kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

2007-04-24 | 指導
小学校6年の時の卒業文集に将来の夢は「学者になりたい」書いた…。何の根拠もなく漠然とそう思ったんだと思う。高校から大学に進学する時には「教師になりたい」と強く思った。自分が遠回りしてきた道をできるだけ回らなくて済むようにする手伝いができたらと…。大学4年の時「なんで大舞台で力が出せなかったのか」を考えて、その原因を知りたいと思った。教師になって導くことより「自己欲求」が強くなっていたのだろう。周りも見えていなかった気がするが、大学院から博士課程に進んで「研究」したいと考えていた。

色々な事があって「不安」に関して勉強して、学んだことを誰かの為に役立てたいと思って教師になった…。

高校の時に「教師になりたい」と思った時の気持ちとは随分違う。よく「陸上がやりたくて教師なったんやろ?」って言われるけど実は違うんですよ。あくまで陸上は「手段」であり、「脚を速くする」事だけを目指してやっているわけではない。自分自身に気付いて成長できるなら他の手段でも構わないんだ。例えば授業でもメッセージは伝えられるし、他の部の顧問になったってそれはできる。でないと私が「教師」になった事に意味がなくなってしまう。

出世したいとも思わないし、誰かに認められたいとも思わない。お金にも全く興味がない。大きな趣味もない。なんて退屈な人間なんだろうって思われるかもしれない。

でもね、目の前にいる子供達は大切だといつも思ってる。その子達に色んなものを伝え、成長してもらいたい。自分の人生を切り開いていく力を持って欲しいんだ。人は順調な時には何も気付かない。つまづいて転んだときに色んなものに気付くんだ。その時立ち上がる力があるかどうか?前を向いて進めるかどうかは考え方で決まるはず。それを伝えていくのがkanekoの存在意義だと勝手に思ってる。

欲しいものがある。大切な人達が涙を流さないですむ力が欲しい。もっと自分に色んな力があれば誰も涙を流さなくてすむはず。30歳になった時ぐらいからすごく思うんだ。人を守る力が欲しいって…。死や悲しみから守る力が欲しい。死からは誰も逃げられない。だから生きている間の時間を大切に使わないといけない。大切な人の涙を見ると切ない…。自分も涙を流してしまう…。もっと強くならないといけないのにね。

無力だなって理解することで何をしないといけないかを考えるようになる。ちっぽけな存在が一人で考えて世の中は変わるはずはない…。でも考えないと何も変わらない。だから考える。自分以外の人達のために…。

あと何年生きていられるんだろうか?その中で何人の人間を守れるだろう?自分の為に使える力は今は必要ない。クラスの生徒のために部活の生徒のために使える力が欲しい…。願いは想いが強ければきっと叶う。小さいときからそう信じている。

教師って…。何なんだろうね…。考えさせられます…。
コメント
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