国立天文台の本間希樹准教授を中心とする研究チームは、国立天文台のVERAなどを用いて進めてきた精密測量の結果を基に、天の川銀河の基本尺度を正確に決定することに成功した。
その結果、太陽から天の川銀河の中心までは26100光年、太陽系の場所での銀河回転の速度は秒速240キロメートルであることがわかった。
今回得られた天の川銀河の回転速度はこれまで用いられてきた値(秒速220キロメートル)より大きくなり、これを用いて太陽系よりも内側の天の川銀河の質量を求めると、従来に比べて約20%増える。
これは、この領域にあるダークマターの量がこれまで推定されていたよりも多くなることを意味している。
同研究成果は2013年2月25日発行予定の日本天文学会欧文研究報告(PASJ)に掲載される。