kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分にできること

2021-10-31 | 陸上競技
前の記事の続きになる部分もありますが。とりあえず思うことを。

9月の県新人が終わってから。ハードルのレベルが劇的に低いというのに対して危機感を感じていました。女子は比較的高い。ヨンパは過去最高レベルかなという印象。逆に男子はかなり厳しい。誰一人中国大会で予選を通過できないだろうなというレベルでした。そのことに対して以前から考えていた「ハードル練習会」を実施しようと思い行動に移しました。

昨年度は実施予定だったのですが1回実施して終わり。大雪とコロナ禍の影響で2回目以降は中止となりました。別に私が指導したからどうにかなるという話でもありません。それでも何かしないといけないなと。そう考えていました。その流れで親しい指導者のところに個別に連絡をして1回目を実施。これから先戦えるであろう選手に対しては専門的なことが必要になると思っていです。同時に「ハードルをやってみたい」というレベルの選手に対しては最初の段階できちんとした動きを覚えてもらうことも必要になります。その機会を作るというのは大切なことではないか。そう考えていました。

1回目と同じように親しい指導者のところにだけでも十分かなと思っていましたが「skyだけの練習ということですよね?」という感じもあったので良くないなと思って全体に広げていこうと。ピックアップしてやっていくことも必要だと思いますし、同時に初めての人たちに対するアプローチも必要なのだろうと。一応一度ではなく継続的に実施するという話にしました。少し練習したくらいで劇的に変わるとは思えません。時間をかけながらやっていくことで動きの定着が図れるだろうなと。これもあくまで私がそう思っているだけであまり関係ないかもしれないですが。

範囲を広げて練習会の実施を呼びかけてもらいましたが、それほど参加する選手はいないようです。最初は「え?やらないの?」という感じがありました。ある程度レベルに応じて練習をするつもりです。できるだけ幅広くやれたら良いなという気持ちがありました。ほとんど参加は増えないということだったので「これならわざわざやるというのを伝えてもらう必要はないかな」と。偉そうに受け取られるかもしれませんが。

客観的に自分自身の考えを捉えてみたい。強くそう思ってあえて文字にしようと思っています。ひょっとしたら「ハードル指導に関して評価を受けたい」と思っているのかもしれません。「私が指導するのに来ないってどうなの?」という慢心がどこかにあるのかもしれない。その部分も含めて自分自身を冷静にみていかないといけないと考えています。個人的には「やるなら何とかしたい」という気持ちが強くあります。が、現状はそうではない。頼られるわけでもない。頼まれるわけでもない。それが現実なんだろうなと思います。

そのことをgt先生に愚痴る。その時に「いや、ポールなんてもっと需要がないから」というコメントがありました。ここはすごく大切な話なんだと思います。人口が少ない山口県でポールをやるという人は本当にレア。それでもそこに対して練習会をやると決めて続けてきた。それが日本一に繋がったというのは間違いない事実だと思います。火を消さずにずっとやり続けていたから日本一になる選手と出会える。大きなことだと思います。

同時に「頼ろうとしている人もいる」というコメントも。先日から考えているのですが「どこを目指すか」というのは大きいなと思っています。「部活動に所属する」というのが目的になっている高校生は数えきれないくらいいます。更に「試合には出るけど別に記録を更新することを目指していない」という高校生も。こうなると「競技者」と「大会参加者」はイコールではない。それなのに「何とかしたい」と思うのはエネルギーの無駄遣いではないか。そう感じました。

これまで全てをなんとかしたいという気持ちがずっとありました。意欲がない生徒でも引き上げることができるのではないかという部分が。が、今の現状を考えると「求められていない」部分は多大にあるとおもいます。速くなる機会は与える。が、それを望まない生徒も指導者もいる。そこを「おかしい」と思うのはやはり私自身のエゴなのだと思います。求められていないことに対して「やったら良いのに」と思ったところで何も生み出さない。そうであれば少しの人数であっても「速くなりたい」と思ってくれる選手に対してどうアプローチするかの方が大きいかなという気はします。

別に私が指導したから大きく変わるという話ではないかもしれません。それでも感じ取れる部分は普段の練習よりは圧倒的に多いと自負しています。しかし、こういう時代ですからそれをどれだけ求められるのか。顧問も生徒もそこまで求めていないならこちらも力を使わなくて良いなと思います。

割り切ることが必要だと思います。特に他校の選手に対して私自身があれこれ考える筋合いはない。skyの選手がメインで前任校のHiに対してはやはり思い入れがあるので力になりたい。実際はそれ以外は関係ないのです。強くなろうがなるまいが別に私にとってはどうでもいい。冷たいのかもしれませんがそれくらいの気持ちでいなければ「勿体無いな」と思う選手に対しての気持ちのやり場がなくなります。求められていないんだから仕方ないよねって話です。何とかしようというのはエゴでしかありません。

gt先生のように振り切れた人と話をすると自分自身が「普通」だと安心します。が、我々の「普通」は他の人から見たら「異常」何だろうなと。そこに対してこちらに合わせてもらうのは意味のない話です。私自身は普通だと思っていますが、周りから見たら明らかに異質なのでしょう。そうであれば求められていないならそれでいいかなと。

自分自身のことについても考えています。やれることをやればいい。求められないならやらなければいい。それだけかなと。

批判も受けるかもしれませんが。自分自身がそう思うから書いているだけです。考え方を押し付ける気はありませんし、私に考え方を押し付けられる話でもないと思います。

記録しておきます。やれることをやります。力を貸してくれる人が何人かいるので力を合わせながら。
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ヨンパのための練習

2021-10-31 | 陸上競技
書くタイミングがなかったので少しずつ書いておきたいと思います。繰り返し書いていますがこのblogのニーズがどこにあるのかわかりません。誰かに合わせて各というきは以前からありませんが。とにかく書いておきたいなという感じです。

火曜日。この日もなんだか分かりませんがかなりバタバタしていた気がします。競技場練習となっていました。が、放課後に会議があり最初からの参加というのはできませんでした。すでに試合が連続しているので貯金はなし。全てのレースに対応するのは難しいなと思っています。どこかを削ってどこかに合わせる方がいいのかもしれないですが。今回の日程であれば田島の前にはしっかり走っても良かったのかなと。

この日は少し思うことがありました。これまで「専門練習」というのはこれまでの流れの中で行う部分が多くありました。競技場での練習なのでどうしてもハードルを飛ぶことが増えます。それもヨンパであれば6台目くらいまで並べてそれを跳ぶという感じの練習になる。もちろんそういう練習も必要だと思います。しかし、よくよく考えてみると「ハードルの足合わせ」という練習はそこまで必要なのか。単純に同じパターンの練習をする。それに対して「足が合った」とか「届かなかった」ということが出てくる。実際にそれがレースで活かせるのか??これを県体の時にすごく感じました。そんな練習をしているだけで速くなるならどこで誰がやっても同じではないか。

どうしても選手に任せるとその部分が大きくなります。自主的にというスタイルでやってきましたが、やはり少し変化は必要だと思います。正規の距離にハードルを並べて跳んでいるだけでは「練習はしている」のですがそれがレースに直結しない。さらにはその練習があることで「走練習」が不足してしまう。足が速くならないとハードルが上手くなったとしても記録は伸びません。走る量が少ないということは様々な弊害が生まれます。そう考えるとやはりこちらからハードルのメニューに関しては提示する必要があるなと。

そこでこの日は5歩ハードルを久しぶりにやることにしました。走る量もある程度確保できます。5台準備してそれを8本やろうと。その前段階にワンステップハードルと一歩ハードルも。必要なことを事前に準備しておくことは必要だなと。しかし、時間的に限られているのでここに時間をそれほど割けない。バランスの問題も出てくると思います。県体で感じた部分は間違いなくここだと思います。きちんと走りきれないのにタイムを狙うのは無理だと。

5歩ハードルをやっていくと色々な課題が見つかります。ヨンパをやるからといって本当に持久力があるのかどうか分かりません。ハイスピードで走る5歩ハードルを見ていると保てない。ここは大きな話だと思います。もちろんヨンパで最大スピードで走り切るというのはほとんどありません。だからといってある程度のスピードで走り続けるだけで勝負できるのか。これも違うと思います。秋になってやっとまともに練習ができるようになってきたかなと思うレベルです。実際はまだ勝負するという段階ではないかなという気はします。それでもレースがあるのだから少しでも記録を短縮させてあげたい。だから何とかしようという気はしていました。が、やはり根本的なことができていないのでそれが全てレースに出ます。

男子は身長がそれほどありません。股関節が硬いのもあります。400のベストが55秒台ですからまだまだ走力が足りないところも大きい。ハードルの高さに対してストライドも足りないのでどうしても大きく走ることになります。17歩。厳しい言い方になります県内の女子と同じレースパターンになります。ハードリング自体にも課題があるのでここは何とかしないといけないのですが走る練習が足りていないなという気はしています。この日の5歩ハードル、本数を重ねていく中で明らかにピッチが落ちます。「疲れているわけではないが」と話していました。結局はスピードを上げてそれを維持する力が足りないのかなと。走るだけではなくこういう形で必要な要素を身につけていかなければいけません。最後ジャンプのようになる。走り切ることができないというのは大きな課題です。

女子はとにかく足りないものが多い。ここ最近はかなり取り組みが変わってきました。順調に練習が積めていたらこの秋には64秒くらいまでは行くのではないかなと考えていました。中国大会前に残念な怪我をしてしまったからきちんと走り始めたのは県新人の前くらいか。そうなると間に合わないのです。補強などもやってきましたが故障中の部分での補強はほぼ身になっていない感じがあります。やっと最近という感じでしかありません。間に合いません。走力もハードル技術も体幹も。これを練習で短時間で改善することはできません。やはり冬の取り組みが大きいかなと。ハードルでブレる部分を改善するためには数ヶ月本気で取り組まないといけないと思います。

この日は8本走りました。この中で見えてくるものがたくさんありました。やはり「専門練習」でヨンパを正規の距離で並べてひたすら跳ぶことに意味はないと思います。その日の条件で風が強ければ歩数やストライドも変わってきます。それなのに正規の距離で跳び続けることは「ナンセンス」だなと。これはショートハードルにも言えると思います。ハードル練習の在り方をきちんも考えていく必要があります。選手に任せる部分も必要だとは思いますが、「やった気持ちになる練習」ではなくきちんと目的にあった練習をする必要がある。改めてそう感じました。

ハードリングが浮いたりする部分に対しても改善するための方法は「ひたすらハードルを跳ぶ」ことではないと思います。ここも時間をかけて改善していきたい。引き出しはそれなりにあります。が、実際これまでの学校にハードル選手がいたことは少ない。合宿などでの指導とは明らかに違います。昨年の冬、久々にハードルのための練習をしました。競技場ではなく土の上ですが。それで16秒7の選手が15秒0まで行きました。ここに間違いなくヒントがあります。もちろん本人が「誰よりも一生懸命にやる」という全体があったからですが。これを踏まえて冬の練習を見直していきたいなと思います。本当に。

この辺りも思うことはまだあります。まだ少しずつ記録していけたらなと。また書きます。
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課題について考える

2021-10-29 | 陸上競技

タイトル的に「競技」についてのことかと思われると思います。これは別。

 

進学のための「課題」について考えていました。これは提出するための課題です。これがなかなかハードな内容。たいてい、「推薦での大学入試」というと「志望動機」がメインです。それにプラスアルファで簡単な課題が課されます。指定校ではないですが、ある程度「これをやっておけばよい」というくらいの課題がこれまでの経験上多かったですね。が、今回は「自分自身のキャリアについて」というタイトルで「デュアルキャリア」について考え、在学中とその後のことについて考える。なんと3000字(笑)。これはめちゃくちゃハードな内容です。通常の入試に課される課題としてはすごい量だと思います。それでもこれが試験の代わりになるというのであれば準備していかなければいけません。

 

該当の生徒と一緒にひたすらやり続けました。半分は先週の木曜日に。県体が終わってからの月曜日にもう半分。課題の「デュアルキャリア」について私自身も調べました。本人もかなり資料を準備していました。基本的に「面接練習」と同じように「どのような考え方を持っているか」を確認しながら。私自身がすべて書くというのはしません。入力していくのは本来であれば私がやったほうが早いのですが、「自分自身の課題」としてい位置付けておかなければいけないからです。すべてこちらが与えてしまうと、面接などで力を発揮することはできません。自分自身でやっていく。ここは外せない部分です。

 

そのためかなり時間がかかります。在学中に何をするのか。卒業後に何をするのか。デュアルキャリアを考えながらです。この部分は先日田島記念があった時にも感じていたことです。以前は「実業団」がチームを保有することが多くありました。特定のチームに選手が存在していてそれ以外では競技を続けていくのが難しいという状況。以前は「競技をすること」が仕事だった部分があります。しかし、今は「競技」と「仕事」は別の場合が多い。将来のキャリアについて考えていくことが求められているのです。田島記念の時にこれまで聞いたことのない企業名で出場している選手が多くいました。普段の業務をしながら時間を作って競技をしているのだと思います。「速く走ることが仕事」であれば「走れなくなった」ことで仕事は終わってしまいます。これでは将来的に不安が残ります。ここも真剣に考える必要はあると思います。

 

「生涯スポーツ」「クラブチーム」という部分で考えても「仕事=競技」となる選手はごく一部だと思います。一握り。仕事は仕事で持っておきながら競技をしていくというスタンスでなければ長続きしない。短期的に競技が仕事になったとしてもそれ以後が難しくなる。プロ野球選手は大きな契約金をもらいます。しかし、結果が出なかったら「戦力外」として契約を結んでもらえなくなる。不安定です。そういう部分でも考えていかななければいけない。

 

競技スポーツをする中で「速くなること」だけを求めるといいことにはならないと思います。選手には言っていますが「足が速い」というだけでは食べていけません。速くなるためのプロセスの中で「何を学ぶか」だと考えています。そこで学ぶことが大きい。それを活かして何をするのかが重要。その視点を失うとよくない。何となくやっていたら身につくものが少ない気はします。こういう部分も含めてこれから先に何を求めていくか。部活動がなくなる可能性も出てきている中で「競技の在り方」を考える必要があると思っています。

 

とにかく「セカンドキャリア」を意識して「デュアルキャリア」を考えていく。どのようにつなげていくのか。いやいや、これはなかなかです。かなりの時間をかけて準備をしていきました。本人と話をしながらですが。こういう部分で貢献している感じが多いですね(笑)。課題が半端ない内容なので一人ではできない部分があります。私がゴーストライターになってやるというのでも意味がなくなります。基本、Googleドキュメントで共有をかけてやっていたのですが、今回は離れた場所ではなく目の前で一緒にやることにしていました。

 

トータルで5時間は書けたでしょうか。何とか形になりました。あとは誤字脱字を確認したり意図が伝わるかどうかの確認作業が必要になります。本人が忘れずに提出してくれないといけないというのもあります。なかなか大変です。

 

自分自身も考えさせられる内容でした。勉強になりました。感謝。

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思うことを・・・

2021-10-28 | 陸上競技

今回の大会で「引退する3年生」もいました。skyでも1人、前任校でも1人。ここに関しては色々と思うことがあります。どこに正解があるか分からないですが。

 

前任校の選手。1年生の時に県新人で4位。追い風参考ながら12秒5で走りました。本当にまじめで一生懸命。どこに出しても恥ずかしくないなという選手でした。冬季練習も順調に消化してかなり走れるなと思っていた矢先にコロナ禍の影響で休校。1度目の休校の時はまだ大丈夫だったのですが学校で感染者が出たことで突然の休校になる。当時はほとんど県内に出ていない状況だったので恐ろしいほどバッシングを受けました。誹謗中傷だけではなく監視されるような日々。これにより全く全てが狂いました。かなり走れるようになっていた部分が0へ。0どころかマイナスになっている感じがありました。どれだけ練習をしても力が出せない。動きが崩れたことも悪循環を生み走れなくなってしまいました。本当に申し訳ないなと。

 

2年生の冬季練習の途中にはチームで一番後ろを走るという状況にまで。やればやるほど悪くなる。休ませようとしても「やらないといけない」という気持ちが強くなりすぎて休めない。ある程度回復して何とかなるかなというところで私自身が異動。本当に申し訳ない気持ちでした。

 

中国大会までは定期的に指導させてもらう機会を与えてもらっていました。その後、引退するかどうか迷っていたようですが「県体まで続けたい」という話を聞きました。顧問の先生と連絡をとって「引退までは」という形でサポートをすることにしていました。週末に1度とかそのレベルですが。優先はskyの練習。ここだけは変えてはいけないと思っています。私自身の都合も含めてわがままを聞いてもらっていました。

 

続けてきて9月以降、かなり動けるようになってきたと感じました。10月に入ってからはスピード感も上がっていて1年次以上の感覚だと思っていました。本人もスピード感覚が戻ったという話をしてくれていました。練習での表情も曇っていたのが次第に明るくなる。最後のほうは笑顔で練習をしてくれていました。限られた時間ですがサポートはしたいなと思って過ごしていました。私自身気持ち的にしんどい部分もありましたが、前向きに取り組む選手の姿に心が救われていた感じがあります。

 

万全の準備はできたと思っています。アップのでの動きも遠目に見ていましたがかなり良かった。なんとか決勝に残ってもらいたいなと。条件的にはそれほど良くない状況でしたが練習で見ていた時の動きができればと思っていました。レース自体はスタートはまずまずでしたがそれ以後スピードに乗れず。13秒5かかりました。その後、バタバタしていて直接話をすることもできず。翌日の試合の後、仕事が終わるのを待ってくれていて話ができました。

 

途中、本当に続けている意味があるのかどうかと悩んだそうです。間違いなくそうでしょう。ひょっとしたら私が負担をかけていた部分もあるかもしれません。同じことを一緒にやっていた時にも話していました。が、10月には「ここまでやってきてよかった」と言ってくれていました。結果云々ではなく「目標に向けて進む」「考えて少しずつ積み上げる」という時間を過ごす中で学ぶこと、感じることがあったのだと思います。結果だけを見ると「満足できない」とは思います。それでここまでやり続けたこと、誰よりも一生懸命に取り組んでいたことは本当に素晴らしいことだと思います。

 

今更ですがやはり「レース経験」が不足しているというのが大きかった気がします。一人で走ることはできても緊張感のあるレースの中で自分の力を発揮できるかどうかは別問題。夏に1度だけ他の人の力を借りながら「レース形式」でトライアルをすることができました。しかし、練習と試合ではやはり違う。7月以降3か月間全くレースに出なかったという部分も少なからず影響したかなと。やりようはあったかもしれません。

 

偉そうにこうやってblogを書き続けています。それなのに「結果」を出させてあげられなかった。ここに対して申し訳ない気持ちが大きい。これまで使ってきた時間に対して「見返り」があったかどうか。競技をする上ではやはり「記録を出したい」という気持ちがあると思います。それに答えてあげられなかった部分。力不足という以外に何もありません。もっと違うアプローチの仕方もあったかもしれません。1週間に1回でも素晴らしい指導者であれば「記録」を出させてあげることができるのかも。そう考えると私自身は「小さな存在」だと改めて思います。このblogにも表示していませんが「辞めろ」というコメントが何度も書き込まれます。アンチもいるのでしょう。仕方ないですね。

 

私自身、その選手に何かをしてあげることができたのか。それはこれから先も自問自答していく必要があると考えています。私自身が一緒に練習をさせてもらうことで「新たな気づき」があったというのは間違いないと思います。そこで気づいたことをskyの選手に還元するという部分もありました。何より前向きに一生懸命に取り組む姿は見ていて心が軽くなる部分でした。今回のことを知っている指導者も複数名います。口々に「良い子だから走れるようになってほしい」と言ってくれていました。誰からも応援される選手だったと思います。本当に。

 

これから目標に向かって進んでいってくれると思います。私が何か力になれたかどうかは分かりません。逆にマイナスだった部分もあるかもしれない。それでも「一緒に競技と向かい合えた」ことは本当に財産だと思っています。この経験は必ず今後に生かしていきたい。「教える」という形でしたがこちら側が「教わる」ことが多かった気がします。これから先、これだけ一生懸命に競技と向き合おうとする選手にあえるかどうか。分かりません。出会いが大切だと思います。

 

まとまりません。気持ちの一部分を書いておきます。思うことを・・・。

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県体2

2021-10-27 | 陸上競技

少し競技のことを。あまりにも多忙すぎて細かい部分が見れない状況が生まれました。これはなかなかです。400mのレースのしているときに次の女子の100mのスタート地点が大渋滞になっていました・・・。この状態を打破しなければいけないので各部署と相談して交通整理をしていました。これにより400mの途中からは全く確認できず・・・。

 

とにかくハードル種目くらいは見させてほしいなと。朝のアップの段階で「アップを見てほしい」という要望がありました。役員集合などをしたりすると時間ができません・・・。なんとか作って行った時には1台目までの入りの確認でした。一人は高跳びが専門。ほぼハードル練習をしていません。それでmある程度は走れていましたが踏切が近くなるのでハードリングが浮きます。ここも大きな課題。修正するためには「しっかり走る」という指示がメインになりました。100mHと400mHに出場する選手は1か月前から比べるとずいぶん動けるようになってきました。とはいえ、身体ができていない部分もありねじれが大きい。最初から3歩で走ることはできるのですが空中でねじれて着地で大きくぶれます。この日だけで改善できるものではない。とにかく経験。

 

レースは前任校の選手が高いスピードを出しながら走っていました。体幹が強い。向かい風ですが15秒1。ほぼベストです。まだまだ課題がありますが「身体が強い」というのは大きな話です。定期的におこなうハードル練習会にも参加してくれるということでした。14秒5を切るくらいまでは行けるのではないかなと思っています。昨年は3歩で行くこともできなかった選手。成長はうれしいですね。

 

うちは高跳び選手が16秒0.ベストが県総体の15秒3。中国大会の練習で転倒してからハードルを跳ぶのを怖がっていました。ほぼ練習ができていない中で迎える。走る練習をやりすぎると高跳びにマイナスだったりします。それでももう少し走れるようにならなければいけない。それでも3位に入っていますからポテンシャルとしては高いなと思いますね。

 

ハードルを専門にしている選手。やっと走れるようになってきました。中国大会の前に不注意でケガ。それがかなり長引いて練習がほとんどできない。これはかなり厳しかった。ほとんど練習していない中で400mHを69秒で走る。100mHは4月の支部大会の中で向かい風1.7mの中で16秒43。これはきちんとやれば秋には戦えるレベルになるかなと思っていました。が、中国大会に出場できずに微妙な感じで秋を迎えました。やりたかった練習の3割もできないかなと。身体づくりも含めて間に合わないなという感じでした。この日は16秒57で4位。上位選手がいなかったこともあります。結局、ほとんど何もしていない4月がベストという状況。私の指導力不足も大きいのでしょう。最近は少しずつ「競技」ができるようになってきています。集中力を維持しながら、練習でやろうとしていることに対して理解をしながらやってくれると全く違う結果になると思うのですが。1年生ですから時間をかけて準備をしていく必要があります。色々と足りませんが。

 

男子の400mHは前半はまずますでしたが課題となる部分でチョコチョコになってしまって失速。63秒かかりました。60秒を切る選手が1人だけという恐ろしい状況の中です。チャンスはあるのだと思います。400mが55秒くらいですからきちんと走れれば60秒切りは可能ではないかなと。身長がそれほど高くないこともありやらなければいけないこともたくさんあります。ハードリング自体も上手いわけではないのでここを修正していく必要性もある。やらなければいけないことが山積み。この走りを見ていて「これまでの練習の在り方」について見直す必要性があるなと感じました。本人は「400mHの練習」として専門練習になるととにかくハードルを並べて跳びます。試合があるというのもあるのですが45m-35mの間でハードルを設置して「実際のハードルを跳ぶ」というのがメインになります。しかし、それ以外にも課題がたくさんあります。

 

レース感覚を作るという意味ではやはり実践的な練習も必要だと思います。しかし、これだけでは本当の意味では強くならない。選手主導で「やりたい練習をやる」の形で進めてきましたがちょっと方向転換が必要だなと思います。様々な練習の中で「技術的な改善」を生まなければいけない。ショートハードルの選手だからハードルを並べて跳び続ければ速くなるというものでもない。ここの視点をもってやっていく必要がある。これまでの流れを保ちながらも「より必要なこと」を取捨選択していくことも必要だなと思っています。

 

女子の400mHも同様。17歩で走ることが本当にプラスなのか。18歩のほうが良い部分もあるのではないか。そこも見ながらだと思います。現時点では走力がありません。その中で現時点で17歩で行くのは効率的によくないかもしれません。しかし、この子が戦っていくためにはある程度の感覚は必要だと思っています。一冬でしっかりと練習を積んで17歩でも18歩でも対応できる形を作りたいと思っています。今回のレース4台目をひっかけました。転倒するのではないかという感じでしたが持ちこたえてくれました。タイム的には70秒かかりました。これも5月の県総体のほうが速い。しかし、きちんと走れていたら67秒くらいまではいっていたかもしれません。もちろんそんなタイムでは勝負する舞台にさえ上がれないのですが。

 

走力を上げながら必要な技術を磨いていく。他ではできないことをやっていきたいと思います。能力的にはある程度高いと思います。現時点の力としてはまだまだですが「本気になる」ことができれば大きく可能性が広がると思います。

 

もう少し書きたいなと思うこともあります。少しだけ競技についても触れておきます。元々そういう趣旨で始めたblogですから・・・。

 

 

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県体

2021-10-26 | 陸上競技

競技のことを。何のblogか分からなくなっています。まー好きなことを書き続けるだけです。誹謗中傷になるようなことを書く気はありません。批判や意見は書きます。それを面白くないと思う人もいるとは思います。意見を主張することさえ許されないというのは違うと思います。それなりの分別はあると思います。あしからず。

 

土曜日、日曜日と県体が実施されました。前の記事にも書きましたがとにかく「多忙」という感じでした。これまで経験したことのないくらいのバタバタ感。想定以上のことが起きます。ルールブックをしっかりと読んできちんとした形でやる。もちろん、ある程度省略させてもらう部分はあります。出発係というのはスタート地点で「きちんとスタートさせる」ことが仕事だと思われています。当然ですが。が、かなり仕事があります。本来はリレーのテープも各区間のスタート地点で出発係が走者に手渡すということになっています。これはなかなか難しい。各走者をレーンに入れて正しいレーンに入っているかどうかを確かめるだけで精一杯。グループを2つに分けて「スタート地点」でスタートさせる係と「各区間」で正しいレーンに入っているか、リレーゾーンの中に入っているかを確認します。結構大変なのです。

 

更には「ビブスの確認」と「靴の確認」もします。招集所で通過しているので問題はないと思われるのですがここで結構なトラブルが発生します。ここ最近で多いのは「厚底シューズ」のことです。事前に「トラック種目での厚底シューズの使用はできない」と伝えられています。が、なぜか招集所を通過して出発のチェックで見つかることがあります。こうなるとバタバタ。代わりの靴があればそれをはいて出走できますがなければ走ることができない。そうならないようにお願いをしているのですが・・・。

 

今回は招集所を出るときに一悶着ありました。「認められている靴」なのに厚さが規定違反になっている。なんで駄目なのかという部分で話が進みません。確かにネットで確認をすると「25mm以下」で厚底にはなっていない。それでも実際に測定してみるとオーバーしている。こうなると理由が分かりません。顧問の先生を呼んで話をしてもらいましたが、納得しません。実際に手に取って確認してみると「インソール」を厚いものに変更しています。これを元に戻すと規定内になる。本人はインソールは使いたいと主張する。いやいや、インソールを使うと基準違反だからダメ。問答が繰り返されました。最後は出発で厚いインソールを使わないかどうかをぎりぎりまで確認してスタートさせる。これはなかなかです。

 

元々「プレートが使われている厚底シューズ」のために作られたルールなのだと思います。プレートを使っていない靴なら問題はないのか。インソールを使って規定違反になっても「靴本来は問題ない」ということでOKになるのか。ここもよくわからない話です。かなり疲弊しました。

 

さらに男子の400mでの出来事。レースをスタートさせようとするとOKが出ません。かなり手間取りました。確認をすると「前のレースで問題があった」とのこと。初めて出場した選手だったのでしょうか。最後の直線に入ってきてから「9レーン」の選手がなぜか「8レーン」を走ったようです。それによりさらに後ろにいた「8レーン」の選手が焦って「7レーン」を走り始める。ここはもっと分からないのですが「5レーン」を走っていた選手が直線に入って「空きレーン」であった「6レーン」を走ったと。1つのレースで3人が自分のレーンとは異なるレーンを走る。これは衝撃的でした。これまで経験したことがありません。スタートできない・・・。

 

4継。スタート前にビブスを確認するとある選手のビブスが違います。確認をするとオーダー表に「1走」として記されている選手は「4走」にいるとのこと。後で確認すると今回はこれまでのレースと走順を変えていたとのこと。それなのにオーダー用紙はこれまでと同じものを出している。なぜ、スタート地点でこのような問題が発覚するのかは分かりません。とにかく出走できない。これも本来出ればこの時点で「失格」なのかもしれません。審判長と確認をして「オーダー通りの走順であれば出場を認める」ということでした。それにより選手を連れて4走のところまで行き、そこで経緯を話す。そこからまた戻ってレースを始める。なかなか。

 

競技自体は通常「不測の事態」というのはあまりないと思います。シンプルな競技ですから。しかし、今回の大会はこれまで以上に「え?」と思うことが増えました。初めて経験することも多かった気がします。通常の「スタートをさせる」という業務だけではなく様々なことが「仕事」として入ってきます。4組しかスタート地点に座れませんが3組ずつ時間差で招集を終えて移動してくるので座れない。途中で待機させて少しずつ移動させる必要性が出てくる。これも「通常の出発の仕事」ではありません。それでもこれをきちんとやっておかないとスタート地点が混乱します。出発の先生方に協力してもらって対応。臨機応変というか斜め上の出来事が多いので対応に苦慮します。それでもやるしかないのですが。

 

こんな状況でした。レースをじっくり見るというのがほぼ困難。マイルに至っては「指示を聞いていない」部分と「理解していない」ことがあるので失格するチームも多数出ました。オープンになる前に入ってはいけないと伝えています。これも本来は出発の仕事ではないと思うのですが「初めて走る選手もいる」ということで毎回説明しています。風物詩的に言われますが・・・。3走がレーンの中に入っていくときも10m手前の位置に立つのですが勝手に別の場所に移動していく選手も。慌てて呼び戻しているとレースが進んでします。通常ではないことが起き続けました。

 

競技者の「意識レベル」は間違いなく変わってきていると思います。競技に対する「理解」がほぼない。顧問も「経験者」ではない人が増えているのも多少なりと影響しているとは思います。ルールの徹底などもなかなかできません。とはいえ、最低限のことを選手自身が理解しないと「競技会」にはなりません。正直、県新人の時よりもひどかった気がします。この状況下でスタートをさせることに専念するのは無理。愚痴りたくなる気持ちも分かってほしい。

 

レースはほぼ見れませんでした。どうしても見たいと思うレースは無理やりでも見ましたが・・・。「審判をするために」ではない。ここは折衷案も必要だと思いますが。とはいえここまでバタバタするとレース見れないなという部分が大きくなります。どうなのかなと。ちょっと忙しすぎてダメージが大きくなる。今回はたまたま忙しいというのではなく毎回なのでちょっと気持ち的にしんどいですね。


多少なりと競技のことも書いたいなとは思います。次の記事くらいで(笑)

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学ばせてもらう

2021-10-26 | 陸上競技

記録として。

 

月曜日は舎監だったと思います。火曜日は競技場練習、水曜日は受験のための課題の手伝い。同時並行で複数のことがあるのでなかなかです。通勤が往復で2時間半。何かをやる時間を削らないといけない。疲れ果てて寝てしまうというのもあるので。また本は読めなくなりました。

 

このタイミングで課題研究の取り組みのことも関わってきます。ありがたいことに赴任した時に「金融教育」についての発表が割り振られていました。話を聞く前に決まっていました。前年度少しやっていたようですがここから大きく変える必要があります。1から構築。「道筋」はあるといわれていたのである程度従いながらやっていたら「それは金融教育ではない」と言われる。いやいや、一番最初に「事業案」だして「これでいい」と言われていたからやっているのに。まーもう発表のことは一切考えないことにしました。酷い言われ方もしましたし。

 

初任校の先生とやり取りをしながら「電子商取引」に関わる内容をやることに。これまで「学校外とのやり取り」の中で生徒が学ぶことが多くありました。方法がどうであれ「他者から学ぶ」ことは重要だと思います。この機会を使用してこれまであまり実施されてこなかった「外部の教育力」を使わせてもらいたいなと。

 

情報発信の仕方も含めて実習的なことをしてきました。tokushoが実施している「とくやまなびや」というサイトへのバナー広告を貼ってくれる企業を探すという形に2学期に落ち着きそれに向けて準備をしてきました。本来であれば飛び込みで電話をしたりするのですが、今回はメールで事前に連絡をする。その後、「話を聞いてみたい」という返事をもらったら電話をして説明する。さらに興味を持ってもらえたら直接訪問して話をする。段階がかなりありますが。事前に私が下準備をして「いいですよ」と言われたところに生徒が連絡をするというのであればかなり楽です。が、それでも「教育活動」になりません。

 

私自身は生徒が「上手くいかない経験」をすることは重要だと思っています。お膳立てされてそれに乗っかって「自分でやっている」と勘違いするよりは、「ダメ」と言われたり「返信なし」の状態でへこむという経験は「世の中自分の思い通りにならない」ということを知れます。課題研究でグループを分けて実施していますが、何度も何度も断られます。この営業活動はなかなか難しい。やっとのことで1グループのみが地元の専門学校から「話を聞く」という返事をもらいました。そのため木曜日に生徒と一緒に訪問することに。私は付き添いという形ですが。

 

生徒にとっては初めての経験です。外部の大人と話をするということはほとんどありません。学内の教員と話をするのとは違います。かなりのプレッシャーもあったと思います。3人の生徒が専門学校の方3人と話をしました。こちらから取り組みについて話をして「バナー広告」契約を結んでもらえないかと伝えました。今回は1年間で約2万6千円の「広告料」になります。企業側は「メリット」があるかどうかの部分で判断します。今回は教育活動の一環ということもありますが、そこはシビアに対応してもらっています。

 

校長先生からかなりの詳しく質問をされました。生徒も上手く答えらえません。「話をしに行ったらなんとかなる」という感じが少なからずありました。私自身もです。が、シビアにかなり突っ込まれる。契約の形やサイトのアクセス数。「費用対効果」の部分も含めれ「2万6千円」の価値があるかどうかを。

 

WEB上で見かける「バナー広告」には「金銭的なもの」が関わっています。実際にお金を使わなくても「バナー広告」を配置することでそれに見合うだけの「金銭負担」をしてもらいます。単純に「無料で広告をします」というのはビジネスではないからです。文化祭などで販売を行ったら間違いなく「利益」が出ます。これは「人件費」という一番割合が大きい部分が含まれないからです。実際問題「金銭感覚」を学ぶためには閉ざされた学校の中だけの教育活動では難しい。目に見える「対価」が生まれなければいけないのです。この部分も含めて教育かなと思っています。

 

バナー広告だけではなく「生徒が作成したWEBで宣伝」という付加価値も付けることにしました。それぞれの企業とやり取りをして契約をしてくれた企業のバナーをクリックすると「生徒作成WEB」に移動して紹介する。そこから各企業のWEBにアクセスする形になるように。今後はそれを「地域紹介」にもつなげていって、山口市の良いところをblogで紹介していく。それが観光につながる。人が来る。経済に刺激が入る。どこまでできるかわかりませんが、「意味のある行動」になればいいなと。

 

こんなことをすると手間も労力もかかります。しかし、ここは「教育活動」としての意味だと思っています。不毛なことをするよりは「生徒にプラスになる経験」をやるほうがいいなと思っています。ここは非常に難しいのかもしれませんが。ここも負担にはなっていますが「意味がある」と思っている部分なので取り組めます。

 

とはいえ、今回はかなり色々な部分の指摘を受けました。これを持ち帰ってどのようにするかを考えないといけません。自分自身の準備も含めて考えておく必要があると思います。アクティブラーニングという感じなのかもしれません。基本的に「決まりきった形」で何かをやるというのは生徒にはそれほどプラスにはならないと思っています。本当に必要なことは教科書には載っていない。当たり前の話ですが。

 

これで発表させてもらえるならそれなりにやりますが。まーここに関しては本当に拒否してもいいかなと思っています。押し付けられる感が半端ないですから。

 

とりあえず記録として。

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生き残る道

2021-10-22 | 陸上競技

前の記事にも少し書きました。今回大会で400mHとショートハードルが実施されたので目の前で動きを見ることができました。これを見たからといっていきなり技術的な考え方が変わるということはありません。付け焼刃では戦えないからです。

根本的に足が速いかどうかは大きな部分だと思っています。女子のショートハードルで指導している選手が中国大会で13秒98で走りました。これで地区の3位です。この選手はレース経験が少ないというのもあるかもしれませんがフラットレースで13秒0がベストです。条件に恵まれればもっと速いのかもしれませんが。それでも12秒8が出るかどうかだと思っています。それで13秒9が出せるというのはまずまずの話ではないかなと思います。これまで県内で14秒0以内で走った選手は遅くても12秒5くらいで走ります。県記録を持っている選手は12秒0だったか。13秒8が県記録ですからロスがそれなりにあります。

 

そうであれば今やろうとしていることは間違いなく「ハードルロスを少なくする」ことに繋がっています。元々ハードリングがうまかったこともあるとは思います。昨年度は14秒8がベストだと思うのでそこから考えたら1秒速く走れるようになっています。

 

今回、女子の400mHを見てもっと改善できる部分があるのでは?と感じました。ハードルが低いのでそれほどハードルがうまくなくてもなんとかなります。身長があれば走りの中でまたぐ感じでいけるのかもしれません。が、抜き足が遅れていたり前まで持ってこれない、大きく抜いてくるので着地時にスムーズに入れない。女子の400mHはそこまで技術的なことが求められていないのかもしれません。切り替えの感覚も含めてです。そうであればここをどのように改善するかで戦える可能性が見えてくるのではないか。男子のトップ選手のハードルロスは1~1.5秒程度かなと思います。それに比べて女子はロスが大きい。ここをどのように改善していくかで「生き残る」ことができるのではないかなと。

 

男子はハードル上で移動距離が大きくなります。13歩で走るという選手は大半の選手は接地が長くなり普段の走りと少し変わってきます。その関係でハードル上で移動する距離が大きくなる。ハードル上で「休む」というような表現をすることもあります。これは女子には当てはまらないのではないかと思っています。単純バネの部分もあります。低く遠くにというのは女子の400mHではそこまで重視されない。とはいえ、基本的なハードリングを改善することで間違いなくタイムが短縮できます。400mのフラットが58秒で走れてロスを1秒ちょっとで抑えることができれば60秒切りも可能になる。走りとハードリングの差を埋めていくことで勝負ができるようになるのではないかなと思っています。

 

もちろん最優先は「走力の向上」です。足が速いということは何にもまして必要な要素です。タイムを競う種目ですから足が遅ければ勝ち上がっていけません。努力の度合いで競争するのではないですから。走であれば13秒0の選手が12秒5で走れるようになることは最優先事項。小手先の「ハードル技術」だけに頼っても仕方ありません。ハードリングが上手くても100mが13秒5でしか走れないのであれば13秒台で100mHを走るのは不可能です。そうであればやはり「走る練習」は必要不可欠になります。

 

陸上(あえて陸上とだけ書きます)では100m、走幅跳、砲丸投に出場する選手が多くなります。その次に女子の100mHくらいかもしれません。これは「人気がある」というのもありますが、単純に「出場しやすい」というのがあります。特に幅跳びは「走る練習をそこまでしなくてよい」という認識の中で「跳躍練習」をすればよいと思う部分がある。本当に競技をしようと思えばかなり奥が深い種目です。が、「出場する」という意味ではやりやすい種目。この段階で「本当に必要な技術」は身に付きません。ハードルに関してもハードルインターバルを5歩で走れば問題ないので「出場しやすい種目」となるかなと。

 

しかし、本当に勝負をしようと思えば他の種目でもある程度活躍できる力が必要です。特にスプリントがあるかないかは大きな要因です。「きつい練習はちょっと・・・」と思っていたらやはり「出場しやすい種目」に出ることになるかもしれません。

 

ハードル種目。「技術的なこと」だけをやっても駄目だと思います。きちんとした「走力」と「基礎筋力」に裏打ちされたものになるべきです。「技術的なこと」は目先が変わるから楽しいというか飽きずにできます。走練習や基礎筋力向上は地味ですし時間がかかります。kd先生と話していると「砲丸投げはとにかく基礎的な動きがどれだけできるか」と言われます。動きが極端に少ない。筋力を上げることと動きの精度を上げることが重要になるのです。

 

今回の大会。ある選手が以前と比べるとハードルリングがきれいになっていました。大学でそういう練習が多いのだと思います。しかし、走りのほうが・・・。全く走れていません。接地が長くなり以前の良さを失っています。私のレベルが何を言うかと思われるかもしれませんが(笑)。それでもちょっと考えたらわかることではないかと。もっとシンプルにやっていけば自ずと結果につながると思います。

 

今、やりたいなと思っていることがあります。少し前から書いていますが。とにかく県内のハードルのレベルを上げたい。各顧問がそれぞれ指導はされていると思います。それを否定するつもりは全くありません。しかし、より専門的になハードルについての動きを身に付けようと思えば限界があると思います。私自身、かなりハードルに関しては考えています。スプリントに関してもですが。gt先生に言わせると「常軌を逸している」くらいかもしれません(笑)。それでも「どうすればその動きができるか」という部分を常に考えています。寝ていてもそのことを考えるくらいでなければ駄目だと思っています。ハードルに関してそんな恐ろしい生活を他の人に求めるのは違うと思います。だからこそそこに関しては私が担当してやっていきたい。

 

全体のレベルを上げる。それもありますが、やはり「もったいないな」と思うことが多いのもこう考えるようになった要因です。もっともっと強くなれるのにという選手を見ていると何ができるかをしっかりと見極めていきたいと思っています。余計なお世話だと思う方もいるでしょう。そういう場合は「自分の信じる道を進む」べきだと思います。練習会をするから必ず参加してほしいという気もありません。

 

どこかに「生き残る道」があると思っています。どうやって戦っていくか。取り残されていくのではなく何かをしてそれを結果につなげていきたい。時間を有効に使うということはこういうことかなと。走練習は各学校で、技術的な部分や戦術的な部分は練習会で。分担してやっていくことでさらに可能性が広がると思っています。

 

無駄に長くなりました。記録しておきます。

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審判をする2

2021-10-21 | 陸上競技

日曜日。この日も審判。前日から宿泊をしていました。そのため防寒対策が微妙。かなり寒い。30度近くあったところから20度を切るところまでに一気に温度が下がりました。これにより競技パフォーマンスが下がる危険性があります。対策をしておく必要があると思いますがそれだけで十分に対応できるのか。それくらいの寒さでした。

 

競技開始時間も早い。成年選手が出場する400mHも10時スタートでした。女子の走り幅跳びは9時半から。幅跳びには県内選手も出ていました。前日にチャレンジで予選を同じ時間帯にやっています。3人ほど次の日の本選に進める。あ、2日連続で9時半からの競技というのはかなりダメージが。仕方ない部分もあるのだと思いますが。それでも「競技者」あ競技力を発揮するというのは「温度」という条件以外にも厳しい部分がありました。

 

400mHに関してはogw先生と一緒に見ていました。これからのことを考えて。女子の400mHは高さが低い。そのためハードリング技術というのがそれほど必要ないのかもしれません。総じてもう少しハードリングを磨いたほうが良いのではないかという印象。抜き足が前まで持ってこれない選手が多数。10回しかハードルを跳びません。そうであれば走力を上げるほうが記録の短縮にはつながります。当然です。しかし、この部分は改善の余地がある。今年度はとにかく頻度を高めてハードル練習会を行う予定です。ハードル技術の向上を図ります。学校での走力アップのトレーニングに加えて技術的な改善をする。補強なども多少はやるつもりですがそれよりも「必要なこと」に特化してやりたい。実はここに「生き残る道」があるのかなと。

 

男子の400mHには県内関係者が複数名出ていました。大学3年生の選手も51秒台で走っていました。最終組ではkrk君とymd選手が同じ組で走る。これはうれしいですね。関わってきた選手がグランプリの最終組で一緒に走る。県外から来た選手と一緒に。残念ながらこの組が始まる前に奇跡的に風が強くなり雨がひどくなりました。これにより記録という部分は難しくなる。他の組との条件が違いすぎます。それでもkrk君が49秒台で走る。すごい話です。凱旋レース。オリンピック代表ですがこれまでと何ら変わりはありません。相変わらずです。レースが終わってからは小学生にサインを求められていました。スターです(笑)

 

その後ショートハードル。ここに関しては・・・。雨が降る。さらにはかなり風が強い。気温も低く体感温度はかなり低い状況。それでもなかなかスタートできません。批判というわけではなく事実を記録しておきます。レース前に1本走る。その前段階で「ミリ単位」でハードルを調整します。ここに関しては本当に必要なのかどうかです。もちろんぴったりと合うほうが良いのですがそれは不可能。レース前に1本走るのにこれだけ待たされるのはどうか・・・。さらには1本走ってレース前に必要以上に待たされる。またも「完璧にそろう」まで調整がされます。「審判のあるべき姿」なのかもしれません。しかし、この状況でひたすら待たされる選手はどうなのか。1ミリ違ってそれで記録が劇的に落ちることは考えられません。他県ではここまできちんと「ミリ単位」で合わせるのでしょうか。他県では400mHの6台目の位置を間違えていて記録なしになったこともあります。それは問題外ですが、この「ミリ単位」の調整がどれだけ必要なのか。選手は本当にさむがっていました。

 

わざわざ山口まで来てくれています。そこで少しでもいい記録を出したい。もちろん、ルールの中で活動します。明らかに有利になる条件は出せない。しかし、競技パフォーマンスを上げるために何をするのかは考えないといけないと思います。選手の目線で何が競技会として必要なのか。ここは外せない視点だと思っています。審判の方のボランティアで協議会は成り立っています。それは感謝です。そこの部分に関しては間違いない事実ですが、一歩進んで「どうすれば競技者が気持ちよく競技できるか」は考えないといけないと思います。

 

ハンマー投げとやり投げの時間が重なってやり投げの開始が1時間近く遅れました。帰りの飛行機の心配をしている競技者もいたようです。こうなると競技に集中できなくなるのではないか。投擲審判は11名だったようです。2グループに分かれて実施していましたが人数不足のため食事もとれない。出発も8人で行っていましたが投擲審判は本当にきつかったと思います。競技会として成立したという部分は投擲審判の貢献度が大きな気がします。

 

まとまりません。「運営」「競技力向上」とも違う「審判」という視点での考え方。誰のための競技会か。「試合をやってやっている」という感じではないのですが、もう少し考えないといけないかなと思います。以前のように競技中に怒鳴る人はいなくなりましたが・・・。どの視点で見るか。ここは重要だと思います。

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審判をする

2021-10-21 | 陸上競技

かなりの疲労度。釈然としない気持ちの中で。何人かには愚痴りましたが。細かいことは言いませんでしたが。何度も書いていますが「本来業務」ではないことを「当たり前」のようにやる。これが本当に正しいことかどうか。「できるからやる」というのも違うと思います。「やる」と決まってから「あとは勝手に」という流れ。それはどうなのか。

 

土日と田島記念がありました。選手が出場するのもあり審判でした本当は1日でやる試合が「参加者が増えた」という理由で2日開催になる。予定が大きく狂います。本来は土曜日だけだった気がします(日曜日だけかも)。どちらにしても1日しかなかったものが2日間。高校生は1日目に100m、2日目にリレー。普段お手伝いしてもらっている部分もあるのでこういう時にはやったほうがいいだろうなと。持ちつ持たれつの部分もあるので。

 

高校生のレースは午後。選手は学校でkbt先生が見るということになっていました。一次アップのような感じです。誰かが忙しくても他の指導者が対応できるというのは大きなメリットだと思います。私自身は先週は機能停止状態だったのでお役に立てませんでしたが。自分の中でどう処理していくかだと思います。練習面では選手にも迷惑をかけたかもしれません。

 

トラック種目は12時開始。そして審判集合は7時30分・・・。フィールド種目が10時開始だったので仕方ないのかもしれません。私はタブレットをもっていって緊急にやらないといけない部分を実施。が、審判はウォーミングアップ室に椅子がない状態で待機となっていました。これはなかなか・・・。時給200円程度の審判業務です。別に「お金のため」に審判をやるわけではありません。完全な「ボランティア」です。選手が出場するというのもありますし、お世話になているのでというのもあります。とはいえ、せめて座る場所くらいは欲しい。贅沢なのでしょうか・・・。

 

とにかく「うーん」と思うことが幾つもありました。言っても仕方ないのかもしれませんが。いや、どうなんだろう。審判業務に関しては「きちんとやりたい」と思っています。基本は「選手目線」で。選手がどうすれば競技に集中できるか。「審判目線」でやるのは違うと思っています。これは難しい部分かもしれません。審判は「従わせる」という部分が少なからずあるのかもしれません。ルール上の話もあります。私自身は「ルールの範囲内」である程度競技者がやりやすい環境を整える必要があると思っています。あくまで個人的な意見です。他県の試合でどうなっているのかを聞きたいなと思います。

 

今回は県内に関係するトップ選手が小学生と一緒に走るというレースがありました。小学生にとっては貴重ない経験だと思います。今回はkrk君も帰省していて「凱旋レース」となります。小学生には大人気でした。この辺りはまた機会があればということで。今回協力してくれていた選手たちは知り合いです。高校生の時から指導に関わってきた選手や国体でかかわってきた選手ばかり。雑談もしながらやっていきました。こういう関係は競技を通じて生まれています。通常ではなかなかない。別に「強い選手と知り合いだから」という自慢ではありません。まーどうとらえられるかは分かりませんが。こういう部分は人によって「悪意」をもってとらえると批判につながるのだと思います。感覚の違いですから仕方ないと思います。

 

審判をしているといろいろなことに気づきます。それはいいことなのかどうかわかりませんが。気づいたら動くようにしています。これがいいのかどうかもわかりませんが。高体連の試合の時も同様ですが。やる必要があるかどうかわかりませんが「上手く進める」ためにはやっておいたほうがいいなと思う部分がたくさんあります。今回もかなりありました。とはいえ、高体連と違ってどうしてもやらないといけないわけではありません。そこの部分も含めてですね。

 

何となく書いておきます。もっともっと気づきもあったような気がするのですが。とにかく1日目は無事に終わりました。朝早い集合だったのでなかなかでした・・・。疲労度が・・・。

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