仙太の「雑杷ひとからげ」

「工房仙太」の新作紹介及び日々の雑想を連ねています。(ショップ http://k-senta.com/)

薄氷

2011年05月25日 21時28分29秒 | 日記
 突然ですが…
 
 昨日と同じ今日がきて、また同じような明日がくる。当たり前の日常のようですが、これは実は薄氷の上を歩いているようなものである日突然何かの拍子に急変してしまう可能性を常にはらんでいます。先日の大震災などはその最たるもので、何事も無く普通に一日が終わることこそ奇跡のようなことなのかもかもしれません。
 
 だからいつ何が起こっても悔いのないようにしておかないといけない。そのためにはできれば嫌なことはせずに楽しいことばかりしていたいものですが、なかなか人生そういうわけにもいかないし、そうしたらそうしたでまた違う後悔をしてしまうことにもなりかねない。

 とはいうもののやはりあまり日ごろからよけいな我慢ばかりすることは良くない。迷惑をかけない程度に言いたいことを言い、やりたいことをやっておかないといざというときに絶対に後悔すると思います。この「迷惑をかけない程度」というのがまた難しく、「ここまでやったら迷惑ですよ」という線がはっきり引いてあればいいのですが、その線は自分で引かないといけない。できるだけその線に近いところまで行きたいのですが、自分でも気づかないうちにその線を越えてしまっていることもあるのであまり近づくのも危険。

 よけいなことを考えずに言ったもん勝ち、やったもん勝ちで行くのが結局一番いいのかもしれない。迷惑をかけていてもそれに気づかなければやましい気持ちになることもないのだから。

 要は「自分らしく」ということですね。


 写真はマムシグサ。この時期の山の中によく生えています。茎(正確には茎ではないらしい)のまだら模様がマムシの模様によく似ている。先端のウツボカズラみたいな花(正確には花ではないらしい)がまたいい味。全体にどこか不気味でそのくせ妙に惹かれるものがあります。