富士通は、理化学研究所と共同で開発し、文部科学省が2021年から2022年頃の共用開始を目指し推進している、スーパーコンピュータ「富岳」の理研への出荷を12月2日より開始した。
今回出荷される第一号機は、高性能CPU15万個以上を接続して構成するスーパーコンピュータシステムである「富岳」を成すコンピュータラックのひとつであり、同社は今後も順次、兵庫県神戸市にある理研の計算科学研究センターに向け出荷・納入し、設置・調整を行う。
スーパーコンピュータ「富岳」は、同社がArm命令セットアーキテクチャーを採用して開発した高性能CPU「A64FX」15万個以上を高速ネットワーク「TofuインターコネクトD」で接続する超大規模システムで、高性能・高信頼を追求し、先端技術を結集して、理研と共同で開発を行った。OSはLINUX。
「富岳」は、「京」と比較し、最大で100倍のアプリケーション実効性能を、約3倍程度の消費電力で実現することを目指し、開発されている。
同社は、2021年から2022年頃を目指す共用開始に向け、順次「富岳」の出荷および設置と調整を行う。(富士通ウェブサイトより)