kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

珍しく前の記事の続きを(笑)

2013-06-30 | 陸上競技
基本的に書いて終わりというパターンのblogが多いのですが、前の記事に書いた身体作りの部分について書いておきたいと思います。

以前、うちのチームが県内で全くの無名状態からそれなりに注目を集め始めた時期があります。たまたま選手がいてくれたというのもあると思いますが、初めて本気でインターハイを狙えると思っていた時期です。その前から家での補強に関してはかなり言い続けていました。不足する部分が多かったので。毎日のように言い続けてもなかなか実行してくれないというのがありました。家庭での食事や補強に関しては選手自身の意識が大きく反映されます。顧問の指導の域を超えます。

時期を同じくして我が師匠の所にショートスプリントの強い選手がいました。3年生の時には中国大会で二冠でした。その選手の話を聞く機会が多くあったのですがやはりその取り組みは真面目に一生懸命に取り組んでいたようです。強くなった理由を聞くと「やれと言われた事に関しては絶対に手を抜かずにやる」というのが一番だと言われていました。本当にシンプルな事ですが、これを高校生の女子がやっていくというのは簡単な事ではありません。多くの誘惑があるでしょうし、疲れ果てて手をな抜きたくなる時もある。それでもひたすらやり続ける事ができるというのはすごい才能だと思いますね。

その話をしてからうちの選手も家での補強をかなりやり始めました。私がいうまでもなく自分達でメニューを決めて各自でやっていたようです。当時のうちの練習量は半端ないものでした。帰宅後にどこまでできていたか確認をした事はほとんどありませんでしたが、腹筋背筋、腕立て側筋を欠かさずやっていたという事でした。意識が高くなっていたと思います。

これと同じタイミングで県外の合宿に参加するようになりました。中国大会の女子で短距離中心で総合優勝するチームの取り組みを目の当たりにした事があります。全国に行きたいと思っていた当時のうちのチームとしては大きな衝撃を受けたのを覚えています。見ている所が違います。我々は全国に行きたいと思ってやっていますが、向こうは全国で勝つ事を考えてやっていました。取り組みのレベルが大きく違いました。この合宿に参加した選手が3年生の時にうちで初めてインターハイに進みました。大きな刺激を受けたのは間違いないと思います。

本当に強くなる選手というのはやはり自分のためにしっかりと取り組めるのです。顧問が云々ではなく選手自身が本気になれるかどうかなのです。数年前の話しになりますがうちのチームでも補強をやるのは当たり前という姿がありました。ある選手は早起きをして近くの小学校のグランドで懸垂をしたりドリルをしていたと話していました。またある選手は家で自分で時間を計ってサーキットを行っていたと。まーこれはさすがにやり過ぎですが(笑)。しかし、そういう姿勢がチーム内にあったのです。だから「やるのが当たり前」という雰囲気がありました。補強を家でやるようにという必要はない。自分で必要性を感じてやっていたのです。

また当時のエースにはあえて練習終了後にのこって補強をするように言っていました。理由は簡単、手本を示すためです。チームで一番強い選手が練習が終って休むのではなく更に補強をする。10分程度でしたがそういう姿を周りに示す事でチームには大きな刺激となります。強くなるためには自分もやらなければという気持ちが大切ですから。

この事を思い出したので師匠の所にいた選手にメールをしてみました。当時のことを聞いてみようと。競技に対してしっかりと向き合っていたという感じが伝わってきました。自分の足りない所を練習終了後に残ってやっていたようです。最初はやるようにと言われた部分もあったのでしょうが、間違いなく自分が強くなるためにやっていたはずです。これを面倒だとか辛いと思う部分はなかったでしょう。全ては自分が速くなるためですから。ここまでくると選手は間違いなく強くなります。そこまで持っていけるかどうかというのも指導者の熱意があってこそだと思います。両輪が上手くかみ合っていたからこそ結果につながって行く。

うちのチームの選手、どこまでやってくれるでしょうか?本気になれば間違いなく行動が変わります。今持っている力を最大限に引き出せるのは選手本人の「強くなりたい」という強い意志です。やらされている練習では絶対にそこまでいきません。チームは間違いなく変わりつつあると感じています。もう一度勝負ができる状態に持って行くことができる可能性がかなり高いと思っています。そのためにも何とか選手の気持ちを前向きに変えていきたいと思います。

大きな期待を込めてblogを書きました。伝わってホンモノになってくれることを心から祈ります。持っているチカラをこのまま終わらせるのは本当にもったいないですからね。期待したいと思います。
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大きな課題

2013-06-29 | 陸上競技
火曜日と木曜日のトレーニングを見ていて感じたことがあります。

一年生も県総体が終ってからはウエイトをやるようにしています。基本的には中国大会出場する選手の練習が中心となっていましたがやはり秋や来年に向けての基礎筋力の向上が課題となります。身体作りが間に合うかどうかの部分はかなり大きなところです。

一年生女子のウエイトは三年生に任せていました。フォーム作りも含めて最初の段階は丁寧にやっておかなければいけないと考えていたからです。慌ててトレーニングを進めていってケガをしたら元も子もないですからね。

が、火曜日に見てみるとこちらが想像している以上に筋力がない。驚きました。女子とはいえベンチプレスがシャフトに2.5キロをつけているだけでかなり苦しそうに挙げています。15キロくらいです。途中挙がらなくなるのではいかというギリギリの雰囲気。流石にこれでは走れません。

同じくシャフト補強をやらせていますがこれも突き出しがほとんどできません。距離を上級生と同じにしましたが止まってしまいます。下半身も上半身も筋力不足が明らかです。この部分を早急に対応しなければいけません。リレーどころの騒ぎではありません。大きな伸びがなくなってしまいます。

トレーニングをほとんどしなくても速い選手はいます。しかし、うちの選手は違うと思っています。最初から12秒台で走っていたわけではありません。基礎的な事の繰り返しで初めて結果を出しているのです。大きなエースは男子並みの筋力があります。最初は本当に筋力が弱くて全くできませんでした。春休みまでは手押し車が全くできない状態でした。また、小さなエースは見ているとスクワットで自分の体重以上の重さを挙げています。この辺りの基礎筋力のアップが走力アップにつながっているのは間違いないと思います。

一年生は体重の半分くらいの重さでした。これでは出力が上がりません。腹筋などの体幹トレーニングも明らかに不足しています。ちょっと本腰を入れて身体作りをしなければいけないなと感じています。そのうち・・・というレベルではなく早い段階で徹底していかなければいけないと。

県新人まであと3ヶ月、来年の総体まであと11ヶ月、中国大会まで1年しかありません。とにかく時間がかかる事ですし地味な事です。自分で意識してくれないと変わりません。筋力の部分はなかなか結果が目に見えないので継続が大変です。それでも本気になれば誰でもできる。一日10分でもいいから自らの意志でやっていかなければ結果はでないと思います。

本当に強くなりたいのなら見えない所での努力です。やっておけば良かったと後悔するのではなく自分でしっかりとやる事が大切です。このblogを選手も保護者も見る可能性があると思って書いています。家で不足分を補って下さい。これが最後の勝負を分けると考えています。伝わると信じて。
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ここ数日間の練習

2013-06-29 | 陸上競技
練習に関してほとんど(全く?)書けていません。思い出しながら記録程度に書き記しておきます。

火曜日から全体の練習を再開しました。3年生がいないので人数的にはかなり少なくなります。その中でどうやって効率よく進めるかを考えていかなければいけません。朝練の段階でウエイト、午後はシャフト補強。終わってからハードルを使っての連続抜き。午後は1時間程度です。月曜日から期末考査のテスト週間に入っていますから短時間で。雰囲気的にはまずまずかなという感じです。

水曜日、かなり雨が降っていました。ひょっとしたら休校になるのではないかという危険性を感じていましたが全く問題なし(笑)。朝練は補強。腹筋背筋、側筋を30分程度行いました。3か月かけてとにかく弱い筋力を向上させなければいけません。このままでは勝負になりませんからね。午後は勉強会を行ってから1時間程度練習。いつも通りの流れでやっていってバトン走で終了。中国大会を経験した女子2人は良く動いていました。このレベルを安定してもらえると秋の目標は達成できるのではないかと思います。

木曜日は午後から勉強会をしようと思っていたので朝の時点でシャフト補強。これはしんどいですね。30分くらいしかない時間の中でシャフト補強を連続でやると選手はものすごく疲れます。汗もかなりかいていました。朝からこの状態というのは嫌だろうなとは思いながらもやるべきことはしっかりとやっておかなければいけません。午後は勉強会。普通教科の先生から「補習をするけどどう?」と言っていただけたので数人参加へ。ありがたいことです。単に勉強するだけではなくこうやって助けてもらえるというのは本当にありがたいですね。感謝。

私も簿記を教えていました。原価計算を教える時間になってちょっと席を外さなければいけない状況になったので他の商業の先生にお願いしました。出張から帰って来たばかりで申し訳ないなと思いながらも図々しくお願いして見てもらいました。限られた時間ですから「分からない」で終わらせるわけにはいきません。問題が解けるようにしっかりと教えてもらいました。記憶に残っているか微妙なのであとはテスト前日に詰め込みます。

バタバタしていました。忘れないように記録しておきます。
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新しいスタート

2013-06-28 | 陸上競技
中国大会について書きたいことはたくさんあるのですが、まーそればかり書いていると現実から離れていってしまうので。前向きに進んでいかなければいけません。ここまでやってくれた3年生に対しては言葉にできない想いがあります。それはまた別の機会に・・・。

中国大会終了時点でひとまず3年生は勉強に集中。まずは目の前の試験に向かって取り組んでもらわないといけません。1・2年生も同様ですがこれからはインターハイと秋の大会に向けての準備です。時間の有効活用ができなければ戦うことはできません。この意識を持たせたいと思っています。中国大会が終わった直後なのでそれなりに気持ちが入っているはずです。ここで「戦う」という気持ちになっていない者は間違いなく今後戦えません。

火曜日の朝に少しだけミーティングをしました。今後に向けてです。今回、色々と思うことがあって女子キャプテンをインターハイの付き添いで連れて行くことにしました。理由は明確です。実際自分の目でインターハイを見る。これ以上の「刺激」はありません。どれほどの想いを持ってこの場に臨んでいるか。話で聞くのと実際に目で見るのでは全く違うのです。毎年インターハイにリレーで行く学校というのは「戦う姿」を見ています。インターハイという最高の緊張をする舞台で選手が戦う。アップ会場の雰囲気から違います。ここで戦うのが「当たり前」と感じる選手は自然とそこまでの努力ができるようになります。そこに立つのが「当たり前」だからです。それを実際に目で見ることが必要だと感じました。

今回インターハイに行く選手は2年生です。キャプテンと二人でその舞台を見ることでチームに変化が生まれると思います。そこに大きな期待をしています。来年度こそはリレーでインターハイという長年の目標を果たせたらと思います。これまで何年も挑戦してきた厚い壁。簡単ではありませんが可能性が十分あります。4継の中心となる2人に大分インターハイという舞台を経験させることは今後のチームとしては大きいと思います。感じたものをチーム内に生かしてくれればと思い連れて行くことにしました。

また、秋の県新人では4種目優勝を目指す。このことを宣言しました。女子は5人しかいません。毎年これくらいの人数でやっています。100m、200m、4継、高跳びの4種目で勝つ。これくらいのことができなければ少人数でインターハイを目指すというのは不可能だと思います。100mに関しては12秒20の選手がいますから普通にいけば問題ないと思います。そこまでに12秒10を切るレベルの走力を持たなければいけないと考えています。全国で戦うための条件ですね。200mは25秒9の選手がいます。現時点で1・2年生ランキングは2位。1位はうちの選手ですが、県新人は100mに専念させようと思っています。25秒6台で優勝を目指します。簡単なことではないですが来年個人でインターハイを狙う位置につけるためには必要な条件です。両エースが短距離で勝てるくらいの力がないと勝負はできないからです。

高跳は4継との兼ね合いがあるので簡単ではない。予選は間違いなく高跳びと重なります。それでもうちが戦っていくためにはここは外せません。高跳びと4継を兼ねてでも県で勝てる力が必要です。それくらいの「力」がなければい個人でインターハイには届きません。器用なほうではありませんから時間がかかります。それでも勝つだけの潜在能力はあります。スプリントもかなりのスピードです。上手くいけば今シーズン中にも12秒台に入ってしまうのではないかと感じるくらいの力です。それをしっかりと生かしてほしい。

この状況で4継です。県総体では49秒49まで出せました。これも万全の状態ではなくこのタイム。決勝で上手くいけば48秒台に入れるのではないかと思っていたくらいです。3走がまだ思うように走れていない状況の中で49秒4。3か月後に自分の力が出せるようになれば13秒0台は見えます。この4人で4継を組めばかなりのレベルで戦えると思っています。この選手が個人で決勝に残れれば間違いないレベルです。今年のうちに48秒台に入ることができれば来年はもう1秒上げて中国大会で表彰台を目指すことができると考えています。それだけの潜在能力がある選手たちです。

チームの中心をショートスプリントに置きます。ロングスプリントはしばらく封印。女子に関してはマイルには出ません。この春にも「マイルの出るのか?」と何度も聞かれましたが、今回はこの時点でマイルから撤退を宣言します(笑)。卒業生には申し訳ないと思いますがチームの方向を大きく転換したいと思います。まー、実際にロングスプリントをやる選手がいないというのもあるのですが。お世話になっているmiyazakiの強豪校はマイルも4継も全く同じメンバーになると言われていました。スピードがある選手は400mも走れる。うちの選手にも同じことは言えます。が、さすがに高跳び選手にマイルを走らせるほどひどくはありません(笑)。マイル、撤退です(笑)。

あとは選手がどれだけ「その気」になってくれるかですね。こちらが思っているだけでは選手は強くなりません。全て自分たちのためにやるのです。ここを繰り返し言い続けていくしかないと思います。チームとしての方向性を明確に示しました。あとは選手が「その気」になってくれるかどうかです。戦うチームになるために最大限の努力をします。

blogを見てくださる多くの方々、これからも応援よろしくお願いします。新チームのスタートです。多くのことで立ち止まり、苦しむとは思いますが長年の「目標」をチーム一丸となって達成できたらと思います。「普通のチーム」がどこまでできるか。見守ってもらえたらと思います。
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雑感2~戦うということ~

2013-06-26 | 陸上競技
中国大会前にも書いていましたが「戦う」という意識でこの大会を迎えました。私はその感覚で過ごしていますが選手はどうだったのでしょうか。ここは分からない部分があります。しかし、指導する者が「中国に進めたのだから良かった」と思っていたら間違いなく選手も「十分だ」と感じてしまうでしょう。本当に「戦う」というのは簡単ではありません。

県総体が終わった時点で「ランキング」が出ます。中国大会で6位以内に入ればインターハイ出場が決まります。「順位へのこだわり」というのは大きくなります。しかし、このランキング6番以内に入っている選手が必ずインターハイに行けるという確率はかなり低いと思います。順当にすすむことはほとんどありません。大きく入れ替わることがあるのです。「ランキング」で6位以内に入っていると「インターハイに行けるのではないか」と力む場合が大半です。8位の辺りも同様。過剰な意識をしてしまうので結果的にうまくいかない。

同様にランキングが20番台の選手は「出るだけ」の意識になってしまいます。準決勝は2組ですから16位以内しか進めません。20番台の選手は半ば諦めの感覚が強く出てしまいます。そのため「参加するだけ」で終わり。とても「戦う」というレベルにはなりません。この部分も致し方ないのかもしれませんが、思い出づくりの中国大会になるというのはどうしても避けたいと思っています。これを選手がどの程度感じてくれているかは分かりません。うちの選手の中にも「無理だから」と感じている者がいるのかもしれません。それでは本当に面白くないと思います。

上の大会に進む。これは常に「戦う」意識が必要です。チームのレベルによっては県総体や支部大会に「出れればいい」と考えている選手もいるでしょう。そこは否定しません。「勝つことが全て」だとは言いません。楽しみながらそれなりに競技をしている選手もいると思います。しかし、県総体や中国大会は「勝負の場」です。上に勝ち上がってやろうという選手が集まる場だと思っています。「記録会」や「市内大会」とは位置づけが大きく異なるのです。県総体に来てゲームをしていたり漫画を読んでいるようなチームが本当に戦えるのか?上の大会を狙うチームが県総体や中国大会でゲームをしている可能性はないと思います。ここに「意識の差」が明確に表れます。

「戦う」のです。ここが分からないチームからは継続的に選手は出てこないと思います。能力が高い選手がいたとしても本当に引き出すレベルにはならない。中学時代に高い競技力を持っている選手であっても高校に行って伸びないというのはこういう部分が大きく影響していると思います。「中国に行けて嬉しい」という感情は当然誰にでもあります。しかし、そこで満足してしまうのか更に上を狙うのかで戦う姿勢というのは決まってきます。

うちは戦いに行きました。結果的には短距離から1人だけがインターハイに進みました。それ以外の者が「参加してよかった」というレベルで終わっているとは思いません。3年生にとっては最後の中国です。やり切れない部分もあるでしょう。下級生は来年の中国大会に向けてのスタートです。これから1年間しかありません。この中で「上で戦う」という意識を持てるかどうかです。

強いチームは「戦う」のが当たり前です。インターハイに行って戦うのが当然だから中国や地区大会などで負けるはずがないのです。最初から意識が違うのです。中国に行けたらいいなと思っている選手とインターハイで戦いたいと思っている選手では意識の「スタートライン」が大きく異なるのです。だから勝負にならない。

うちの選手には「上で戦う」という意識を強く持ってもらいたいと考えます。ここができなければ次も同じレベルの大会となります。ある顧問が「初めて中国戦えた気がする」と言っていました。参加し続けることも大切ですがそこで終わるのではなく「上で戦うためには」と顧問が真剣に考え始めるとチーム自体も大きく変わるのではないかと感じています。

「戦う」という意識を持ち続けてもらいたいと思います。
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雑感~気配り~

2013-06-26 | 陸上競技
中国大会、多くのことを感じました。どこまで書けるか分かりませんが書ける範囲で。

大会期間中、選手と時間を共有することが多くなります。この辺りで選手の行動を見ることができるので多くのことを感じます。今回一番感じたのは「立場は人を作る」という部分でしょうか。2年生、昨年は中国大会に進んでいません。秋には4継で中国新人に進んでいますが県内大会だったのでいつもと同じような雰囲気がありました。今回は県外。こういう経験が来年度につながっていくと考えています。

1年生が一人走高跳で中国大会に出場しました。この子も中国大会出場経験はあるのですが県内だったようです。県外の大会は初めて。かなり不安要素が大きくありました。他の選手は春の中国合宿で会場に来ています。それなりに落ち着いてい取り組んでいましたが1年生は周りをきょろきょろしながら落ち着きがありません。この状態で大会を迎えるわけにはいきません。できるだけ私が付いておくようにしました。

こういう時に2年生がある程度のことができるようになっていますから任せられます。少し前まで本当に学年が上がってきちんとできるのか不安なところが大きくありましたが、気が付けば上級生としての行動がある程度までできるようになっていました。今回は新キャプテンが最終日までレースがありません。様子を見ながらやるということができる状況です。本当に少しの事なのかもしれませんが、「気を配る」という部分ができていました。これは親しい先生方にはしつこくアピールしたのですが、私からすれば「成長」を感じる大きな部分でした。自分のことだけではなく周囲に気を配るという行動ができるかどうか。これが競技につながっていくと思います。

例えばアイシング用に氷をホテルからもらう。簡単なことです。しかし、「誰か」がやらなければいけない。教員側がホテルにお願いすることも必要だと思いますが自分で使うモノなので選手が自分で申し出る。そういう気配りができるようになることが必要です。初日、誰も気が付かず出発前に慌てて準備をしました。私が確認をしてからの行動。翌日以降は一切確認をしない状態で自分たちで。当然と言えば当然なのですが少しずつ「自分たちで」という意識が出てこなければいけません。これも経験です。

今回はありませんでしたが「気を配る」ことを勘違いする選手もいます。「自分から進んで動く」ということが気を配ることではありません。本当に必要なことをやる。「自己満足」の気配りは不要です。うちの選手でもこの部分を多くの者が勘違いしている部分があります。自分で「気を配っている」と思っているような選手は本当は「気配り」ができていない。そこが難しい部分です。自分では「できている」と思っていても本当はできていない。でもそのことを気づかせるのは難しい。でもここが分からないと競技力も向上しません。

1年生が不安に感じている。その部分を新キャプテンが感じてサポートしている姿は大きかったですね。これがチームとしての取り組みになるかどうかです。全体的にこういう部分が不足している。自分のことだけをやるというのではチームとしての取り組みができません。競技がない者がどうやって他の選手を支えるか?これが分かって行動で示せるようにならなければチーム力は上がりません。少しだけなのかもしれませんが成長を感じることができました。

もっともっと気配りができるようになってもらいたいですね。
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中国大会~最終日~

2013-06-25 | 陸上競技
中国大会最終日。この日は女子の200m。2人出場します。

一人は木曜日に岡山に来てから日曜日がレースです。さすがに長すぎた気がします。集中力が保てるかというのは難しい部分ですね。25秒台に入れば準決勝進出が見えます。中学時代にも中国大会に進んでいますが全く力が出せずに終わっていたとのこと。高校に入り個人では初めての中国大会出場になります。何とか力を出してもらえたらと考えていました。

前日の時点で「自分はレースを重ねていくことで記録が上がるタイプ。明日1本目で記録を出すためにはどうしたらいいか。」と質問してきました。競技の勝敗に関する部分の「想い」は大きいですね。何度か書いていますが基本的に負けず嫌いの部分があります。記録を出したいという想いは強いのでしょう。アップに関して細かく指示をしました。しっかりと走れないといけませんから。

もう一人は前日の100mで12秒20を出した選手。私は100mよりも200mのほうが全国で戦うには近いと思っています。12秒20のスピードが最大限に生かせれば24秒台も可能だと。春の中国合宿ではこのスピード持続力に驚かされました。他県の先生方も「強いね」と言ってくださっていました。この200mで今年全国勝負ができれば・・・。

レースは小さいエースが3組目。組的に力が同じくらいの選手が複数いました。かなりいい感じで直線に入ってきて粘って前との差を詰めていきましたがあと一歩足らず26秒4でした。天候的に記録が出にくい雰囲気だったのでタイム的にはまずまずだと思いますが、25秒台には届きませんでした。今年に入りかなりのレベルで競技ができています。しかし、中国に来るまでに25秒中盤を出しておかなければレースに参加させてもらえないというのを改めて感じました。このことは本人にも伝えていますが秋にはこのもうワンランク記録を上げて戦えるようにしていきたいと思います。「初めて応援の声が聞こえた」と言っていました。過緊張はしていなかったようですが、総体と比べると「絶対に!!」という部分が足りなかったのかもしれません。やはり4継で来て最終日までにレースを走っておく必要があると改めて感じました。

大きなエースは4組目。予選からかなり強い選手と一緒。それでも直線に入る時にはトップでした。がラスト60mでズルズル後退。2着で準決勝進出。うーん、なかなか難しいですね。力的には24秒台が狙えると思っているだけにこのレースは物足りません。「持久力が落ちている気がする」と言っていました。スピードが上がっている分、それを持続する練習が足りない部分があるのかもしれません。ちょっと集中しきれ倍部分もあった気がします。準決勝前のアップではちょっとバタバタ。レース前なので「見て見ぬふり」で。この時点で「厳しいな」と感じていましたが、準決勝では見せ場が作れず26秒1で敗退。決勝に進むことができませんでした。うーん・・・。

中国大会、思うことはかなりありました。これに関しては個人的な感情も含むので書くと色々と批判されるかもしれません。ということで、気が向いたら書きます(笑)。問題がないであろうことに関してはまた別に書きます。

何とかインターハイ出場が決まりました。これから1か月、12秒10を目標に取り組んでいきたいと思います。
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中国大会~2日目~

2013-06-24 | 陸上競技
中国大会2日目、前日の天気が嘘のように暑くなりました。前日は18度だったのですがこの日は間違いなく30度を超えていたと思います。温度差が激しいですね。雨が降るよりは競技をしやすいとは思いますが暑いのはダメージが残ります。こちらも最大限のことをしておかなければいけません。

朝の段階で早めに身体を動かさせました。中国大会ですから予選からある程度のレースをしないと戦えません。これは県総体の時から同じ流れです。力に余裕があるから問題ないと思っていたら間違いなく足元をすくわれます。うちの選手に余裕はありませんしそのようなレース展開をする必要は全くないと思います。基本的に全力でレースに臨む。大切なことだと思います。

朝の練習で男子の100mに出場する選手が膝の裏の痛みを訴えていました。1年生の冬に痛めていました。中国大会前の月曜日に再び痛くなったとのこと。火曜日に治療に連れて行き水曜日も。本人は痛みが取れたと言っていたのですがこの日の朝また痛みが出たようです。スタートの2歩目で保つことができないとのこと。治療はしたのですがそれ以外の時間の使い方が上手くできていなかったのかもしれません。温めておくように指示をしておきましたが、そこが不十分でした。こちらが準備をしておかなければいけなかったのかもしれません。

レース前のスタート練習、完全に2歩目で崩れました。しきりに膝の裏を抑えています。実際のレースが始まりまたも2歩目で崩れ身体が起き上がりました。そこから加速に乗ることができません。結果的に力を出し切れず終わってしまいました。先週の練習ではかなり走れていましたし10秒台に入るというのは時間の問題だと思っていました。それだけに本当に悔しい結果でした。力を出せればかなりタイムが期待できただけにやり切れないですね。

女子の100m、ランキング5位タイで中国に進んできました。とはいえ全体のレベルが非常に高い。12秒3台が複数います。ちょっとでも失敗をすると決勝に残れないという状況。100mでインターハイに進むというのはかなり高いハードルです。ここ数年、中国地区の100mもレベルが上がってきています。2年前12秒36を出したうちの選手が決勝で8位でした。この状況でどこまで戦えるか。

これも月曜日、スタートが全く上手くいきませんでした。練習日誌に「スタートができない」と繰り返し書いていました。苦手意識が強いのだと思います。この選手は不安になると力が出し切れません。とにかく「自分の走りをすること」を意識させました。火曜日は私が男子選手を治療に連れて行っていたので3年生に指示を出してスタートの確認をしてもらっていました。かなり上手くいったとのこと。安心です。朝の練習でもスタートは抜群に良かった。一安心です。

予選、1歩目でレースが決まったという感じでした。中間に行くまでに断トツでトップ。ちょっと会場がざわつきました。それくらいの爆発力です。予選を12秒39のセカンドベスト。向風の中でのタイムですから十分です。準決勝、これも1歩目で「大丈夫」と安心できるレースでした。向風1.1の中で12秒32。スタートでかなり差が付きました。しかし、ラスト30m位で少し動きが硬くなりました。後で確認すると他の選手が視界に入ったので硬くなったとのこと。「自分のレースに集中」です。これを何度も言い続けました。もともと中間移行の伸びで勝負してきたタイプです。県総体の時にもスタートで多少遅れたものの後半の伸びで逆転したのです。そのレースからすれば硬くならないことは大事なことです。

昨年の県新人、予選・準決勝とかなりいい感じでレースを消化していったのですが決勝でまさかの5位。中国新人に進めませんでした。レース前に周りの選手のことが気になって緊張してしまい全くスタートに集中できませんでした。結果出遅れて5位。準決勝まで12秒5台で走っていたのに決勝は12秒7かかったと思います。この部分を克服するために「自分のことだけ」と言い続けてきました。

決勝、シードレーンにうちの選手が入りました。レースはスタートが決まり30地点ではトップ。しかし、前日の400mで優勝した選手がここから伸びてきて前に。それにより動きが硬くなりました。上半身が少し突込み気味になり伸びやかな走りができません。ここから他の選手にも並ばれほぼ横一線でフィニッシュ。12秒20と大幅ベストを更新しましたが4位となり表彰台を逃してしまいました。可能性としては12秒10を切れるかもしれない走りができていました。自分のレースをするという難しさを改めて感じました。それでも2年生です。この経験を生かして次のレースに臨まないといけません。

とはいえ、インターハイ出場決定です。素晴らしいことです。中学時代は13秒台の選手。元々の潜在能力が高いので身体づくりを中心にやっています。まだまだ全てを引き出せるところまできていません。身長が大きいのでそれに見合う筋力をつけなければいけません。これからの課題です。また、中間移行の流れが上手くできると良いと思います。インターハイに向けてしっかりと課題を克服していければと思います。

最終日に向けてしっかりと休ませました。
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中国大会~1日目~

2013-06-24 | 陸上競技
6月21日から23日まで岡山で中国大会が開催されました。毎年のことですがここに向けてどれだけのエネルギーを注いでいるか。インターハイに進むことを目指してやってきました。大会期間中はblogを更新する余裕はなく・・・。すみませんでした。

私が担当している選手は5人中国大会に進みました。リレーで狙っていた部分があるので人数的には物足りない部分があるかもしれませんが。今回の大会に向けてできることは全てやろうという意識でやってきました。女子に関しては比較的順調にこの大会を迎えることができました。男子に関しては大会前に足首とひざの裏を痛めるという微妙な状況。苦しい部分はありますがそれでも乗り越えていかなければいけない。治療にも連れて行き何とか大会に出られる状況になりました。「気持ち」の部分も多少は影響していると思います。「不安」から痛みが発生するということあります。とにかく前向きに前向きに。

中国大会の初日は男子400mと女子走高跳。この日も前日も高跳選手に付きっ切りでした。1年生ですし県外の大会は初めて。大きな不安要素がたくさんあります。400m選手には申し訳ない部分がありますがどちらにもついておくというのは難しい部分があります。時間的に完全に重なっています。高跳びの競技中に400mが実施される状況。高跳びを見ながら400mを応援するという展開に。

高跳選手、県総体で1m51を跳んで2位となっています。インターハイ路線は1m60を数多く跳んでいるので厳しい部分がありますが、自己ベストを更新して上位入賞というのが大きな目標となります。が、競技開始前の練習の高さ1m40が跳べません。普段なら短助走で跳べる高さです。雨が降って条件が良くないとはいえさすがにこれはまずい・・・。少し離れたところから見ていたのですが他の選手と一緒に近くで競技を見ることに。このblogを見ておられる方はすでにご存じだと思いますが、基本的に私は「短距離専門」です。跳躍系は苦手。それでも少しずつ見ていると分かってくることがあります。アドバイスができる部分があれば少しでもと思っています。

1m45の1回目を失敗。少し呼んで話をしました。雨が降っているのもありますが止まっていたら身体が動きません。もっと身体を動かしておく必要があります。また、クリアランスの部分でふくらはぎが当たっています。。高さは十分越えているのでそこの部分だけを改善すれば対応できます。2回目でクリア。何とも・・・。

ここで男子の400mが始まりました。うちの選手も出場。最初の100mはかなりいい感じでスピードに乗れました。前を走る選手との差が少しずつ詰まります。これまでなかなか前半からレースが作れなかったのでここの部分はかなり良かったと思います。県総体以後最初の200mを意識した練習を繰り返していきました。上手くいったと思います。200mまでは予定通り。200から300mにかけて少し走りが鈍りました。ここで置いていかれる。最後の100mは良く粘ってくれたのですが51秒5でした。

県総体以後、足首を痛めて思うように練習ができませんでした。最終刺激も本数を減らしての状況。この中で今出せる力は出してくれたのではないかと思います。できることなら50秒台に入らせてあげたかった。可能性は十分にあっただけに申し訳ない気持ちです。走り終わってからすぐに高跳びの応援に来てくれました。こういう部分は3年生として素晴らしいと思います。「チーム」としての意識があります。

高跳びは1m45が跳べません。あまり多くの情報を与えるのは良くないだろうなと判断してポイントだけ。3回目になんとかクリアできました。1m50に残った選手が10数名。天候のこともありかなりの人数が調子を上げきらないまま終わっています。山口の選手は2人だけ。1m53は自己ベストの高さ。1・2回目とかなり惜しい跳躍でした。腰の高さは十分越えています。特に1本目は跳べたと思うくらいの良い跳躍。3回目は流れてしまい失敗。結果的に1m50で終了。良い経験になったと思います。

この間に4継の予選が行われました。来年度戦うことを考えたらこの高跳選手に4継の1走を走ってもらわないといけません。この子の走力が必要不可欠です。タイムテーブル的にかなり厳しいというのは分かっていますがそれでもチャレンジしたいと思っています。そのことはこの高跳選手には言い続けています。どちらもインターハイを狙いたいと考えています。どちらかを諦めないといけないというのは面白くありません。できる限りのことをしていきたいと思います。

雨が降ったので全体的に記録は低調でした。うちからは女子のやり投げでインターハイ出場が確定。立派です。

また書きます。
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中国大会が始まりました

2013-06-21 | 陸上競技
期待度は低いと分かっていますが、中国大会が始まっているので更新が滞ります。本当にすみません。

余裕が生まれたら書きます。今はちょっと(笑)。明日は書けたら書きます。
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