kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スタート練習をする

2015-07-07 | 陸上競技
月曜日、通常であれば学校で練習をするのですが今週の日程的に「走練習」が不足してしまう可能性があったので強硬に競技場に行きました。月曜日のみ7時間授業なのでどうしても練習時間が確保できません。移動するとそれだけで時間をとられてしまいます。でも学校で走るというのは難しい状況なので少し時間が少なくなっても走りたいと思っていました。

現時点で全くと言っていいほどスタート練習をしていません。時間的にそこまで手が回りませんでした。が、さすがにそろそろやらないといけない(笑)。どうしても「スプリント」というと中間の走りの話になります。そちらの局面のほうが目につきやすいですからね。いわゆるスプリントドリルというのも「中間のための動き」が大半です。そのための動きというのはあれこれあると思います。が、「加速段階」に関してはかなり難しい部分があります。この部分を突き詰めていくというのは本当に難しいと思っています。「陸上って走るだけですよね」と言われます。確かに(笑)。が、ここにすごくたくさんの要素が含まれているのです。

「意識しながら動きを作る」部分と「意図しない部分で動きを作る」部分があります。スティックを使ったドリルは「意識しながら動きを作る」練習になりますし、「スピードスキップ」などは「意図しない部分で動きを作る」ことになると思います。そういう動きをやっていたら自然と動きが身につくのです。「なぜ身につくのか」と問われると良くわかりません(笑)。でも、この両輪は大切な要素だと思っています。どちらか一方で技術を身に着けるのではなく、上手く組み合わせながら身につけていく必要があります。

この日はある程度スティックを使ってのドリルをやってすぐにスピードスキップ。とにかく「切り返し」というか早く足を前に持っていく感覚を作ろうと思っています。外国ではもっと具体的な言葉を使うのですが「タタッ」という擬音を使って指示を出したりします。イメージから入る部分ですね。もちろんこれが万人に入っていく感覚ではありません。それでもリズムから走りを作る選手もいると思っています。もっと適切な言葉をつかえるようになるといいのでしょうが・・・。今はまだできません。勉強しないといけないですね。

終わってからはチューブを使ってもも上げ。これも「意図しない部分で動きを作る」というところかもしれません。直線的な足運びと接地ポジションをうまく作るためにはいい練習だと思っています。これだけをきちんとやっていればそれなりに走れるようになるのではないかと思います(笑)。スティックを使ったもも上げもやりますがチューブを使ったもも上げも必要なんじゃないかと思っています。自転車部からもらったチューブ、大活躍です(笑)。

そこからはひたすらスタート練習。本当に難しいと思います。複合的な要素があります。一つだけやればいいのではなくてたくさんのことを一瞬でやらないといけない。動きの説明をしますが簡単にはできません。「知識だけ」ではできません。実際に思うように身体が動きません。「膝を締めて前」と言いますが、この局面が一番必要なのだと思っています。が、できません(笑)。前段階としてスタンディングからの加速はなんどもやっています。これをスタブロからの動きにすると上手くいかないのです。

見ていると「腰の移動」ができない選手が大多数です。筋力が足りない部分もありますが、重心を遠くに運ぶことができないのです。足だけが前に出てしまう。この改善は本当に難しいと思っています。それでもやっていくしかないのですが。逆に「え?できるの?」という選手もいます。特別やっていなくても腰が移動していいポジションに接地します。これは努力云々ではないのです。「やったらできる」という選手もいるのです。見ていて驚きました。そしてできない選手は焦りを感じてしまいます。とにかく今は「地道に動きを作る」ことが大切だと思います。

本当は全体の流れの中で「スタート練習」を配置したいのですがなかなか思うようにいきません。今後の課題ですね。スタートだけ特化した練習よりはほかのことも取り入れながらやるほうが良いと思います。加速ができても中間につなげていかなければ意味がなくなるからです。ここは大切なことだと思っています。

まだまだやりたいことはたくさんあります。blogに書ききれないくらいの要素があると思っています。なかなか大変です。

一応記録程度に記しておきます。それでも長いですが(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする