“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「オオクワガタに人生を懸けた男たち」(野澤亘伸著/双葉社)

2024-10-11 09:32:34 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:オオクワガタに人生を懸けた男たち

著者:野澤亘伸

発行:双葉社

 オオクワガタは男なら一度は手にしてみたい憧れの虫であり、自然界で見つけるのは極めて難しい。同書は、オオクワガタ採集家集団「インフィニティ・ブラック」のメンバーたちと行動をともにし、その活動を追った著者によるノンフィクション。幻とまで呼ばれるような存在に、いかにストイックに向き合っているかを克明に書き記す。解剖学者・養老孟司氏とチームリーダによる対談も収録。
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●科学技術書・理工学書●「図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書」(株式会社これから著/技術評論社)

2024-10-11 09:32:04 |    情報工学



<新刊情報>



書名:図解即戦力 EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書

著者:株式会社これから

発行:技術評論社(図解即戦力シリーズ) 

 集客、接客、広告出稿、サイト分析、リピーター対策…ネットショップの担当者になったら、知っておかなければ&やらなければならないことは多岐にわたる。同書は、自社ECの売上アップに特化し、制作から集客支援、広告運用、CRM施策、コンサルティングまでを行う専門家集団が、未経験のひとにもわかる文章と図解でやさしく解説する「ECサイト開業・運営の入門書」。配置転換で突然ネットショップの店長になった人、別業界からEC業界をめざしている人を対象に、サイト制作からwebマーケティングまでEC業務に必須の知識を1冊にまとめた。
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●科学技術ニュース●JAXA、世界最速(通信速度1.8Gbps)の光衛星間通信に成功

2024-10-11 09:31:39 |    通信工学
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「光データ中継衛星」に搭載している「光衛星間通信システム」(LUCAS:光データ中継衛星に搭載する光通信機器、「だいち4号」等に搭載する光通信機器、光地上システムからなる通信システム)と先進レーダ衛星「だいち4号」との間で、通信速度1.8Gbps(欧州の光データ中継システム(EDRS)と同速度。ただし波長は1.064μm)の光衛星間通信に成功した。

 JAXAは、7月4日より「だいち4号」の初期機能確認運用(搭載した各種機器に対する軌道上での動作確認)を実施している。

 この作業の一環として、8月20日から「だいち4号」をLUCASと対向させた試験を開始した。

 約40,000km離れている「だいち4号」の光衛星間通信機器と光データ中継衛星のLUCASとの間で相互の捕捉・追尾を確立し、「だいち4号」へのコマンドを送信、「だいち4号」からのテレメトリ取得に成功した。

 これにより、「だいち4号」から伝送したデータが、世界最速「1.8Gbps」の通信速度(通信光波長1.5μm帯)でLUCASまで届いたことを確認した。

 1.5μmの波長帯において、通信速度「1.8Gbps」での光衛星間通信(静止軌道-低軌道)の成功は世界初となる。

 これは、前世代のデータ中継技術衛星「こだま」(DRTS:2002年9月10日H-IIAロケット3号機で打ち上げ2017年8月5日 運用終了)の伝送速度「240Mbps」の7.5倍の速度。

 この波長帯は地上の光ファイバ通信網で用いられる汎用的な波長であり、高い性能を有していることから、今後宇宙での利用が見込まれている。

 今回、低軌道衛星とLUCASとの通信成功により、通信時間の増大も見込める。
  
 たとえば一般的な低軌道衛星と地上局間の通信では、1日あたり約1時間の通信時間であるところ、LUCASにより静止軌道衛星を中継することで通信時間が約9時間に増える。

 これにより、低軌道を周回する地球観測衛星が地上局と直接通信できないエリアで取得したデータであっても、静止軌道衛星経由でリアルタイムに地上に伝送することができる。

 同様に、緊急時にはLUCASにより静止軌道衛星を中継して地上から衛星に向けてコマンドを送り、迅速に画像を取得することも期待できる。

 引き続き、LUCASと「だいち4号」を用いて、衛星間距離や互いの位置関係の違いがどのように通信品質に影響するか等の評価を行う実証実験を継続し、実用化を目指す。

 併せて、「きぼう」(国際宇宙ステーション「ISS」の日本実験モジュール)など「だいち4号」以外の中~低高度(200~1,000km)の軌道上を周回する宇宙機からの観測データや実験データをLUCASで中継して地上局に伝送する実証を行う予定。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>
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●科学技術ニュース●川崎汽船など5社、NEDO「浮体式洋上風力発電の次世代技術開発委託事業」に採択され大型浮体式垂直軸型風車実現性検証

2024-10-11 09:31:02 |    エネルギー
 アルバトロス・テクノロジー、電源開発(Jパワー)、東京電力ホールディングス(東電HD)、川崎汽船と住友重機械マリンエンジニアリング(SHI-ME)の5社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発」の実施者公募において「大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証」を共同提案し、実施予定先として採択された。
 
 再生可能エネルギーを主力電源化するうえで洋上風力発電への期待は高く、特に国内は浅い海が限られるため、浮体式洋上風力の商用化が求められている。
 
 今回の実現性検証では、浮体式洋上風車のゲームチェンジを狙う次世代技術として、風車と浮体が一緒に回転する垂直軸型(浮遊軸型)風車の大型商用機の実現可能性を検証し、基本設計承認取得に向けた設計を行う。

 大型化した垂直軸型風車は、従来型(水平軸型)風車と同等の効率が得られるほか、浮体部分が小型・低コストとなる。

 さらに、水深や底質が変わってもほぼ同じ設計で生産できるため、大量導入によるコスト削減も期待される。
 
 5社は、それぞれの知見を活かして浮遊軸型風車の開発に取り組み、洋上風力発電の主力電源化を目指し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。<川崎汽船>
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