仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

上棟!

2023年04月28日 00時04分30秒 | 映画
死ぬまでに一度自分で小屋を建ててみたい、と何となく思い続けたままズルズルと齢をとり、還暦を過ぎてようやく重い腰を上げてから1年4カ月経った今月4日、ついにこの日がやってきました!

棟上げ。この地域では「建て前」と言います。

これまでもこれからも全部一人でやるつもりですが、さすがに骨組みの組み立てだけは人手が欲しい。幸い近所の若い衆お二人が手伝いに駆けつけてくれ、おかげで柱、桁、梁まで一気に組みあがりました!



お二人とも初めての作業にもかかわらずすぐに要領をつかんでてきぱきと作業してくれて本当に助かりました。「また呼んでください!」と言ってくれましたがこれ以降はまた一人で進めることにします。ここから先はほぼ全て高所での作業になるので危険が伴います。私が怪我する分には自業自得、身から出た錆ですが、お手伝いに来てくれている人に万が一怪我させてしまったら大変。ご家族に合わせる顔がなくなってしまうので。それに何よりも何から何まで全部自分で楽しんでやりたいのです。



さて、高所作業に無くてはならないのが足場。これがないと何もできません。昔田んぼで刈った稲を掛けて乾燥させていた「稲木(いなぎ)」の丸太が何十年ぶりかで登場しました。この足場に乗って母屋や棟を組んでいきます。



そして先日21日、ついに棟が上がりました!それまでは割と淡々と、粛々と作業を進めてきたのですが、棟を掛矢(かけや)でコーンコーン!と打ち込むときには何か胸にグッとくるものがありました。
最近は昔のように近所の人たちを呼んで上から餅を撒いたりして盛大に祝うようなこともなくなりましたが、やはりひとつの大きな区切りには違いありません。



上からの眺めは最高です。細かい失敗は数々あれど無事に組みあがりました。万感胸に迫る、というと大げさですが、それに近いものはあります。あとはこれにペタペタのいろんなものを張り付けていく作業。
まだまだゴールは遠い…。