<新刊情報>
書名:異種接合材の設計のための破壊力学
著者:野田尚昭、小田和広、高瀬 康、堀田源治
発行:コロナ社
異種接合材の材料組合せをパターン化して表した実務的な専門書。異種材料接合材の強度や応力集中に関して、従来から多くの研究がなされているものの、穴や切欠きなどの欠陥に比べて利用できる書物は少ない。前著「異種接合材の材料力学と応力集中」(コロナ社,2017年)では、介在物による応力集中や、介在物が周期的に配列する場合の平均的な弾性係数を材料力学的観点から説明した。き裂状の欠陥では応力は無限大となるので、応力拡大係数SIFを用いる破壊力学で、はじめて定量的な強度評価が可能となる。一方で、均質材料中のき裂のSIFと、異種接合材中の界面き裂のSIFとは、類似点も多いが種々の違いがある。同書では、まず、無限板や半無限板の基本的問題に関して、均質材料中のき裂と、異種接合材の界面き裂の違いを詳しく説明している。同書では、縁界面き裂の2重特異性を考慮した、新しい表現を与えている。これは、き裂先端で無限大となる特異応力σ_y→∞の代わりに、有限値であるSIFで、き裂の特異応力場を表すこととよく似ている。この解の応用例として、仮想き裂法による強度評価事例を紹介し、熱応力のような実務的問題へと展開した。
著者:野田尚昭、小田和広、高瀬 康、堀田源治
発行:コロナ社
異種接合材の材料組合せをパターン化して表した実務的な専門書。異種材料接合材の強度や応力集中に関して、従来から多くの研究がなされているものの、穴や切欠きなどの欠陥に比べて利用できる書物は少ない。前著「異種接合材の材料力学と応力集中」(コロナ社,2017年)では、介在物による応力集中や、介在物が周期的に配列する場合の平均的な弾性係数を材料力学的観点から説明した。き裂状の欠陥では応力は無限大となるので、応力拡大係数SIFを用いる破壊力学で、はじめて定量的な強度評価が可能となる。一方で、均質材料中のき裂のSIFと、異種接合材中の界面き裂のSIFとは、類似点も多いが種々の違いがある。同書では、まず、無限板や半無限板の基本的問題に関して、均質材料中のき裂と、異種接合材の界面き裂の違いを詳しく説明している。同書では、縁界面き裂の2重特異性を考慮した、新しい表現を与えている。これは、き裂先端で無限大となる特異応力σ_y→∞の代わりに、有限値であるSIFで、き裂の特異応力場を表すこととよく似ている。この解の応用例として、仮想き裂法による強度評価事例を紹介し、熱応力のような実務的問題へと展開した。