して真剣に向き合う楽しさは全くの別物です。自分の中にある可能性を最大限に引き出せるのは「本人の意志」です。どれだけ力があっても、指導者の言っていることを理解しようとする気がなかったり、指導者に不信感を抱いている間は絶対に強くなりません。練習の1つ1つが「やらされている」状態になりますから。まだまだ本当の変化になっているかは分かりませんが、チーム全体が目標に向かって進みつつあります。練習の意味を考えようとする姿勢が随分増えてきました。本気になれば全てが変わっていくのです。求められるモノがどのレベルなのかをしっかりと理解させていきたいと思います。

久々に練習を最初から最後まで見ました。やっぱりやることはたくさんある気がします。時間を有効に使っていきたいですね。午後からは勉強。テスト週間に入っていますからこちらのほうもしっかりと取り組ませていきます。できることは全て全力でやるから意味があるし、他の部分につながると思っています。各自がどれだけ自分のために努力していけるかですね。暖かい1日でした。
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