kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード練習と中間の動き

2018-04-30 | 陸上競技
金曜日。この日はNは別メニュー。さすがに少しくらい休ませないといけないと思うので。本人と話をすると「筋肉痛が結構残っています・・・」とのこと。おいおい。普段とそれほど変わっていない部分。それでも筋肉痛とは(笑)。もういいんです。やれることしかできないので。Nは朝は軽く散歩。午後は自分で軽く動いて終わり。残り時間は帰ってもいいと言ったのですが地味にストレッチなどをやっていました。

それ以外の者は当然ながら練習。スピード刺激を入れておきたいなと思っていました。疲労が抜けているとは思えません。それでもやるべきことをやるという感覚は大切にしたいなと。1年生は疲れが顕著に出始める時期だと思います。ここも確認をしながらやっていきたいなと。無理はさせたくない。少しずつ負荷を増やしていければいい。焦らず丁寧に。

この週からもう一度原点に帰りたいと思ってハードルドリルをやるようにしています。支部大会で切り替えが遅いなと感じる部分があったので。こういう部分をきちんとやっていくことで動きが明確にして変わっていきます。遅れる部分を走る中で修正するのは難しい。他の部分できちんと動きを作っていきたい。

ハードルドリルからシザース、スイッチング、スイッチングラン。やりたい動きを明確にしています。選手たちがそれを理解してきちんとできているか。ここはしつこく言い続けていきたいと思います。シザースがイマイチだなという感じがあります。膝の引き出しと重心移動がマッチングしていない。やはりここはすごく大切な要素だと思いますね。

チューブ走と前半マークを行なってトーイング。無理やり重心移動を作り出す。この日はtkg先生にも来てもらっていました。跳躍練習の部分を任せることに。1人で全てをやるつもりはありません。頼める部分は任せたい。スイッチングまでは跳躍系も一緒に行ってそこからは跳躍練習へ。

他の者はトーイングの後にスプリント。そのままシャフト補強へ。かなり負荷はあると思います。それでも翌日はトレーニングが不足するため取り入れておかなければいけません。長い目でやっていくという感覚ですね。距離は短めに。最後にB走とDM走。膝の引き出しをイメージしてやりたいなと。やっている中で動きに変化が見られます。ここをどうやって本物にするか。まだまだ不安定ですから。

話をするとDM走をやると動きの感覚が作りやすいということでした。こういう部分は選手の話を聞きながらやりたいなといつも思っています。私が思っていることだけをやり続けて方向性が違ってくるとマイナスになります。その日の感覚をつねに確かめたい。以前とはこういう部分も異なっています。完全に型にはめる練習が多かったですがそれぞれに合った感覚を作りたいなと思います。私自身がかなりコミュケーションを取らないといけないのですが。それは預かっているから当然です。一つ一つの部分を意識させながらです。

本人達が望まないのであれば細かい指導をする必要はないかなと思います。冷たいかもしれませんが押し付けになる。そうならないように会話はしながら進めていきたい。

その後に色々と合ったので記憶が曖昧になっていますが。少し早めに練習を終えて私はちょっと職員室へ。するとあれこれやることが舞い込んで来てしばらく仕事をすることに。翌日からのこともあるので早めに帰宅したかったのですが。結局19時半すぎ。まー早い方かもしれません。

翌日の移動のことも含めてあれこれ指示を出さないといけない部分がありました。任せる部分もあります。高校生ですからある程度のことはできないといけません。こちらは下準備だけをしておきました。電車に乗るとかは自分たちで対応できるはずですから。

この日からバタバタの日々でした。これはまた書きます。中身がない内容ですがお許しを。
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甘い部分が残る

2018-04-30 | 陸上競技
更新滞る。毎回のことですが。あれこれやることがあるとなかなかそこにたどり着きません。週末色々とバタバタしていたのでちょっと時間があるときにまとめ更新という感じになります。これはいいことではないのですが。感覚的なことを忘れてしまうので。それでも記録はしておきたい。

木曜日。この日は短時間で終わらせる予定としていました。2日連続で詰めて練習をしていたのでこの日くらいは少し早めに終わろうかなと。といってもやりたいことはある。その中でどうするか。

トレーニング系を入れてからスプリントとしていました。かなりの疲労度。週末にレースがあるN、股関節周辺が筋肉痛ということでした。完全に調整する気は全くありません。勝ち負けという話ではない。今やるべきことは調整練習ではないのでしっかりとやっておきたいなと思っていました。まだまだ身体作りが十分ではない。足りません。

トレーニングは体幹強化サーキットのみとしました。が、全く持って勢いがない。これでは・・・。声を出すことはいくらでもできます。毎回数を数えるように言っていますがそれができない。相手はまだ子供です。わかります。かなり疲労が蓄積していて体が重いという部分もあるでしょう。しかし、それで練習の質を下げるのはどうなのか。やるべきことをしっかりとやらなければいけない。こちらもそれを見越してメニューの組み立てをしています。

途中、男子キャプテンが「声だそうや」と投げかけていましたが応えず・・・。ここなんですよね。黙々と練習をするという感覚もありなのだとは思いますがうちはそれをやりたくない。レースの前のアップの時にもしっかりと声を出しながらやりたい。違和感を感じる声だしではなく「いきます!」という声。「○レーン行きます!」という安全確保。その部分ができるかどうか。普段と同じことを試合会場でやる。力を発揮するために必要なことをやるのです。その感覚がなければやはりダメ。

その手の話をしました。突き放すことも必要なのだとは思いますが、「教える」ことがベースにあってそのあと突き放すという部分だと思います。まー何度も何度も「教える」ということはしていますが。どうしていいのかわからないという状況では何も生み出しません。こちらが「やるべきこと」をある程度示してそれの中でどうこうどうするか。それができない間は勝てないと思います。どこのレベルで「勝つ」というのか。そこも重要になりますが。

昔ほど私も怒りをあらわにすることはなくなりました。今はそういう時代になっているのだと思います。それこそ本気で怒ったら「パワハラ」「体罰」だと言われかねない時代です。前任校ではかなり注意することもありました。もちろん、体罰などとは縁遠い話でしたが。しかし、「ダメなものはダメ」だと教えることは必要不可欠だと考えています。教えない中で何を学ぶのか。どれだけの遠回りをするのか。きちんと進むべき方向は示し続けたいなと思います。

怒っても引きずらないように自分自身意識しています。それにより練習の質が下がるのは避けたいので。やればいいというわけではない。が、気持が落ち込んでいい練習ができないようであればそれは時間がもったいない。そこは自分自身に言い聞かせていきたいと思っています。

練習自体はハードルドリル系を行って加速ドリル。支部大会での反省を踏まえてです。しっかりと動きを作りたいなという部分もありました。さらには一斉スタートの練習をしておきたいなという部分。これまでは「準備」でした。各自が各自のペースでスタブロからの出をやっていました。試合のことを考えるとピストルの音を聞いてからの一斉スタートが必要になるなと。今更ですが。段階を追って準備をしていきたいと思っています。改善の余地を残しながら積み上げていくスタイルです。

加速ドリルからSD。最後に10バトンと25並走。2時間きっちりやりました。早めに終わったので後の時間の使い方は任せました。Nは週末の試合があります。自分で身体のケアをできるかどうか。本当に勝負したいと思うのであればやはりやるべきことがたくさんあります。その手の部分まで考えながらですね。

まだまだ。競技力自体は上がっています。もう少ししっかりと取り組んでいければ本物になると思います。本物になればどうなるのか。そこは言うまでもなく。まだまだ。
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詰めて走る

2018-04-26 | 陸上競技
水曜日。前日の雨の影響もあり朝の段階ではグランドが使えるかどうかの微妙なところ。山で坂を走るか、グランドで走るか。ここはどうなるか分からないなという感じでした。できる限り平地で走りたいと考えていました。朝練は男女別のミーティング。こういう決め事をどれだけ守れるのか。私が決めたことではなく自分たちが決めたことを自分たちで守っていくという感覚は重要だと思います。内容は任せました。

午後。なんとかグランドは持ち直しました。数年前は走れないということもありましたが毎日のように野球部が整備をしてくれるのでずいぶんよくなってきました。ありがたいことです。若干ゆるいという部分はありましたがそれでもグランドで走れるというのは大きい。

バランス系をやってからまた割スクワット。そのままハードルドリル。久々にやりました。やはり基礎的な動きをしっかりとやっておきたいなと思っています。動きながら身につける部分と意図的にやっていく練習というのは両輪なのではないかと思います。壁をやって連続抜き。こういう部分をやりながら走りにつなげていければと思っています。

シザース系の動きもやりました。DMシザースなども含めてかなりの動きを。とにかく重心移動の感覚を作りたい。空中での移動距離を稼ぐ。膝から下を降り出して稼ぐのではなく膝の引き出しと腰の移動で稼ぐという感じでしょうか。ひたすら足を回して走るというのではない。努力度と進み度が比例しないというのが一番きついですから。スイッチングとすインチングランをやってからチューブ走。ここはいつもの流れですね。中間マークと10バトン、並走まで。これだけでも結構な時間がかかります。スムーズに進めていければいいのですが。

このあたりで私はちょっと事務的なことを。blogには書いていませんが先日「ん?」と思うことがありました。今後どのように関わっていくのかを考えさせられる部分。嫌な気持ちになっています。それがなかなか伝わらないというのがあってちょっと・・・。

バトン走に関しては疲労度もありもう少し工夫が必要なのではないかと思う部分がありました。距離設定なども含めて。きちんとコミュニケーションをとっていれば起きない失敗もある。疲れぐらいはほかの人にはわかりません。中には筋肉痛だといっている者も・・・。運動不足なのか?これまで使えていなかった部分に刺激が入ったのかもしれませんが弱弱しいですね(笑)。

前半の最初の山場、120mTを実施。ロングスプリントは120mTと120m、60mを組み合わせて一気に行いました。スプリント系は120mTが終わってすぐに歩いて120m。、少しおいて60mという感じですね。120mTを行った後に下を向いて止まっている者が多数。すぐに歩かせました。詰めてやることに意味がある。ゆっくり歩いて回復させてからの120mをやりたいわけではありません。動きにくい状況を作ってからの120mです。疲労感がなければやはり狙いがあやふやになります。明確に目的を持ってやりたいのでここは徹底。

終了後、すぐに往復走。そこからプレート補強とロープのぼり。シャフト補強としました。シャフトは種目をかなり減らしました。股関節に負荷がかかるメニューを中心に。往復走からのトレーニングはかなりきつかったと思います。意図的に詰めておきました。完全回復をしてから練習をするというのも必要なのかもしれませんが、うちのようにグランドが狭くて距離を走ることができないのであれば別の形で負荷をかけていく必要があると思っています。休ませない。

さらにはBT走とT走の組み合わせ。これまではBT-B-T-Sで1セットとしていました。今回はBT-Bでいったん区切る。その代りBTが終わってすぐにBをする。疲労度がある中で負荷を変えて走ることで身体の中で何かを感じてもらいたいなと思ったからです。3グループに分けて実施していたので他のグループが走っている間が休憩です。タイヤを運ぶという部分が出てきたので1年生に運んでもらいました。実はこれが一番きつかったのではないかという噂がありますが・・・。ほぼ休みなくタイヤを運ばなければいけなくなるので。

やっている中で動きの変化が生まれる選手もいます。疲労度の中で無駄な動きを減らしていくというのは昔ながらの「走り込み」の考え方だと思います。疲れているので無駄な力を使うことができない。一番楽な走り方を覚えるという感じでしょうか。今は意図的にこれを「負荷」を変えることで身につけさせようと思っています。大きな負荷から小さな負荷にすることで感覚の変化が生まれます。その中で自分の動きを作り出す。必要な要素かなと。

最後、60mの競争をするか並走をするか悩みました。休みを挟んでいないので競争であればきちんと走れない者も出てくるかなと。女子キャプテンに聞いて「並走のほうがスピードを落とさず走れる」ということだったので50mバトンを。バトン練習のバリエーションですね。最後まで緩めずに走り続ける必要があるので効果的な練習だと思っています。

かなり負荷をかけました。前も書きましたが「〇〇を3セット」という形の練習の組み方をやめています。同じメニューを繰り返すことで「変化」を感じることができる部分はあると思います。以前は1セット目までしか持たなかったのが2セット目もしっかりとスピード維持ができるようになったというような感じで。今は飽きずに練習をするという感覚が強い。あれこれ組み立てを変えながらやっています。見ているほうもやっているほうも新鮮な気持ちでできるのではないかと。決まりきったメニューというよりはそのほうがドキドキ感もあるかなと。

かなり疲労があると思います。それでも意図的に詰めてやりました。必要なことをしっかりと。ここに尽きます。まだまだですが前進中。しっかりと取り組ませます。
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雨が降るので室内で

2018-04-26 | 陸上競技
火曜日。この日は朝から雨。前日を休みにしていましたが逆にするほうがよかったのかなという感じもありました。私自身が大会の疲れで休みたいという要望もあったので(笑)。試合の時にはかなり働きます。結構休む暇なく働いている感じがあります。アピールも含めてですが(笑)。動き続けているので少し休みたいなと。体力的に低下しているのは間違いありません。情けない話ですが。

朝の段階では軽く体幹補強。軸系と腸腰筋の部分に刺激を与える種目を中心にしました。ある程度は選手に任せながらです。考えることも練習ですからね。

午後は本当にひどい雨。屋外でできる要素は0。ほかの部活動は屋外で走ったりしていました。うちはちょっと厳しいなという感じだったので室内で。面接練習をしている部屋もあるので前半はこっそりやることにしていました。練習開始時に「ミーティングをする」ということだったので任せました。例年、支部大会の結果を踏まえてもう一度自分たちの取り組みを見直しているようです。記憶があいまいですが。男子キャプテンがやるというので任せました。これだけはやっていくという基礎的ない部分を考える。

そこからは体幹強化のサーキットを。室内用にしています。さらには手押し車。そこからワニとエビ。週末に織田記念が実施されるためNは週の後半は少し練習を落とすことになります。そこまではしっかりとやっておきたい。そのため再強化をしていく感覚です。終了後は「脚運び」の確認。自分の走りをもう一度作り直すという部分でしょうか。どうせ屋外で走れないのであればこういう部分に時間を割きたい。脚運びからもも上げでの重心移動まで。

感覚を作ってから足の入れ替えとスイッチングラン。さらには室内ですが10バトンと25並走も。バトンに触れる時間は毎日作りたいと思っています。これも指導スタイルの話になるのですが。レースがあるからバトン練習をやるというのではない。バトンというツールを使いながら練習を組み立てていきたいと思っています。

走練習を室内でやるのは非常に難しいのですがここでできることを最大限にやるというのは大切だと思っています。記憶があいまいですがここからはスキップ走をやった気がします。あやふや。さらには中間マークを行って50m走。最後の50mは久々に「競争」の形でやっていきました。先日の支部大会のこともあってチーム内での「競争」を導入しようと。女子は県トップレベル。中国でもかなり高いほうだと思います。そうであればこの中でしっかりと力を出せるようにしたい。「負け」を受け入れ次にどうするのかを考えていくきっかけにしたいと思っています。

かなり詰めてやりました。休息時間はほぼなし。多分、ここに書いていない練習もかなりやっていると思います。動きに関しては結構な時間をかけています。

とりあえず記録として。面白みがないですが書いておきます。
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支部大会〜女子ショートスプリント2〜

2018-04-25 | 陸上競技
もう少しだけ書いておきます。

昨年度、県総体と県新人で100mでは1・2位でした。そのことから考えれば走れて当たり前だと思われる部分があります。NMは昨年に引き続き練習をきちんと積めました。とはいっても昨年の支部大会では負けています。うちのスタンスとしては少しずつ調子を上げていくパターンなのでこの大会で一気にブレイクすることは考えにくい。前の記事にも書きましたが他校の選手が何人も力を付けているのを感じていましたから簡単に結果が出るとは思ってはいませんでした。

アップの段階から気になる動きがありました。他の選手と同様に修正するための話しをしていきました。2歩目の出が悪い。少し止まってしまう感じがありました。これはなかなか分かりにくい部分だと思います。毎日動きを確認しているからわかる部分かなと。

予選Nは追風0.7の条件で12秒46。朝一番のレースです。とはいえ、午後からは向かい風が予想されるのでここで大会記録くらいは出して来たかったなというのが素直な感想です。Mはスタートはまずまずでしたが中間からの伸びを欠く。風を見てみると向かい風1.5m。仕方ないのかもしれません。その条件の中で12秒51。自己ベストタイです。随分力がつきました。これにより本当に2人が勝負の舞台に立ったかなと言う感じを受けました。どちらが強いというのははっきりと分からない。

決勝は午後から。100mのレース前、風がおさまっていむした。奇跡的。このまま風が吹かない状態でレースができたらという感じでした。何度か「風吹いてないからレースのやりましょう(笑)」とアピールしましたがそんな訳の分からない意見が通るわけもなく(笑)。支部大会は2つの地区が合同で行なっています。もう一つの地区が先に走ります。その時は追風。まじか?!これはチャンスではないか。そう考えてまたも「早く走りましょう!」と猛アピール。もちろん受け入れられず(笑)

すごく記録を狙っていたわけではありません。しかし、向かい風よりは追い風の方が走りやすい。本人たちが気持ちよく走れる方が良いに決まっています。大会記録くらいは出させてあげたいなという気持ちもありました。無風であればそれくらいの走りはするという自信もありました。レース直前、吹き流しが真横を向くくらいの風が。残念ながら向かい風が吹き始めました。指導者の普段の行いが悪いからだと散々言われましたが。仕方ない話ですね。記録的な関心はなくなり最後は「勝負のみ」でした。

レースはスタートの時点でMが前へ。Nは課題となっていた2歩目の動きがイマイチここで少し離れたのではないかと感じました。そのままMが前を走る。多分これまでにはないレース展開だったと思います。Nは後半型ですがなかなか追い付けません。最後までMが逃げ切って1位。向かい風1.8の中でしたが12秒59でした。Nは12秒63。記録としては微妙ですが。

これまでMは負け続けていました。きちんとした勝負で勝ったのは2度目?くらいだと思います。1回目は記録会だったような。実際のレースで勝ったのは初めてかなと思います。これは2人にとって大きな意味のあることだと思います。2人とも個性的な走りをします。型にはめて動きを変えるというよりはそのままの動きの中でいかに前に進むようにするかというテーマの中で取り組んで来ました。腕振りなどは本当に独特。「腕振りを治さないのか?」「あの腕振りは意図的にやらせているのか?」と聞かれることもありますが。最初に比べたら改善はされていると思います。微々たるものですが。

Mが勝つ。これは大きな意味がある。MはいつもNに負けていました。予選や準決勝ではすごく良い動きをしてタイムを出す。それが決勝になった時には何故か失敗レースをする。勝てるチャンスを逃していました。昨年の県総体、NもMもそれぞれ通過して来てほぼ力としては同等。しかし、決勝ではNが勝ちました。12秒5と12秒7。いつのまにか「勝てない」という気持ちがあったのかもしれません。Mは負けて悔しいという気持ちを持っていたと思います。それでも勝てない。逆にNは「自分が負けることはない」という気持ちがあったと思います。最初から負けることを考えてレースをする選手はいない。実際に走ってみて負けるというのは思っている以上に悔しいことだも思います。

Mは勝った。今度は追われる立場になります。負けられないという感覚が生まれるかもしれない。これは今までNが経験してきたことです。勝ったことで少しは自信が持てるはず。これまで足りなかったのは「自分は勝てる」という自信です。力があっても出しきれないというのはやはりこの部分が大きい。殻を破るというのをずっと言い続けてきましたから。きっかけになると思います。

Nは負けた。他の誰でもないMに負けていますから経験したことのない感情があると思います。ここを受け止めなければいけない。何故勝てなかったのか。ここも含めてしっかりと考える必要があると思います。どこかに慢心はなかったか。細かい部分ができていなくても勝てるという気持ちはなかったか。もちろん本人の感情ですから分かりません。勝ち続ける難しさも感じてもらえたらと思っています。Nもこれをきっかけに大きく飛躍してもらいたいと思います。悔しさは人を成長させる。

周囲からは分かってもらえない部分があると思います。力のある選手を預かる。それも双子。私は一度も似ていると思ったことはないですし、全ての面で異なると思っていますが。周囲はそうは思わない。比較されることも多々あったと思います。更には悔しさを経験し続けているSもいます。この子達には話をしていますが「勝たせてやりたい」と思っています。それぞれに勝たせてやりたい。レースでトップに立てるのは1人だけ。誰かに特別な勝ってもらいたいというのではなく全員が勝てるようにしたい。矛盾している部分がありますが。

誰かが勝てば誰かが負ける。負けた時に何を思うか。tnk先生が長距離の選手と話した内容を聞きました。レースの振り返りをさせた時に「スタートの場所取りが悪かった」とか「足が痛かった」という話が出る。その時に「それがなかったら勝てたのか?」と返したそうです。実際問題はそこにない。負けた理由は力不足だったりするところが大半。そこに目を向けず他の要因を挙げているというのではやはり勝てないと思います。成長の妨げになる。実際問題から目をそむけたらダメ。

色々な意味で貴重な経験ができたと思っています。前の記事にも書いたのですが感情がコントロールできるようにならなければ横一線からのスタートではチカラが出せなくなる。そういう部分まで含めてしっかりと指導をしていきたいと考えています。

長くなりました。文才がなさすぎる。
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支部大会~女子ショートスプリント~

2018-04-24 | 陸上競技
女子のショートスプリントについて。このblogにおいて他の人が関心を持つのはこの部分なのではないかと思っています。私の考え方云々よりも「本当に走れるのか?」というところなのかなと。まー興味関心を持ってもらえる指導をしているかどうかは全くの別問題ですが。

女子のショートスプリントに関して。結果としては100m、200mいずれも1・2・4位でした。評価は難しいところです。2月以降いろいろと思うことがあってblogを更新することを避けていました。気持ち的にも自分の中で微妙な感覚があったからです。本来であればここは表彰台独占という形にならなければいけない。それが果たせなかったというのは私自身の未熟さだと思っています。

2月に絶好調であったSが足を痛めました。これも不慮の事故という感じでどこにもぶつけることのできない状況。ごまかしながらやっていましたが痛いところがあちこちに移る。実質2か月近く本格的な練習ができていません。まともに走り始めたのは県記録会が終わってから。そこまではごまかしながらの練習でした。本人はかなり苦しんだと思います。走れない辛さ。中国合宿にも参加させませんでした。

1週間強の練習でどこまで対応できるのか。出場しないという選択肢もあったと思います。が、私もSもその選択はしない。走ります。不安の残る中でのレース。個人的には納得いかない部分しかないと思います。それでも逃げさせない。100mのアップの時にはかなり不安が出ていました。それがレースに出る。当然です。レース終了後話をしました。態度も態度だったので突き放す。ここまで何のためにやってきたのか。それがわからないようであれば練習をしてもしかなないと思います。レースに出るというのは「現実に直面する」という部分ですから。

レース終了後、極力選手と話をするようにしています。「どうだったか?」という部分の振り返りをするためです。その部分ができなければ次にはつながらない。Sは100m予選後、考えることを避けていました。思うように走れないという現実があったのだと思います。その部分はわかります。しかし、それで何が変わるのか?今やるべきことはそこではない。そう思いました。

走れていた自分がいる。それが思うように走れない。練習が積めていない。レースに出ていない。そういう部分の不安が積み重なっていたと思います。不安になるから自分の動きができない。予選で13秒16でした。向かい風の0.3。本人的には納得できない記録でしょう。12秒7がこの大会の最低目標でしたから。本来の動きはできていません。しかし、本当に13秒かかる走りしかできないようであれば前日の48秒38は出ないと思います。不安から自信を持てずに自分の走りができない。それがレースに出ました。

態度が良くなかったので突き放しました。何でもかんでも優しく許容することが本人のためになるわけではない。しばらく自分で考えさせてもう一度話をしました。やるべきことを冷静に判断する。課題となる部分をもう一度洗い出す。その中で決勝をどのように走るか。動きが悪いから決勝は出ないという選択肢もあったのかもしれません。しかし、修正するチャンスはここにあります。今の時点での走りを少しでもいい方向に持っていく。タイミングだと思います。

本人が挙げた課題の部分を修正する方法を話し合って自分で決勝のアップをさせました。タイムは予選と同じ13秒16。タイム的には不満が残るかもしれません。このときは向かい風が1.8m。予選より条件が悪い中で記録が同じということはかなり改善されたと思います。本来の走りとは遠かったですが、確実に一歩前進したと思います。逃げるのは簡単。しかし、どこかで必ず自分自身と向き合わなければいけない。ここは指導の中心だと思っています。速く走ることだけを教えているわけではないですからね。

周りから見れば「微妙な記録」といわれるかもしれません。しかし、大きな記録だと思います一歩踏み出すことができた。なんとかして2月の最高の走りを取り戻したいと思います。この子がいてくれるから今の女子チームがある。取り組みの姿勢での変化は著しい。だからこそ絵結果につなげる。できることは何でもしようと思っています。治療が必要であればどこへでも行きます。一生懸命な姿を見せてくれるからこちらもエネルギーをもらえる。

この子が本来の力を出せばチーム自体はすごいことになると思います。故障してしまったことは本当に辛い部分です。しかし、本当に大切なのはそこから何を学ぶか。県総体まで何をするのか。しっかりとやります。こちらも命がけです。

微妙な記事ですかね。楽しい記事ばかりはかけません。できるだけこの件に関しては2月以降書かないようにしていました。それでも先に進むために記しておきます。必ず走れるようになる。自信を持ってスタートラインに立てるように。それだけのためにこちらも必死になります。
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支部大会〜強さと弱さ〜

2018-04-24 | 陸上競技
支部大会。女子はほぼシード権を獲得しています。それでも全ての種目に出場。棄権する理由もありませんし。今回の支部大会を通じて他校の選手の活躍もありました。力があるなと思う選手が複数名。やはり簡単ではありません。きちんと進むべき道を進んでいきたいなと思いますね。ピークはもっと先。そのことだけはいつも頭に置いています。記録が出れば万々歳、課題が見つかればそこを修正。その繰り返しだと思っています。

女子は色々とありました。初日の朝イチで行われた4継。まずまずのタイムでした。レース前に計画していたタイムが48秒40。自分達で設定。実際は48秒38。大会タイ記録です。その時のメンバーはインターハイで準決勝まで進んでいます。うちにも可能性はあると思っています。レース自体は微妙な部分もありました。走力的にももっと上げて来なければいけない選手もいる。バトンに関しては合格点かなと。まだまだ改善する余地はありますが。前回インターハイに行った時は支部大会では49秒台だったと思います。力はあるなと感じました。

今回は上級生全員が個人種目で県総体の出場権を獲るというのも目標でした。2年生は故障と体調不良があり冬季練習は半分消化できたかどうか。これは受け入れないといけない。本当は専門練習をしっかりと行ってから出場したいところですが。Hはハードルへ。本人は入学当初からハードルへのこだわりが強い。しかし、スピードを上げることを最優先でした。なかなかスピードは上がっていませんが身体の使い方なども含めて以前よりは改善されています。向かい風の中で17秒8。よく走りました。NTは幅。これも足合わせさえしていません。ひどい顧問ですね(笑)。優先事項は別にある選手です。なんとか8位に入り出場権を獲ました。自己ベストとのこと。こちらもこれから先の話です。

が、100mのオープンでは14秒かかってしまいました。何度も言っていますが力的には13秒6〜7は出せると思っています。それが出せない。つまり今の力はこのレベルということになります。運悪くレースはこの2人が隣同士でした。お互いに意識します。それにより本来の動きはできなくなる。多少の向かい風はありましたがそれは理由にはなりません。弱い。走力が弱いというよりはメンタル部分がまだまだ。もうしばらく時間をかけて育てていくしかない。足りないのは「自信」です。やれるだけのことをやったという「自信」が足りない。そこは大きなことだと思いますね。

私は全員が戦力だと思っています。力がある選手だけが強くなればいいとは思いません。2年生には強くなってもらいたいと思っています。先日のblogにも書いていますがこの子達が成長しなければチーム全体としての成長がない。走力もですが気配りや広い視野が必要です。更には自分がリレーを走るんだという強い気持ち。様々な部分が必要になると思いますね。

内容があちこち飛びます(笑)。また書きます。
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支部大会〜目立たないかも知れませんが〜

2018-04-23 | 陸上競技
土曜日、日曜日と支部大会が実施されました。私的にはこの大会はきちんと勝ち上がるという感覚を持っています。前任校からそうですが「力がある」とか「シード権がある」というのは関係ないと思っています。シード権などはローカルルールだと思っています。余程のことがなければきちんとレースに出て走る必要があると思っています。

前の記事にも書きましたがリレーでミスるようでは県総体や中国は勝ち上がれません。他校のことは正直言ってどうでもいいと思っています。力を出して勝ちあがれるかどうか。どんな状況であってもひとまず県総体につなげる。走らずに総体を迎えるというのは考えられない。タイムが悪くてもきちんと勝ち上がるというのは必要だと考えています。

男子。地味に頑張っています。女子が目立つのでそちらに注目されるかもしれませんが。リレーはなかなか厳しい思っています。それは本人たちにも伝えています。選手達には事前にレース計画を立てるように話していました。個人種目の設定は微妙でしたがリレー設定は45秒2。低い設定だと思われるかもしれませんが今の力としてはこれくらいなのだと思います。

前日にバトン練習が全くできませんでした。この段階でレースを迎えるというのはこれまでの指導の中ではなかった。それでも本番を迎えるしかない。勝ち上がるのが厳しいとしてもそれでリレーを棄権するという選択肢はありませんでした。負担は大きくなる。それでもやる。色々なことがありリレーを組むという段階ではなかったのかなと思いますが。結果としては45秒1。大したことないなと思われると思います。が、今の力を冷静に判断して出た結果であればそれは評価するべきだと思います。勝ちあがれるから偉いとは思いません。最大限のことをやってそれが結果に繋がるのかどうか。ずっとやり続けてたどり着いた結果であれば私としては評価できると思います。

個人種目。それぞれができることを最大限にやってくれたのではないかと思います。特にTの100mに関しては評価できると思います。11秒92。向い風0.2の条件の中です。タイムだけをみれば予選落ちです。戦えたのかどうかというと分かりません。しかし、この子は入学当初14秒をやっと切るくらい。同級生の女子と走っても勝つことはできない。12秒台で走っている女子でしたから簡単には勝てないというのはあるのですが。しかし、最後に12秒を切りました。あえてTには全ての種目が終わってから女子の前で話をさせました。「最初は負けていたけど今は絶対に負けない!」と。

こういう部分はどう評価を受けるかわかりません。私自身は目立つ部分だけではない。預かった全ての選手の成長を見たいと思っています。周りから見れば「12秒切っただけ」と言われるかもしれません。しかし、私にとっては本当に嬉しい事実です。色々とありましたがここまできちんとやってくれたことを嬉しく思います。幅跳びもなんとか県総体の出場権を獲ました。なんとか6m跳んでもらいたい。できれば6m20位を目標にしたい。期待したいなと思います。

男子は本当に人数が少ない。強豪校と言われるレベルとは大きく離れています。だからといって諦めません。この子達にできる最大限のパフォーマンスを発揮させてあげたい。強ければそれでいいとは思いません。やはりできるだけのことをしていきたい。支部大会はレベルが高い。もちろん県総体はもっと上がるのですが。Soが100mで4位、200mで3位。悪条件の中200mは自己ベスト更新しています。400mではOが4位。これもかなり悔しかったと思います。力残してしまってのレースでした。こちらはレースパターンを決めていくには十分な走りでした。今後の練習スタイルをきちんと決めていきたいと思います。

目立つかどうかと言われると目立たない部分があります。blogの中でもなかなか登場しません。しかし、本当に良くやってくれています。少人数ですが本気で競技に取り組んでくれています。全ての選手が勝てるわけではない。勝つから偉いわけでもない。だからこそうちの男子は素晴らしいとと思っています。親バカかもしれませんがこの子達と一緒に競技ができて幸せです。女子の活躍の裏には男子のサポートが大きくあると思っています。

なんとか勝ち上がらせてあげたい。そのために私に何ができるのか。しっかりと考えたいと思います。レースを見ることができて本当に幸せだなと思いますね。この子達の頑張りに感謝したい。あれこれ気を配ってくれる男子。存在は大きい。目立つから評価を受けて目立たないから評価を受けないというのは違うと思っています。

県総体で納得できる形で進めていければと思います。簡単ではない。分かり切っています。それでも中国総体を目指す。やり続けたいと思います。
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支部大会1~前日~

2018-04-23 | 陸上競技
更新できず。試合があるとバタバタで。余裕なく更新できず。それほど多くの期待を得ているblogではないと思っているのでそれなりに書きます。

本当は試合の日のことを書きたいのですが・・・。その前の段階のことも。

前日。次の日がレースということもありこちらも考えながら。できるだけ短時間で終わるようにしようと。タータンの上での練習。移動を含みます。リレーのマークがないということなので移動途中にホームセンターへ行って購入。テーピングテープを使ってもいいのですがもったいない(笑)。いつも養生テープでやっています。見てみると前回の練習の時に使い切っていました。残っているのは青テープのみ。できるだけ試合と同じ感覚でやりたいと思っているので城を購入。

練習開始。アップは選手に任せました。男子は遅れて開始になりました。が、こちらは大きなトラブルが発生して練習が滞る。試合前日。ここは考える必要がありますね。総じていえることですが「チーム」としての活動ができるかどうかは大きいと思っています。一人でやっているわけではない。だからこそどうするのか。細心の注意を払っての行動が必要になります。翌日のレースが想像できる展開。それでもやるしかないのですが。

女子のバトンに関しては「一定水準以上」だと思っています。他校のバトンと比べる部分は少ないですがスムーズにわたります。そういう練習を繰り返しやっているというのも影響していると思います。3-4走のとことが若干詰まり気味。1-2走は比較的早い段階で渡ります。1-2走は現時点で1秒近く差があります。これは仕方ない。Mをアンカーに戻すためには1走に3人以外を持っていかなければいけない。3走に関しては1年生の時から固定。NMの間をつなぐ区間ですから簡単ではありません。3走が強いチームは強いと思います。

そのままスタート練習。これは各自にしました。よく考えてみると一斉にスタートする練習が不足しているなという気がしました。一人で出るのは簡単ですが隣に人がいる状況でのスタート練習は緊張感も違います。自分の動きに集中するのが難しくなる。そんな中で力を発揮できる練習を入れておかなければいけません。これは次への課題だと思いますね。

そういえば「競争させる」という練習をやろうと思っていたのにできていませんでした。一人故障者が出たのでそれ以後機会が激減。前任校では意図的に別々に走らせていましたが今は違います。中国大会決勝レベルで競争ができる。やらないのはもったいないなと思います。これも県総体まで頻繁にやりたい部分です。

スタートの確認を行う。個別にみていきました。気になる部分がいくらかある。スタート練習が不足している選手にとっては久々の練習になります。準備としてはやはり不足しているなという感じがあります。それでも今与えられた環境の中でやらなければいけない。動きを作っていく練習ですから時間がかかります。パッとやってパッとできるというものではない。修正を加えながらですね。まだまだやることが多い。

1時間半程度で終了。翌日の話をしました。他地区では支部大会でリレーの失格が出ればそのまま県総体に出場できないというのがあります。山口県は県総体に出場できますが・・・。しかし、「勝負」という部分があります。記録云々ではなく「6着以内に入って勝ち上がる」というのが必要。安易に棄権はしません。勝ち上がっていくという感覚は必要だと思っています。シードがあっても出る。勝ち上がりです。

その手の話をしておきました。後はそれぞれがどう感じるか。どのように動くか。この部分です。

試合が終わってからレースの前日のことを書くというのは違和感がありますが(笑)。一応記録しておきます。
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考えさせる

2018-04-20 | 陸上競技
なかなか更新が間に合わず。なかなか。

水曜日、職場に行くと先日とはまた別の課題が発生していることが判明。根っこになる部分は同じなのですが。とにかくそういう部分も含めてきちんと考えていかなければいけないなと思います。競技さえすればいいという感覚はありません。きちんと話していかなければいけない。

新入生が入ってくる。この時に厳しめの話をしました。私の感覚からすれば当たり前なのですがこのご時世ですから受け入れられないかもしれない。競技力云々よりも「一生懸命できるかどうか」を求めました。基本的な生活習慣がきちんと身につくか。周囲に気を配れるかどうか。全員が競技のみを求めなくてもいいと思います。少しでも力が上がるように最大限の努力をする。ここだけは求めたい。

他の部活動との兼部をしたいという生徒がいたようです。それはなかなか難しい。また、ダイエットのために少し身体を動かしたいと望む生徒もいたようです。これも難しい。健康陸上部を目指すつもりはありません。こういうスタンスであれば部員が大人数になることは考えにくい。当然かなと。ここに関しては否定される時代なのかもしれない。しかし、これは長距離なやtnk先生とも共通認識なので。1人でもいいので目標に向かって最大限の努力ができる選手と一緒にやっていけたらと。

話を戻して。先日のことがあったので女子に関しては少し考える時間を作りました。日誌にこちらもコメントを書く。更には前任校で指導していたkanaの県総体終了時の日誌のコピーを渡しました。当時私はこの日誌を読んで涙を流しました。ここまできちんと考えてやってくれていたんだなと。自分が最後の県総体やインターハイに賭ける想いの強さ。競技が1人ではできないという冷静な感覚。県総体のリレーを初めて走る者に対しての気遣い。「絶対優勝したかったけどそれを全面に出すと1走が緊張して自分の走りができなくなるから普段通りに接するように心がけた」「2走の場所に移動する時に変に声かけをするのではなく『また後でね〜』と言って分かれた」と。1人ではできないのだから周囲に気を配る。さらにkanaは12秒19で走ったにも関わらず「追い風参考でこのタイムだったらリレーの時は向かい風だからもっと遅くなる。これでは中国で7位になる。もっと強くならないとダメだ。」と書いていました。

kanaはこういう感覚になってから一気に伸びました。保護者からは過大評価ですよと言われていましたが本当に良いキャプテンだったと思います。

今の3年生、力があります。速い。こんな事を書くと調子に乗るなと言われるかもしれませんが私以外では指導できなかったと思っています。性格的なことも含めて。しかし、まだまだ足りないものがある。速いからこそ自分が中心になる。本当はもっと周囲に気を配れないといけない。走るのは4人。しかし、走れないメンバーもいる。また、これまで一緒にリレーをやって来た先輩もいる。その人達の想いを背負ってリレーを走る。その感覚。ここがまだまだ足りない。

gt先生と話をすると「リレー中心」という言葉は違和感を感じると言われます。強い個を育てていけば自然とリレーは走れる。確かにそういう部分はあると思います。女子に関してはちょっと違う部分もあるのではと考えています。基本的にウエットな性格なので「想い」という部分は大切にしています。リレーで戦うために「個」が強くなるという感覚です。同じことを言っているのかもしれません。しかし、重きをおく部分が違っている。リレーは逃げではないと思います。リレーなら戦えるからリレーをやるというのではない。リレーで勝負するためには強い「個」が必要なのは間違いない事実です。普段からリレー練習をしない学校ではそのような考え方になると思います。

うちは練習の中に常にバトンが入ります。練習でいつも意識するのはリレー。試合前だけバトンをするわけではない。年間を通じてやる。それはリレーを使ってチームを作りたいからです。1人ではできないことを全員でやる。個人種目である陸上競技だからこそ「集団」でやる部分を大切にしたい。本当に大切なものは何か。ここはチームによって異なると思います。リレーに対する考え方の違いもある。

練習は本当にしっかりやります。手を抜いたりはしません。それは自分自身に返ってくるのがわかっているから。しかし、それだけではない。チームとしては成長していると思っています。まだまだですが。考える時間を作っていきたいと思いますね。
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