kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

信じられない力

2012-10-31 | 陸上競技
前の記事に続いてです。

今回の県体、3年生の引退レースとしては非常に辛いものになりました。この1年間本当に苦しい精神状態で取り組んできたのを一番近くで見てきた分、今回の結果をどのように受け止めるかというのは難しいところでした。私自身「受け入れる」ことができない感覚でした。

下級生も3年生が一生懸命に競技に取り組む姿を見てきました。選手によっては補強で手を抜いたりすす者もいますが、この子は以前と違って一切手を抜かず1年間を過ごしてきました。これが「余裕のなさ」につながったというのはあると思いますが、真剣に競技に取り組む姿は下級生の手本となっていたと思います。

その3年生が打ちひしがれて言葉も出ない。「辞める」と言っても仕方ないのではないかという感じもありました。翌日のレースに向けて気持ちの整理をするのは難しい状況だったと思います。4継の後に話をしましたが「走ることを嫌いにならないで欲しい」と伝えました。個別に話をしようかと思っていたのですが全体の話が終わって下級生が少し離れたところにいたのでその場で話をしました。このような姿をみて下級生がどのように感じたかは分かりません。「一生懸命にやる」ことの大変さとそれ以上に「心」がどのように動くのかを感じ取ってくれた部分があるかもしれません。

マイルの結果、これを下級生がどのように感じ取るか?最後のミーティングのときに走った全員が「先輩に少しでも楽をさせたいと思って最初から走った」と言っていました。青春ごっこではありません。が、本当に自分がどうこうというよりも「先輩のために」という部分があったのだと思います。その「先輩のために」という「想い」が一つの大きな「力」になっています。全員がレースで同じことを思って走っているからこそ、自分たちの決めている限界を超えた「信じられない力」が発揮できるのです。

この3年生、中国大会で思うような走りができずに準決勝で敗退したとき、私に会って最初に発した言葉が「何も恩返しができずにすみませんでした」という言葉でした。この話も下級生には前の日に話をしていました。自分自身の力が発揮できずに「悔しい」という言葉が先に出てくるのが普通の選手ですがこの子は自分のことよりも私に対して申し訳ないという感情があったのです。その言葉を聞いて本当に申し訳ないなと涙しました。その言葉を他の選手に伝えました。これは今までは話をしていませんでしたが、この状況、この精神状況を周りの者がどう感じるかというのは本当に大きいのではないかと感じたので話をしました。通常は意図的に話をするのですがこの日は素直に思ったことが言葉として出てきた気がします。

「一人でやっているのではない」という「想い」が心のどこかにあれば今回の4継でのミスは大きく気持ちを動かすことになると思いました。あってはいけないことです。それは変わりませんが「失敗を次に生かす」ことができなければいけないと思います。過去を後悔し続けてもどうにもならないのですから。「自分以外の人間のために心を一つにする」というのは貴重な経験です。これが行き過ぎると4継のような間違った方向に進んでしまう。以前うちのチームがマイルで上手くいかなかったときも少なからずこの部分があったと思います。「先生と一緒にインターハイへ」と思ってくれる部分が痛いほど伝わっていました。この気持ちにこたえたいと私も冷静さを失っていた。常に客観的にならなければいけないのです。「情熱をもって選手と向き合える」というのが私の最大の長所だと思っていますが、それだけではなく自分で自分自身を客観的に捉え、冷静にその部分を判断できなければいけないのです。4継メンバーは「なんとなかる」という漠然とした安心感があった。客観的に足りない部分を見れなかったのだと思います。私の指導が不足していたのだと思います。

「きっかけ」は間違いなくここです。取り返しにつかないミスが「心」を動かした。だから自分自身の「力」を超える結果が出せたのだと思います。しかし、ここでまた「満足」「安心」してしまう危険性がある。「一時的な感情」で終わってしまう危険性もある。こんなことは無いほうが良いのです。その「大きな損失」の見返りとして「信じられない力」を発揮できた。これが継続して出せなければ今回の出来事は一過性のもととなってしまい何も残らないのです。毎日の練習の中でこの部分を生かしていかなければ3年生が「残してくれたもの」は意味がなくなってしまうのです。

正直、全面的にこの状況が続くとは思えません。まだまだ甘い部分が多すぎます。今のままでは時とともに元に戻るかさらに下降してしまうでしょう。余程の「覚悟」と「決意」がなければ続かないのです。3年生が言葉ではなく残してくれたものをどれだけ「心」に刻めるでしょうか?信じてみたいと思います。

忘れられない大会となりました。本当にありがとう。
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県体~心を一つに~

2012-10-30 | 陸上競技
県体最終日、女子のメインはマイル。とはいっても120m以上の距離を走った記憶がありません。今のチームは本当に短い距離しかやっていません。この部分が良い部分であり悪い部分である。それは分かっていた部分。「マイルチーム」から「4継チーム」へと変わりました。私の性格的に以前の練習の「良かった部分」を見失っていた部分もあると思います。がむしゃらに強くなることだけを考えてひたすら走る練習がここ最近はほとんど行えていません。その状態で「マイル」で勝負するというのはなかなか難しいところです。

女子は200mにも出場しました。このような練習形態ですから200mでスピードを維持できるとは思っていませんでした。前半は走れるだろうが後半は厳しいだろうなと。高いスピードの持続練習をほとんど(全く)やっていない状況では最後の80mは持つはずがありません。2人とも最初のカーブは抜群のスピードで抜けてきましたがそこまで・・・。ラストはちょっと・・・。レース終了後にきちんと話だけはしました。「後半部分は冬期での課題である」というのを明確にしておかなければいけないからです。

ここでふと以前のことを思い出しました。高いスピード持続系の練習をしていたおかげで200mや100mでのレース後半の伸びがあったのではないかと。ここ最近は少し(かなり)偏りがありました。分かってはいたのですがこのために走りに「余裕」がなくなっていたのではないかと思います。走れるものも走れません。まだまだ未完成の状況です。来年の目処が一気に立ってきました。

繰り返しになりますがこの日のメインは「マイル」。来年云々ではなく今年のマイルです。春先には4分25秒かかっています。夏の新人では4分18秒(15秒?)程度だったと思います。この状況で「入賞」を狙うというのは本当に厳しい。分かりきっていることですが「3年生の最後のレース」だという気持ちだけが強くありました。

実際のレース、このチーム状況を知っている方々がどのような目で見られたのかは分かりません。単なる1つのレースとしてみる人もいるでしょうし、「3年生の最後」としてみてくれた方もいるはずです。通常考えれば4分13秒程度が出れば十分。8位入賞が最大の目標かなと思っていました。前日に1走の選手が個人の400mで64秒後半かかっています。他の者も同じ水準だと思っていましたから単純に4倍で4分12秒かなと。

しかし実際のレースは全く違いました。私が想像するはるか上のレベルの走りをしていました。私は役員の仕事があるのでずっとマイルのレースの流れを見ることができません。重要な場所だけを見ているだけです。1走の時点で61秒でバトンを渡しました。信じられませんでした。更に2走が最初から飛ばしていき最後までスピードを維持して2分01秒で3走へ。3走も最初から。最後上半身がバラバラにになりながらもなんとかバトンを渡してくれました。ここの時点で3分02秒!!奇跡的な走りです。他のチームに引っ張ってもらったとかではなくほとんど走ったことのない400mを最初から飛ばしていき単独でこのタイム。以前「マイルでインターハイへ」を意識した時と同じかそれ以上の走りです。アンカーは3年生。ここ最近の練習の状況から言って400mはかなり厳しい。68秒くらいかかるのではないかと思っていました。が、一人で我慢して我慢して走ってフィニッシュタイムが4分07秒!!なんと4分10秒を切ってきました!!すごいことです。さすがに信じられませんでした。

総合結果はなんと3位。賞状をもらうことができました。3位確定の放送が流れたときに遠くでうちの選手の喜ぶ声が聞こえました。私自身も本当に嬉しかったですね。通常考えられない記録です。4継の失敗を取り返すことができたかと言えばできていません。やはり4継で勝負をしたかったというのは変わりません。しかし、「想い」があれば自分が持っている力を最大限に引き出せるのです。「tokushoだからマイルは走れて当然」と思われる方もいるとは思いますが、本当に今の練習で400mを走り切れるというのは考えられません。自分たちの中で「何か」が変わってくれたのかもしれません。

選手たちの中にある「力」を改めて見せられた気がします。県新人の時と同じです。こちらが思っていた以上の力を発揮する。この「きっかけ」をくれたのは3年生の存在です。そして、取り返しのつかないミスである前日の4継の失格がこの「きっかけ」になったのだと思います。これまでのことを考えると、3年生の「想い」を考えるとこの大会は全て笑顔で終わりたかったというのが正直なところです。「秘められた力」というのを感じさせてくれたレースでした。

このことに関してはまた別に書きたいと思っています。長くなって済みません。今回は「想い」があることなので・・・。お許しを。
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県体~苦悩~

2012-10-30 | 陸上競技
女子はこの大会、4継に重きを置いてきました。というかこの1年間ずっと4継中心に考えてきました。以前のうちのチームはマイルを中心に組んでいて県内県外のイメージも「マイルチーム」というイメージだったと思います。ここ最近は400m選手が少なくなっていました。またチームの中心選手が短短メインでしたからマイルは一切考えずに4継で勝負と決めていました。

今回は3年生の引退レースとなります。春先に4継で7位となり中国に進むことができませんでした。その悔しさを晴らせるのはこの場しかないと考えていました。もちろん本当に晴らすことはできませんが納得いく形で4継を走りたいという気持ちが強くありました。そのため50秒23を出した新チームのメンバーから3走を3年生に変えた形で走ることに。他のメンバーは比較的バトンが安定してきていました。3走を変えるだけで1秒近く短縮できるであろうという感じがありましたから「チームベスト」の更新が狙いでした。

個人種目では100mで3年生エースが全く自分のレースができませんでした。月曜日は1年生に大差で勝っていたのですが1年生が決勝に進み3年生は決勝にいけないという状況・・・。今年のレースを象徴するような流れでした。加速段階が抜群に良くなってきているのですが中間に入ると全く別人の動きになってしまう。空回りするような走りです。練習とレースでは全くの別人のようになってしまいます。その流れもあってなんとか4継だけでも納得いく走りをさせてあげたいと強く思っていました。

他の選手もその部分を感じ取っていたと思います。数日前からこのレースがメインだという雰囲気がありました。この大会の少し前から感じていたのですが「大丈夫」という感覚が選手になんとなくあるような気がしていました。県新人で50秒23を出しています。私の予想を大きく上回る記録でした。その辺りから「なんとなく走れるのではないか」という感じがありました。これは私がもう少しコントロールしなければいけない部分だったと思います。選手自身が「過信」している状況がありました。「先輩のために」という気持ちが強く出ていた反面、「きっと記録が出る」と思っていた部分があると思います。

実際のレース、1走がこれまでにないくらい走りました。中国新人のときはここで全ての流れが終わっていたのですが今回は抜群の走りだったと思います。2走もリレーで走っているときはかなり良い走りをします。短い距離を中心に強化してきたつもりですからそれが実を結んできたのではないかと感じています。3走は3年生。これもかなり走れていました。49秒前半が出せるくらいのスピード感覚で来ていたと思います。が、4走が明らかな早出・・・。出た瞬間に間に合わないというのが分かるくらいでした。ここ最近は全くミスもなくバトンがつながっていました。早出することは全くなく安定して出ていたのでこちらも「大丈夫だろう」と考えていました・・・。甘かったですね。

スピードを緩めることさえできなったようです。もうパニック状態です。「待て」と言われてスピードを落とすのではなく手を上げただけだったとのこと。何をしているのか分からなくなっていたのだと思います。完全に止まって何とかバトンを渡して追い上げてフィニッシュ。50秒4との速報でしたが明らかなオーバーゾーンでした。失格です。

言葉が出てきませんでした。この県体の4継のためにやってきた部分があります。県体のメインは4継であったといっても過言ではありません。3年生の最後にリレーで賞状をもらって笑顔で終わりたい。この「想い」はもろくも崩れ去りました・・・。言葉では言い表すことのできない感情が心の中を占領していました。これは私だけではなく選手全員が同じ気持ちだったのだったと思います。

この週実は色々とありました。学校の部活動リレーで私が出場を指定した選手と他のメンバーが勝手に変わるという行為がありました。顧問の指示を無視してのメンバー変更はありえません。「勝手に行動する」というのは今までのチーム内にはありませんでした。「走りたいから走る」のではない。その部分を分かっていない。「わがまま」と捉えられてもおかしくないような状況です。この時点でなんとなく不協和音が生じていました。更にここには書けないような出来事も・・・。全体の「心」が同じ方向を向いていたとは思えない状況です。それはリレーという団体種目で出てくるのです。

一番大切なときに「弱い部分」が出る。それが今回の結果だと思っています。表面上の「想い」はかなり強かったと思います。「先輩の最後」というのが選手たちの中にはあったでしょうから。しかし、それを試合だけで表現しようとしても無理なのです。その前の段階で「想い」のエネルギーの強さは決まってくる。それを今回の結果で痛いほど思い知らされました。「バトンをミスした」というのは「結果」であってその区間だけの問題ではないと考えています。「失敗する理由」がそこにはあった。もちろん「早出」が大きな原因であることは間違いありません。しかし、その部分だけに「原因」を求めるのではなくその前段階で何かしらの問題があったのです。

このような冷静な分析をしたところで「結果」は変わりません。今回、3年生にとっては高校生活最後のレースでした。4継に対する思いはかなりあります。この1年間本当に苦しんできました。天国と地獄を両方味わった厳しい高校の陸上生活です。その最後、せめて「笑顔」で終わらせてあげたかった。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。言葉にできない「想い」があり、本人と話をしながら涙が止まりませんでした。本人の気持ちを考えるとどのような言葉を伝えてもそれは「表面的なもの」でしかない。誰もこの状況を救ってあげることができないのです。

話をしましたが何を伝えたのか記憶にありません。この高校生活を振り返って様々なことが浮かんできました。選手本人がどのような気持ちでいるのか?これを考えると切なくなります。選手全員にも話をしました。「努力は必ず報われる」ということはない。努力をしても上手くいかないことだってある。しかし、努力をしなければ上手くいく「可能性」さえもないのです。そのことがどれだけの選手が分かっているか?3年生の努力に比べると今の下級生の努力は半分以下です。それで「結果」を求めようとする。様々な部分で甘い部分が多い。服装のことにしても、普段の取り組みにしてもです。だから一番大事なとことで取り返しのつかないミスが出る。

私自身本当に苦しい時間でした。選手も同様だと思います。翌日、3年生はマイルしかありません。うちの今の状況で「マイルで勝負」というのは厳しいというのは分かっていました。それでもアンカーにバトンをつなぐことだけを考えて走る。上手くいけば8位入賞ができるかもしれません。3年生の高校最後のレースで「入賞」という「結果」を残してあげたい。そう思っていました

夜はなんだかほとんど寝れませんでした・・・。久々に心が苦しい夜を過ごしました・・・。

情けない文章になっていますね・・・。この日のことを思い出すとうまく文章にできません。すみません・・・。
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県体

2012-10-29 | 陸上競技
絶対的に時間が足りないので数日間の経過は割愛したいと思います。県体の事を書きたいと思います。この県体は3年生にとって高校生活最後の大会となります。今までもそうでしたがここまで競技を続けている選手に対しては色々と思い入れがあります。今回は特にありますね。

4継で勝負できたらと思ってやってきました。夏の貯金はすでに尽きつつあるこの状態でなんとか戦っていけたらという状況です。個人の戦いも大事だと思っていましたが、やはりリレーを中心に作ってきたチームですからこの部分は外す事はできません。

男子は3年生がここまで続けていません。下級生だけの参加となります。秋になり男子はやっと結果が出せるようになってきました。この大会である程度走れれば大きな自信になります。が、男子の幅跳選手はここにきて春先痛めた膝の裏の痛みが出てきました。飛躍的に記録が伸びていますからそのダメージも大きいのだと思います。珍しくテーピングを貼ってもらいたいと言ってきました。かなり痛みがあったのでしょう。怪我の無いようにシーズンを終えなければいけません。様子を見ながらの出場です。

幅跳びが先にありましたが散々でした。これに関しては触れるのはやめておこうと思います。試合になっていませんでした。この2試合でほとんど踏み切り板に乗れていません。後で聞くとファールが怖いと言っていました。その前に板に乗ってないんですけどね。これまでとはスピード感が違うのだと思います。冬の間に何とか対応できるようにしていきたいですね。

少し個別に話をしてから100mへ。こちらも誤魔化しながらのレースとなりました。予選の段階でかなりバランスの悪い走りでした。左脚に全く力が入らないとの事。見ていて本来の走りとはまったく違う感じの走りでした。それでも予選は通過しましたがこの段階で決勝は棄権しても良いのではないかと話をしました。しばらくして痛みが治まっているので走ると言ってきたので何度も確認して出場する事に。無理はさせたくありません。

決勝は微妙な走りながら2位となりました。力的には間違いなく上がっています。この冬にどれだけ練習が継続できるかだと思います。中途半端な練習はしたくないと思っています。戦える練習をしていきたいですね。

400mはかなりチャンスでした。上位入賞者が数名出場していない状況でしたから2位が狙える位置にいました。予選では52秒8くらいでした。話を聞くと「かなり余裕がある」との事。これまでの指導の中でこのような前向きな発言をする事はほとんどありませんでした。気持ち的にずいぶん変わってきているのだと思います。レース的にはこの選手の持ち味を出し切った流れだったと思います。前半少し遅れましたが最後にスピードを維持して2位に入賞。本当によく走れたと思いますね。来年戦えそうな手応えを得る事ができました。着実に力がついてきているのかなという感じがあります。

男子はまずまずの流れができつつあります。純粋に競技に向かう姿があります。手を抜かずに一生懸命に取り組んでいるというのは今の男子の特徴だと思います。女子に関しては…。また別に書きます。初日の出来事はきっとずっと忘れられないと思います。少し気持ちを整理させてください。
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体育祭

2012-10-29 | 陸上競技
時間に余裕がない・・・。何をやっているのか分からないまま時間だけが過ぎていきます・・・。

水曜日(ずいぶん前の話になりますね・・・)、この日は順延になった体育祭が周南市の陸上競技場で行われました。予報では寒くなる予報だったので厚着をしていたのですが思っていた以上に暖かく問題なく過ごせました。今回は1年次のクラスでの行事となります。他の学科の生徒とはなかなか会わないので久しぶりに時間を一緒に過ごしました。かなり大人になってますね~。

1年生が団体行動を披露していました。1学期からこの日のために一生懸命練習をしていたようです。普段の授業の様子とは違ってキビキビして行動する姿をみて見直しました(笑)。座学と運動はかなり違ってきます。こういう姿を全教員が見るというのも良い機会だと思います。普段の生徒とは違う一面を見ることでこれから先の関わり方も変わってくる部分があります。

私は何種目かにかり出されて出場。借り物競走で「kanekoと一緒に腹筋をする」というカードがあったので4回くらいやりました。が、あまりにも地味すぎて笑いすらとれません。もう少しおもしろいことをさせてくれたら良いのですが(笑)。
パン食い競争にも参加しました。周りは女性の先生だったのでハンデが必要だということに。そこでパン食い競争のパンを全て完食してからゴールすることにしました。「パン食い」ですからね。パン食い競争なのにハードルを跳んでからぐるぐるバットで目を回してからパンをとるというかなり過酷な展開でした。ダントツの一番でパンのところにたどり着いたのですが目が回っていたのでとにかく目の間にあるパンをとりました。「完食する」という約束だったのでその場で袋を開けて食べ始めると周りは若干盛り上がる。良いことです(笑)。が、取ったパンが「メロンパン」でした・・・。一気に食べようと思ったら口の中の水分を全て吸収されてしまって半分くらい食べたところで口の中が一杯になってしまいました・・・。「早く食べて~」と周りから急かされるもののとても食べきれません。口の中がパンパンの状態でフィニッシュ・その後5分以上飲み込むまでにかかり本当に大変なことになりました・・・。

午後からは部活動対抗リレー。さすがに普通に走ったらおもしろくないだろうと思い少しハンデをつけました。本当であれば大会に向けてレストにしたい1日なのですがそうもいっていられません。今回のリレーは200m。今のうちの練習形態では200mに対応できません。4継中心にやるつもりでしたから120m程度しか走れていません。200mのための練習は不足(全くやっていない)。それでも走ることになっているのでやるしかありません。1走に400m選手を配置して230m走らせることにしました。女子は250mあっても大丈夫だと思っていたのですが選手が不安がるので230mで我慢。

女子に関しては2走の時点でトップに立ちました。30mのハンデでは不十分でした。3・4走が余裕を持って走れました。ダントツですね。レース終了後クラスの生徒の数人から「感動した」と言われました。なかなかこういう走りを見ることはないでしょうからね。

男子は・・・負けてしまいました(笑)。野球部に30mハンデをつけたのですが15m差くらいでやられました。うーん、何をやっているのか・・・。致命的なバトンミスもあり全く追いつけませんでした。通常通りの距離で勝負しておかないといけないですね~。通常考えると全く問題ないはずなのですが。

結構盛り上がりました。今度は文化祭に向けてやっていかないといけません。

練習は軽く。というかストレッチとマッサージで終了。休ませました。本来であれば休息日にしたいところだったのですが学校行事はしっかりとやらなければいけません。普段走らない200mを最大2本シューズで走っています。これが県体にどう影響するか?上につながる大会ではありませんが3年生にとっては最後の大会です。なんとか思うように走らせてあげたいという気持ちがあります。

後はバタバタ・・・。うーん、本当に何をやっているのかって話しですね。成長がありません。
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心から喜ぶ

2012-10-25 | 陸上競技
火曜日、この日体育祭の予定でしたが朝から雨。前日の夜からかなりの雨が降っていました。予報では朝になったら回復するという感じだったのですが全くダメでした。翌日に延期となりました。

朝練ではちょっとしたことがあったので話をしました。意思疎通がうまく行っていません。きちんと話をして相手に伝わるまで話す、きちんと伝わっているか確認をする、自分が理解したか確認する。この手の作業を怠ると必ずトラブルになります。なかなか大変です。詳しくは書きませんがちょっとあり得ない内容でした。行き違いがあってうまく話が進みません。

体育祭が順延になったので通常授業となりました。朝のホームルームも通常通り。朝練の前にも教室に行っていたのですがここは全くいつも通り。なんの問題もありませんでした。ホームルームに行きいつも通り朝の挨拶をしました。が、誰も挨拶をしない(~_~;)。ん、何?と思った瞬間、クラスの生徒が全員で「HAPPY BIRTHDAY」を歌い始めました。実はこの日は私の36回目の誕生日でした。クラスの生徒がそれを覚えていてくれてお祝いをしてくれたのです。かなり驚きました。今までこのような経験はありませんでしたから。
更に歌い終わってから「先生、おめでとう!!」と言ってみんなでクラッカーを鳴らして盛大に祝ってくれました。うーん、言葉に出来なかったですね。誕生日プレゼントまでもらいました。さすがに泣きそうだったので誤魔化しながら話をしました(笑)。本当に素晴らしい子達に囲まれて生活を送れています。心から幸せだな~と感じました。



プレゼントの中身は私の性格を理解して「ゴミ箱」と「CDケース」でした。「先生は車の中を片付けないからきちんとゴミを捨てること。CDをきちんと片付ける事」と注意を受けました(笑)。こういう風に渡されるときちんとやらないわけにはいかないなーという感じですね。更にいつの間に取ったのか分かりませんが「クラスの生徒全員の写真」を写真立てに入れてもらいました。あとで話を聞くと他の授業の先生に頼んで写真を撮ってもらったようです。かなりの行動力ですね(笑)。職員室の机の上に飾っておこうと思います。もう一つ、ピンクのシャツをもらいました(笑)。多分似合うだろうという事で選んでくれたようです、
私の事を考えて選んでくれたというのが何よりも嬉しいですね。

また、選手の一人がイスを買って来てくれました。



以前から練習を見る時に椅子が欲しいと言っていたのを覚えていてくれたようです。私が赤色が好きだというのも覚えてくれていたのでしょうか。かなり嬉しかったですね。

各方面から話を聞くとかなり前からクラスの生徒達は準備をしていたようです。私にばれないようにコッソリと準備を進めていたようです。今思うと前日に「教室で終礼をやらないのか?」とひたすら聞いていました。体育祭なので集まる必要はないから競技場に集まれば良いよねって感じで話をすると「荷物があるから教室に集まってから行きたい」と言っていました。それは面倒だろうと言うと全力で反対されて集まる事になりました。生徒達が気を使って集まろうという事だったのだと思います。本当に嬉しいですね。担任をやっていてここまでみんながお祝いをしてくれたのは初めてです。他の人がどのような感じで生徒とか変わっているのかは分かりませんがとても幸せな事だと思います。本当に嬉しいですね。


帰宅して寝ようかなーという頃に電話がかかって来て「すぐに外へ」という事でした。なんだか分からないまま出てみると、陸上部の卒業生が2人いました。私の誕生日なのでわざわざかなり遠いところから歩いてプレゼントを持って来てくれました。うーん、夜遅いのでこの子達の方が心配ですが。すでに飲んでいたので車で送って帰る事はできませんでしたが、私のためだけに歩いて来てくれるというのは感慨深いですね。寒いから風邪を引くのではないかと心配でしたが(笑)。

何だかスゴく幸せな気持ちで一日を終える事ができました。今の仕事、大変な事の方がたくさんありますが、全ての辛さを忘れてしまうくらいの大きな出来事だったと思います。本当に良いせいとに恵まれていると思います。心から感謝したいですね。幸せです。
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追い風の中での練習

2012-10-25 | 陸上競技
いやー記憶があいまいになりつつありますね~。もっと早く更新できると良いのですが。更新が滞るとアクセス件数も劇的に落ち込みます(笑)。ここは別に気にする必要はないのですがある程度関心を持ってくださる方々に申し訳ない気持ちがあるのでできるだけ更新しなければいけないですね。

月曜日、記憶によれば風が強く肌寒い一日でした。翌日が体育祭の予定となっていたのでこの日は少し落とし目にしていました。練習の合間には翌日の準備が入ったりするので思うように時間が作れませんでしたができるだけ短時間で、テキパキと練習を進めていくようにしました。とはいっても結構行動が遅いのでここが大きな課題なのですが・・・。

この日の練習、全体的にめちゃくちゃ動いていました。土曜日のダメージからきちんと回復できたのだと思います。追い風の中での練習ということもあったのですが、ここ最近で一番動いている感じがありました。これが中国新人の前だったらもっと良かったのですが(笑)。中国新人の前は数人微妙な感じがありました。私は刺激の練習を見れなかったのですが本人たちの感覚的に「いまいち」だった部分があるようでした。この日は珍しく全体的に動く。ここは大事なことですね。「気持ち」の部分もあると思いますが前向きに試合に臨めるというのは大きなことです。

バトン走も良い感じでした。今回は3年生を1人走らせます。来年に向けてリレーを組むチームが大半だと思いますがうちは県体では「3年間の総まとめ」という意味合いが強くあります。この時期まで競技を続けている選手はこの県体が高校最後の大会になります。そのなかで「良いレース」をさせてあげたいという気持ちがあります。特にこの春は4継で中国に進めませんでした。その時に悔しさを晴らす舞台になればと思います。走順はこれまでとは少し変えています。初めてのオーダーですから上手くいかない危険性もあります。しかし、今のメンバーを考えるとこれが一番の走順だと考えています。戦える状態に持っていけたらと思います。

その後SDも行いました。これも良かったですね。半年ぶりにまともに走れている気がします。「最後の大会」だと気負う必要はないのですが、性格的にその部分が強い。これから先の事も考えながらしっかりと気持ちをコントロールしてもらいたいですね。県新人で12秒6で走った選手が完全に置いていかれていました。2人とも12秒5を切るくらいのレベルでの走りができると思っています。条件が良くない可能性がありますがベストを尽くせたらと思いますね。

いい感じで練習は終えました。その後に非常に良くないことがあったのですが・・・。これに関してはまた別に書きます。こちらの言っていることが上手く伝わらないというのは・・・。話を続けていくしかありません。
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休日?

2012-10-23 | 陸上競技
日曜日、この日のメイン行事は「子守」でした(笑)。妻と娘は用事があったのでそちらへ。私は実家に帰省して子供と一緒に過ごすことに。土曜日の夜から帰省しました。

朝の6時過ぎに子供が目覚め「パンが食べたい」と言い出すので近くのコンビニへ。で6時半からはテレビをひたすら見る。日曜日の朝は子供向け番組が多いのでそのための早起きです。これが8時半まで続きます。私はうたた寝をしながら一緒に(笑)。

終了後、すぐに「鳩に餌があげたい」と。以前泊まりに来たときに防府天満宮に出かけ鳩の餌やりをしたようです。そのときの記憶が強く残っていたので「鳩に餌」という言葉が出てきたのだと思います。前回はかっぱえびせんを買って持って行ったようですが怒られたら嫌なので天満宮で購入することに。最初どこにも鳩がいなかったのですが餌を購入して広場に行くとどこからともなく鳩が集まってきました。息子たちは大喜びで餌やり。怖いもの知らずです。手の上に餌を置いて鳩がそれをつつきにくるという感じでした。



しばらくするとどこからともなくお婆さんが歩いてきました。歩いているだけなのに鳩が集まってきてひょっとして襲われているのではないかと心配になりました。歩いているお婆さんの周りを囲むように鳩も進んでいきます。何が起きたのかと思ったらお婆さんが座って袋から餌をばらまきました。



我先にと鳩が集まってき餌を食べる。息子たちも何が起きたのかわからないまま近くでのぞき込んでいました。食べるだけ食べる鳩は一瞬で去って行きました。薄情です(笑)。

午後からは山口へ。今回の大会で引退するmatsuda選手の最後のレースを見るためです。子供たちも一緒に連れて行き近くの公園で遊ばせることにしました。放置する勇気はないのでうちの母親に付き添ってもらって遊ばせました。これまでの山口県の女子を引っ張り続けてきた選手です。コーチとは違う形で山口県の少年選手を引っ張ってくれました。敬意を表して最後のレースを見たいなと以前から思っていました。うちの3年生女子も連れて行きました。昨年の山口国体の時にお世話になりましたし、それ以後も一緒に練習をしてもらったり気にかけてもらったりしていましたから「感謝」の気持ちを示すためにもレースを見ておく必要があると思いました。

本当に良いレースでした。ある選手が各方面にお願いしたらしくレース終了後は簡単なセレモニーがありました。これまでの功績を考えれば当然だと思います。私も選手も花束を届けました。もうしばらくは山口にいるということだったのでまた一緒に練習をしてもらえたらと思います。競技に対して純粋に一生懸命に取り組む姿は少年選手の最高のお手本でした。まだまだ学ぶことは多くあると思います。うちの選手も将来このような「お姉さん」になってもらいたいですね。

子供たちもレースを見たりしていました。少しは競技に興味を持ってくれたら良いのですが。なかなか充実した一日でした。
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強めの練習

2012-10-22 | 陸上競技
とびとびです・・・。なかなか更新する余裕がなくて・・・。本来は毎日更新するのが唯一の楽しみなのですが、ここ最近(4ヶ月くらい)は9時を過ぎると寝てしまうのでどうにも更新する時間がありません。何かをやろうと思ったら睡眠時間を削るしかないのです。9時に寝て6時に起きるというめちゃくちゃ健康的な生活を送っています。

土曜日は強めに練習をすることにしました。中間考査などの影響で明らかに練習量が減っています。ここを補っておくためにも少し強めに練習をしようと。この日はなんだかわかりませんが人がたくさん来ました。県総体で引退した選手と昨年の卒業生、さらにもっと前の卒業生。前の二人は練習に参加することに。これにより少し元気が増した気がします。気がするだけかもしれませんが。

練習は通常通りの流れで。少し長めに動きの確認をしました。学校のグランドも競技場も使えない状況だったのでドリルはいつものトレーニングスペースで行いそれ以外は運動広場で行うことに。実は前日の練習で全体的にかなり身体が動いていました。全体がここまで動くのを見たのは正直初めてかもしれません。おもしろいくらいスピードに乗っていました。バトン練習などもかなりの精度でできていたのでおもしろいなと感じていました。そのためしっかりとハイスピードで走る機会を作りたいと考えました。

運動広場ではマークもも上げ、マーク走を行いバトン走へ。このグランドはかなりデコボコがあって下手をするとバランスを崩してしまいます。万が一のことまで考えておかなければいけないのですが、この程度で故障するというのは集中力の問題もあると思います。気持ちが前向きになっていて乗っているときは簡単にけがをしません。集中が切れてしまっているときにはかなり怪我をします。そういう意味でもこのグランドを使う意味はあるかもしれませんね。

女子の4継、1・2年生だけではなく3年生を入れて走ることにしています。高校4継引退レースです。思うようにレースをしていないので最後のレースくらいは納得いく形で走らせてあげたいなと思っています。全てのオーダーを変えるのは無理なので3走を走らせることにしました。初めての3走ですから不安もあるでしょうが通常考えると1人変わるだけで1秒以上は上がります。48秒台に入れたら本当におもしろいと思います。目標はそこに置きたいですね。かなり高い目標ですがなんとかバトンをつなげるようにしていきたいと思います。

バトン走終了後、オーバースピードトレーニングを実施。それほど多くはやりませんでしたが腰の移動をスピード刺激という意味で走らせました。全体的に怖がる部分があるので最初の1歩目からしっかりと走るように指示。浮かずにしっかりと足を動かせればかなりスピードに乗ります。暖かい(暑い?)のもあり少し休息をとりながらやっていきました。

最後は走練習。本数を追うところまではいきませんでしたがある程度走りました。短長はここ最近スピード練習にお偏っていたので強い負荷を。私の勘違いもありめちゃくちゃ走りました(笑)。女子は最後身体を動かすだけという感じになってしまいましたが・・・。良いときの走りとそれ以外の走りに差がありすぎます。この状況では上のレベルでは戦えないと思います。うーん、ここが変わらないと難しいんですけどね。「理解度」の部分も影響してくると思っています。「気持ち」だけではなくですね。短短は少しrestを長めにとりながら実施。走らせました。全体的によく走れていたと思います。新旧エース対決が形になってきました。走力的に近くなっているということでしょう。2人とも12秒4台が出せる水準まではきていると思っています。もっと高いレベルで競争していかないといけませんが・・・。第2グループは12秒9~13秒1のレベルになっていると思います。前の2人とは少し差がつきますが、こちらはこちらで競っています。2年生女子キャプテンが「やっと」やる気になりました。この走りが中国新人でできてたら1人で0.4秒くらい短縮できていたはずです。失敗を次に生かせるかどうかで今後が変わってきます。良い走りでした。

ちょっと食事休憩をしてからトレーニングへ。さすがにバテてましたね。それでもやると決めていたことですからしっかりとやりました。1時間半程度ですがダメージは大きい。疲れてきてから最後まで動きを維持するというのは簡単なことではありません。だからこそこの部分を大事にしたい。声はかなり出るようになってきました。ここは最低限のレベルです。一つ一つの動きを大事にしながら「何のためにやるのか」を考えながら練習を進めていってもらいたいですね。私にできることはある程度まで。最後は選手自身の「想い」です。これを形にするには自分でやっていくしかないのです。

長期的な視点で見ていきたいと思います。
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雰囲気を変えるために

2012-10-19 | 陸上競技
中国新人が終わった日、選手と個別に話をしました。一人一人ですからかなりの時間を要しました。それでも「ここが変わるチャンス」だと判断し、今からやらなければいけないことを確認していきました。「悔しい」と思っているだけでは何も分からないのです。「何か」を変えていかなければいつまでたっても同じことの繰り返し。

しかし、この「何か」が分からなければどうしていいのか分からない。一生懸命に練習をするというだけではなく具体的に何をしなければいけないのかを各自が理解できないといけないのです。「何でやらないのか!」と注意するのは簡単です。実際のところはやろうと思っても何をしていいのか見えていないからできないということもあるのです。一概に「何でできないのか」というだけでは「何を言われているのか分からない」というだけで終わってしまうのです。ここに関してはここ数年で本当に勉強させられました。

それをふまえて学校に戻ってから練習を始めました。月曜日は勉強のみ。火曜日はテスト終了後、勉強をしてから帰宅前にトレーニング。このトレーニングの部分が大事だと思っていました。先日から書いているように強くなった選手はこのトレーニングを有効に使っています。「きつい」だけで終わらず走りに結びつける練習をしていました。他の選手を見ていると明らかに「やりたくない」と思いながらやっていた者も以前はいました。どうすれば楽ができるかを最優先していた感じです。ここの「差」は大きいですね。ここ最近はそのようなことはなくなってきましたが、まだまだ「本当に必要な負荷」をかけることができていない感じがあります。

たった1時間程度の練習ですが「何を意識してやるのかを明確に」という部分としっかりと「声を出す」ことを求めました。一つ一つの動きの中で意識させていくという作業は本当に大変です。「正しい動き」というものがこのトレーニングには存在しません。意識するポイントが変わればそのような動きになる。大事なポイントは何かを意識できるかどうかなのです。ほとんどのものはこれまで「動かす」ことが狙いとなっていました。最後までがんばって身体を動かすというのがメイン。これでは必要ない筋肉が強化されてしまう可能性がある。時間が有効に使えていません。

とにかく声を出して雰囲気を盛り上げるように言い続けました。きついことをやっているという雰囲気では良い練習ができるはずがないからです。あとは他人の動きを見てどのような動きをすればいいかを学ぶ。疲れて下を向いている時間があるならその時間を「強くなるため」に使えばいいのです。これは意識してもなかなかできない。心の底から「強くなりたい」と願う者だけが変われるのです。

テスト中とはいえ、火曜日はかなり良い雰囲気で練習ができました。空白の数年間が埋まるくらいの雰囲気でした。ある意味ここはできて当然だと思います。中国大会に行き「惨敗」しているのですからここで「強くなりたい」と思えていないようなら来年は絶対に戦えません。問題はこの状態をどれだけ継続できるかです。一時的な「変化」はすぐに元に戻ります。私から言われてやっているようならこれから先はありません。選手が心から「強くなるためにはどんなことでもやる」と思って練習に取り組めるかが重要です。

この日、ある選手の動きをしてきたのですが、練習の途中に他の者に「両足で押せていますか?」と自分の動きを確認していました。ちょっと驚きました(笑)。今まではやるだけで精一杯だったのがこうやって「動き」に意識が置けるようになったというのは大きなことだと思います。これが継続できれば間違いなく強くなれるのですが。

少しずつ変わっていく。これを待つことはできません。劇的に大きく変わる瞬間が必要です。それはいつなのか?各自が考えてもらいたいと思います。今しかないはずです。
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