仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

ジェフ・ベック Live at ロニー・スコッツ

2012年02月27日 21時00分54秒 | 音楽
 「奇跡の映像作品」と銘打っているこのDVD。動いているジェフ・ベックの映像が見られるものはいくつかあるが、本人名義の映像作品はこれが初めてなんだそう。だから奇跡的なんだそうです。

 私が大阪厚生年金会館(今は名前が変わっているらしい)で見たのは2005年。このDVDの演奏はその2年後の2007年です。バックのメンバーは、ドラムのヴィニー・カリウタ、キーボードのジェイソン・リベロはそのままですが、ベースがタル・ウィルケンフェルドという女性(というより女の子)に変わっている。
 ヴィニー・カリウタのものすごさはその時に既に度肝を抜かれていたので知っていましたが、このタル・ウィルケンフェルドがまたすごい!すごくうまくてそれ以上に可愛い!高校生くらいに見えるけどそんなことはないでしょう。少なくとも腕前は超一流です。「哀しみの恋人たち」のベースソロの最中に客席から期せずして起こるどよめきと歓声がそれを物語っています。ジェフ・ベックのバックで弾くんだからあたり前なんですが。そしてソロが終ったところで「どうよ!」という表情でジェフ・ベックの方を見るのがまた愛嬌たっぷり。

 奏法やメンバー間のコンタクト、表情など、音だけではわからないことを知ることができるのがいいです。

 最後になんとゲストのエリック・クラプトンとの共演があります。また、客席にはジミー・ペイジが見に来ている!つまり3大ギタリストの揃い踏みというわけです。贅沢!
 インタビューもなかなか興味深い。
 
 気難しいイメージだったジェフ・ベックがこの映像ではやけに機嫌がいい。にっこり笑ったり、バンザイしたり。楽しく歳をとってるなー、としみじみ思ってしまいました。